あらすじ
美しい館にひそむオオカミ男の犯罪か!? 薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは!?
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Posted by ブクログ
無意識に起こったように見えたものが意図的なもので、
意図的に見えたものが無意識に起こったことだった。
そう紅子が説明した時、犀川先生を思い出した。
犯人の意図に興味はないと言う犀川先生の謎解き方法
はやっぱり正しいんじゃないかと。
(へっ君が挨拶以外にお話ししてた!「お母様」だって)
平均的な人の何倍もの速さと正確さで様々な可能性と
シナリオを紅子は頭の中で処理してるんでしょうか。
七夏が紅子のことを面白く思わないのは理解できるけ
ど、林が紅子を頼る限り、紅子と同等までとはいわず
とも近いくらいに事件を解明できるようにならないと
ダメじゃないかな。(へっ君を見た後、泣きたくなった
気持ちは何となくわかる…)
でもなんだかんだ言っても紅子の能力は認めてるし、
お互い信頼はしてるよね。嫌いじゃないと思う。
一番腹立つのは林だけど、紅子呼びすることと、紅子
に対しては弱腰なのが意外だった。林も私が想像して
るのとは違うのかもしれない。
紅子は確かに林の言う通り複雑な人間だと思うけど、
唯一制御できないのが林への気持ちというところかな。
煙草の匂いが充満しつつある車内を嫌いじゃないとい
う理由が切なく聞こえた。
保呂草は相変わらず胡散臭い。でも、懲りずに紅子を
口説く強靭な心は尊敬する。
今回、小鳥遊くんがカッコ良く見えた。
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Vシリーズ3作目
ミステリを読む際に自分は
「ここは後に重要な点になるんだろう」
と自然に考えてしまう
そのようなミステリに良くも悪くも慣れた
読者を騙す展開は今まで読んだことがなく
また森先生にやられてしまった
と感じた一作だった
ただ賛否はあると思う
Posted by ブクログ
Vシリーズ第3弾
月は幽咽(ゆうえつ)のデバイス
※2000年にこのタイトルは凄い
想像の遥か斜め上をいく作品
最後の方は空いた口が塞がらない
咽カラカラ状態、眉間に皺状態になってしまいました
面白いのだが、不思議な作品でした
そして、紅子、保呂草、林、七夏
未来の犀川先生、儀同世津子(S&M)が繋がってくるのかと。。。練りに練られてる設定なんだと
(練無、紫子、森川のおちゃらけ組も活躍良きです)
関心しながら、さきにS&M読んでて良かったなとも思いました。
※順番は何シリーズからでも、かつ、どのように読んでも良いと言われてるみたいですが、絶対時系列順がいいですw
時系列でいかないと、登場人物がこれでもかという新要素(性格、能力、考え)だしてくるので、昇華しきれなくなるぅ。。
S&Mシリーズの笑わない数学者のような展開なのか、前半思ってましたが、全く別物です
(浅はかでした)
あまり、ネタバレっぽく書きたくないですが
登場人物じゃないパターンは確かに始めてかもと
タイトルをみても、なるほどなと納得です
紅子、保呂草、林、七夏の距離感とギスギス感と探り合いと騙し合いが、不思議な雰囲気つくってるですね、保呂草のキャラなのか本性なのか際立ってきたの最高にいいです!(信じたい、いや裏切ってほしい、もっと攻めてしまえと、いろんな感情を含んでるのは稀有な存在になりつつある)
解説で和泉桂さんも述べてましたが
キャラ愛(今でいう推し)なしでは読めないし
事件よりも、こっちが楽しくなってきましたw
ミステリーではなく、ハートフルコメディになってきました
★4.8
プレジョン商会
※どいうこと?全然意味わからないと思ってけど
感想書いてるひとで、アナグラムになってると
(気付けるわけあるかぁ〜い無理だろ)
小ネタも良きw
続いて
Vシリーズ第4弾
夢・出会い・魔性へ
