森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
wwシリーズも7冊目。wシリーズが10冊だったから。そろそろ終盤かも。
グアトとロジの結婚がサラッと触れられる。カウンセリングの女医が再登場。ロジの不調ってそういうことじゃないのと思うが、そういうことは起こらない未来が舞台だった。
(引用)
マガタ・シキは、もちろんそのメリットもデメリットも十分考察しているはずだが、天才ではない僕は、どうしても不安を感じてしまう。ロジの抵抗も、結局はその不安が原因だ。動物が持っている本能的な感覚だろう。
イヤ~。グアトの鈍さに読者皆が呆れたと思う。森先生、こういうギャグをシレッと入れてくるんだもんなあ。ロジはかなりキャラが変わったなと思う。前は、ハードボイルド一辺倒だったもの。
ロジが未知のウイルスに感染したことから、このシリーズお決まりの襲撃場面。そして、マガタ・シキからの接触。
「共通思考」。手塚治虫の「火の鳥」やアーサー・クラークの「宇宙の旅」シリーズを思い出した。だが、人格の集合体が共通思考ではなく、共通志向が人間やスーパー・コンピューターやトランスファーに影響してくるという。う~ん、凄いなと思う処と何が凄いんだと思う処。兎も角、覚えておなくちゃ。
ふと、何故マガタ・シキはグアトを選んだんだろうと考える。オーロラやクラリスも皆、グアトに接触してくる。羨ましい。そういう立場だったから?
マガタ・シキ「貴方は、興味深い人。きっと私になるでしょう。あなたは、私でもあるのよ」
どういう意味なんだろう。
グアトがロジとトランスファーのクラリスの喧嘩を心配しているのが可笑しかった。人工知能って喧嘩するのかな。人工知能って人格あるのかな。
次巻は登場人物も増えるんだよな。今から面白そうだなと期待を膨らませている。
追記。
(引用)
「私たちは、何者でしょうか?どこから来てどこに行くのでしょうか?」(略)
「その答えを、皆さん、あなたも、私も、考えて、問い、答える、一緒に、ずっと、いつまでも、そして、これが生きることなのだと、やっとわかるかもしれない。今まで、なにもかもが、わからなかった。今も、わからないことばかり。でも、考えている。そうでしょう。」
この文章を胸に刻んでおこうと思う。 -
Posted by ブクログ
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鈍いな、難しいな、頑固だな、自分勝手だな、意味がわからない、何なのこれは、どうしてそうなるの、ああ、もういいかげんにして、いつまで続くの、どうだっていいのに、変なことばかり……、泣きたいくらいでした
WWシリーズ7作目にして、これは大転機。そろそろこのシリーズも締めに向かっているのだろうな、という感じで、ならではの登場人物にドキドキさせられながら一気に読んだ。
とても面白かったのは、多分これは意図的に、物語の核心というか今回の大オチ的な部分がなんとなく読者にはある程度予想できるようになっていて、そしてそれをロジやスズコが認識していることもなんとなく解って、それでいて、グアドはそのことに気付かないだろうことも(登場人物を含めた)全員がなんとなく解ってしまう、という構造的なジョークとも云えるものが、ある意味コミカルに、筋金として全体に通っているところ。
グアドが気付かない、という下手をすれば御都合主義的になってしまう部分もしかし、これまでの実績 (?)があるからそりゃ気付かないよね、となっていて、まぁやきもきさせられる。本当にWシリーズとWWシリーズのラブコメ感たらないわね。
おめでとうございます、の☆4.2。 -
Posted by ブクログ
森博嗣さんが考える「面白い」とは。
面白いとひとくくりにしても、
様々な状態や心境があるよね、という。
おおお、なんか森さんぽい…!笑
と冒頭から読んでいて感じます。(何様。笑)
なんでミステリーを描こうと思ったのか、
作品を創作する上で気にしていることとは。
なるほど…とビジネスの一端を垣間見た気分です。
私か感じていた森さんの作品へのイメージの答え合わせと、伏線を回収してもらったような気持ちでした。苦笑
面白さは他人から与えられるものではなく、
自分で作るもの。
結局人はひとりで生きているんだから、
面白さも他者に依存せず、自ら作る。
私にとっては読書かもしれない。
読書があれば孤独ではない。
というか、孤独でも面白いし、楽しい状態でいられる。
そして現代はアウトプットをしたい人が多いと。
インプットしたい人より、アウトプットしたい人の数の方が多いのではないかと。
確かに…。
私もこうしてレビューを書いている時点でその一人かも。苦笑
森さんに対して勝手に親近感がわいて、未読のミステリー作品も読みたいと思いました。
そして、新書の他の本も。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヴィルヌーブの『Blade Runner 2049』とキュアロンの『Children of Men (トゥモロー・ワールド)』が複合的に組み合わさり、著者のエッセンスがふんだんに散りばめられたような作品。ブログでブレードランナーの続編を観た氏が森博嗣が作りそうと形容していたように、驚くほどすんなりと物語が頭に入ってくる。
当然、このシリーズも四季のいる世界の延長線上にある。最初はSF小説を書きたいのかなと思ったけど、根底にあるテーマは最初から一貫しているように思えます。私たちはどこに行くのか。どこにも行かない。そのはずだけれど、どうにも違う気がする。エキソダスを書こうとしているのかなと想像。だからSFのようでいて、非なるものを、あるいは本当にあるかもしれないいつかを描いているような、どこか不思議なシリーズ。