森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ本書は、WWシリーズの第2作目。前作の『それでもダミアンは一人なのか?』よりも、本書は一層Wシリーズを読んでいるかのような懐かしさを覚えた。
本書では、グアドとロジのほぼ二人きりで、あるヴァーチャル世界の崩壊に関する調査を行う。
ヴァーチャル世界とリアルの世界の境界がどんどん無くなっていく世界。
もし、自分も高齢となり、体の自由が効かなくなるようなことになれば、体を切り離してヴァーチャル世界の中でずっと過ごすのも悪くないかなと思ってしまう。
ここからは完全にネタバレ。
前作『それでもダミアン~」ではグアトとロジの関係をグアトがロジのことを「妻」と紹介していたが、本作では二人がカップルらし -
Posted by ブクログ
誰もが気になるお金の話。特に作家という一般人からは謎めいた特殊な職業の(森先生の)収入や支出について数字をもとに発表したある種タブーに触れた内容となっている。自分の主義によって作品を作っているだろう森先生であるから書かれている内容が本当だと信用できる。あとがきからの引用→すべての仕事を通して、僕が最も意識していることは「新しさ」である。新しさを生み出すこと、新しさを見せること、それが創作者の使命である。「使命」というと格好が良いが、もう少しわかりやすく表現すれば「意地」だ。それが、それだけが、プライドを支えるもの、アイデンティティなのである。/したがって、小説家になるためにはこれこれこうしなさ
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Posted by ブクログ
・森博嗣さんがどんな考えの作家か知りたい方
・人の目を気にして生活することにつかれた方
にオススメです
以下自戒メモ
自分は何者なのか?と言った自分探しに憧れている人は多いが、それは他者を身過ぎていて周りを比べてばかりいるともいえる
なんでもいいから自分以外のものに没頭してみると、我を忘れた時間の後新しい自分になっていることに気がつくだろう
努力は苦しくない
ゴールを信じること、どうすればいいか迷うことが苦しい
未来のための行動より目の前のケーキに手を出してしまうのは子供
結果は常に具体的で人の心を揺さぶる
ケーキに手を出す人はいつまでも搾取される側の人間
一瞬の一生懸命は誰にでもでき -
ネタバレ 購入済み
Wシリーズ完結。一気読みしてしまいました。100年シリーズが好きでこちらに興味を持ちました。ミチルやロイディなどもちらほら名前が出てきますが、こちらだけでも十分楽しめると思います。
ハギリ博士とウグイの関係性の変化も見どころのひとつですね。 -
Posted by ブクログ
ここ最近連続して読んでいる森先生のエッセイ集。タイトルがいかにも自己啓発っぽくて少し借りるのが恥ずかしいのだが、読後御多分に漏れずちゃんと影響を受けているからしっかり恥ずかしい。でも正直もっと早く知りたかった、今からでも実践出来ることをしたい。以下メモした箇所。→「夢」というのは、自分の自由の追求である。しかし、それははたして、自分が「見たい夢」なのか、それとも人に「見せたい夢」なのか、一度じっくりと考えてみることをおすすめする。→自分の自由とは、自分が自分の行為に満足することなのである。他者によって満足するという点が既にずれている。→今日、あなたは夢のために、何をしたか?明日は何をするのか?