森博嗣のレビュー一覧

  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    前々作と前作よりミステリ要素が濃かった。
    前々作は社会格差、前作は尊厳死と自分事として考えられるテーマだったのとそのテーマを体現するキャラクターの思考が作中で語られたので入り込めたけれど、本作はテーマが共感しにくいことに加えてそれを体現するキャラクターの思考があまり語られないので距離を感じる。
    ただエピローグを読むに距離感を感じることこそ作者の狙いなのかなとも思う。

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    2024年04月29日
  • 新装版 ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven

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    ラストの街中での草薙とティーチャーのドッグファイトのシーンは、読んでいても迫力があり、戦闘機が飛び交うシーンが想像できて面白かったです。
    生死を賭けたドッグファイトを平和を維持する為のショーに変えた大人達と世界には恐ろしさを感じました。

    命が見せかけで作られ、それに人々はスポーツ観戦をするみたいに見ている姿は、実際の戦争とは違うと思いました。

    実際の戦争は、軍隊や兵隊とは無関係な人々が犠牲になり、都市が破壊されて、今まで見て来た日常が壊されていくのが戦争だと思います。
    それなのに小説の世界では、それが作り物の中に平和があるような感じがしました。

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    2024年04月25日
  • 四季 春 Green Spring

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    最近忙しかったので、それが終わって、本が読みたいなって再読したのがこれ。わたしの毛細血管に流れているような気がする。

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    2024年04月23日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    森博嗣先生の本は本当にどれも読みやすくて、言葉選びのセンスもよく、クスッとしてしまう。
    今回もとても面白く、本当に少しのことが伏線になっていてすごいなと思いました。
    続きも楽しみですが、急がず読んで行きたい!

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    2024年04月22日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    まっちゃん本!

    建築科の大学生が出てくるので、試験の内容が建築士一級の勉強とかぶってて、ちょっと嬉しくなる。

    モエも、勉強頑張ってるから私も頑張らないと!!
    なんて、思ってしまいます。
    プレキャストコンクリートとかの話が出てくるのも、あーーそういうとこに使われてるのねぇ。と、思ったり、建築科の先生同士の会話も、とっても興味深いぃー!!!
    勉強してることが出てくると嬉しいのよねぇ。

    今回はマジシャンがたくさん出てくることで、解説がまさかの世界の引田天功で、興奮しまくった!!!!!!!

    この方、しかもマジシャンになりたくてなったわけじゃなかったんだ、、、それでこんなにイリュージョンって、す

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    2024年04月20日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    最初に犯人の独白。
    もう犯人はわかった。
    何のどんでん返し?
    ‥犯人が違った‥

    でもうわっやられた‼️という仰々しさは
    この話にはなかった。
    あくまでさらっと淡々と。

    シリーズで読むと世界観が完結するいつものパターン。次も読まねば。

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    2024年04月17日
  • 科学的とはどういう意味か

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    理系小説家の森氏による、あらゆる世代へ向けた「科学を毛嫌いしていると損するぞ」というメッセージに貫かれた一冊です。
    ともすればあいまいになる日々の言葉の把握ですが、己の尻を叩くためにも、折りに触れ再読したいと思いました。

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    2024年04月16日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    今作も深く考えさせられましたよ。
    幸せとは?不幸とは?生きるとは?死ぬとは?
    森先生の作品を読むと毎回死生観を考えます。

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    2024年04月14日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    もうホントに、語ってくれよエリーズって感じでしたね。割と最後まで「究極の恵み」の正体が分からなかったなあ。
    そして、思ったよりミステリィしていて驚いた(僕は一体、何を読んでいるんだ)。
    キャラ萌えは今回も素晴らしく、セリンは癒やし枠として確立したなあ、とかオーロラも人間味が出てきたとか、今後も楽しみです。

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    2024年04月13日
  • 四季 春 Green Spring

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    真賀田四季の幼少期。度を超えた天才の歪みのようなものを感じます。大人以上に物事を見透かすことができ、生への執着が薄い…というかない?そして四季を利用する(されている?)大人たち。四季目線からのSM・Vシリーズがファン的にはたまらないですね✨夏へ続く…

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    2024年04月11日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    相変わらずの心地よい森博嗣節だった。
    「人を殺すことってなんでいけない事なの?」
    「どんな理由があったらいいの?」
    純粋な世界への疑問が突き刺さってきた一作だった。

    このミステリはトリックであるhowを楽しむのではなく、whyとwhoを楽しむミステリだと思う。
    (もちろんトリックもしっかりしている)

    プロローグからすでに伏線は始まっている。
    これからのシリーズが楽しみになった。

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    2024年04月04日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    誰がどうやって殺人を犯したのだろうと考えながら読み進めた。トリックに驚いたが、ラストの手記には更に驚愕。

