森博嗣のレビュー一覧
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幸福とは何か?神の恵みという表現からは、人が志向して望むだけが幸福ではないとの説が成り立つ。
意識だけが、幸福を紡ぐのではない。
個を超えたところ、種の領域に根ざす幸福も、我々を縛っているのかもしれない。
気づかないところでそっと…。しかし強固に。
「人間っていうのは、とても高い適応能力を持っているんだ。自分で信じてしまうものが真実になる。騙されているのに、騙されているのではない、自分から信じたと思い込めそうして自己防衛するからね。むしろ、外部から観測すると、騙さ れたいと思っているようなものだ。 幸せというものの大部分は、自分で自分を騙している。騙されたいことに近づき、騙されて嬉しくなる。そんなメカニズムかもしれない」p107
「理屈がないから恐ろしい。理屈から外れているから怖いんだね。でも、理屈の及ばないものが存在して、それが私たちを統べる存在なんだ。それがなかったら、人間はばらばらになって、力を合わせることもないし、お互いに話し合うこともない。愛した
り憎んだりしながらも、人間が社会を作ってきたのは、怖いものの存在があったからだともいえる」p266
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Posted by ブクログ
Vシリーズ第8弾
捩れ屋敷の利鈍
※表紙の画もしっかりメビウスの輪に
S&Mの西之園萌絵、国枝さん、犀川先生も登場する、VシリーズとS&Mが交わるスピンオフ的な作品。犀川先生ほぼでないので、メインは西之園萌絵と保呂草の推理戦がメイン。
両作品の良さが伝わり、読みやすさは抜群。
メビウスの輪のオブジェの壮大さはわかりつつも、いまいち画としてイメージしきれない自分の想像力のなさに悲しくなる。。。
捩れをテーマに
オブジェの捩れ
館に住む熊野御堂家の捩れ
エンジェル・マヌーヴァの宝剣を巡る捩れ
保呂草vs西之園の捩れ
最後に、保呂草と紅子と犀川先生含めた
S&MとVシリーズの捩れ
純粋な思考と利欲的な行動の捩れ
これでもかというぐらい対比させて
今と未来を語っているということなんでしょうね
素晴らしい
体感2.3時間で読める
★4.1
最後のところだけ
紅子と保呂草の会話がわからなかった。。
調べようと
(永久の不可侵は、へっくんの彼女、紅子の息子だからということかしら?、もう少し意味ありそうだけどなぁ)
保呂草の性格と駆け引きと人間味がより胡散臭くなってきてて最高です
続いて9弾
朽ちる散る落ちる
へ -
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Vシリーズ第7弾
六人の超音波科学者
S&Mでも数学者や学者が多く登場するが
この研究の思想とタガが外れる感じの描き方が
素晴らしく、本当に上手です
紅子の研究者の前で説いてる姿は、読者の思いを代弁しつつ、研修者の想い、そもそも人として何だ大事なのよと問いかける姿は、ラスト10ページぐらいでも読む価値ありです
研究者のコミュ障な感じももちろんわかりやすかったのですが、インナーでの思惑が強い(強くないと事件にも魅力的にも見えないから、いいのだが)なかなか外にでれないところ(外部の人が話にもはや、入れない)これが、もう少しいろんな人が活躍するパターンが好きなので、それと比べると少し見劣りしてしまう。
ということで
★4.1
解説め毎回読んでますが
立川志らくさん
いい事言いますね、そして凄く共感できる
わかるぅ。。
事件の犯人知りたいわけじゃなくて
この所々差し込まれるジョークや問いかけや
綺麗な言葉で表現される哲学のところが素敵なんですよね
※ここまで読むと、Vシリーズの方が自分は好きなのかもと思ってきました
続いて
第8弾へ
捩れ屋敷の利鈍
へ
※登場人物が。。。ここで連動するのか。。。
楽しみすぎる -
購入済み
物事を考える方法が身に付く
森博嗣先生は「ブログ」という言葉がない頃から
Webで日記を書いていました。
当時(95年~)から読んでいたファンにはこれでも物足りないくらいで、
書籍化したものは当時よりは丸くなっているといったら言い過ぎだけど
切れ味が日本刀から、ヤリのように変化した感じ。
ずっと読んでいた森ファンにとっては
コンビニに並んでたりちまたにあふれてる自己啓発本とのレベルの違いをはっきり感じる。
ああいうものって読んで満足する系がほとんどという印象。
いわゆるモリログの読者は基本、自分から森先生のサイトなどで言葉による刺激を求めて、
それを自分なりに吸収してる。と思う。
「ナントカをするには逆にナントカしろ」
「カントカではなく、逆にウンヌンを先にしろ」というような押しつけがましさもないし、
読んで満足してすぐに忘れるものじゃない。それくらい森先生の、強いて言えば、言葉は刺激のあるもの。
ネットでいわゆる一般論に対して「ほとんど多くの人が思ってることの逆を言う」逆張り発信する人が増えてるけど
森先生はそんな手合いとも全く違う。それは誤解してはいけない。
森先生の考えすべてに共感できるわけではないし、する必要もない。
拾えるものを拾ったらいいと思う。
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Vシリーズ第5弾
魔剣天翔
(cockpit on knife edge)
またまた保呂草の怪しいところ、切れポイントが多くあり、非常にテンポの良いストーリーで一気に楽しめました
保呂草、紅子、林、七夏、練無と優秀な集まりが繰り広げられる事件。
どこまでが、事件に絡んでいるかの線引きが難しかった
