【感想・ネタバレ】赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCEのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年12月18日

ここで語られる自由な思考という概念と、荘子が胡蝶の夢で表現する精神(存在)のあり方とは繋がってくるのだろう。
個としての存在を保ちながら、いかに全と繋がれるか?いや、本来であれば躰という縛りから解き放たれれば、それは可能なはずだとするメッセージが感じられる。
人の幸福を個というレベルで考えるのか種と...続きを読むいうレベルで考えるのかにも繋がってくるか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年07月14日

見上げた夜空を、宇宙をおそろしいと思う理由が、少しだけつかめたような気がして涙が出た。

夢の中で《私》やそこにいた人、あるいは場面が次々切り替わるように、展開していく物語。
この体へ収まった、今日いまこの瞬間に認識している《私》だけが、《私》である必要はない。
どれだけ自由に振る舞っているつもりで...続きを読むも、それは誰かに操られているだけなのかもしれない。
《私》が存在していなけれぱ、他のすべてにも意味はない。けれど《私》と私以外は違うもの。

「わかった?/わかったから、もういい?」という問いかけが、第11章に何度か出てくる。
一度納得したつもりになっても、またすぐわからなくなる。生きている限り、「もういい」とはどうしても思えないのかもしれない。

哲学的で、意味があるようでないようで、心地のいい小説でした。

とりあえず登場人物は書き出して頭の中整理したくなるけど、曖昧なままでいい感じもする。

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Posted by ブクログ 2018年10月24日

ミチルとロイディにまた会えるぞ!と意気揚々と読みだしたら、鮭川とか知らない名前がたくさん出てきて、なんだか時代もそこまで未来ではないようだし…あれ?間違えたのかな?としばし途方に暮れながら読み進めました。

そして、まあ、これはこれで面白いかも…とストーリーに入り込んだあたりで、だんだんと「自分」が...続きを読む混在する内容になり、今度は違う意味で途方に暮れました。
この「私」は一体、今は誰のことを言っているんだろう。そもそも、これだけの人数は存在しているんだろうか?脳内での会話とかじゃなくて??

小説って、連鎖的というか、ビビっときたシーンを取り出すことはできても、そこだけではその衝撃は伝えられなくて、そこまでに至るすべての言葉に意味があるような。そういう意味では、まるで音楽のようだと思います。
理由は説明できないけれど、とにかく背筋がぞくっとする、なぜかは自分でもわからないけれど、ふいに涙が出てくる。本を閉じたくなる。目を閉じて、今自分が感じている、名前をつけられない、手にすることもできない、目で見ることもかなわないなにかを、大事にしたい。一瞬で消えてしまうとわかっていても、その残り香を覚えていられるようにしたい。そういう気持ちになることが、もしかしたら「感動」というのかもしれません。

ネタバレになるようなことすら書けないくらい初読では難解な内容で、それっぽく理解したり解釈したりすることがもったいなく思えるほど。何度か読んで、ゆっくりと咀嚼して、じっくりと向き合いたくなる本です。

読んでいる間、何度も、そういえば数年前まで引退するって言ってたっけ。引退することをやめてくれて、私はなんて幸運なのだろう、と思っていました。たとえ理解できなくても、森博嗣という才能と同時期に生きていられて、とても幸福だと感じます。

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Posted by ブクログ 2018年10月10日

ミステリーともサスペンスとも違う、
ジャンルを何か選べというならSFですね。
まるで夢から夢に移るような、夢から覚めたと思ったらまだ夢の中だったみたいな話でした。
だからとても心地よくて、それでいてハッとすることが多かったです。

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Posted by ブクログ 2017年03月15日

再読。
この作品がほんとうに好き。混線する視点と思考、私はだれなのか、私がだれかであることは重要なのかわからなくなり、最後には帰結する。帯などにもあったけど、小説でここまで自由に書けるのすごい。
森作品のシリーズでとても重要な位置にあると思います。あ、でもうん、よくわからないよね。そこが好きなのです...続きを読むが……

