【感想・ネタバレ】新装版 スカイ・クロラ The Sky Crawlersのレビュー

あらすじ

永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が地上で暮らす大人のために、戦争を請負う社会。新任地に配属された戦闘機乗りのカンナミは指令を受け空へ出勤し、夜は同僚たちと歓楽街へ出かける。彼らにとって生死とは、そして自我とは――著者最高傑作シリーズ、新装版刊行開始!〈解説〉鶴田謙二
巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水

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ネタバレ

創作の世界観をリアリティのある雰囲気で落とし込んで書かれていて、想像しながら読むのが楽しかった。
森さんは絶妙に世間から外れたような思考を書くのがうまいなと思う。
よく分からない飛行機の専門用語もよく出てくるが、シリーズ通して読んで慣れてくると少し理解できて、読むのが楽になった。

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2026年03月21日

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〈期せずして生まれてくる僕たちのような子供を、普通の大人はどう思っているのだろう? どんなふうに見ているだろう? 仕事とはいえ、戦争で死んでいく子供たちのことを、彼らはどう自分の人生の中に組み込んでいるだろう? 何を受け止めているのだろう?〉

 子供のまま大人になれない永遠の生命を持つ「キルドレ」として生まれたカンナミこと〈僕〉は、戦闘機パイロット。プロのパイロットは大人ではなれない。新しい配属先で勤めることになったばかりだ。前任者は死んでしまったらしい。大人たちは〈僕〉たちのことをどう思っているのだろう。子供のまま死んでいくことは、大人になってから老いて死ぬことと、どこがどう違うのだろう。
 永遠を生きる子供たちを軸にして、人間の死と生に踏み込んでいく森博嗣の代表作のひとつです。文章といい佇まいといい、老若男女もちろん誰が読んでも楽しめると思うのですが、もしも十代前半くらいで読んでいたら、人生が狂わされていたかもしれないな、とも感じてしまったので、十代のうちに読んでおくといいのかもしれない、とも思いました。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

ついにシリーズを読み終えてしまった。
いろんな考察も読んだけど、どれもしっくり来なくて、僕なりの感想を書きます。考察ではないです。

シリーズの最後の時系列なのだとのことだが、最初に執筆した作品なので、比喩や言い回しに癖が多めにあった。まずそれを楽しく読んだ。

文庫化したときにすぐ読んで、押井守監督で映画化されることを喜んだ。ぼくはポーランドに行ったことがあって、映画のシーンで建物や言葉にポーランドを感じた。映画は最高だった。

シンプルな言葉で複雑なことを書くのはとても高度な技だと思う。
熟達したダンサー、スポーツ選手、ミュージシャンなど誰でもそうだが、とても高度なことを簡単そうにやっているのは、そこに果てしない努力と、努力を努力と思わない精神がないとできない。

何者にもならず、
理解を求めないで、
拒んで。
判断せず、反射だけをして。

僕はだれも殺さないけど、
僕が買った掃除機を作っていた会社は、
軍事に使う物品を作っているかも知れない。
センサーとか、照明とか。
それは僕がだれかを殺していることになるんだろうか。

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2026年01月19日

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戦争を生業にする戦闘機パイロットの少年少女のお話。綺麗で残酷で好きです。
このシリーズにしかない特別な雰囲気があります。

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2025年12月17日

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私はスカイクロラから読み始めてしまいましたが、最近読んだ記事で、時系列的にはスカイクロラが一番最後、と言うことと、良い考察を読んだので再読したくなっている作品です。(2024.3)

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2024年03月06日

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押井守監督の映画が好きで、今回原作を読破しました。
読み終わった後、好きになった作家だと思います。
キルドレと呼ばれ子供として永遠に生きていく少年兵が主人公で、そこから分かってくる、生と死についてや、戦争がエンターテイメントとして扱われていいる平和は、良いものなのかを考えてしまいました。

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2024年02月22日

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ずっと靄がかがっているような感じだった。重要なことは書かれてないし、劇的な何かがある訳ではないけど最後まで読みたいと思える何かがあったと思う。

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2022年12月21日

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戦闘機のパイロットや基地の人達の話。
映画より小説の方が面白かった。淡々とした文章の余韻に風景が広がる。
シリーズらしいが、あえて続きを読まないことにした。

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2023年06月23日

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文庫本の平積みコーナーで、
「ナ、バ、テア」
と言う本を見つけた。
作者は、森博嗣さん。
解説が、吉本ばななさん
巻末著者インタビューまである!
そして、このシリーズでは先に
「スカイ、クロラ」があるらしい。
で、スカイ、クロラを購入!

裏表紙には、永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請け負う社会。
生死とは、そして、自我とは何かを問う。
森博嗣 渾身の傑作シリーズ!
とある。

夢の中のシーンからはじまる。
「僕は大切な人を守る為に戦った。
彼女は地球上で最後の物理学者だ…」

と続く。

「さよなら」と僕は言った
「ありがとう」と彼女は微笑む
僕は銃を彼女の頭に向けて引き金を引いた
一発
煙
そして彼女がゆっくり倒れるのを見守ってから
目を瞑って、息を止める
永遠よ、さようなら
空気よ、宇宙よ…

と続く

詩の様なテンポが心地良く続くので心の景色が入ってくる。
こんな感じのページが所々あり、主人公の気持ち、状況が伝わる。

ーギルドレー
★遺伝子制御剤の開発途中で、突然生まれ
 新薬に付けられる筈だった名称
★ギルドレは歳を取らない
 永遠に生き続ける

昔この国では、海から魚や鯨を捕った。
それを、食べるために。
それを世界中から、非難された
でも、豚や牛を食用にする事は、世界の常識だった訳で、その違いは何かって言うと
つまりは、自然のものか、食べる為に養殖したかの違い

自然に生まれた人間は戦ってはいけないけど、戦うために人工的に作られた人間なら、それが許される?

