森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ保呂草さんって無意識に犀川先生的な温厚で波のないクールな感じをイメージしてしまって、ギャップが埋められずいまだにイメージが掴めない。
前回も「うるさい黙れ!」と声を荒げていたし、今回も萌絵の部屋に押しかけて「◯秒で君を殺すこともできる」といってたり、毎回驚かされる
萌絵の部屋に行ったのって何かの策略だったのかも謎。あんなに感情的になる人なのかな?
えーと、今作は殺人の方がかなりおまけで、結局本当のところは犯人もわからない。
それに一つ納得できないのは保呂草が、なんで盗めないものをセメントで隠す必要があるの?
数年後にこっそり持ち出そうとでも思ったのか?
それにしてもアレを保護せずにセメント塗りたくろうとしてたの?
美術品を大事に思う彼なのに?
いろいろ疑問は残るけど、やっぱり緊張のやりとりは楽しいし、保呂草は泥棒モードの方が楽しい。
萌絵のテンポもやっぱり落ち着くし、楽しく読めた。
萌絵自体の人間を好きかというとそうでもないけど、物語を動かすキャラとしてはやっぱりVしりーずの面々より好きだなと再確認。
国枝先生もしかり。
ここまで書いてふと思ったけど、今回の保呂草さんって誰だ?秋野って最初の殺人犯の名前だけど、最後に紅子さんのところに行ってるしなぁ。
でも、今回の殺人犯がはっきりさせられてないのとかももしかして伏線?? -
Posted by ブクログ
ネタバレVシリーズ第三弾まできってやっと慣れてきたと言うか楽しめた。
今回だけじゃないけど、森博嗣のトリックは「ミステリーとして」あり?と言う感じがするけど、妙に現実的。そして、現象をそのまま素直に見ると謎が解けるようになってる感じがする。
トリック自体には大きなひねりがなくて、(ひねりというか..)だけど物語全体は捻られまくり、みたいな印象。
密室のトリックに、コナンや金田一少年みたいにいろんな道具を使ったりするより、現実的に可能なトリックな気がするんだけど、結果がいつもシンプルで事件というより事故に近かったり。
ここでさにきてやっと語源化されてたけど、「人は何事にも意味を見出す」みたいなやつ。s&mにも何処かで書かれてたかもしれないけど、ほんと、この作家さんはなぜ?とかだれが?とかはあまり掘り下げずにありのままを見せてる気がする。
どうやって、だけはまぁ説明してくれるけども。
そこが他と違ってなんとなく読んでしまうところなのかなぁ。
あと一つ言えるのは、今のところ好きなキャラとか魅力を感じるキャラがまだいない... -
Posted by ブクログ
スカイ・クロラ では、司令官だった
クサナギ・スイトの物語
解説の吉本ばななさんの解説を、一部分
写させていただきます。
このシリーズに出てくる人たちは、隔絶された世界にいます。
そして、それぞれが違う理由で生に苛立っています。
「別に世界に心を開く必要なんて無い、ただ空を飛ばせてくれ」
と主人公たちは執拗なまでに思い続けますが、それは彼らの境遇からの逃避でも在り、どうせ絶望的な設定の中にある生なのだから、唯一の好きなことができなかったら死んでも同じだ、という心境でもあります。
飛行場面に異様なリアリティがあるために、読者は彼らの心の中にすっと入っていけるような気がします。
でも、本当のところは実に共感しにくいはず。
ほんとうの意味では死ねない世界はどれほどの絶望に満ちているのだろう、と想像はできても、普通どこか甘くなってしまいます。
しかしこの小説はほんとうにリアルです。
☆☆☆
永遠に死なない子供なギルドレで戦闘機乗りのクサナギ(女の子)が、撃墜王と呼ばれる大人のパイロットとの出会い、学び、そして、惹かれていくのだが、…
ばななさんの言うように、その絶望感は、どのようなものか、ほんとうのところは
私には、理解できないのだろうな。
次巻、ダウン・ツ・ヘヴン
は、クサナギ スイトの続きの物語らしい
ー購入済みですー
解説は、室屋義秀氏です。
エアレース・パイロット
とありますから、飛行機に詳しい方なのでしょう。
パイロットの方が読んだら、さぞかし
作者の飛行シーンの素晴らしさが実感できるのでしょうね。
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Posted by ブクログ
スカイクロラシリーズ(10年前ぐらい?)を読んで以来の久しぶりの森博嗣さん。舞台は近未来の日本。身体のほとんどは培養で替えが効き、寿命が問題にならなくなった。他方、人はウォーカロンというアンドロイドを作り出す。度重なるアップデートで兼ね備えた精巧さと頭脳の明晰さから、もはや人かウォーカロンかも区別が難しい、そんな世界で科学者の主人公がウォーカロンに絡む争いに巻き込まれていく。
人とアンドロイドの定義が相対化された中で、何をもって人というべきか。大き過ぎるテーマだけど、物語の展開に合わせて主人公が思考してくれるので、同じ状況と視点で一緒に考えられて、楽しい。
主人公と周囲との掛け合いはどこか抜けてて面白く、それでいてこの世界観にとてもマッチしている。
読後、「若干尻切れとんぼかなぁ」と思ったら、まさかの10巻シリーズの第1巻(笑)壮大な物語に手を出してしまった感があるけど、森博嗣さんの文調は相変わらず好きでこの本も苦にならなかったので、折りを見て、少しずつ消化していきたいと思う。
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Posted by ブクログ
他の方も書かれているように、抽象的かつ哲学的な印象を受け、途中少し退屈してしまった部分もあるが、これまでの自分自身と比較し、全体的に納得できる内容だった。また度々入る例えが分かりやすかった。
結局のところ勉強とは、能動的でないと楽しいと思えるようなものではないし、身に付くこともないという前提がある。だから受動的では意味がなく、子供に勉強しろと言っても必要性・重要性が分からないのも当然だし、勉強がつまらなく感じるのもごく自然なことである。自分自身もそうだった。
振り返ってみると、中学生まで相当頭が悪かったが、「もっと知りたい」と思える対象を見つけてから、驚くほど勉強することが苦にならず、むしろ楽しいと思えるようになったことをはっきりと覚えている。
デジタル技術が普及し、そもそも何もしなくても情報が入ってくる受動的な現代社会においては、主体的に行動すること自体が困難になりつつあるように感じる。また、「勉強=受験に合格していい学校に入る=いい会社に就職する」という考えが一般常識のようになってしまっているため、興味対象を見つけて勉強を楽しめるというのは、実はとても贅沢で幸せなことなのかもと感じた。
自分にはまだ子供はいないが、将来子供ができた際には、興味あるものを好きなように学ばせ、自分自身も楽しみながら学ぶ姿を見せることができればと思う。