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

再読だけど、全く覚えてなかった。
こういう世界観大好き...
シュミレーション仮説って言われているものかなぁと想像した。ウェイキングライフっていう映画も思い出した。まぁ完全に理解するのは無理でしょう。でもなんか好き、すごく好き。ぐるぐるふわふわして美しい最高の読書体験でした。

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Posted by ブクログ 2022年03月05日

医者の篠柴と小説家の鮭川が謎めいた美女・赤目姫ととも屋敷を目指す物語から、次第に視点が時空を行き来していき、幻想的な物語へと変化していきます。

百年シリーズ第3作にして最終作。前作とがらりと変わって幻想的な物語。この物語の真意は、次のシリーズを読むことで理解できるのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2022年01月07日

何度目かの再読。百年シリーズの第三弾にして最終作。この小説は何度読んでもわからないとしか言いようがない。それでも読み返したくなる不思議さが存在する。これは過去か?未来か?それとも今か?夢か?現実なのか?もしくは幻?観測するたびに形を変えていく、それが森ミステリィの特異点。Wシリーズとも通じる話も展開...続きを読むされるがそれも小事。きっとまた読み返したくなる時がいつかくるだろう。その時にもこの酩酊感を味わえたらいいと願う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月10日


「弾性って、英語だと?」
「エラスティック」
「そうか、なんとも偉そうな響きじゃないか」
第3章 より

無となることなど絶対にない。むしろ無を恐れるが故に、無用なデータまで貪欲に取り込み、概念をむやみに構築し続け、それらの破壊をまた極度に恐れるといった悪循環に陥る。この作用によって新たな理解を拒...続きを読む絶するメカニズムが完成する。
第4章 より

人間の心を持っていたら、人を襲ったりしないかもしれないし、いえ、持っているからこそ、人間に戻りたいという一心で人を襲うのかもしれないし

そうなの。どこまでの話かっていうのが、いつも一番難しくて大切なの。どこまでが認めなくてはいけない現実で、どこからは想像、それとも仮定の話なのか。
第6章 より

だから、すべてを仮想空間にしてしまったとたんに、もう自然なのか人工なのか、偶然なのか意図なのか、その境界どころか、違和感さえ消えてしまうんだ
第9章 より


シリーズ最終作は遥かナナメ上。最初は人称の形式を破壊しようとしているのかと思えるくらい歪なシークエンスと不確かな「私」。登場人物表はもちろんなし。何かで見ましたが(もしかしたら変わっているかもしれませんが)著者が一番気に入っている作品だそうです。
刊行は2013年。ZOKUでも思いましたが、以前はあえて使っていなかった固有名詞の引用も多かったように思えます。
想起したのは、HBOの『Westworld』の自我を持ち始めたAI。それから『攻殻機動隊』シリーズの電脳化、義体化が当たり前になったあの世界観。そういえば映画の1作目は人形使いが出てきましたし、脳や記憶をジャックする描写もありました。
いつかは機械が(人形が?)人間になる。はるか未来を予見するかのような設定は非常に新鮮でした。葛藤の向こう側を当然のように描かれている点に痺れます。

解説でも述べられていましたが、以前と同じキャラクターが登場するようなシリーズの続編ではなく、舞台設定や世界観を踏襲した過去編という位置付けだと思いました。
またぶつ切りに移り変わっていく思考は時間に縛られていないような印象を持ちました。人の持つ肉体、身体から解き放たれることは時間を超越することも示唆しているのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2021年05月17日

難しい!
再読して少しでも理解したいですが、脳の容量・体力的に見て無理そうなので次のキウイに進みます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月10日

1,2作目は、主人公と喋るロボットがふしぎな国を訪れて、住人を観察したり事件に巻き込まれる話(キノの旅みたい)。おもしろくて一気読み。3作目もわくわくして読み始めたら、読者を突き放すストーリーでぽかんとしてしまった。とはいえ、前作にも見え隠れしてた“精神と肉体”、“生きているって?”というテーマが前...続きを読む面に出ていて、作者が本当に書きたかったのはこれなのだなと納得した。前作あるいは今までのすべての本がこの3作目のための装置みたいだと思った。
2人の旅をもっとみたかった気持ちもあるし、作者の哲学により深く触れられた実験的な3作目もよくよく考えれば素晴らしいし、悩んで星4つに。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月23日

