森博嗣のレビュー一覧
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日常の中から非日常をそっと覗き見るようなほどよい緊張感が続く。犯人を追い詰める刑事の緊張感も犯人の慟哭もここには描かれない。
言うなれば、「他者を見る」とは、そういうものかもしれない。自分と他者が繋がりのあるものという認識はやはり中々つかめない。
蜃気楼のような霞を見ているだけではそれこそ無理で、手を伸ばしてつかもうとしなければ、そこに触れることは難しい。それでいて、その片鱗をつかめる程度が限界だろうか。
手をつかまれて驚いた顔をした犯人…
この動きの中、そこに含まれる要素の中に蜃気楼に触れるための何かがある。覚悟を決めた絶対的な個としての関わりこそが、蜃気楼を具象化させるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
何か今回の話はどことなくS&Mシリーズを思い出したのは私だけでしょうか。
色んな話が程よくブレンドされている感じがして、読んでいる間あの2人の遭遇した事件を思い出して懐かしくなったりしていました。
そしてこの話、前回がお洒落で優しめだった反動なのかえらくショッキングなシーンが多かったなという印象が。
簡潔に纏めてしまうとエピローグの一文目に集約されてしまうのでしょうが(いやそう言いきってしまうのが良くないというのは重々承知なのだけれど)、その結論に至るまでにちょっとドキドキしながらページを捲ってました。
ただ何かこう……こんなに登場人物必要だったか?という気がしなくもないんだよなぁ。
あの人 -
Posted by ブクログ
うーん何というビターエンド……。
練ちゃんが大人になるための話、だったのかなぁ。
いや最初あらすじ読んだ時は「これは相当アクロバティックなトリックでも出てくるのだろうか、流石の紅子さんもこの謎は解けるのだろうか」なんて心配しながら読み始めたのですが……いらない心配でしたね。
今回もまた情報を繋ぎあわせてしっかり解決してくれました。
紅子さんのクルクル変わる性格にもやっと慣れてきた感があるなぁ、個人的にVシリーズで一番好きなのは練ちゃんなんだけど(だからこそ今回の話悲しすぎて辛い)。
Vシリーズは読み終わる度に「人間って難しい生き物だなぁ」と思わせてくれるシリーズであると思っているのだけど、 -
Posted by ブクログ
ネタバレVシリーズ4冊目。
れんちゃん大活躍の回でしたね。
いやー正直な話今回はストーリー見切ったと思ったんですよ。
実際稲沢さん出てきた時にすぐに分かったんですよ、あぁこれはわざと隠してるなって。
でもそこに気付いたが故に引っかかりましたね……悔しい!!!
最初の方でもうこれは見切ったわー余裕だわーとか思ってた自分恥ずかしい!見事にミスリードに引っかかってるよ(いやここがミスリードだったのかは分からないのだけれど)!!!
まだまだ精進しなければいけませんね、やはり慢心は良くない。
そして今回の犯人怖すぎる。
怖すぎるんだけど現実の世界にいないと言いきれないのがまた何とも……いやきっといるんだろうな