森博嗣のレビュー一覧

  • 科学的とはどういう意味か

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    ○多くの人が科学を敬遠するのは、自分で考えること、感じることが面倒でしたくないから
    ○しかし、科学を避けるとむしろ損で危険な方向に進む可能性がある

    ○科学とは「誰にでも再現ができるもの」
    ○科学的とは「誰にでも再現できるステップを踏むシステム」
    ○ただ、数や実験があるから科学というわけではない

    ○実験によって確かめることが「科学的」なのではない。実験では条件の設定でいくらでも変わり、不正もある

    ○子供に対しての注意
    子供は超自然的なものを信じやすいので、きちんと説明してあげること。
    好奇心をつぶさないように。外で遊ぶイメージを持たせてしまうが、科学館などもよい。
    特に父親は押し付けてしま

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    2022年09月25日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    切り裂き魔。身近に起こりうる危険で、電車ではハラハラしながら読みました。
    人間は、情が絡んだら何をしでかすかわかりません。
    真鍋と小川のコントのようなやりとりは、シリアスな場面でも笑わせてくれる。和ませてくれる。
    そんな2人のファンです。

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    2022年09月21日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    ネタバレ

    文字通り、睡魔と迷宮に突き落とされ沈められた気分。

    ひとつの躰に、ふたつの独立した精神がある。
    理解と同時にじわじわとゾッとした。多重の人格の意味、そしてそれは、実験。
    結局、頭脳だけを抜き取られた状態では半永久的に死ぬことがない?wシリーズがこの先の未来であるのなら人類はすべて、ゆるやかな自殺を強いられていて、例え実行したところで結局死ぬことがない。みんながみんな、夢の中にいる。

    頭脳を生かすために躰は存在している。
    人間が機械になるのでなく、機械が人間になり得るということ。
    「人間としての誇りを持ちなさい」と繰り返すメグツシュカ。
    機械が人間になるのが怖いのではなく、人間という名前の椅

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    2022年09月22日
  • スカル・ブレーカ The Skull Breaker

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    前作はしっかり話がまとまっていたが、それに比べると今回は話の起伏が大きい。
    しかし、派手な切り込みシーンもあるし、いよいよガイの出自もわかるというシリーズの転換点かな?

    相変わらず自問自答の内省シーンが多いが、剣だけでなく、哲学、政治経済、進化人類学、動植物学と多岐にわたるのが特徴で、これは我々現代を生きる者にとっても分からない部分もあって、ここらは筆者の知識からくる遊びの部分でもあろう。

    また、アスペルガーを装うようなガイも面白く、ノギとのすれ違い会話にはユーモアすら漂う。

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    2022年09月18日
  • ヴォイド・シェイパ The Void Shaper

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    森博嗣氏作品だけに、理知的な作品で、武芸を極めようと武者修行をする主人公の目を通して、人の生き様や、人生観が語られる。

    内省的な部分が「宮本武蔵」などより多いが、新しいだけに読みやすいし、女性の描き方はずっと現代的になっている。

    もちろん時代物ではあるが、実話ではない分、時代考証にはさほど拘らず、旅の一期一会を通しての青年の成長物語となっており、今後の展開に期待できる。

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    2022年09月18日
  • 新装版 スカイ・クロラ The Sky Crawlers

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    想像してたんと若干違いましたが、追いかけたくなる話って意味では期待通り✨次作からは彼等の過去に迫るわけですが…キルドレ…人のエゴの匂いプンプンです。エンジンの話など専門的な内容がも少し理解できたらなお楽しめたかな?…と。表紙デザイン◎です

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    2022年09月17日
  • お金の減らし方

    購入済み

    お金は必要なものよりも欲しいものを優先しなさい
    この一文を見て疑問に思い、本書を購入した
    住んでいる場所の家賃や子供の教育費、 友達付き合いといった支出は必要なものと自分に言い訳して無理にお金を出してしまうことも多い
    しかし大事なのは、どれくらい必要かではなくどれくらい欲しいかということ
    必要なものと思っているものは他人の目を気にした見栄から生じるものも多い
    だから自分の欲求をよく考えることを大切にしなければならない
    著者のお金の減らし方は巷のお金の使い方の本とは少々風変わりな考え方だったが、参考になる点がとても多い
    著者の場合欲しいものは、鉄道模型を走らせるための広い土地や作

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    2022年09月28日
  • フォグ・ハイダ The Fog Hider

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    仲間も増えてきた中で、多くの敵と戦うことに。
    戦闘シーンも長く盛り沢山で楽しめる。
    相変わらずの自省シーンや禅問答も多いが、それはそれで楽しめる。
    どこか緋村抜刀斎と眠狂四郎の決闘みたいな感じかな

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    2022年09月18日
  • 新装版 スカイ・クロラ The Sky Crawlers

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    アニメ映画は見ていたが、原作小説もほぼ空気感が一緒なのにびっくりした。
    文体が村上春樹チックかなと思った。

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    2022年09月11日
  • ブラッド・スクーパ The Blood Scooper

