森博嗣のレビュー一覧

  • ψの悲劇 The Tragedy of ψ

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    海外ミステリーの傑作「Yの悲劇」のオマージュ作。
    途中から森博嗣らしい展開になっていく。
    シリーズで追いかけているから、やっぱり楽しいのは間違いないので星4つ。
    単独で読んだら星2つかな。

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    2022年08月17日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    まずは夢中になれるようなものを見つけるところからだなと、改めて思った。
    森さんはいつ明快ですきだな。

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    2022年08月17日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    ネタバレ

    p192「ただ、依頼される仕事は、もっと急である。雑誌も新聞も、原稿依頼は「来月までに」と締切が早い。再来月には印刷して発行する、といったスケジュールなのだ。そういうぎりぎりのルーチンで、この業界は回っている。ライブ感覚を楽しんでいる人たちなんだな、としか思えない。」

    この"ライブ感覚"のくだり、声出して笑った。
    20年12月初版発行ということで、コロナ禍について触れられていて臨場感があるのだけど、相変わらずことごとく冷静で、鋭く、客観的な意見が述べられる。こういう特異な状況下においても価値観が本当にいつでもブレていなくて感心する("上から目線"かしら

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    2022年08月17日
  • 工学部・水柿助教授の解脱 The Nirvana of Dr.Mizukaki

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    水柿君にニヤニヤさせられながら読んでると、まんまと知らぬ間に深く考えさせられてしまった。

    やっぱり森先生は凄いなぁ。

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    2022年08月09日
  • アンチ整理術 Anti-Organizing Life

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    ネタバレ

    面白かった。
    森先生は周囲はたくさんのものに囲まれているが、考え方や生き方は素直でシンプル。とても憧れる。

    とにかく考えることが肝要だと説いていた。
    僕はどれだけ真剣に物事を考えられているだろうか?

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    2022年08月08日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    WWシリーズ6作目、2022年4月発行。
    (森博嗣のシリーズ作品は全て、どこから読んでも構わないように出来ているので、シリーズ何番目とかはそこまで気にしなくて良いと思う)

    物語は主人公がバーチャル上で受けた相談から始まる。仮想空間からログオフができなくなった、リアルな肉体が見つからない、と。
    それを探すことで物語は進むけど、それは話のダシで、本骨頂はいつも通りの主人公の思考と会話。
    リアルの自分の記憶と思考を全てコンピュータに移したら、それは自分なのか?バーチャル上の人格は人だと言える?
    科学技術が進歩した近未来の世界観はこうなっているんだろうなと納得させられるのも楽しい。
    物語はちゃんと終

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    2022年08月06日
  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε

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    今回はケーキ食べながらみんなが事件の推察をしたり仮定を出し合ったりするいつものターンみたいなのはほとんど無かったけれど、トリックの内容自体も文章の書かれ方もシンプルに巧妙で物語自体の疾走感がよかった。

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    2022年07月31日
  • 自分探しと楽しさについて

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    ・楽しさとは与えられものでなく、自分の内にあるもの
    ・楽しさを求めれば金は入ってくる。真剣に楽しみを実現したいと思う人は。自然に金持ちになっている。
    ・楽しみが金を生むという原理。
    ・人間の願望、思考力がいかに強力かということが、この原理から証明される。

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    2022年07月30日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    SFをほとんど読んだことがなかったが、最近興味が出てきたので、おすすめSFと検索したら紹介されていたこの本を読んでみた。
    専門用語は少なく、難しい表現もないため淡々と読み進められたが、その一方で内容は重く、人間と見た目も中身も変わらない人造人間ウォーカロンという存在が人間とどこが異なるのかは作中の人物と一緒に考える問題であった。ウォーカロンと人間の共存がどういった形で行われるのかは、すごく興味のある話であったが、本作で結論が出ることはなかった。
    読んでいる時は知らなかったが本作はWシリーズというシリーズの一作目にあたり、僕が気になっている話は10作品にわたって続くらしい。というか10作でも終わ

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    2022年07月26日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    スカイ・クロラシリーズ読んだりトップガン観たりしたおかげで画もちゃんとイメージしながら読めてよかった。
    練無くん、切無し……うう

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    2022年07月25日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性。彼女の依頼を受けてグアトたちは捜索を開始する。捜索を続けるうちに、ヴァーチャル国家の独立騒動に関わることになっていく。WWシリーズ6作目。

