【感想・ネタバレ】ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月29日

「特に書きたいことがあって書いているわけではない。
また、他者に言いたいことも、僕はそもそもない。」

森博嗣氏の名前は知っていたものの読んだことはなくて、たまたま本屋で見かけてエッセィなら入りやすいのでは?と購入してみた(表紙がなんかかわいくていける気がしたのもある)。
とても飄々と生きている人だ...続きを読むなあという印象。必要以上に群れることが嫌なところはとても共感する。式をやめろはマジでそれである。
このエッセィたちから何かを受け取ろうとすることはあまり本意ではなさそうだけど、その飄々と変わりゆく世界を俯瞰する姿勢はなるほどなあと思うところがある。そういう視点もあるんだなあと興味深かった。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

ふと感じる違和感を、まぁいいかと済ませずに捕まえている森氏。わたしもそうしようと毎回思わされる。いい加減、そうしよう。

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Posted by ブクログ 2021年05月01日

巻末解説の清涼院氏も書いているように、(コロナ禍の)現在のことを森さんが書いているのを読めるのは貴重だと思う。いろいろな社会の不具合が目に見えるようになってきたとか、だいぶ前から医療崩壊していたのでは?という指摘には頷きしかない。

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購入済み

時事ネタが冴えている

2021年02月12日

クリームシリーズをはじめとしたエッセイには、時事ネタは書かないというルールがあったが今回は特別にコロナの話題が上がっています。
もちろん想像通り森博嗣節が炸裂していて、うんうんと頷くところや、その発想があったか!といつも色々な意味で勉強になる話ばかりです。
本書の内容もとても素晴らしいものでしたが、...続きを読む今回清涼院流水氏から寄せられているあとがきがとても素敵な文章だと思います。

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Posted by ブクログ 2021年01月11日

森さんには珍しく、コロナなど時事ネタも多かった。このコロナ問題を、森さんがどんな風に見ているかとても興味深く読んだ。コロナと言えば、昔のトヨタの人気車で、その新型車を見て興奮して『あ、新型コロナだ!』と歓喜した、という章で爆笑した。今こんな風に言えるのは森さんぐらいだと思う。森作品が好きで、このシリ...続きを読むーズも毎年楽しみにしています。

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Posted by ブクログ 2021年01月04日

新刊が楽しみな作家の一人。著者が思うことを淡々と語るシリーズ。こういう考え方もあると知るだけで自分にとって価値があるし、著者の生活の様子を垣間見えてそれもまた面白い。読後、◯◯会や式がなくなってほしい、強制ではなくせめて自由参加にしてほしいと改めて思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

小説家として成功し、都会から離れ生活している森博嗣氏。そんな彼から世間がどう見えているかがわかる一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月17日

p192「ただ、依頼される仕事は、もっと急である。雑誌も新聞も、原稿依頼は「来月までに」と締切が早い。再来月には印刷して発行する、といったスケジュールなのだ。そういうぎりぎりのルーチンで、この業界は回っている。ライブ感覚を楽しんでいる人たちなんだな、としか思えない。」

この"ライブ感覚&...続きを読むquot;のくだり、声出して笑った。
20年12月初版発行ということで、コロナ禍について触れられていて臨場感があるのだけど、相変わらずことごとく冷静で、鋭く、客観的な意見が述べられる。こういう特異な状況下においても価値観が本当にいつでもブレていなくて感心する("上から目線"かしら?)。「"あなたは"どう生きたいんですか?」という話。


p34「政府がマスクを買い上げて、これを必要なところへ、優先順位を決めて配布するというのは、一見良さそうなシステムに見えるだろう。だが、こういったシステムでは「利権」というものが必ず生じて、国民の平等を基本として謳う多くの社会主義国家では、役所や権力者へ袖の下(つまり賄賂)を渡さないとなにも手に入らない、というような事態になる。これこそが、「本当に欲しい人に届かない」システムなのである。」