視点がめちゃくちゃ飛ぶし観念的で哲学的で「何これわかりづらい、オエェ」って感じだったけど、飛ぶのはそういう能力(視点を他者に移せる、操れる)というネタバラシでお陰でなるほど、とは思えた。
「存在する」とはどういう事か?をずっと投げかけられ続ける凄く不思議で理系視点な小説。

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Posted by ブクログ 2019年03月28日

この世界の真理のようなものを哲学的かつ理論的な考察を用いて描いているSF作品です。
読み終わり一言で言うと、「意味がわからない、混乱する」という感想になりました。

でも、とても世界観の描写と表現が綺麗で情景が鮮明に思い描くことができます。色の描写がとても綺麗です。世界がコロコロと変わっていくはずな...続きを読むのに情景はすんなりと想像できました。

私にはまず意味がわからない、理解するのがとても難しい作品でしたが、もう一度初めから短時間で読みたいとおもいます。(千年シリーズ最終作と書いてあるくせにこれから読んでしまったから混乱しているのかな…?と思ったり(笑))

なぜ星4つかというと、
単純に「意味がわからない」ではなく「複雑なパラドックスで出来上がっていて理解に苦しむ。けれど、理解したい、もう一度読んでみよう」という意欲を掻き立てる作品だとおもったからです。

哲学や真理について考えることが好きな人にはオススメしたいですが、サラッと読める本が好きな方にはオススメできません、かなり理屈っぽいお話なので。。。

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Posted by ブクログ 2018年12月07日

二年前に読んで以来の再読。
常に曖昧模糊とした認識の中で話が進行するため、ふんわりとした印象のみを持っていたところで、再読の結果もまだ同じ感想に。感性が進化/変化していないらしい自身が少し嘆かわしい…
また、些事に目が行きがちのため、色味が気になって仕方がない。

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Posted by ブクログ 2018年08月18日

「 女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN 」
「 迷宮百年の睡魔」
に続く、百年シリーズの最終作。

なのだが、読み始めて「?」となり、本当にこれはシリーズ最終作なのか?三冊目なのか?実は1作目なのではないのか?・・・と不安になり、何度も調べてしまった(;'∀')...続きを読む

ミチルもロイディも登場しないのだ。この二人の関係が好きでその後が気になっていたのに。

確かに二人の行く先なのかもしれないけれど、飛びすぎ。間にあと3冊くらいは必要だよー

または二人の原点。なのかもしれない?

そして人類の行く先なのかもしれない・・・?。

更に世界が広くなりすぎて、ついていけず、2度読みしました(笑)

やっぱり、この世界観、好きだわ~!(^^)!

次は「Wシリーズ」かな♪

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Posted by ブクログ 2018年03月25日

森博嗣百年シリーズ第3作

ぼくの感想も一言で、解説の冬木さんが最初に書かれている「何がなんだかわからないが、すげえ」、これに尽きる。

百年シリーズの最終作ということで、またミチルとロイディのコンビが女王様に会いに行くようなものを想像していたのだが、この話は全然関係ないようだ。冬木さんも解説されて...続きを読むいるが、世界観が同じというところから、なんとなくその百年シリーズの雰囲気になっているのだろう。
百年シリーズは、舞台の設定が現代ではないことを感じさせるためか、他のミステリー小説と異なり、SFの雰囲気を醸し出している。この小説もSF小説と言ったほうが良い、というかミステリーの要素というのがどこにあるのだろうかと思ってしまった。
篠柴くんと鮭川が赤目姫を伴って魔多井という人物のところへ、早朝からボートを漕いで行くという話から始まるのだが、その後の展開は、テレビ番組にある「世にも奇妙な物語」のような感想を持った。うーむ、探偵小説にあるような殺人事件がおこるなどとはまた違った雰囲気を持つ、これもやはりミステリーなのか。