こんな会話が続く

永遠に生き続ける、年をとらない
という事は、状況が変わらないままの生活がいつまでも続くと言う事で、終わりが見えない
どうやって、精神を維持してゆくのか

言葉に出さなくとも、皆、考えていると思う。
 生きる とは?

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2022年10月06日

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ネタバレ

押井守監督の映画のほうは何年か前ににみたが、すべてがFになるの著者が原作者とは最近になって知った。
大人になれない子供たち「キルドレ」が戦闘機乗りになって戦争を続けるという独創的な世界観。(見た目は)子供たちが主人公だが、イノセンスとは無縁のなんとも厭世的な雰囲気が漂う。ほかの作品も読んでみて、この世界の背景をもっと知りたくなる。
(6/24追記)
小説内の時間的に前になる4作読んでから、再読してみたが、うーん、すべてを合理的に繋げる解釈は思いつかないなぁ。クサナギ・カンナミの同一人物説も、本作を読む限りは無理がある。キルドレの記憶は曖昧で、ときに夢との境界があやふやというのは名言されているので、もしかしたらキルドレ同士、他人の記憶が交雑してしまうという解釈なのかもしれない...

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2022年10月02日

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想像してたんと若干違いましたが、追いかけたくなる話って意味では期待通り✨次作からは彼等の過去に迫るわけですが…キルドレ…人のエゴの匂いプンプンです。エンジンの話など専門的な内容がも少し理解できたらなお楽しめたかな?…と。表紙デザイン◎です

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2022年09月17日

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アニメ映画は見ていたが、原作小説もほぼ空気感が一緒なのにびっくりした。
文体が村上春樹チックかなと思った。

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2022年09月11日

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ネタバレ

森博嗣さんらしい独特な世界観。
永遠の命を持ち、生まれ変わりながら、戦争のなかで人を殺し続けるキルドレ。
本作は良く分からない曖昧な表現が多く、なんか主人公であるカンナミはパイロットで、腕利きで、どこかと戦争してるっぽい、というなんとなくでストーリーが進んでいく。
それは、キルドレが、永遠の命をいきるため一種の防衛本能として、記憶に靄をかけることから、そのような表現になっていたこと、カンナミは、前任者(クリタジンロウ)の生まれ変わりであり、だからクリタを知っていた登場人物はカンナミに対して、丁寧な説明をしなかったり、「僕」という一人称を使用したカンナミにたいして笑っていたこと、なとがラストで明らかになり、それらにはっと気付かされたとき、すごい快感だった。

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2026年09月23日

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クサナギが後半嫌いになる、破滅的で。世界観と達観してるキャラクター達が悩みすぎてなくていい。主人公の生立ち?が分かってくる辺りで楽しい。

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2026年06月20日

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遺伝子制御剤の開発の途中で突然生まれ
新薬につけられるはずだった名称がキルドレ
キルドレが生まれて20年ほど
大人のかわりに戦闘機に乗り出撃し
戦死しないかぎり死なない人間
歳をとらない永遠に生きつづける

日常は、とても忘れっぽくなって、夢を見ているような、ぼんやりとした感情が、精神を守っているらしい

昨日のことも、先月のことも、昨年のことも、全部区別がなく同じように思え、夢で見たことで、過去にあった現実を改ざんするらしい

死んだらもう一度、再生して、新しい記憶を植え付けてまた作られるらしい

何故戦闘機に乗るのかと質問されて、退屈凌ぎだ、たしかに、退屈凌ぎで戦っている。
でも⋯、
それが、生きる、ということではないかと感じる
。と

飛行機の描写が多くて理科系の人には理解出来るのかもしれないけど私には難しくて、飛んで旋回して撃墜して、というようなイメージしながら読んだ。
自分たちの都合のいいようにカンナミのような子どもを作った大人がいるんだね。誰のためでもなく戦える純粋さを植え付けて戦争専用の人間を作り、作られたキルドレは、いつか精神が崩壊して殺してほしいと願うようにもなる。死んでも生き返る。繰り返し生きることになり永遠に戦うんだろう。

理由もなく、
愛情もなく、
孤独もなく、
なんのためでもなく、
なにも望まずに⋯

こういうお話が好きな人にはハマるのかも。多分今の年齢だから読めたような気がする。今、子どもではなく大人だから。




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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森博嗣氏の作品が好きだという人に、この本を紹介された。
一緒に飛び立った仲間が、帰りには一緒に戻れるとは限らない。昨日まで仲間だった彼や彼女が、明日は敵となる、戦争がビジネスの世界。
これを絶望と言わずして何と言えよう。
空気だけはやたらと澄み切っているが、湿度や体温を感じない文章で、あまり読んだことのない感じが新鮮ではあった。ただ、こういう世界にハマるのは、ちょっと危うく思う。気にし過ぎかな?

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

森博嗣氏の本を読み、再読したいなと思って購入。
数少ない「読むとその本の世界の空気を感じることができる」本。空の中の描写のせいか、死なないがために死から離れている(もしくは生から離れている)存在だからか澄んだ空気感。

あーこの虚無感、生死観と楽しく読むが、主人公の主張が以前より心に響かなくなっているのも感じる。若い頃に読むべき本か。

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2024年04月11日

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