森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ浪人時代に現実逃避のためだけに読んでしまっていて、内容を忘れていたため再読。
萌絵の飛行機事故への感情やらぶちゃんと金子くんの関係の変化、保呂草さん、瀬在丸さんの登場など色々と詰まっていて、何シリーズか忘れそうになる。事件に関しては結局犯人が誰か、そもそも犯人なんているのか、もちろん動機が何だったのかも説明されずに終わる。Gシリーズでは集団自殺が連続で起こっていて、色々な人物の死に対する考え方が語られる。
何を考えようと、結局生きているものは死んでしまう。考えることに意味なんてないと思うし、他人に共感はできても自分の考えを変えることはなかなかできないと思うけど、それでも人が何を考えているか知り -
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『勉強の価値』
1.著者 森博嗣さん
名古屋大学、大学院、博士、助教授を務め、47歳で独立、作家へ。
2.著書目的
勉強とは?どんな意味、価値があるのか?
3.著者の原体験
大学四年生の卒業論文で、初めて勉強が楽しいと感じる。
なぜならば、誰もが知らない、残っている謎を特定し、研究をすることに出会えたから。
4.著書、著者のスタンス
①大人が子供に勉強しなさいというのは?
大人が勉強を楽しんでいない、義務のような捉え方をしているから。
②勉強する、勉強しないは個人の勝手
著者は気にならないし、著者の課題ではない。
③知りたいが先にある
迷うは機会である。迷うから解決する術を見つけようと -
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ネタバレ初めての森博嗣作品。
本探しは友達作りと似ている。この言葉は深いと感じた。人はおススメ本を気にするし、聞かれたがっているけど、自分で琴線に触れる本を探して読むことが読書の価値の一部である。
また、本を読むことで生じるインプットは何の役に立つのかということについてだが、インプットした情報をそのまま披露する物知り博士としての価値はスマホの登場と共に失墜している。そもそも知っているだけで何の価値がある。本質は知っていることではなく、「知っていることで生じる思い付き」にある。すなわち読書をして頭にその情報をインプットしたうえで、何らかの形でアウトプットされた時に、読書の価値が発揮される。 -
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ネタバレ紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。
個人的には紅子さんが好きなので、
林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。
四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
本作からは保呂草本人がどのような人物として
描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。
保呂草と紅子さんの駆け引きがとても