森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SFをほとんど読んだことがなかったが、最近興味が出てきたので、おすすめSFと検索したら紹介されていたこの本を読んでみた。
専門用語は少なく、難しい表現もないため淡々と読み進められたが、その一方で内容は重く、人間と見た目も中身も変わらない人造人間ウォーカロンという存在が人間とどこが異なるのかは作中の人物と一緒に考える問題であった。ウォーカロンと人間の共存がどういった形で行われるのかは、すごく興味のある話であったが、本作で結論が出ることはなかった。
読んでいる時は知らなかったが本作はWシリーズというシリーズの一作目にあたり、僕が気になっている話は10作品にわたって続くらしい。というか10作でも終わ -
Posted by ブクログ
読書本といえば、オススメ本の推薦があったり、あの本は実は…という解釈があったりするものですが、この本では「 読む本は自分で吟味し、自分で決めましょう」と強調します。
また文章を書くことについての項も長く、良い文章を書くコツも記載されています。
本を読む価値は、本を読んでおくことで引き出される着想や連想が大事であると。そこから得られる情報の記憶ではないと。
ネット上に本の感想を上げるなら…というくだりが面白い。本の引用だけするのは違法だし、読んで自分はどう感じたか何を考えたかを記載しておけばいくらか記憶に残るのではないの?そもそもそんな感想文や評論を書くより、小説を自作すればよい、、という -
Posted by ブクログ
ネタバレ参考になりそうなところメモ
抽象的に考えるとは、本質を考えることである。自分自身の整理整頓とは、自分と社会や環境との関係について考えること、つまり自分が生きる中で大事にしていることの本質を考えること。自己を整理整頓することは、自分を客観的に見ることで、自分を社会的に高めることになる。
やりたいことを見つけてそのために勉強し、わからないことがあるから考えるという順番がある。そこに方法や効率は無い。
情報をインプットしたら、考えるというアウトプットをする。情報と情報の関連性を考えたりすることで、自分のものにする。
まずは目の前のことに取り組むこと、直接関係ない分野のことも吸収することが結果として力 -
Posted by ブクログ
本書は内容違えど、村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』に似てる点が多い。
まず一つは扱っている題材。答えのあるようなないやうな、具体策が書かれているような普遍的なような、そんな内容が展開されている。そんな内容に対し当たり前だが、著者の文体の持ち味が異なる。村上春樹のはまどろっこしさ100%であったが、本書は非常に読みやすく、分量も少なめのためサクサク読める。そして、意外に答えを出している。
この本が面白いと感じたのは、感性と筆者の特性がわたし自身と似てる点が多いことからかもしれない。なんとなく『あーわかるぅ〜↑』という内容と文章が多い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの森博嗣作品。
長いのに読みやすくて面白くて一気読みしたけど、話は難しい。
でも好き。
20年以上前に書かれてるのに、今読んでも近未来感溢れてる話。
A海峡大橋の柱の中に作られた核シェルターで起こる連続殺人。
被害者が握る2つの玉。
冒頭で明かされる入れ替わりの主人公達。
物凄いスケールの大きい解決編が描かれたかと思ったら、急転直下の結末に理解が追いつかず、思わずもう一度最初から読み直した。
それでもすっきりはわからないのだけど、それもまた森博嗣作品の面白さだと思う。
読んだ後に様々な考察を見て妄想を広げるのも楽しかった。
そんな余韻が半端ない話でした。
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Posted by ブクログ
Wシリーズ第5作目
タイトルの通り、生きているとは何なのか。
感情を持つこと、生きているとは何かを自問すること。
その答えはまだわからないのが生きているということなのかという禅問答のような葛藤が描かれていた。
人工知能が発達した世界において、人が人の体を持って生きる意味とは何かを考えさせられた。
喜怒哀楽や嫉妬などの感情がある限りは脳だけのバーチャル世界には居たくないなぁと思った。
前作に登場したデボラが今作も大活躍し、ハギリ先生と仲を紡いでいるのが印象に残った。
また、ウグイが初期とは違い、人っぽさをハギリ先生に前作の最後から見せ始めたのが好き。