(You May Die in My Show)
でた、S&Mシリーズの 封印再度(who inside)パターン
タイトルが何か込められてそうですね
楽しみ
Posted by ブクログ
ここ最近で読んだミステリィの中ではかなり好きな方だった。
トリックはかなり単純。部屋に散乱する水や死体の状態など現場は複雑だったが、水槽と池の接続の伏線、館の独特な構造を考えれば正解に辿り着けても良いくらいのシンプルさだった。
パラボラアンテナとか全く事件に関係ないのに、こちらが意味を読み取ろうとしすぎて作者の術中にハマってしまった気がする。人は意味のないものに意味を見出そうとする、作為の有無にかかわらず事象はひとしく事象である。教訓。
探偵役の推理に粗があり、他殺の線を完全には消し切れていないところがやや引っかかったが、被害者が覚醒剤を使用していたことも踏まえると事故で結論づけて良いんだろうなと思う。
Vシリーズ3巻目にして1番ちゃんとハマれた作品だった。最後の「キスなんかじゃ起きませんから」で瀬在丸紅子を一気に魅力的に感じてしまった。
個人的に、前の夫である林警部をごりごり引きずってるのが自分が紅子を好きになれない原因なのだが、これはキャラクターのひとつの味だと思うので完全に自分が悪い。創作物に出てくる林警部みたいなプレイボーイが苦手だ。
ところで、エンディングで保呂草がなんか企ててるっぽいけど、この描写って1巻や2巻にもあったっけ…
1巻はそもそも保呂草の偽物が出てきてたのは覚えてるけど、2巻にもこんな匂わせあったか定かじゃない。
シリーズ全体のストーリーを追うことに影響するので、なんとか前作もフォローアップしたいと思った。
Posted by ブクログ
エピローグが最高。今回もKHAOSな主人公瀬在丸紅子が大活躍?このすっとぼけた我儘天才キャラが愛らしくまた憎らしい。mysteryとtrickがついでに思えるくらい保呂草潤平がカッコいい。今回の学びは…「見ようとすれば見れる」です。
Posted by ブクログ
本の登場人物で魅力的なキャラクターは沢山いるけれど、個人的にこのシリーズの保呂草潤平はかなり上位にランキングされる魅力の持ち主だと感じている。
ミステリアスで、嘘が上手。惹かれたら危険とわかっていてもどうしても気になる、そんなキャラクター。
今回は大きく括ると「館もの」。造りを頭の中で確認しながら読んでいくのが楽しかった。
そういえば、オスカーってなんだったんだ?読み損ねた?
Posted by ブクログ
“偶然という名のミステリー”
こんなのは本当は物語にならないはずなのに、この作者はゆるされる。
Vシリーズの3作目
不思議な名前の登場人物たちは、不思議な館の密室殺人に出くわす。
“オオカミ男の住む家”と噂のある家で……。
「人はすべての現象に意図を見出そうとする」
なんだかミステリー小説を逆手に取られた気がするが、この人はゆるされる。
Posted by ブクログ
今作も非常におもしろかった!事件のトリックはまさかの内容でビックリ。なんでそもそもスイッチ押したのとか色々気になるんですが、「人はすべての現象に意図を求めるけど、常に理由を持って行動するわけではない」と言われたら、確かにと頷かざるを得ないですね。
そして3作品目まで読んで、Vシリーズの方向性がなんとなく見えてきた印象です。保呂草は語り手かつ事件の裏で暗躍するダークヒーロー的な存在。探偵役の紅子はあまりに人間離れしていて、ともすれば親しみを持てない人物ですが、元夫とその愛人との人間関係のおかげで一気に人間らしい存在に。この2人だけだと暗い話になりそうなところ、大学生組の賑やかさが癒しになり、いい空気が生まれている。唯一無二の空気感にますます嵌っていきそうです。
Posted by ブクログ
Vシリーズ第3弾
ミステリ好きからすると賛否両論ありそうな作品。
アンチミステリ?
シリーズの中の1作品としてなら自分は結構好き。
「月と火と白、なぁんだ?」
獣の正体は描写されてないけどアレですよね?
