森博嗣のレビュー一覧

  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    スーパ・コンピュータのペガサスから逃亡したウォーカロンに関する情報を得たハギリたちはインドに向かう。自分の三人目の子供について不審を抱くインドの富豪と出会ったハギリは事件に遭遇する。
    生命や知性について考えさせられる、Wシリーズ7作目。

    本作に登場する人工知能たちは、人間よりも人間らしく感じます。

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    2022年05月14日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    読むのに時間がかかったけど、面白かった〜!生命工学がここまで発展した世界だと、こういう展開になるんだなぁ。純粋に面白い。
    デボラがとても心強いし、良い友達で嬉しい。ウグイも可愛らしい。デボラとの最後の掛け合い、とってもほっこりする。

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    2022年05月14日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    毎回言うけど面白かったです。
    自分はどちらかと言うとヴァーチャルの世界に移住してみたいです。
    …すごく怖いけども。

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    2022年05月13日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    ネタバレ

    Wシリーズ第4作目
    展開に無駄がなく、デボラの存在と前作で見つかった巨大なシステムの名前もわかった。
    人の頭に入って直接乗っ取る攻撃になり、戦うシーンなどにより臨場感があった。
    何より、最後のウグイのシーン。
    舌を出すお茶目さがでて、ときめいた。

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    2022年05月13日
  • 読書の価値

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    なんというか、すごく羨ましい境遇にある人だな、自分からすると。人に薦めるのも薦められるのも嫌だという人らしいから、一冊もおすすめの本がない。このタイトルからして幾冊かはあるだろうと思っていたら全然なかった。でも、それはそれで全然良くて、タイトルで言う「価値」についてこの人はどういうことを言うのだろうと思ったから、本を人に喩えたり、読みながら想像をすると言うことだったり、なかなか読んで良かったなと思わせることがあって、これはこれで良い時間だったなと。

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    2022年05月09日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    忘れ去られたスーパコンピュータ「オーロラ」。オーロラの停止を依頼されて北極に向かうハギリたち。引きこもっていて接触できないオーロラとコミュニケーションを図るべくハギリは思考する。
    知性について考えさせる、Wシリーズ6作目。

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    2022年05月08日
  • ダマシ×ダマシ SWINDLER

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    行方不明の結婚相手を探してほしいという女性の依頼を受けた小川令子。調査を進めるうちに相手は結婚詐欺の常習犯だと確信する。行方不明の詐欺師は遺体で発見される。一方、小川たちはそれぞれ今後の決断をすることに。
    Xシリーズ第6作にして、シリーズ完結。

    いろんな意味でダマされる本作。S&MからXシリーズを読み通していないと、面白さは半減します。

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    2022年05月05日
  • 追懐のコヨーテ The cream of the notes 10

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    ネタバレ

    相変わらず面白い。
    ただ、段々とフェードアウトしていくのだなぁと思うと寂しい。
    前向きで明るめな項もあって、そういうのを読むのがとても楽しい。

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    2022年05月04日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    Wシリーズ⑨日本のウォーカロンメーカー『イシカワ』の社長を乗せた航空機が行方不明になり、その施設が武力集団に占拠された。1000人超の犠牲者を出した事件の真相は、ネットワークの破壊により混乱を極める。ようやく突き止めたシイカワのAI''カンナ''の居場所。そして航空機の行方。勇敢なキガタの任務により接触した、カンナの発した意思にゾクッとした。人工知能はどこまで進化するのか?次はいよいよ最終巻。

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    2022年05月04日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得て、アフリカ南端にやってきたハギリたち。「富の谷」と呼ばれる地下都市でハギリたちは新たな生のあり方を体験します。
    人間とは何か、生とは何かを問う、Wシリーズ5作目。

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    2022年05月02日
  • 読書の価値

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    ネタバレ

    初めての森博嗣作品。
    本探しは友達作りと似ている。この言葉は深いと感じた。人はおススメ本を気にするし、聞かれたがっているけど、自分で琴線に触れる本を探して読むことが読書の価値の一部である。
    また、本を読むことで生じるインプットは何の役に立つのかということについてだが、インプットした情報をそのまま披露する物知り博士としての価値はスマホの登場と共に失墜している。そもそも知っているだけで何の価値がある。本質は知っていることではなく、「知っていることで生じる思い付き」にある。すなわち読書をして頭にその情報をインプットしたうえで、何らかの形でアウトプットされた時に、読書の価値が発揮される。

