森博嗣のレビュー一覧

  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    Wシリーズ⑩シリーズ完結。国際会議の実行委員となったハギリ。直前に、ウォーカロンメーカー・ホワイトの発表の妨害作戦を情報局から聞かされたが、何故か自分が何者かに拉致される事態に…かなり危険な立場に陥るが、思いがけずウグイと濃密な時間を過ごすことになり、ちょっとドキドキしてしまう場面も。ウグイの涙がとても印象に残った。生殖能力を失った人類、ウォーカロン、AIの思惑と関係性がとても興味をそそるシリーズでした。

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    2022年05月25日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    式をやめてほしい、に共感。
    小学生の2分の1成人式って必要?って思っていたので。
    多数ではない少数派だと思われる視点なのですが、私は好きです。

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    2022年05月21日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    軍事用AIの解析に協力するべくエジプトに向かうハギリたち。一方で、蘇生に成功したナクチュの冷凍遺体が行方不明になる事件が発生する。Wシリーズ8作目。

    本作は百年シリーズと密接にリンクしており、百年シリーズを未読の方は本書よりも先に読むと物語をより楽しめます。

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    2022年05月21日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    学生の時に読んでいたら、考え方とかが今と少し違ったかもしれない。

    こんな先生がいたら、出会えていればと思うけど、
    実際にはなかなか。
    こうなりたいっていう理想はあるけど100%喜島先生の生き方だと難しいよね、折衷案を人それぞれ見つけて生きていくよねっていう、そういう思いが湧いた。

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    2023年05月09日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

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    ネタバレ

    浪人時代に現実逃避のためだけに読んでしまっていて、内容を忘れていたため再読。
    萌絵の飛行機事故への感情やらぶちゃんと金子くんの関係の変化、保呂草さん、瀬在丸さんの登場など色々と詰まっていて、何シリーズか忘れそうになる。事件に関しては結局犯人が誰か、そもそも犯人なんているのか、もちろん動機が何だったのかも説明されずに終わる。Gシリーズでは集団自殺が連続で起こっていて、色々な人物の死に対する考え方が語られる。
    何を考えようと、結局生きているものは死んでしまう。考えることに意味なんてないと思うし、他人に共感はできても自分の考えを変えることはなかなかできないと思うけど、それでも人が何を考えているか知り

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    2022年05月15日
  • 勉強の価値

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    『勉強の価値』

    1.著者 森博嗣さん
    名古屋大学、大学院、博士、助教授を務め、47歳で独立、作家へ。

    2.著書目的
    勉強とは?どんな意味、価値があるのか?

    3.著者の原体験
    大学四年生の卒業論文で、初めて勉強が楽しいと感じる。
    なぜならば、誰もが知らない、残っている謎を特定し、研究をすることに出会えたから。

    4.著書、著者のスタンス
    ①大人が子供に勉強しなさいというのは?
    大人が勉強を楽しんでいない、義務のような捉え方をしているから。
    ②勉強する、勉強しないは個人の勝手
    著者は気にならないし、著者の課題ではない。
    ③知りたいが先にある
    迷うは機会である。迷うから解決する術を見つけようと

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    2022年05月15日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    スーパ・コンピュータのペガサスから逃亡したウォーカロンに関する情報を得たハギリたちはインドに向かう。自分の三人目の子供について不審を抱くインドの富豪と出会ったハギリは事件に遭遇する。
    生命や知性について考えさせられる、Wシリーズ7作目。

    本作に登場する人工知能たちは、人間よりも人間らしく感じます。

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    2022年05月14日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    読むのに時間がかかったけど、面白かった〜!生命工学がここまで発展した世界だと、こういう展開になるんだなぁ。純粋に面白い。
    デボラがとても心強いし、良い友達で嬉しい。ウグイも可愛らしい。デボラとの最後の掛け合い、とってもほっこりする。

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    2022年05月14日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    毎回言うけど面白かったです。
    自分はどちらかと言うとヴァーチャルの世界に移住してみたいです。
    …すごく怖いけども。

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    2022年05月13日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    ネタバレ

    Wシリーズ第4作目
    展開に無駄がなく、デボラの存在と前作で見つかった巨大なシステムの名前もわかった。
    人の頭に入って直接乗っ取る攻撃になり、戦うシーンなどにより臨場感があった。
    何より、最後のウグイのシーン。
    舌を出すお茶目さがでて、ときめいた。