S&Mシリーズと比べて、謎多すぎる主人公たちが少しずつ明かされていくのが楽しみです。
ネタバレブログとか見て初めて気づきましたが
アートギャラリープレジョン商会って…|ω・*)
Posted by ブクログ
いや、そのトリックは思いつかないわ〜〜
解説にもあったように、読者の固定概念を覆してくるのが森ミステリーですね…
オスカーは結局オオカミなの?熊なの?
Posted by ブクログ
Vシリーズの3作目
個人的に1、2よりは面白かった。
S&Mシリーズ前半のような読み心地に近いかもしれない。
保呂草さんと瀬在丸さんの関係が今後友達以上になるか、楽しみかも。
犀川先生と萌絵ちゃんほどじゃないけど。
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薔薇屋敷、月夜邸と呼ばれる館の一室(オーディオルーム)で起こった密室殺人。
紅子も七夏も好きだけど、
二人の微妙な感情が垣間見える場面は
苦しくなります。
林のことも好きだけど、嫌いになる瞬間です。苦笑
それにしても今回は、色々突飛すぎて、
全くついていけませんでした。苦笑
みんなもともじゃない!笑
Posted by ブクログ
Vシリーズ第三弾まできってやっと慣れてきたと言うか楽しめた。
今回だけじゃないけど、森博嗣のトリックは「ミステリーとして」あり?と言う感じがするけど、妙に現実的。そして、現象をそのまま素直に見ると謎が解けるようになってる感じがする。
トリック自体には大きなひねりがなくて、(ひねりというか..)だけど物語全体は捻られまくり、みたいな印象。
密室のトリックに、コナンや金田一少年みたいにいろんな道具を使ったりするより、現実的に可能なトリックな気がするんだけど、結果がいつもシンプルで事件というより事故に近かったり。
ここでさにきてやっと語源化されてたけど、「人は何事にも意味を見出す」みたいなやつ。s&mにも何処かで書かれてたかもしれないけど、ほんと、この作家さんはなぜ?とかだれが?とかはあまり掘り下げずにありのままを見せてる気がする。
どうやって、だけはまぁ説明してくれるけども。
そこが他と違ってなんとなく読んでしまうところなのかなぁ。
あと一つ言えるのは、今のところ好きなキャラとか魅力を感じるキャラがまだいない...
Posted by ブクログ
森ミステリはどの作品を読んでも、こう来たかと驚かされるが、この作品は特に驚かされた。普段ミステリを読んでいる人ほどこの術中にはまってしまうのではないか。何を隠そう、私もその一人。ミステリを愛するが故、そのミステリによって翻弄されるのである。
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Vシリーズ3作目。前2作と比べてトリック?がおもしろかった(のか、比較的理解できるやさしさだったからそう感じたのか…)。
練無くんかっこいいね!
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「オオカミ男が出る」という奇妙な噂がある屋敷。その屋敷内にあるオーディオルームで発見された、衣服が引き裂かれた凄惨な死体。オーディオルームは内側から施錠された密室状態。不可解な事件の真相に瀬在丸紅子たちが迫ります。
Vシリーズ第3作。
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これ、本当に何にも覚えてないな…。パラボラのとこくらいで。
3冊目にして思い出したけど、私、保呂草さんあまり好きじゃなかった!そうだった、そうだった〜!この巻でしっかり再認識!どっちかっていうと嫌いだ〜!!
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私が伏線に気づけなかっただけなら申し訳ないが、少し後出し感が否めなかったように思う。展開もあまり好きにはなれなかった。前作の「人形式モナリザ」の方が納得もいったし面白かった。
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Vシリーズ第3弾。
オオカミ男の噂が立つ屋敷のオーディオルームでボロボロの死体が発見される。部屋は密室状態で、激しく引きずりまわされたかのように部屋は血だらけになっていた。犯人はどうやって部屋に入り、どうやって逃げたのか。
部屋の構造のみで成り立つトリック。
床が下がると水槽が水であふれるって設計ミスだと思うけど。本来はとってもシンプルなのに付属情報が多すぎて惑わされる。
それにしても林のどこがそんなにいいのか。
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まあ、面白かった。
S&Mシリーズの笑わない数学者を思い起こさせるトリック?