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    2022年05月02日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。

    個人的には紅子さんが好きなので、
    林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。

    四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
    保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
    「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
    本作からは保呂草本人がどのような人物として
    描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。

    保呂草と紅子さんの駆け引きがとても危うくて魅力的でドキドキする。
    紅子さんの林と保呂草の今後の展開にも期待。

    ストーリーの事件の面では
    「あらゆる舞台芸術は各種の技を隠れ蓑として、
    実は、人間そのものを見せている。」
    というところがとても興味深く学びになった。

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    2022年05月02日
  • 諦めの価値

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    森博嗣!って感じだった。
    自分のために生きたいよねということとどんな物事にも真実なんて無いのかもしれない森博嗣の本を読むとしみじみ思う。

    悩むということは考えること。
    人間の精神は人を恨みやすくできている
    自分をどう見るかを気にしたい
    どんなに目立つことをしてもどんなに人から感謝されることをしても、それが仕事だったら、偉くもなんともない
    期待しないで負けたときに拍手を送ることが、応援だし、愛ではなかろうか

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    2022年05月01日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    今までは、バーチャルに移り行くリアルの話だったけど、今回はとうとう逆転。
    ずっと”マガタシキ博士の目的は?”みたいな視点で読んでいたけど、もう”博士の共通思考という概念は、世界をどう作っていくのか”をグァトと一緒に目撃していく段階になったのかもしれない。
    この世界がどこに行くのか、1年に1回くらいこれからも読めれば幸せだなあ。

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    2022年05月01日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    私は「面白い」ものとは、いつか探し続けていればい、インプットし続ければ出会えるものだと思っていた。
    しかし、この本を読んで「面白い」ことはどこかに落ちているものではなく、自分が生み出すものだということに気付かされた。
    本当に「面白い」ことはインプットから生まれるのではなく、アウトプットから生まれるものなのだ。
    インプットによる「面白い」は一時的なものであり持続性のあるものではない。
    これからは、やりたいことを妄想だけで終わらせるのではなく、行動に移す。つまりアウトプットすることで、自分の畑にたくさんの種を蒔く。育たないものもあるかもしれないが、種を蒔かなければ花は咲かない。
    この気持ちを持って、多くのことに取り組んでみようと思った。

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    2022年05月01日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    ネタバレ

    面白かったーー!
    森博嗣の魅力を存分に堪能できた一冊。
    もう飛行機事故のこともカガミアキラのこともけっこう忘れてきてたけど、再読したくなった。
    途中、年齢が合わないんじゃない?と不思議になるところもあったけど、最後の最後、一文で本当に目が覚めた。
    これはすごい。そりゃあ肉体は邪魔ですよね。

    読み始めてすぐには、知っている名前が全然なくて焦ったけれど、意外なことがいくつも判明して楽しかった。
    今まで読んできた読者にも、おおいにサービスしてくれて嬉しかった。

    島田さんかっこいいよね。
    突然、香港の自宅を出ることになっても、慌てず、用意もいらない。
    リアルのものは何も必要ない、体もここに置いていきたいと言い切る。

    ヴァーチャル世界での攻防戦の指揮も、スピーディでシャープ。
    こういうジェットコースターが森博嗣の面白さ。

    χの正体がすぐにわかったけど、もうひとりの正体も、わかった瞬間、いいなあと思った。
    このキャラ好きだったな。
    さすがにもうバイクには乗らないのね。

    組織と国際とかの話題になると、纐纈苑子さん、今こそ再登場でしょ、と思ってしまうけど、またからぶりでした。
    次作も最終作も楽しみだ!