特定のキーマンになるべく人が
既に昔には。。。テンション下がらざる得ない流れでしたが、お宝も見つかったし良しとしましょうか。西崎パイロットや関根杏奈が、情報と登場がもう少しフォーカスしてあげてもいいのでは。。。と思った次第でした
七夏と練無の活躍ぶりは○、もっと前に出てきて欲しい
★4.3
※保呂草さんの怪しさが増えると楽しさ上がる気がしている
続いて、vシリーズ第6弾
恋恋蓮歩の演習
(れんれんれんぽのえんしゅう あってるかしら) -
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ネタバレ森作品を読むときは天才を浴びるつもりで読んでいて、シリーズ最後となる本作は本当に見事なまでに容赦なく天才の会話が展開する。その意味で最後の種明かしも含めさすがなのだけれど、星ひとつ減らしたのは個人的には読み終わってけむにまかれたような感覚が落ち着いたら、真賀田博士がこれほどのことをした動機が犀川への恋心なのか?と訝しく思えてきた点。塙社長のことも考えるとますますそうなのではという気がしてくる。
もちろん、天才も理不尽な恋に落ちるというテーマ自体は面白いと思うけれど、この作品の中ではうまくハマって感じられなかったというか、もっとそこへ向けて話が収束するような描き方をされていれば腑に落ちたと思う。全体のトーンからは自分には動機の部分だけ急に俗っぽいものを取ってつけたような違和感が残った。私の読解力が足らないだけでそんな単純な話じゃないことを望む。 -
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西野園萌絵の親友、杜萌の一人称視点で進む本作。ミステリとしてはシリーズで一番驚きが少ないと思いましたが、ストーリーはかなり好きです。「客観視した時に初めて見えるものがある」「忘れたいものは記憶のキーに閉じ込めてしまう」という前振りからの萌絵が結論にたどり着く流れ、チェスを通して杜萌が記憶のキーを開く演出があまりに綺麗で、鳥肌立ちっぱなしでした。そして何より良かったのが「杜萌」のキャラクター像。親友の萌絵とよく似た人物でありながら、犀川先生のような人物に出会えなかったことで歯車がズレてしまったレプリカのような存在。切なかったですね…。
ただ、気になる点はもちろんあって、素生は結局なんで失踪したんだとか(一緒にいた人誰?)、「幻惑の死と使徒」であれだけスカッと事件解決した数日後にこんな結末迎えたらショックでかすぎだろとか、犀川先生一瞬で解決しすぎでしょとか。いろいろ思うところがあるんですが、それ以上に好きなポイントが多いので満足度高かったです。 -
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森博嗣さんの長編は何度も読んでいるが短編集は初めて読む。いつもの森先生らしさも残しつつ、短編ではあまりはっきりしない結末で終わる短編が多かった印象。ミステリアスな雰囲気を纏った話が多かった。どんでん返しとまではいかないが、こうだと思っていたものが一文でひっくり返されることが何度があり、不思議な感覚に陥った。
S&Mシリーズの西之園さんが出ている短編も2作あり、それらの作品を読むことが本来の目的であったが、その他の短編も面白く読むことができた。西之園さんはS&Mシリーズのときよりは落ち着いていた様子であった。
「キシマ先生の静かな生活」と「真夜中の悲鳴」が特に印象に残った短編であった。 -
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ネタバレ・Wシリーズからずっとクールで仕事人間だったロジ。しかし、ここに来て彼女に大きな変化が。銃を撃ちたくないと言った彼女に、変化は成長だと言ったグアト。そんなグアトが好き。
・何故エリーズは語らなかったのか。今回はタイトル回収が分かりやすい。いや、何故語らなかったのか、根本的な理由は分かってないとも言えるが。
・最初の、エリーズがグアトに会いたがっているという噂は結局何だったのか?
・彼は何故情報をくれたのか?個人解釈メモ
1.殺したのに思ったような事件にならず、どういうことなのか知りたかったから。
2.究極の恵みについては知っていたが、もしかしたらヴァーチャルでは生きている可能性もあると思い、居場所を探す手掛かりになればと思ったから。 -
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Vシリーズ 第2弾
人形式モナリザ
不思議な展開(ポエムと描写)から始まり
現実?夢?妄想?憶い?
どいうこと?と思いながらスタートしましたが
後半の盛り上がりは素晴らしいの一言
紅子、保呂草の本領発揮
林、祖父江七夏の頭の切れ方も凄くよい
そして、小鳥遊くん、紫子がどんどん優秀になっていく姿も読んでいて楽しい
(S&Mシリーズよりも、ワントーン下がって和気藹々と勝手に事件に参入していくスタイル。。別に解決しなくても、手を差し伸べなくてもいいっかという)
本作の岩崎家を中心とした親族関係
※家系図がほしかったw
また、途中で犯人わかったという人が多いみたいですが、全く私は当たりませんでした
そして、犯人の思いはなかなか理解に昇華させることは難しそうかな。。。
わからなくはない、でもここまで落ちてしまうと
最後にあった
「これが人形だ」
「○○○の背後に見えない糸がある」
怖いって、でも、そう言う事件なんだよなと
納得する部分と、本人の想いが届いてないし救われた人いるかなぁ(いないよなぁと)
このなんとも悪い後味感が、大変良きでした。
★4.4
続いて第3弾
月は幽咽(ゆうえつ)のデバイス
へ行きたいと思います
※漢字読めなかった