森博嗣のレビュー一覧
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★その通り、だが誰に届くのか悩ましい★いろいろなところで言われるように、科学的とは方法論で、再現可能なこと。「だから結局なに?」という早急な問いかけや思考停止をやめて、きちんと過程を考えよう、その方が面白いし役に立つ、というのは至極もっとも。理系の人が理屈っぽいといわれるのは、丁寧で慎重なだけ、というのもまさにそのとおりだと思う。津波は単なる波ではなく、大量の水の移動なので堤防の高さに応じて津波の高さも変わるという説明も分かりやすい。
ただ、著者の言う通り、科学的であることが好きでない人にどう届けるのかは本当に難しい。美術やスポーツが好きな人が関心のない人にいくら熱を込めて語ってもなかなか伝 -
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「人工知能は、既に人間の知性を大きく上回っています。完全に超越している。そこから生まれる知性は、新しい知性です。最初から肉体を持たない世代が、これから登場します。いえ、今でもその誕生は実現できます。残るのは、人間が許容するかどうか、という問題でしかない」
「いや、気にしないでほしい、一般的な判断であって、個人的な意見ではないから」
「個人的な意見をお聞きしたいと思います」
「うん、そうだね…、それは、なかなか難しい。私の希望と君の自由を天秤にかけるようなことは、避けたいな」
「グアトの希望というのは、グアトの自由なのではありませんか?」
「そう言われてみれば、そうなのかな。しかし、個人の希望 -
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ネタバレ先般、「意識・無意識」に関する本を読んだ際に、「意識」というのは非常に「思い込み」や「決めつけ」が多く、主観的になってしまいがちな性質があるということを知った。意識が働くと、「ああではないか」「こうではないか」と勝手な想像を巡らしがちだというのである。
多分それと関係するのかもしれないが、著者は「世間一般の人たちの考え方は、極めて主観的であり、大多数は具体的である」と言い、しかも「その考えがスタンダードであると思い込んでいる」ところを非常に憂いている。
「主観的で具体的」というのは、「自分はコレ」という考ええであり、簡単に言えば「決めつけ」である。しかもそれを標準と考えるのだから「狭いもの -
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ネタバレ
本との生き方を考えさせられる
本との生き方を考えさせられると共に、本を大切に読みたいと思わせてくれる一冊。
【印象に残ったこと】
・著者の読書人生について
文章を読むスピードが遅いこと、漫画との出会い、両親の教育方針
・「自由な読書」について
本の選び方
電子書籍の利点
今後の本の在り方
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ネタバレ3.5
S&Mのミステリー研のエピソード2編や物理・数学系の研究者や大学の話を含む短編集。各々叙述トリックなど工夫が凝らされておりなかなか面白い。真夜中の悲鳴では、結婚したので阿竹効果ではなく石阪効果とか。やさしい恋人へ僕からでは、一人称僕が女性だったり。悩める刑事では、専業主婦と刑事の話と思わせつつ、女性刑事と作家の話。妻の夫を盛り上げ悩む所が微笑ましい。キシマ先生の静かな生活では、純粋に数学を追求する研究者の話。最期は奥さんの自殺と音信不通だが数学を考える面白さが描かれる。学問には王道しかない。森博嗣のミステリィ工作室によると、強いて言うならこれが著者の一番のお気に入りらしい。