物語自体はなんというか、読んだ直後は「へっ?」という感じなのだが、後からじわじわと面白さが蘇ってくる(?)作品だった。この辺がなんだかよくわからん面白さなのかもしれない。ミステリーという観点からなら、この作品が百年シリーズの最終作になっていること自体がミステリーなのではなかろうかと思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2017年04月01日

百年シリーズの三冊目だが、百年シリーズとWシリーズの先にある物語じゃないかと思う。「私たちは生きているのか?」にあったハギリのモノローグ、「人間は、いつか人間に決別することになるだろう。」正に人間に決別した後が本書の世界。
「私たちは生きているのか?」の仮想空間はあまり魅力を感じなかったが、いつか我...続きを読む々の意識や感覚が電脳空間に移転したら本書のような自分と他者の区別が判らなくなるんじゃないだろうか。
しばらく間に読んだ哲学入門や森先生の著作から、僕が求めていたビジョンが本書の世界かなと思う。でも、この世界観を思考では納得するんだが、心からこの世界観を希求するかというと、どうだろう。

途中、自己と他者の区別や夢と現実の間合いが判らなくなる箇所は筒井康隆を連想した。でも、もっとリアルティがあって、もっと判らないことだらけだった。
人形とか端末とは何だろう。操っている者がいるのか。操れるのか。
Wシリーズでもトランスファーがウォーカロンを綾っていたし、百年シリーズでも分離した頭脳が肉体を制御していた。一貫した感覚があると思うけど、森先生の作品に慣れていないと、この本は辛いかも知れない。

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Posted by ブクログ 2017年02月23日

森博嗣、2013年発表の小説。

「百年シリーズ」三部作の三作目ですが、前二作との直接的なつながりはありません。前二作がエンターテインメントのSFミステリー風冒険譚であったのに対し、本作にはまっとうなストーリーがなく、断片的で唐突な飛躍跳躍を繰り返すエピソードと認識論、存在論に関する堂々巡りの対話の...続きを読む集合体のような実験的作品といえます。赤目姫という極めて魅力的なキャラクターも段々影が薄くなってついには存在自体が曖昧になってしまうし・・・。これが小説として成功しているのかどうか、非学な私には正直な所良くわかりません。しかしとても刺激的で面白い作品ではあり、一読の価値はあります。

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Posted by ブクログ 2016年09月19日

『ぼやりと思い描くイメージこそが、最も偉大な汎用の意思。その信号のデータ量こそが、人間というものが到達した高みといえる。』

女王シリーズの第3弾にして、おそらく同シリーズの完結巻。人、ウォーカロン、命、意識、前2巻のメイントピックを、今回新たに登場した赤目姫を中枢に拵えつつ、旋回させ、潮解という形...続きを読むでイメージを作り上げる。ロイディに出会えなかった寂寞の念の代償として読者が得るのは、シリーズものという概念に抱いていた観念の反駁、そして、行間を只管埋めても到底到達し得ないイメージの深淵さ。

それにしても、これほどレビューが難しい作品もそうないだろう。まさに人工知能が到達し得ない最後の聖域、そこをそのまま真空パックして作品として昇華させたような内容だからである。言葉に還元した瞬間に間違ってしまう。

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Posted by ブクログ 2016年08月29日

百年シリーズ最終作。
巷での噂どおり、前作までとは登場人物、ストーリーが全く異なっていて同シリーズだと気づく方は稀な気が。
でも、この作品好きです。
本当に夢か妄想か、誰が、誰の、何を語っているのか、操り、操られ。
混乱しながらも、なにか分かったような、分からないような。
それでも、この作品を経て、...続きを読む『彼女は一人で歩くのか?』から始まるシリーズへとバトンタッチされているのは頷ける。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

実験的な、という雰囲気をまとっているが、森ワールドの全体から見れば、ロジックが通っているというふうに読むのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年06月09日

