【感想・ネタバレ】月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talksのレビュー

あらすじ

美しい館にひそむオオカミ男の犯罪か!? 薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

無意識に起こったように見えたものが意図的なもので、
意図的に見えたものが無意識に起こったことだった。
そう紅子が説明した時、犀川先生を思い出した。
犯人の意図に興味はないと言う犀川先生の謎解き方法
はやっぱり正しいんじゃないかと。
(へっ君が挨拶以外にお話ししてた!「お母様」だって)
平均的な人の何倍もの速さと正確さで様々な可能性と
シナリオを紅子は頭の中で処理してるんでしょうか。
七夏が紅子のことを面白く思わないのは理解できるけ
ど、林が紅子を頼る限り、紅子と同等までとはいわず
とも近いくらいに事件を解明できるようにならないと
ダメじゃないかな。(へっ君を見た後、泣きたくなった
気持ちは何となくわかる…)
でもなんだかんだ言っても紅子の能力は認めてるし、
お互い信頼はしてるよね。嫌いじゃないと思う。
一番腹立つのは林だけど、紅子呼びすることと、紅子
に対しては弱腰なのが意外だった。林も私が想像して
るのとは違うのかもしれない。
紅子は確かに林の言う通り複雑な人間だと思うけど、
唯一制御できないのが林への気持ちというところかな。
煙草の匂いが充満しつつある車内を嫌いじゃないとい
う理由が切なく聞こえた。
保呂草は相変わらず胡散臭い。でも、懲りずに紅子を
口説く強靭な心は尊敬する。
今回、小鳥遊くんがカッコ良く見えた。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Vシリーズ3作目

ミステリを読む際に自分は
「ここは後に重要な点になるんだろう」
と自然に考えてしまう

そのようなミステリに良くも悪くも慣れた
読者を騙す展開は今まで読んだことがなく
また森先生にやられてしまった
と感じた一作だった

ただ賛否はあると思う

0
2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここ最近で読んだミステリィの中ではかなり好きな方だった。
トリックはかなり単純。部屋に散乱する水や死体の状態など現場は複雑だったが、水槽と池の接続の伏線、館の独特な構造を考えれば正解に辿り着けても良いくらいのシンプルさだった。
パラボラアンテナとか全く事件に関係ないのに、こちらが意味を読み取ろうとしすぎて作者の術中にハマってしまった気がする。人は意味のないものに意味を見出そうとする、作為の有無にかかわらず事象はひとしく事象である。教訓。
探偵役の推理に粗があり、他殺の線を完全には消し切れていないところがやや引っかかったが、被害者が覚醒剤を使用していたことも踏まえると事故で結論づけて良いんだろうなと思う。
Vシリーズ3巻目にして1番ちゃんとハマれた作品だった。最後の「キスなんかじゃ起きませんから」で瀬在丸紅子を一気に魅力的に感じてしまった。
個人的に、前の夫である林警部をごりごり引きずってるのが自分が紅子を好きになれない原因なのだが、これはキャラクターのひとつの味だと思うので完全に自分が悪い。創作物に出てくる林警部みたいなプレイボーイが苦手だ。
ところで、エンディングで保呂草がなんか企ててるっぽいけど、この描写って1巻や2巻にもあったっけ…
1巻はそもそも保呂草の偽物が出てきてたのは覚えてるけど、2巻にもこんな匂わせあったか定かじゃない。
シリーズ全体のストーリーを追うことに影響するので、なんとか前作もフォローアップしたいと思った。

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2024年03月01日

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ネタバレ

いや、そのトリックは思いつかないわ〜〜
解説にもあったように、読者の固定概念を覆してくるのが森ミステリーですね…
オスカーは結局オオカミなの?熊なの?

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2024年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Vシリーズ第三弾まできってやっと慣れてきたと言うか楽しめた。
今回だけじゃないけど、森博嗣のトリックは「ミステリーとして」あり?と言う感じがするけど、妙に現実的。そして、現象をそのまま素直に見ると謎が解けるようになってる感じがする。
トリック自体には大きなひねりがなくて、(ひねりというか..)だけど物語全体は捻られまくり、みたいな印象。

密室のトリックに、コナンや金田一少年みたいにいろんな道具を使ったりするより、現実的に可能なトリックな気がするんだけど、結果がいつもシンプルで事件というより事故に近かったり。

ここでさにきてやっと語源化されてたけど、「人は何事にも意味を見出す」みたいなやつ。s&mにも何処かで書かれてたかもしれないけど、ほんと、この作家さんはなぜ?とかだれが?とかはあまり掘り下げずにありのままを見せてる気がする。
どうやって、だけはまぁ説明してくれるけども。
そこが他と違ってなんとなく読んでしまうところなのかなぁ。

あと一つ言えるのは、今のところ好きなキャラとか魅力を感じるキャラがまだいない...

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Vシリーズ第3弾。
オオカミ男の噂が立つ屋敷のオーディオルームでボロボロの死体が発見される。部屋は密室状態で、激しく引きずりまわされたかのように部屋は血だらけになっていた。犯人はどうやって部屋に入り、どうやって逃げたのか。

部屋の構造のみで成り立つトリック。
床が下がると水槽が水であふれるって設計ミスだと思うけど。本来はとってもシンプルなのに付属情報が多すぎて惑わされる。
それにしても林のどこがそんなにいいのか。

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2024年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まあ、面白かった。
S&Mシリーズの笑わない数学者を思い起こさせるトリック?
紅子さんと祖父江さんの件はちょっと邪魔くさいな。

でも、事故だったって、、、。

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2024年06月02日

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ネタバレ

1ヶ月前くらいに読み終わったけどあんまり内容覚えてないし、うーん…という感じだった気がする
Vシリーズ自体が好みじゃないのかな?

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トリック的には森ミステリーらしいものだった。狼男は謎。

結局のところ、動機が複雑に絡み合っている(というか、もはや別の物語?)せいで、解決編がいつも以上にサラッとしすぎた感じになった。大きなミスリードがあるわけでもないけど、かといって解決編がサラッとしてると余計に低空飛行に見えてしまう。

あと、お腹空いたからって食べてる彼らの行動はもはや人ではない気がしてならない(笑)

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なるほどそうきましたか〜
猛獣と仕掛けのある部屋。
事故なのか未必の故意なのか…
ストローで飲める限界は10mだということに驚きました!笑
あとでちょっと調べてみよう。

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2020年11月03日

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