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    2022年04月29日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    フランス西海岸で発見されたスーパーコンピュータの調査に赴いたハギリたち。一方、ナクチュのスーパーコンピュータが再起動。ネットワークの再構築が開始される中で新たな事件が発生する。Wシリーズ4作目。

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    2022年04月29日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    ――

     森作品じゃなきゃまず手に取らないタイトルではある。


     ヴァーチャルにログインしている間にリアルの肉体が行方不明になった女性から、その肉体を探して欲しいという依頼が舞い込む。女性は自分自身の肉体が、知らない間にアンドロイドに挿げ替えられてしまっていたのではないかと疑っていて…


     なんかこうやって書くとグアド探偵事務所みたいになってるわね。ウォーカロンに絡んだ揉め事解決します。
     ヴァーチャル・リアリティをテーマに、舞台装置にして物語を書くことは簡単で、少し前まではアイディアも頭打ちかなと思っていたんだけれどそんなこともなくて、世の中が変化すればそれに伴ってヴァーチャルも変化するし、その境界の曖昧さ、みたいなものがどうやって表面化してくるか、というところも含めて、ある種無限湧きなテーマのようになってきている。
     そんな中で今作の強みというのはやっぱり、これまで作り上げられたきた森ワールドの上でそのテーマを展開できることで、その点この作品単体で読むと面白いのかどうか。その判断はわたしには出来ないので誰かお願いしますわ。というかこのシリーズ自体がそうなっているところもある。作り上げられた世界が広大過ぎて、そこで扱いたいテーマが多過ぎて欲張りなのだ。
     前作『君たちは絶滅危惧種なのか?』のレビューで云ってたようなことがそのままメインテーマになってきているので、ある種前作への返歌のようでもある。答えを返すと云うよりは、答えを返せないことを再認識するようなイメージだけれど。

     それにしてもロジさんのキャラクタがどんどん洗練されてきて…WWシリーズ入ってからすっかり所帯じみてきてますけど、まさに女房役って感じがしていいですね。それでいて乙女チックなところもある。誉めてますよ?(笑


     さて、名前を呼べないあの方も再登場してきて、そろそろこのシリーズも終盤に差し掛かってきているのでしょう。あと3冊くらいかな? 予定出てます?
     そろそろシリーズ1作目から、布石をピックアップしなおしておいたほうがいいかもしれません。
     こうして読んでみるとやっぱり、きっちりと思考を整えてくれる作家である。手放せないのはそういうところなんだろうなぁ。

     ☆3.5。控えめに。

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    2022年04月28日
  • 小説家という職業

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    小説家が小説家について書く、多くの人はこのことを聞くとあぁこの人なりの小説家としてのやりがいや楽しさについて書かれているのだろうなと思うかもしれない。私もそんな読者の一人であった。しかしながら、この本はビジネス書といっても過言でないくらいに小説家という職業についての売れ方や戦略性などいかに本を売るのかということについての著者の考えが所狭しと書かれている。本の中で、著者は何度も小説を書くのは趣味ではない仕事である。と断言しているのだ。果てはある種小説を商品とすることを嫌う出版業界に関する苦言さえ書かれており、小説を書くのが元々好きでなかった著者だからこそ書くことのできる、非常に切り口の鋭い一冊だった。小説は売り物であり、読み手を意識するというのは当たり前ではあるがここまでビジネスとして小説家という職業について考えたことのなかった私には目からうろこであり、非常に面白い一冊となった。また、ある種非人間的ともいえる著者の冷徹な考えが心地よく、物事を合理的に考えることの価値を教えてくれる一冊だと感じる。小説を書いてみたい人でなくとも創作物を作りたいと考えている人全員にお勧めすることのできる一冊だ。

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    2022年04月27日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    この作品について;森先生は情報・犯人を隠すのが上手いと思っています。そうとう頭が良い人でなければ、最後まで犯人を推理できないのではないでしょうか。この作品もそれが顕著です。刑事ものやミステリなら常識の「被害者の証言は絶対だ」というのに疑いを持たなければいけないことを思い知らされます。たしかに、実際の事件でも「人間の証言・主観」なんて当てになりませんものね。
    普通のミステリやドラマになるようなどろどろの人間関係・派手なトリックのもとになりたつ殺人がみたいならこの作品はおすすめしません。この作品は森先生お得意のロジックが特徴ですね。
    森先生の作品について私の主観;私は森先生の作品の文章がするすると頭に入ってきます。私は先生と思考プロセスが似ているのかもしれません。Xシリーズは前作のイナイ×イナイが不気味でおもしろくて、今回のキラレ×キラレも買いました。主人公の小川さんの頭のキレには今後も期待しています。
    PS.就活が終わって積読になっていた本作品を読めて幸せです。

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    2022年04月26日