四季の創った壮大な仕組みなんだろうな、と思いながら読みました。人間は人形型の端末に置き換えられ、それを外から観察してる存在がいる?この理解で合ってる?とにかく難しい。。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月02日

非常に難解。視点が飛躍し、場面も目まぐるしく移り変わるのでストーリーの説明、要約が不可能。

百年シリーズだが、どうやらミチルは登場せず、ロイディは犬となっている。意味がわからない。青目黒髪の登場人物は真賀田四季だろうが、他は?
マガタが作ったバーチャル世界なのだろうか?ウォーカロンの普及具合から見...続きを読むても少なくともWシリーズよりも前の時間軸だと思われる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月11日

一気に話が飛んだ気がして、ミチルとロイデイは…?一応犬の名前でロイデイが出てきたけれど…
謎が多かった。
百年シリーズはこれで終わりなんだよな…

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月23日


百年シリーズ3弾。が、時代も含め直接的なつながりが不明瞭なふわっとした感じの小説。時代医者篠芝、小説家鮭川、喋れない謎めいた美女赤目姫、マタイ、緑目王子、その父、シンディなど次々と意識が同調し追体験していく。人間とは的な話。人間は端末であり思考は信号、そんな解釈も。「貴方は誰ですか?」「そうね、...続きを読む私は、貴女以外の者です。でも、それも正確ではない。私は、貴女でもあるかもしれない。私は、この世界かもしれない」。。「人形劇は、まだ続いている」

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購入済み

難解…

2019年11月19日

百年シリーズ3作目ということで購入。前2作がとても好きでしたが、こちらはなかなか小説の世界に入り込めず…。
一度では内容が入ってきません。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月10日

百年シリーズ完結編。視点がぐるぐると入れ替わり、空間を飛び、時空を渡る。寿命や人間と人形の違いに言及しつつも、存在について考えることになる。自分がここにいると言えるのは何故か。何をもって自分とするのか、個人の特定とは。難しい。誰もが誰でもあり、誰でもない。
そんな世界の中で、瞳の色だけが当人たらしめ...続きを読むる様な描写が面白い。

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Posted by ブクログ 2017年06月10日

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………...続きを読む………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………思考実験的小説。なにがなんだかわからないが、すげえ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年12月01日

解説者冬木糸一氏の『何がなんだかわからないが、すげえ』に激しく同意。

この人のサイト、気になる。。


前作、前々作のミチルが登場しないのだが、
人の意識がその個体にある=私たちのような状態 ではなく
別の意識によって体が動いたり、 他の人の体に自分の意識が入っていたり、、、 というあたり、前作の...続きを読む女王の実験によるものだろうか。。。
そこでかろうじて同じ世界観、という事は分かるのだが。。

本作、コミカライズされるそうである。
という事は咀嚼しきれたのか、作画担当者。。凄い。。

ミチルの短い単語の羅列も難解だったが、理論詰で説明されても難しい。作者、凄いなぁ。。

冬木氏曰く、『折にふれて読み返しているうちに、意味が分るとはとても言えないが、その内容が実に馴染むようになってきた。端的に言えば、とても心地よい作品だ。』との事。『凡人の身としては、振り落とされないように必死にしがみついていく』そうで、
再読する機会があれば、積極的にいこうと思う。。

Wシリーズも読んでみようか。。。

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Posted by ブクログ 2016年09月11日

森さんの新作。今までにない作品とかなんとか、って書かれていたのですが、確かに今まで読んだ事のない作品。でも、よくわからない。もっと時間をかけて読むべきなのか?

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Posted by ブクログ 2016年08月27日

百年シリーズ第3弾。
前回までの話とは全然違うじゃん。
時代背景も最近なのかと思えば、前作までと同じような時代なのかって気もするし
話している主観がどんどん途切れなく変わっていくから読み辛いと思いきや、読み進めていくと不思議な感覚を完全に受け入れているし。
もう一度読むと理解が進むのかも。

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