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    2024年04月04日
  • 積み木シンドローム  The cream of the notes 11

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    クリームシリーズ11作目。100個のつぶやきが規定のレイアウトに収まるエッセィです。
    「このクリームシリーズの百のエッセィには、抽象的かつ教訓的なテーマ、森博嗣の近況、言葉の意味や語源について、最近の社会動静、などがごった煮になっている。」と書かれている通り。笑
    言葉についての考察が面白いですし、「妻は学びの宝庫」という土屋賢二先生の帯のコピィに然り「僕は奥様に育てられた」とあり、通称スバルさん(奥様のこと)の登場するエッセィも好きです。笑
    「MTK=モリ・タイヤ・コーカン」にもほっこり。笑

    社会に対する独自の見かたも、まとまった字数に収められた言葉に学びがあります。
    隙間時間に、どの巻から

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    2024年03月27日
  • 追懐のコヨーテ The cream of the notes 10

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    大衆は常に間違っている。このエッセイを読んでこの言葉が頭によぎった。森博嗣という稀有な才能の持ち主からしたら、我々凡人とは考え方が根本的に違う。しかしだからこそ的を得ている。

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    2024年03月26日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    「好きな人が教えてくれることって、もの凄くしっかり頭に入ってしまうものなの。」
    紅子さんの台詞が物凄く共感できた。

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    2024年03月20日
  • 新装版 ナ・バ・テア None But Air

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    スカイクロラシリーズ第2巻。
    草薙水素が主人公で、前作は司令官だったが、今回はパイロットとして活躍して物語が進行していきます。
    司令官の時よりも若い感じがして、感情等がすぐ出ていている感じがしました。

    草薙で印象的なセリフは、
    可哀想じゃない!
    誰も、可哀想なものか!
    みんな、立派だ。
    みんな、立派に生きている。
    誰も、死にたくないし、
    誰も、可哀想になんか、なりたくない、
    そうならないように、一生懸命生きているのに。
    が1番印象的でした。

    確かに誰もが自分の世界を大切にして、立派に一生懸命に生きるから、死にたくないし、可哀想と見られたくないんだと思いました。

    前作と同じように戦闘機のバ

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    2024年03月20日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズも遂に読み終わってしまった……。
    何か勢いで言うとS&Mシリーズよりも全速力で駆け抜けていってしまった感があるのですが、いやー何と言うか、謎だらけの登場人物達に負けず劣らず謎を沢山残したまま逃げていっちゃったってイメージですね……最後まで私は彼らを捕まえることが出来なかったなぁ。

    今までの話とは違う始まり方で幕を開けた今回の話、プロローグにもあったように色んな人が色んな所で色んなことをしていてその最中に異常なスピードで起こる連続殺人。でも何だか事件を放り出して(あくまでも私のイメージ)それぞれの人間の内面の変化だったり関係性の変化だったりに焦点が当てられている、みたいな。

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    2024年03月13日
  • 孤独の価値

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    字面から受ける印象は良くないが、この状態が一番理想だというのは良くわかる(ような気がする)。かつて小学生の頃、クラスの仲間に仲間はずれにされた経験がある。あれはつまりイジメだったんだろうなあと思うけど、かなりな原体験になっていて、あんな寂しさ、恥ずかしさはもう味わいたくないと思うから、むしろ人付き合いは好きじゃない。でも、たまに飲める友達や知り合いが少なくてもいてくれて、カミさんもいるし、好きな野球だってやれるから、仕事場がつまらなくてもこれはこれでいいかなと無理に思おうとしていたら、かなり自然になってきた。もう別に二度と事務所の連中と飲みたいなんて思ってないのに、退職するやつや入社するやつが

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    2024年03月11日
  • 妻のオンパレード The cream of the notes 12

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    年に一回のエッセイ集。毎度共感できたりできなかったりの内容だが、森博嗣の考え方は時に妙に納得感があるから毎年楽しみしている。五十嵐律人による巻末の解説は、よく整理されていて読みやすかった。

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    2024年03月10日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    Xシリーズは、講談社ノベルスで刊行が続いていたときに、途中まで・・たぶん、この『タカイxタカイ』くらいまで追いかけていた。しかし、S&Mから森博嗣に入った読者としては、V ⇒ G と世界が広がるにつれて、個々の作品の凝縮度が下がっているような気がして、もういいかな、と思ってフォローをストップしていた。
    今般、未読になっているXをコンプリートしようと思い立ち、順次読んでいる。
    本作も、ミステリとしてのロジック空間が構築されているわけではない。連続ドラマのように、小川と真鍋を巡る、ちょっとだけ非日常が降りかかる日々を、写実的な会話と、彼らのふわふわした思考で描くというライトなスタイル。

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    2024年03月10日