森博嗣のレビュー一覧

  • 作家の収支

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    理系ミステリ作家、森博嗣が一般的な作家と自分の収入について語ったエッセイ的な新書。
    正直、作家ってこれくらいもらっているんだ…という驚きよりも、森博嗣の作家としてのスタンスの方に驚いた。もともと大学で助教授をやっていたという経歴は知っていたが、『割のいい副業』として、本を今までほとんど読んだことない中作家をやっていたとは知らなかった。ミステリ作家は他のミステリ作品をたくさん蓄積してトリックを考えるものだと思い込んでいたが、論理が通ってさえいれば(あとは他の作品と発想が被っていなければ)作品として成立するということを考えれば、むしろ本を読まなくても書けるジャンルなのかもしれなかった。
    『S&am

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    2023年08月06日
  • 馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

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    すべてがFになる、でお馴染みの森博嗣さんの作品。

    理系大学教授という肩書きを持つ作者ですので、リアルなトリックや大学描写が強みかと思いきや、全く違ったテーマの本作でも非常に味わいのある内容でとても面白かったです。

    生きることや働くこと、「普通に」生きていく中でなかなか立ち止まって考えないようなテーマですが、改めて提示されると自分の中でも明確な答えは出せないものだなぁと思いました。

    本作は新シリーズの一作目ということで、次回作もめちゃくちゃ楽しみです。

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    2023年08月05日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    ネタバレ

    どこからが生きていて、生きていないのか、ここまで未来に存在していたら確かに考えてしまうかもしれない。でもじぶんが生きているのか考えるのは生きているものだけ。なるほど、と思わされました。

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    2023年08月05日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    ネタバレ

    章ごとに話者が勅使河原と森島とで、入れ替わる構成。
    橋の構造。
    振り子のズレ方向。
    外部侵入者が居ない場合、勅使河原パート、森島パートで「嘘」が書かれていないならば、犯人が居ないことになる。

    これらから、バルブが二つあることを導き出せたか……と言われると自分には無理でした。

    最後の宮原パートが混乱しますね。
    で、結局、四重人格オチなのか、超法規的な力で以て戸籍を変えたオチなのか、どっち?!

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    2023年08月05日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    お、面白かった〜!!!難しい計算は全然わからないけど、どうなるのか続きが気になってしょうがなかった。リアルのボディが行方不明って設定がめっちゃ面白い。考えつかないよ!
    人工知能って本当に面白いなあ〜森博嗣の描く人工知能たちが好きすぎる。現実にもこういう人工知能がでてこないかな…と思うんだけど、それには真賀田四季が必要だから無理かあって毎回なる。

    p.134
    「人工知能は大きな戦争をしませんね。でも、それは彼らが穏やかで優しいからではない。善人だからでもない。戦うこと、戦ったあとのことが予測できるから、つまり人間より賢くて、利害のシミュレーションができるからです」
    「私は、逆にそこに、うーん、

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    2023年08月04日
  • λに歯がない λ HAS NO TEETH

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    とても面白かった。
    トリックもわからなかった。
    自分はやはりミステリーが読みたいのだろうな。
    ただ、情報が捜査ではなく第三者から伝わるというのがなぁ、、、。

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    2023年08月02日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    ネタバレ

    まだるっこしい~ロジの体調が芳しくなく,日本に帰って検査を受けることになった。ウイルス感染だと判って,キョートに住む専門家であるロジの母・スズコが詳しく調べることになったが,どうも,ロジはその身を狙われているらしい。グアトの感染が判明し,マガタ・シキを名乗る拉致者も現れた。本物のマガタ・シキと共通思考について話し合う機会も持て,ウイルスは人々に老化をもたらすことも判ってきた。フスが生殖を可能にする新細胞の予約受付を始めるとアナウンスしてきたが,マガタ博士はフスの破綻を予言すると,世界各地でフスの不正を暴くための捜査が始まり,ドイツへ帰ってきたグアトを追い掛けて来たロジは,子どもを産んで母に預け

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    2023年08月01日
  • τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ

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    Gシリーズ3作目!
    犀川先生の瞬殺の謎解きは面白かった!
    色々謎は残ったままだが、今後のシリーズの中で伏線回収してくれることを祈る!

