森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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鈍いな、難しいな、頑固だな、自分勝手だな、意味がわからない、何なのこれは、どうしてそうなるの、ああ、もういいかげんにして、いつまで続くの、どうだっていいのに、変なことばかり……、泣きたいくらいでした
WWシリーズ7作目にして、これは大転機。そろそろこのシリーズも締めに向かっているのだろうな、という感じで、ならではの登場人物にドキドキさせられながら一気に読んだ。
とても面白かったのは、多分これは意図的に、物語の核心というか今回の大オチ的な部分がなんとなく読者にはある程度予想できるようになっていて、そしてそれをロジやスズコが認識していることもなんとなく解って、それでいて、グアドは -
Posted by ブクログ
森博嗣さんが考える「面白い」とは。
面白いとひとくくりにしても、
様々な状態や心境があるよね、という。
おおお、なんか森さんぽい…!笑
と冒頭から読んでいて感じます。(何様。笑)
なんでミステリーを描こうと思ったのか、
作品を創作する上で気にしていることとは。
なるほど…とビジネスの一端を垣間見た気分です。
私か感じていた森さんの作品へのイメージの答え合わせと、伏線を回収してもらったような気持ちでした。苦笑
面白さは他人から与えられるものではなく、
自分で作るもの。
結局人はひとりで生きているんだから、
面白さも他者に依存せず、自ら作る。
私にとっては読書かもしれない。
読書があれ -
Posted by ブクログ
ネタバレヴィルヌーブの『Blade Runner 2049』とキュアロンの『Children of Men (トゥモロー・ワールド)』が複合的に組み合わさり、著者のエッセンスがふんだんに散りばめられたような作品。ブログでブレードランナーの続編を観た氏が森博嗣が作りそうと形容していたように、驚くほどすんなりと物語が頭に入ってくる。
当然、このシリーズも四季のいる世界の延長線上にある。最初はSF小説を書きたいのかなと思ったけど、根底にあるテーマは最初から一貫しているように思えます。私たちはどこに行くのか。どこにも行かない。そのはずだけれど、どうにも違う気がする。エキソダスを書こうとしているのかなと想像。だ