p70「人を非難する人(中略)というのは、非難されたくない、と恐れている。恐れているのは、非難という行為が有効だ、やる意味がある、と評価している。だから人を非難する。同時に、非難することで自分は非難される側ではなく非難する側に立てる、という安心感も抱く。」

p77「コロナで店を閉めれば、家賃と光熱費、人件費で一ヵ月に一千万円もかかる。補助金をもらっても焼け石に水だ」と訴えている人たちがいた。少なくとも、政治家のミスで、このウィルス騒動になったわけではない、と僕は思う。また、そんな大金をつぎ込むことで大儲けを企んでいたのだから、それもしかたがないのではないか、と僕は考える。少なくとも商売とはそういうものだ、と僕は教えられた。/大金持ちは、大勢の召使が働いて大邸宅を維持している。商売に失敗したら、その生活を維持できない、どうしてくれるんだ、と言っているのと同じである。/ただ、そういった訴え自体を非難しているのではない。商売が上手くいっている時期には、誰もが黙っている。(中略)そのときに、いざという場合に備えて蓄えておくべきではなかったのか、くらいは尋ねても良いのではないか、と思うだけだ。」

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Posted by ブクログ 2022年05月21日

式をやめてほしい、に共感。
小学生の2分の1成人式って必要?って思っていたので。
多数ではない少数派だと思われる視点なのですが、私は好きです。

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Posted by ブクログ 2021年10月03日

「つ」シリーズ。コロナ禍について興味深く読んだ。「心に響く」について犀川先生を出してくるのんてファン心理をわかってらっしゃる…。びっくりしたのがヴォイド・シェイパシリーズについて。大好きなのにもう続きが出ないとは!買わなくて申し訳なかった…。残念すぎる…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月27日

今回は新型コロナウイルスに言及する内容が多かった。

「外食はしないし、ものを買うために小売店を利用しない生活になっている。誰とも会わないし、電話も一切使わない。」と仰る森先生は、新型コロナ禍となる前の早い時期から世間との間にソーシャルディスタンスを置いていたので、新型コロナの影響は全くない様子であ...続きを読むる。

世間に媚びることない森先生の発言の数々はきらりと光を発することしばしば。

今回、心に留め置きたいと思ったのは、感情的な人というのは、感情が激しいというよりは、感情が単純なのであり、単純ゆえに外部からコントロールされやすい。 という言葉。気を付けよう。

また、「あなたにぴったりの作品」を薦めるサイトが異様に多いとして、「思ったとおりの物語が、思ったとおりの文体で描かれていても、はたして、心にヒットし、「これは凄い」となるものだろうか?そういうのが読書の成功だろうか?と疑問を呈する。「人間の心は、「外れ」だって感動するのだ。ミステリィなんて、それに近い魅力があるのでは? 」という言葉になるほど!と思った。

それにしても、森先生が住んでおられる地方は、台風もないし梅雨もないと書かれていたが、海外に住まわれているのか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月10日

森先生らしい、独特だけど読みやすい内容。ブログも引退されてしまったので、エッセイがとにかく楽しみだ。
コロナへの言及があって、本人も書いているが森エッセイにしては時事につっこんでいて珍しいと感じた。

僕ももっと自分と向き合って中長期的にどうするのがより良い方向に進めるのか考えたいと思った。
また、...続きを読む他人が何とかしてくれるという甘えを排除しなくてはならないと今まで以上に強く思った。

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Posted by ブクログ 2021年04月04日

とにかく無知なので著者の存在すら知らなかった。妙チクリンな題名だなぁと関心を持ったので読んでみて、面白かった。エッセイなので著者の個性が出易いと思うが、冷静な俯瞰癖を感じる。

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Posted by ブクログ 2021年03月27日

202012/珍しく新型コロナ等の時事ネタも多かった。森博嗣の視点や考え方はずっと一貫しているので同じようなことが何度も書かれてるけど、自分でうまく言語化できていないもやもやすることや、自分にない考え方に触れられるので毎回楽しみ。