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    2023年07月30日
  • 新装版 スカイ・イクリプス Sky Eclipse

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    スカイクロラシリーズ長編の間を埋めるような短編集。シリーズの謎が解き明かされるはずだが、いまいちすっきりしないんだよねぇ。

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    2023年07月29日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    ネタバレ

    シリーズ唯一、主人公が犀川でも萌絵でもなく、萌絵の親友である杜萌。
    そして、殺人犯(の一人)が杜萌だったという、叙述トリック的な?作品。

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    2023年07月28日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    面白かった!
    相変わらず命を狙われてて笑っちゃった。
    本人的には勘弁して欲しいだろうけど、相変わらず人工知能から評価されていると思うと嬉しいし、ストーリー的にもドキドキして面白い。

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    2023年07月27日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    今までの巻からすると、だいぶ話が進んでしまった感じがあって、
    予想外の展開だった。
    「え、いつの間にそんなことになっているの?」というのもあるし、
    こういう展開があるっていうことは、そろそろ、このシリーズも
    最終巻に近づいてきているのかな、と思うところもある。

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    2023年07月25日
  • 工学部・水柿助教授の日常 The Ordinary of Dr.Mizukaki

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    森博嗣さん読まず嫌いでしたが、薦められて。
    通勤のお供本にぴったり。面白い。シリーズを読んでから他の森博嗣作品も読んでみようと思えた。

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    2023年07月25日
  • 馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

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    またもや、深く考えさせられる結果となりました。
    生きるとはなんなのか、人間とは何をもって認識されるのか。
    難しいと簡単に片付けたくはないです。

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    2023年07月23日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    色々なものを抽象的に捉える人は、日頃から、抽象的にものを見ているから、頭の中に、それらがぼんやりとした広がりをもって収まっている。ぼんやりとしているため、他のものとリンクしやすい。なんとなく、あれが近そうだ、どことなく似ていないか、というように連想され、紐を手繰り寄せるように、頭の中から引っ張り出されることになる。
    発想をする以前にも、この種の連想を繰り返しているので、なんとなく関連のあるものが「近く」に置かれ「似ている」ものとして認識されている。だから、 いざというときに取り出せるのである。

    自分が得た情報を、別の情報と照らし合わせたり、理屈を考えて、どうしてこういったものが伝わってきたの

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    2023年07月23日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    面白かった。途中まですごく分かりやすかったけど、後半話が複雑化してついていくのが精一杯。けど面白い。

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    2023年07月21日
  • お金の減らし方

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    値段=価値ではない
    自分にとって欲しいかどうかが価値である

    欲しくないものにまで手を出してはいけない

    お金の正しい使い方を学んだ
    時間の使い方や食事の仕方にも応用できる考え方だと思う

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    2023年07月14日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    ネタバレ

    「幻惑の死と使徒」の姉妹作なのかな、前作読んでなくても読めるけど前作読んだほうが楽しめると思う。
    事件としてはS&Mシリーズの中では至って地味。
    萌絵の親友の杜萌が強盗殺人事件に巻き込まれる。
    事件の最中失踪する兄の存在。

    チェスのシーンはかなり衝撃的だったし、
    それまでのグダグダ恋愛話がなぜ必要だったかわかってゾッとした。恋はあの西之園萌絵もバカにしてしまう。そしてそれに例外はない。

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    2023年07月11日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    4/5くらい読んだ段階では★3にしようかと思っていたけど、残り1/5読み切って最終的に★4。
    事件が終わって、解決編に入るのかと思いきや、なかなかトリックの解説に入らなかったので、途中は読みながらやきもき。ただ、最後まで読んで、一見意味のなさそうな描写にも意味があったということは理解できた。
    どんでん返し系に含まれるといえば、含まれるのかもしれないけど、個人的にはもう少しすっきり終わる話が好き。ただ、解説を読んでこれが森さんのスタイルということは納得した。専門的な話が多くて、作者はどんな人なのだろうと思ったが、工学系の教授ということでこちらも納得。
    密室系の作品は好きだけど、建物の見取り図が覚

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    2023年07月10日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    シリーズ7作目。今回はいつものメンバーはあまり登場しないので番外編のような感じ。ただトリック然り犯人然りとても面白かった。ただ、500ページある中で300ページくらい話が進んでなくねと思ったり、、、。それが森博嗣作品の良いところでもあり辛いところでもあるかも。作中にあった『穴』の定義や図形と色の違いなど、各所に理系チックな話があるので今作も楽しく読めた。

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    2023年07月10日