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    ストーリー展開が、まるで映画のようにきっちり構成が出来ており、ラストまで一気に楽しめる。
    派手な斬り合いなシーンも、ユーモラスな会話シーンも、もちろんカイの内省的なシーンもたっぷりあって、作品としての完成度が前作より高い。

    キャラの雰囲気は、宮本武蔵、と言うよりむしろ緋村剣心に近いかな。

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    2022年09月10日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    ネタバレ

    人工知能が学習を進めたその先は人を超えて機械的な判断をするのか、又はその逆なのか。
    本作を読んで、今の多くの産業が数十年で頭打ちになった時、人はなんのために生まれて、死ぬのか考えさせられた。
    人が第一であると人が考えているが
    AIが進化し、本作であった人のように揺らぐこともできるなら
    AIはなにを第一と考えるのか。興味は尽きない。
    ウグイが昇進し、ハギリの元を離れてしまうのがなんとも寂しい気持ちになった。
    オーロラがウグイの形をしたのも、そういった意図があったのかもしれない。
    ハギリ陣営が大きく変わったラストだったので、早急に次作を読みたい。

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    2022年09月07日
  • アンチ整理術 Anti-Organizing Life

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    202205/時折森先生のエッセィを読むことで自分にはない視点や見過ごしてたことに気づかされたりするのでこの一冊も読んでよかった。ただ、作者を知らずにタイトル買いすると思ってた内容と違う、と感じる人もいそう。

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    2022年09月04日
  • 孤独の価値

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    幸せすぎると幸せを感じなくなるのはなぜなんだろう。
    そんなことを昔からよく考えていたけど、
    正弦波と同じと書いてあってなんだか納得した。
    プラスとマイナスが最大の時はエネルギーを使っておらず、幸せや辛さを一番感じるのはゼロの状態。プラスからマイナス、あるいはマイナスからプラスへ転換する時。
    確かにそうだと思う、今底辺にいるなぁ〜って時、辛くないもん。上がり始めるとあの時は底辺だったなと気づく。

    森さんは当たり前のことをわかりやすく言語化してくれる人だなぁと本を読む度思う。
    ふわっと認識していたことを、はっきりと言語化してくれる。ご自身でも書いていた通りたまに極論だけど。

    寂しいってなんなん

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    2022年09月04日
  • 自分探しと楽しさについて

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    森博嗣さんの新書シリーズ

    『自由をつくる 自在に生きる』『創るセンス 工作の思考』『小説家という職業』という3作品の後に、読者からいろんな相談があったそうで、それらへのメッセージとして本書があるそうです。

    読む順番が発売順ではありませんが、順次読み進めるつもりです。

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    2022年09月03日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    なんか知ってるシチュエーション!みたいなのがところどころ出てきて、内容的にはわくわくするべき場面ではないけど高揚した。
    最後に判明するトリックというか演出が粋っぽくてよかった。

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    2022年09月02日
  • 自由をつくる 自在に生きる

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    『すべてがFにる』を読んで森博嗣さんのファンになった。なので、彼の作品を可能な限り読んでみたいと思った。その一冊が本書である。だれもが、自由でありたいと思う。支配されていたいという自由もある。意識しているかいないかもあるが、自由とはどんな状態で、どんな心情なのか?森さんの思考の断片を垣間見れる本だ。私にはない発送、思想があり、興味深く読ませていただいた。偉大な作家のほんの一房の髪の毛に触れた程度だが、より深みを知りたいので、他の作品も読み続けたい。

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    2022年08月30日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    ネタバレ

    世の中は、なにもかもすべてが相対であって、絶対的自己だけで生きていけるわけではない。面白かった。「すべてがFになる」に登場した島田文子が主人公の物語だが、あの頃はここまで魅力的なキャラクターだとは思わなかった。殺人事件が起こるが、それは物語の中心にない。真相も主人公に馬鹿馬鹿しいと言われる内容だが、不満には感じない。物語自体が素晴らしいからだ。第2章後半。ハッキングがこんなにスリリングに書かれたことがあっただろうか。そして第4章終盤以降の展開には本当に驚いた。森博嗣のミステリで人の死に涙したのは初めて。

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    2022年08月28日
  • 諦めの価値

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    ネタバレ

    さまざまなことを諦めることについて。
    最終章の、人に期待することを諦める、というのが大変勉強になった。
    身内はもちろん、他人にも期待することを諦める。期待するから腹が立つし、欲が出る。

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    2022年08月24日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    資質が限りなく歩み寄って境界線が曖昧になった人工生命体と人間の差異が、天然モノと養殖モノほどだとの説明が、端的で明確で分かりやすくて納得する。両者の違いとは生命とは人間性とはと考え詰めたら、哲学的か宗教的な答えしか成立しないのではないかと思える。
    「電気羊」の影が見え隠れする中でハギリ先生の飄々とした語り口で展開考察される物語、科学的で文学的なバランスが絶妙でワクワクした。シリーズ小説の掴みはOK!続きが気になる。

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    2022年08月20日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    やっぱりそうだったじゃん!と思ったけどやっぱりそうだったじゃん!なんてそりゃあ最後まで読んじゃえばいくらでも言えるもんね…そうですよね、模範読者のごとくあっちこっち振り回されました…
    保呂草め……

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    2022年08月19日