森博嗣のレビュー一覧
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孤独は悪いことではないという言葉に少し救われた気がした。例えば創作活動や芸術をする上では一人で静かな環境の方が最適である。賑やかな楽しい所からはアイデアは生まれない。アーティストがなぜ孤独を好んでいるのかが分かった気がする。寂しさに耐えられて、孤独を好むことが、芸術家になる必要条件なのかもしれない。
映画「リトル・ミス・サンシャイン」で出てきた「苦しんだ時こそ自分を形成出来る最良の日々。幸せな月日は無駄にすぎて何も学ばない」という言葉を思い出した。賑やか=良いこと。寂しい=悪いことと決めつけて、孤独を避けて生きていくのは危ないなと感じた。
自分はどちらかと言うとある程度の孤独は耐えられるし、じっくりものを考えられるし、むしろ好きな方だと思う。楽しめている自覚もあると思う。ただずっと孤独で居ると気が滅入るから、そういう時は友達と会ったり賑やかな場所に行ったりバランス良くしようと思う。
サインカーブの話も面白かった。楽しさと寂しさの関係はブランコの揺動と同じようなもので、人生において寂しさの割合が大きければ、楽しさも同じくらい大きくなる。逆に孤独を避けて、賑やかさばかりを求めている人は大きな寂しさは感じないかもだけど、大きな感動や楽しさも得られない。逆に寂しさや孤独を楽しめる人は、楽しめない人よりも、賑やかな時間も含めて、2倍以上豊かな時間過ごせていることになる。
他にも孤独という観点から、学校生活や家族観とか色々な問題を述べていたのが面白くて、納得したものが多かった。ずっと独身でいることは変な目で見られたり、逆に心配されたりして、結婚して幸せな家庭を築くことこそが正しいのだ、という価値観は本当に偏った考えだと思う。だけど今はその作られた虚構が崩れつつあって、反動として、結婚しない若者が今増えているのは、貧困とか社会保障などが原因ではなくて、家族を持って絆に縛られる生き方より、自由(孤独)さを求める人が多くなっているからだ、という筆者の考えに共感した。そういう考えが多数派を占めつつあるから、独身や未婚が現代社会に許容されつつある。こう考えると少子化対策とかはあまり意味がないと思うし、政府がどんなに頑張っても、自由さを望み始めた社会の流れは、止められないのかなとも思う。これから自由という名の孤独を好む人がどんどん増えていきそうだな。
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何か今回の話はどことなくS&Mシリーズを思い出したのは私だけでしょうか。
色んな話が程よくブレンドされている感じがして、読んでいる間あの2人の遭遇した事件を思い出して懐かしくなったりしていました。
そしてこの話、前回がお洒落で優しめだった反動なのかえらくショッキングなシーンが多かったなという印象が。
簡潔に纏めてしまうとエピローグの一文目に集約されてしまうのでしょうが(いやそう言いきってしまうのが良くないというのは重々承知なのだけれど)、その結論に至るまでにちょっとドキドキしながらページを捲ってました。
ただ何かこう……こんなに登場人物必要だったか?という気がしなくもないんだよなぁ。
あの人とかあの人とかもはや印象が薄すぎて「あっそういえばいたんだっけ?」みたいな事何回かあったし……うーんでもまぁメインの登場人物が多いシリーズには起こりやすい事なのかもしれませんね。
とにかくあの子の生命力がとんでもなく強くて良かったと心の底から思いましたね。
あと、紅子さん。
あの鋭い推理力といい観察眼といい今回の行動といい……実は何か特殊な訓練を受けていたりします??? -
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うーん何というビターエンド……。
練ちゃんが大人になるための話、だったのかなぁ。
いや最初あらすじ読んだ時は「これは相当アクロバティックなトリックでも出てくるのだろうか、流石の紅子さんもこの謎は解けるのだろうか」なんて心配しながら読み始めたのですが……いらない心配でしたね。
今回もまた情報を繋ぎあわせてしっかり解決してくれました。
紅子さんのクルクル変わる性格にもやっと慣れてきた感があるなぁ、個人的にVシリーズで一番好きなのは練ちゃんなんだけど(だからこそ今回の話悲しすぎて辛い)。
Vシリーズは読み終わる度に「人間って難しい生き物だなぁ」と思わせてくれるシリーズであると思っているのだけど、今回もまた難しかったね……。
どこかで、何かひとつでも変わっていれば未来は変えられたかもしれなかったのになぁと思うと、どうにも悔しい気持ちになってしまう。
練ちゃん、強くなりなね。
そして今回の保呂草さんの諸々を見て「ざまぁ」と思ってしまった私、シンプルに性格が悪いなと実感。 -
Posted by ブクログ
ネタバレVシリーズ4冊目。
れんちゃん大活躍の回でしたね。
いやー正直な話今回はストーリー見切ったと思ったんですよ。
実際稲沢さん出てきた時にすぐに分かったんですよ、あぁこれはわざと隠してるなって。
でもそこに気付いたが故に引っかかりましたね……悔しい!!!
最初の方でもうこれは見切ったわー余裕だわーとか思ってた自分恥ずかしい!見事にミスリードに引っかかってるよ(いやここがミスリードだったのかは分からないのだけれど)!!!
まだまだ精進しなければいけませんね、やはり慢心は良くない。
そして今回の犯人怖すぎる。
怖すぎるんだけど現実の世界にいないと言いきれないのがまた何とも……いやきっといるんだろうなぁこういう人……。
Vシリーズは何だかんだで人間の複雑さとかそういうのを書いているのかな?と何となく思っているのですが(実際登場人物達の性格とか人間関係とか前作に比べると複雑だと思うし)、今回の話は特にそれが際立ってる気がしますね。
自分の中には様々な考え方をする別の自分が沢山いて、その時その時に丁度いい自分が表れているのかもしれない。
そしてそれが行き過ぎたり暴走すると今回の犯人のようになるのかもしれない。
うーん
人間って難しい。