    リアルとヴァーチャルの境界線があいまいになる世界。現実もいずれはこうなるのでしょうか。

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    2022年07月23日
  • 四季 春 Green Spring

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    ネタバレ

    兄の真賀田其志雄の存在がちょっと解せない。
    四季と同じ別人格を持っている、その人格が自称透明人間。しかも兄も特別で天才だったのは分かるけど、殺人や死に対する考え方も四季と同じなのかと。
    本人が死んだ時にも四季の反応も冷ややかだったし疑問だらけでした。

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    2022年07月18日
  • イナイ×イナイ PEEKABOO

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    悲惨、不穏と相反する美しさの共存。
    そして想像圏外の結末。
    最後まで予想ができない衝撃展開に、読後も余韻が残りました。

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    2022年07月17日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    森ミステリはどの作品を読んでも、こう来たかと驚かされるが、この作品は特に驚かされた。普段ミステリを読んでいる人ほどこの術中にはまってしまうのではないか。何を隠そう、私もその一人。ミステリを愛するが故、そのミステリによって翻弄されるのである。

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    2022年07月17日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    テンポの良い会話を楽しむだけにならない、文章のところどころから拾える社会の仕組みとか人間の苦しさとかへの訴えかけがかなり良かった。
    小鳥遊練無くんのことをどんどん好きになっちゃうな…。

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    2022年07月17日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    情報局の依頼を受けたグアトたちが国定自然公園で起きた2つの事件の謎に迫る。WWシリーズ5作目。前シリーズの主要キャラも名前を変えて登場。

    人間は肉体を捨ててヴァーチャルの世界を生きることができるのか。

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    2022年07月16日
  • 読書の価値

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    読書本といえば、オススメ本の推薦があったり、あの本は実は…という解釈があったりするものですが、この本では「 読む本は自分で吟味し、自分で決めましょう」と強調します。

    また文章を書くことについての項も長く、良い文章を書くコツも記載されています。

    本を読む価値は、本を読んでおくことで引き出される着想や連想が大事であると。そこから得られる情報の記憶ではないと。

    ネット上に本の感想を上げるなら…というくだりが面白い。本の引用だけするのは違法だし、読んで自分はどう感じたか何を考えたかを記載しておけばいくらか記憶に残るのではないの?そもそもそんな感想文や評論を書くより、小説を自作すればよい、、という

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    2022年07月14日
  • ダマシ×ダマシ SWINDLER

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    7,8年ぶりに森博嗣さん読みたいなーと思い手に取った作品。でもS&MシリーズとGシリーズは断片的に読んでいるし(そしてどれ読んだか失念しているし)、全く記憶にないものを!と思って買ったらシリーズ物の最終巻だったらしい。

    それでも楽しめたけど!やっぱり他の巻も読んでみようかな。西之園さん出てたし。椙田さんとか結局何やっている人なのよ〜!って思ったし。

    職場の人間関係がほど良くていい。小川さんみたいな優しいおせっかいやきさんいい。

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    2022年07月14日
  • アンチ整理術 Anti-Organizing Life

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    ネタバレ

    参考になりそうなところメモ
    抽象的に考えるとは、本質を考えることである。自分自身の整理整頓とは、自分と社会や環境との関係について考えること、つまり自分が生きる中で大事にしていることの本質を考えること。自己を整理整頓することは、自分を客観的に見ることで、自分を社会的に高めることになる。
    やりたいことを見つけてそのために勉強し、わからないことがあるから考えるという順番がある。そこに方法や効率は無い。
    情報をインプットしたら、考えるというアウトプットをする。情報と情報の関連性を考えたりすることで、自分のものにする。
    まずは目の前のことに取り組むこと、直接関係ない分野のことも吸収することが結果として力

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    2022年07月13日
  • アンチ整理術

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    本書は内容違えど、村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』に似てる点が多い。

    まず一つは扱っている題材。答えのあるようなないやうな、具体策が書かれているような普遍的なような、そんな内容が展開されている。そんな内容に対し当たり前だが、著者の文体の持ち味が異なる。村上春樹のはまどろっこしさ100%であったが、本書は非常に読みやすく、分量も少なめのためサクサク読める。そして、意外に答えを出している。

    この本が面白いと感じたのは、感性と筆者の特性がわたし自身と似てる点が多いことからかもしれない。なんとなく『あーわかるぅ〜↑』という内容と文章が多い。

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    2022年07月09日