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    2022年05月13日
  • 読書の価値

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    なんというか、すごく羨ましい境遇にある人だな、自分からすると。人に薦めるのも薦められるのも嫌だという人らしいから、一冊もおすすめの本がない。このタイトルからして幾冊かはあるだろうと思っていたら全然なかった。でも、それはそれで全然良くて、タイトルで言う「価値」についてこの人はどういうことを言うのだろうと思ったから、本を人に喩えたり、読みながら想像をすると言うことだったり、なかなか読んで良かったなと思わせることがあって、これはこれで良い時間だったなと。

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    2022年05月09日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    忘れ去られたスーパコンピュータ「オーロラ」。オーロラの停止を依頼されて北極に向かうハギリたち。引きこもっていて接触できないオーロラとコミュニケーションを図るべくハギリは思考する。
    知性について考えさせる、Wシリーズ6作目。

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    2022年05月08日
  • ダマシ×ダマシ SWINDLER

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    行方不明の結婚相手を探してほしいという女性の依頼を受けた小川令子。調査を進めるうちに相手は結婚詐欺の常習犯だと確信する。行方不明の詐欺師は遺体で発見される。一方、小川たちはそれぞれ今後の決断をすることに。
    Xシリーズ第6作にして、シリーズ完結。

    いろんな意味でダマされる本作。S&MからXシリーズを読み通していないと、面白さは半減します。

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    2022年05月05日
  • 追懐のコヨーテ The cream of the notes 10

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    ネタバレ

    相変わらず面白い。
    ただ、段々とフェードアウトしていくのだなぁと思うと寂しい。
    前向きで明るめな項もあって、そういうのを読むのがとても楽しい。

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    2022年05月04日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    Wシリーズ⑨日本のウォーカロンメーカー『イシカワ』の社長を乗せた航空機が行方不明になり、その施設が武力集団に占拠された。1000人超の犠牲者を出した事件の真相は、ネットワークの破壊により混乱を極める。ようやく突き止めたシイカワのAI''カンナ''の居場所。そして航空機の行方。勇敢なキガタの任務により接触した、カンナの発した意思にゾクッとした。人工知能はどこまで進化するのか?次はいよいよ最終巻。

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    2022年05月04日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得て、アフリカ南端にやってきたハギリたち。「富の谷」と呼ばれる地下都市でハギリたちは新たな生のあり方を体験します。
    人間とは何か、生とは何かを問う、Wシリーズ5作目。

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    2022年05月02日
  • 読書の価値

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    ネタバレ

    初めての森博嗣作品。
    本探しは友達作りと似ている。この言葉は深いと感じた。人はおススメ本を気にするし、聞かれたがっているけど、自分で琴線に触れる本を探して読むことが読書の価値の一部である。
    また、本を読むことで生じるインプットは何の役に立つのかということについてだが、インプットした情報をそのまま披露する物知り博士としての価値はスマホの登場と共に失墜している。そもそも知っているだけで何の価値がある。本質は知っていることではなく、「知っていることで生じる思い付き」にある。すなわち読書をして頭にその情報をインプットしたうえで、何らかの形でアウトプットされた時に、読書の価値が発揮される。

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    2022年05月02日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。

    個人的には紅子さんが好きなので、
    林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。

    四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
    保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
    「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
    本作からは保呂草本人がどのような人物として
    描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。

    保呂草と紅子さんの駆け引きがとても

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    2022年05月02日
  • 諦めの価値

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    森博嗣!って感じだった。
    自分のために生きたいよねということとどんな物事にも真実なんて無いのかもしれない森博嗣の本を読むとしみじみ思う。

    悩むということは考えること。
    人間の精神は人を恨みやすくできている
    自分をどう見るかを気にしたい
    どんなに目立つことをしてもどんなに人から感謝されることをしても、それが仕事だったら、偉くもなんともない
    期待しないで負けたときに拍手を送ることが、応援だし、愛ではなかろうか

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    2022年05月01日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    今までは、バーチャルに移り行くリアルの話だったけど、今回はとうとう逆転。
    ずっと”マガタシキ博士の目的は?”みたいな視点で読んでいたけど、もう”博士の共通思考という概念は、世界をどう作っていくのか”をグァトと一緒に目撃していく段階になったのかもしれない。
    この世界がどこに行くのか、1年に1回くらいこれからも読めれば幸せだなあ。

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    2022年05月01日