森博嗣のレビュー一覧
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森博嗣さんの本は学生の頃から何冊か読んでて、あまり小説を読まない自分が「好きな作家」と言える数少ない作家。多分価値観が近いんだと思う。
誰かに依存する楽しさより自分ひとりでも楽しめるものを見つけた方が生涯楽しさを持続させられる。消費(インプット)よりも生産(アウトプット)する方が10倍楽しい。しかしアウトプットをするには知識や経験、労力を必要とするので健康も欠かせない。つまり面白いと感じられるようなアウトプットをするには一朝一夕では難しいということ。田畑を耕すように長い時間をかけて計画的に進めていく必要がある。常日頃から好奇心をフル回転させて他人が面白いと思うことにも興味を持ち「なぜそれが面白いのか」の本質を抽出し、変化させて自分のアウトプットに役立てる。
本来「楽しさや面白さ」とはSNSでいいねを押してもらえるような共感や共有を必要としない、自己満足できるものの中にある。共感を求めた時点でそれはもう自分の面白さではなく、誰かの面白さになる。誰かの面白さに流されて自分の中の面白さを育てなければ、老いてひとりになったとき何も残らなくなる。最期の瞬間まで人生を面白がれたら良いな。 -
Posted by ブクログ
Gシリーズ2作目。
Gシリーズはあまり分厚くないのでサクッと読めます。
そして『Φは壊れたね』とか個人的にGシリーズはタイトルも好きです。
本作は体の一部にΘを描いて次々と人が自殺するって話なんですが。
事件解決のくだりがものすごくあっさり、しかもいきなり解決したんで拍子抜けしました。
…というか多分まだ解決してないんですね、きっと。
解決したけど解決してない。
途中で“真賀田四季”の名前が出てきたときはちょっと鳥肌たちました。
これからGシリーズで四季がどのように絡んでくるのか楽しみです。
あと、この本に関しては解説もよかったです。
すごく参考になりました。
次に森博嗣の本を読むときはまっさらな気持ちで…と思ってます☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ二作目。
アリスワールドがシステムダウンしてしまう話。隕石による地球滅亡を予測した人工知能が警鐘を鳴らすが、人間の愚かさについて森博嗣は端的に綴っていてまさにその通りだと思う。
バーチャルに入れないものは自殺してしまったが、僕も向こうの世界で思い通りにできていたら、死ぬかもしれない。
メモリをリアエンジンの車(ポルシェ?)に隠し検問を突破するシーンはウォーカロンなら見破れそうだと思ったが…
グアトとロジの正体は明かされないが、ナイフをプレゼントのシーンで流石に確定とみていいだろう。
「yではなく、ineになっていた」
これはマーガリンちゃんですわ。
モリスとチェスをしていたのは恐らくアネバネ。
クラインの壷でも似たような内容があったかと思うが、後半の現実とバーチャルの混同はとても興味深い。何故かハラハラする。とても楽しめた。 -
Posted by ブクログ
はー!!個人的にめっっちゃ面白かった!萌絵ちゃんが出てくるのはよく覚えていたんだけど、肝心のストーリーをあまり覚えていなかったので、初読の時と同じくらい(多分)萌絵ちゃんと保呂草さんのやり取りにワクワクして楽しかった〜!
これ、みんなの年齢を想像しながら読むのが楽しいよね。一度読んでるからこそできる楽しみ方というか。読者が一番ニヤニヤするやつ。
保呂草さん、一度は盗むの諦めてたんだなあ。萌絵ちゃんより一枚上手感の方ばっかり記憶に残るけど、本当に萌絵ちゃんが苦手そうで面白い。萌絵ちゃんと犀川先生の電話のやりとりを保呂草さんが書いたんだと思うと、どうしても笑っちゃう。全部分かった上で読んでもこんなに楽しい!!
メビウスの帯の建築、現実にあるなら一回見てみたいな〜。
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2007年の読書日記を追記。面白かったとこだけ抜粋してくと、ほぼ全部保呂草さんのことなんだよな…めっちゃ好きじゃん。
2007.05.23
まず登場人物を見て、フリーズ。練ちゃん…出ないの…か…。練ちゃん読みたさに本に手を出している私は一体どうしたら。ショック絶大。
で、かわりに萌絵ちゃんと(電話で)犀川先生。
久々の萌絵ちゃんの才女っぷりはうらやましくもあり可愛らしかった。つーか保呂草さんあやしいーー!前々回の好感度もドン引きよ!
やっぱ苦手…やっぱ好きじゃないと思った。せっかくエンジェル・マヌーヴァでてきたのに、これは保呂草さんを舞台に引きずり出すための単なる小道具。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人類が体的には老いることがなく、死が遠くなった世界に良い印象が持てず、情報局が中心の話のせいかなんとなくディストピア感がwシリーズからありました。
コロナで仕事がほぼ在宅のリモートワークとなり、wシリーズ、wwシリーズの世界とちょっと近くなり、よりこの世界観へ没入できた気がします。
病気は怖いし、できれば老いたくない、リモートワークでもこれまでと変わりなく働けるからこのまま続けたいと思う私ですが、じゃああの世界に住みたいかというと嫌なんですよね。
その答えが今回のトレンメル兄弟に見えました。
百年超えても現役で生きがい持って歩める人もいると思いますが、私はどうかな。見失いそう。
細胞を変えて、肉体を捨ててバーチャルへ、その先になにがあるのかが分からない。
なので、wwシリーズの終わり方が気になります。
四季さんの思惑はまだ出てこないかな。
いろいろと考えながら読めた作品でした。 -
Posted by ブクログ
クリームシリーズも9冊目。
今回は珍しく時事ネタが多く、新型コロナについて結構触れられている。
このシリーズに求めるのは、いわゆる「視点・視座・視野」の面白さである。
毎回100個のエッセイで構成されるのだが、新書形式で一つの事柄を長く語るタイプよりも好み。
ここまで結構な量の森博嗣の著作を読んできたので、流石にある程度予想の範疇のものも増えてきた。
それでも、やはり10から15個弱は自分では思いつかなかった発想があり、意見に納得はできなくても、その発想だけで面白い。
ただ、今回一番驚いたのは、発想ではなく「ヴォイド・シェイパ」シリーズが10巻構想だったこと。
自分が知っている界隈では割と評価が高かったため、それなりに売れていると思いこんでいた。
「小説を読む趣味を持っているのはごく一部に過ぎない」「評判が良いものは意外と売れていない」とは何度も語られていたのだが……。
好きなものについては、意識しないと視野が狭くなるものだと改めて実感させられた。