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Posted by ブクログ 2020年12月31日

帯に書かれた「森博嗣は、ソーシャル・ディスタンスの達人だ」に、もちろん存じ上げています、という感想から入り、100編通して森博嗣氏が変わりなく過ごされていることがわかって、予想を裏切らない安心感です。

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Posted by ブクログ 2020年12月27日

クリームシリーズも9冊目。
今回は珍しく時事ネタが多く、新型コロナについて結構触れられている。

このシリーズに求めるのは、いわゆる「視点・視座・視野」の面白さである。
毎回100個のエッセイで構成されるのだが、新書形式で一つの事柄を長く語るタイプよりも好み。
ここまで結構な量の森博嗣の著作を読んで...続きを読むきたので、流石にある程度予想の範疇のものも増えてきた。
それでも、やはり10から15個弱は自分では思いつかなかった発想があり、意見に納得はできなくても、その発想だけで面白い。

ただ、今回一番驚いたのは、発想ではなく「ヴォイド・シェイパ」シリーズが10巻構想だったこと。
自分が知っている界隈では割と評価が高かったため、それなりに売れていると思いこんでいた。
「小説を読む趣味を持っているのはごく一部に過ぎない」「評判が良いものは意外と売れていない」とは何度も語られていたのだが……。
好きなものについては、意識しないと視野が狭くなるものだと改めて実感させられた。

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Posted by ブクログ 2022年11月23日

時事ネタを取り上げない森博嗣氏が、コロナについて紙面を割いてるちょい珍しい巻、か。終始一貫しているあたりは流石、かな。

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Posted by ブクログ 2021年12月27日

森博嗣中毒者にとっては彼が書いた物であれば何でも読む、という習性になってしまうようだ。内容が過去のものと重複していようが関係ない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月14日


p98 39 「心に響く」という言い回しが、
     最近増えているように観察されるけれど。
森博嗣のような天邪鬼は使わないし、「響くってことは、心の中が空洞なんですね」と犀川先生なら言うかもしれないので注意が必要だ。

2020年12月刊行。
珍しく時事問題が多かったです。コロナ禍やそれに翻弄...続きを読むされる人々から観察できることなど。他はいつもの感じだと思います。
「ヴォイド・シェイパ」10巻(前後)の構想は初耳でした。実写化がボツになった話も。今だから言える話なのでしょう。小説はある意味では物語を切り取っているのにすぎないので、登場人物が今後どうなるか、くらいの想像は当然されていることかと思います。
Twitterに解説文がついているような感じで読んでいます。少なくとも年間で、意味のある、あるいは抽象性を伴った気づきを100ツイートできる人がどれだけいるだろうかとも思ったりします。

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Posted by ブクログ 2021年10月05日



森博嗣さんのエッセィ。エッセィ。

「写真はイメージです」について、松田青子さんと同じようなことを言っていて笑った。

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Posted by ブクログ 2021年01月13日

森博嗣の考えは一貫している。
前回読んだ「つんつんブラザーズ」でも語られていたことと矛盾なく、明快かつ爽快。
今の世の中、コロナ禍のあれこれに私自身モヤモヤと感じていたことに、スッキリと言葉で輪郭を与えてくれて、「そうか!そういうことだったのか!」と自分の感情がストンと腹に落ち着いた感じ。

自分を...続きを読む幸せにする生き方を旨とし、他者からではなく自分からの評価を重視する。もっと自分と向き合うこと、自粛で時間がたっぷりある今がそのチャンスと感じた。

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Posted by ブクログ 2021年01月02日

2021年最初に手に取った本。
著者にしては珍しく、時事問題にも触れている。
それが、押し付けがましくもなく、かと言って控えめでもなく、ちょうどいい。
「どうしてそんなに近づきたがるの?」という問いも、なるほどね、と感じた。
この人にとってはソーシャルディスタンスも、ニューノーマルも言葉遊び以外何者...続きを読むでもない。時代が著者に追いついたという訳でもない。仮に揺り戻しが来ても、この人はスタイルを変えないだろう。私もそんなスタイルを確立したいと思った。

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