森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ諦めている暇もない。
なんだかもう、ほんの少し未来の話のようにすら思えてきた。醸成されている、ということなのだろう。しっかりと運営されている仮想世界があって、そこにいつでもログインできるような、感じ。そのうちにそちらだけあればいいんじゃないか、とか思い始めそう。
捜さないでください、ってやつです。
リアルとヴァーチャルって、現状だと本来の有り様から倒錯しているように感じる。
制約から自由になって、思考が純化されて、そういう場所であればいいなと思うんだけれど。
なんだかいまのヴァーチャルって、匿名性をいいことに放言を吐いたり、それを出自のわからないなんとかコレクトネスが批判したり -
Posted by ブクログ
#デボラ眠っているのか?
#森博嗣
Wシリーズ第4巻
前作から1年近く開いたので、ストーリーに入るこめるか不安だったけど、ものの数十ページで入り込めた。
ここが森博嗣のすごいとこ。
論理的で理知的な進め方で、難解なんだけど、会話のテンポが軽妙。
だからリーダビリティが高い。
読んでいると賢くなった気がしてくる。
理系の人ってみんなこんな事いつも考えてるのかな?
ストーリー的には、アクションもあり、
ハギリ博士とウグイの関係にも少しずつ色づけがされてきて、面白くなってきた。
シリーズものなので、前3作を読んでないと理解できません。
#Wシリーズ
#近未来SFミステリ
#森さんの本はいつもコーヒ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
メロディを覚えている場合でも、僕はベースかドラムの音だが、彼女はリードギターのメロディしか記憶していない。
2 かつて僕が一度だけ結婚して学んだこと。より
基本的にマイナで、伝統芸能のようなジャンルである。純文学は確実にそれだが、今後、すべての小説は純文学になっていくのではないか、とも予想される。
62 作家稼業の最近、そして未来。より
年いちのエッセイ集7冊目。
普段の生活の話、言葉遊び、吉本ばななさんの話、小説や工作など、いつもの感じでした。恋愛遍歴というかデート履歴を淡々と述べるところはかなりレアな気がしました。引用したメロディに関する話で思ったことは、メロディで覚えているというよ -
Posted by ブクログ
古本屋で見かけて買った都合で、シリーズの2作目から読むことになったけれど何ら大きな問題無し。
10年弱前に初期の森博嗣小説や短編を読んだ時は「文章を書き慣れているようで書き慣れていない人」のような、ほんの少しチグハグなところが垣間見える…くらいの印象だったのが、今回久方ぶりに森博嗣文章に触れてみて、「理系思考の人が理系の独自視点から様々な概念について考えてみた」な世界観が、文章としてエッセイとして、随分マイルドに、読みやすく伝わってくるなあと感じた。
通算265冊目とのことで初期の本とは、空気が変わってきた部分もあるのかもしれないし、単純に読む側の私が歳をとって見方が変わったのかもしれない。