紅子さんと祖父江さんの件はちょっと邪魔くさいな。
でも、事故だったって、、、。
Posted by ブクログ
最初の頃は「S&Mシリーズがまだ恋しいなぁ」なんて思いつつ読み進めていたVシリーズですが、3作目ともなると流石に少しずつ彼らに慣れてきました。
ただやっぱりキャラクターといい内容といい遥かに濃い作品が多くて読んだ後にすっごく疲れる!
これは私だけなのでしょうか。
今回の話は何というか……「悪者が誰もいない話」にカウントしてもいいのでしょうか。
いや、紅子さんが語ったことが真実であるならばそうなるのでしょう。
けれど今回の話に関しては論理に隙間があるというか、肝心の部分を誰かの口から聞くことがもう出来ない為にそれとは違うパターンもあるのでは?と思ってしまう展開というか……。
ほんのちょっとだけそこが腑に落ちない終わり方でした。
そして話が進むにつれて登場人物の人間関係も微妙に変わり始めている感じが……。
特に保呂草さん、私は最早あなたがいい人なのか悪い人なのか判断することが出来ないよ……どうなっているの……。
4人の関係が今微妙な均衡になっている気がするので、悪い方向に向かわなければいいなぁとひたすら願っています。
そしてこのシリーズ、ひょっとして普通の名字の人こそが普通の感覚を持っている貴重な人材なのだろうかと思ったりして。
Posted by ブクログ
トリックと言うか、仕掛けが大胆!
密室の謎、不可解な現場…一体どうやって?って思ったら、なるほどなぁ。
Vシリーズは何となく混沌とした設定と言うか、雰囲気と言うか。
ぶっ飛んだキャラが多いから(笑)。
キャラクター(特に大人たち)がミステリアス過ぎて何か隠してないかと疑ってしまったりしちゃう。
小鳥遊くんや紫子さんの真っ直ぐさに癒されるなぁ。
Posted by ブクログ
トリック的には森ミステリーらしいものだった。狼男は謎。
結局のところ、動機が複雑に絡み合っている(というか、もはや別の物語?)せいで、解決編がいつも以上にサラッとしすぎた感じになった。大きなミスリードがあるわけでもないけど、かといって解決編がサラッとしてると余計に低空飛行に見えてしまう。
あと、お腹空いたからって食べてる彼らの行動はもはや人ではない気がしてならない(笑)
Posted by ブクログ
Vシリーズ第3弾。
紅子、保呂草と阿漕荘の面々が遭遇する凄惨な事件。ミステリとしては、なんとなく曖昧なまま。私が読み取れていないだけかもしれないけど、消化不良というか、モヤモヤしたものが残った。
保呂草は胡散臭いし、練無は良いとしても、紫子はガサツでやっぱり好きになれないけど、紅子の魅力と、林や七夏との駆け引きがなかなかの見どころ。
それでもなんだかんだシリーズ制覇を目指して読み続けるんだろうな〜。
Posted by ブクログ
Vシリーズの3作品目!
保呂草さんの本業が見えてきました。
瀬在丸さん、七夏と林さんの変な三角関係が一歩前進!
阿漕荘に新たな住人が!!
本作は薔薇屋敷という金持ちの家のパーティー中にオーディオルームで惨殺死体が発見される!?しかもオーディオルームは密室???
薔薇屋敷には狼男がいるらしいと言う噂がある
金持ちの父娘、美男の居候、金持ちの愛人、金持ちの会社の人々などなど胡散臭い人々盛り沢山です!
因みにストローで吸い上げる限界が10メートルとは、勉強になります。詳しく調べてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
なるほどそうきましたか〜
猛獣と仕掛けのある部屋。
事故なのか未必の故意なのか…
ストローで飲める限界は10mだということに驚きました!笑
あとでちょっと調べてみよう。