森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クリームシリーズ11作目。100個のつぶやきが規定のレイアウトに収まるエッセィです。
「このクリームシリーズの百のエッセィには、抽象的かつ教訓的なテーマ、森博嗣の近況、言葉の意味や語源について、最近の社会動静、などがごった煮になっている。」と書かれている通り。笑
言葉についての考察が面白いですし、「妻は学びの宝庫」という土屋賢二先生の帯のコピィに然り「僕は奥様に育てられた」とあり、通称スバルさん(奥様のこと)の登場するエッセィも好きです。笑
「MTK=モリ・タイヤ・コーカン」にもほっこり。笑
社会に対する独自の見かたも、まとまった字数に収められた言葉に学びがあります。
隙間時間に、どの巻から -
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スカイクロラシリーズ第2巻。
草薙水素が主人公で、前作は司令官だったが、今回はパイロットとして活躍して物語が進行していきます。
司令官の時よりも若い感じがして、感情等がすぐ出ていている感じがしました。
草薙で印象的なセリフは、
可哀想じゃない!
誰も、可哀想なものか!
みんな、立派だ。
みんな、立派に生きている。
誰も、死にたくないし、
誰も、可哀想になんか、なりたくない、
そうならないように、一生懸命生きているのに。
が1番印象的でした。
確かに誰もが自分の世界を大切にして、立派に一生懸命に生きるから、死にたくないし、可哀想と見られたくないんだと思いました。
前作と同じように戦闘機のバ -
Posted by ブクログ
Vシリーズも遂に読み終わってしまった……。
何か勢いで言うとS&Mシリーズよりも全速力で駆け抜けていってしまった感があるのですが、いやー何と言うか、謎だらけの登場人物達に負けず劣らず謎を沢山残したまま逃げていっちゃったってイメージですね……最後まで私は彼らを捕まえることが出来なかったなぁ。
今までの話とは違う始まり方で幕を開けた今回の話、プロローグにもあったように色んな人が色んな所で色んなことをしていてその最中に異常なスピードで起こる連続殺人。でも何だか事件を放り出して(あくまでも私のイメージ)それぞれの人間の内面の変化だったり関係性の変化だったりに焦点が当てられている、みたいな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『木嶋先生の静かな世界』を読んで以来気になっている作家さん。でも、他の作品はまだ読んでいない。なぜか手が伸びない。今回はエッセーということで、気軽に読んでみた。
40回に分けて書かれている。内容は、大体、作者の趣味の話か、日頃思っていること、周りに人がいない森の中での暮らしについてだ。
何となく、研究体質で人の目を気にしない方なのだろうなと想像はしていたけれど、想像の斜め上を行っていた。かなり論理的で、考えが固まっており、人によっては手厳しいと感じることもあるだろう。でも、その考えの殆どが私には納得できたり、共感するものだった。
誰しもが作者のように、真に贅沢な生活はできない。財産や能力 -
Posted by ブクログ
字面から受ける印象は良くないが、この状態が一番理想だというのは良くわかる(ような気がする)。かつて小学生の頃、クラスの仲間に仲間はずれにされた経験がある。あれはつまりイジメだったんだろうなあと思うけど、かなりな原体験になっていて、あんな寂しさ、恥ずかしさはもう味わいたくないと思うから、むしろ人付き合いは好きじゃない。でも、たまに飲める友達や知り合いが少なくてもいてくれて、カミさんもいるし、好きな野球だってやれるから、仕事場がつまらなくてもこれはこれでいいかなと無理に思おうとしていたら、かなり自然になってきた。もう別に二度と事務所の連中と飲みたいなんて思ってないのに、退職するやつや入社するやつが