森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫本の平積みコーナーで、
「ナ、バ、テア」
と言う本を見つけた。
作者は、森博嗣さん。
解説が、吉本ばななさん
巻末著者インタビューまである!
そして、このシリーズでは先に
「スカイ、クロラ」があるらしい。
で、スカイ、クロラを購入!
裏表紙には、永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請け負う社会。
生死とは、そして、自我とは何かを問う。
森博嗣 渾身の傑作シリーズ!
とある。
夢の中のシーンからはじまる。
「僕は大切な人を守る為に戦った。
彼女は地球上で最後の物理学者だ…」
と続く。
「さよなら」と僕は言った
「ありがとう」と彼女は微笑む
僕は銃を彼女の頭に向けて引き金を引い -
Posted by ブクログ
ネタバレ押井守監督の映画のほうは何年か前ににみたが、すべてがFになるの著者が原作者とは最近になって知った。
大人になれない子供たち「キルドレ」が戦闘機乗りになって戦争を続けるという独創的な世界観。(見た目は)子供たちが主人公だが、イノセンスとは無縁のなんとも厭世的な雰囲気が漂う。ほかの作品も読んでみて、この世界の背景をもっと知りたくなる。
(6/24追記)
小説内の時間的に前になる4作読んでから、再読してみたが、うーん、すべてを合理的に繋げる解釈は思いつかないなぁ。クサナギ・カンナミの同一人物説も、本作を読む限りは無理がある。キルドレの記憶は曖昧で、ときに夢との境界があやふやというのは名言されているの -
Posted by ブクログ
ネタバレ第4弾
結末が怖い。動機が怖い。憑依ってことなのか・・・きっとわからないけど、わからない人ばかりだったけど。
テレビ局で起こった射殺事件。逃亡するアイドルと、手助けする練無。 結局、20年前の事故は、事故なのか、故意なのか・・・ アルバイトが怪しいと思ったらただのアルバイトだったり、この人怪しいと思ったら犯人じゃなくてただの女性だったり。 練無が女性と思わせている時に、逆があると思ってなくてまたびっくりした。 でも、今回は行動範囲が狭かったのであまりイライラせずにすんだし、東京だったからあの刑事が出てこなくて、人間関係がこんがらがらずに事件にまっすぐ。読みやすかった。 -
Posted by ブクログ
森博嗣さんの小説を読み、作者への興味が湧き、小説以外の書籍を読み漁っている。
工学という視点で優秀な技術者が育ちにくくなった現状を憂いたり、ものづくりに必要なセンスについて考察している本でした。
物作りという点で、工作も小説を書き上げることも同じようなものと捉えているところに驚いた。設計図を作って、工作をして有形物を生み出すという工程と同じように小説を書き上げることもあるという。
本書で印象に残っているのが、思考は言葉でのみ行われるものではなく、映像でも行われるものだという著者の見解。
工作のセンスは、映像による思考力。
この著者の言葉にも表れているが、全てのことを上手に言語化する能力のある人 -
購入済み
最近はおひとりさまという言葉も浸透して、一人でいることで奇異の目にさらされることは少なくなったように感じる。
でも孤独は避けるべきで、大勢の人と繋がっている方が優れているという価値観はまだあるのだと思う。
そんな考えに対して著者独自の視点も交えながら、孤独の価値を再認識させてくれる一冊。