森博嗣のレビュー一覧

  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    ネタバレ

    本書は、WWシリーズの第2作目。前作の『それでもダミアンは一人なのか?』よりも、本書は一層Wシリーズを読んでいるかのような懐かしさを覚えた。

    本書では、グアドとロジのほぼ二人きりで、あるヴァーチャル世界の崩壊に関する調査を行う。

    ヴァーチャル世界とリアルの世界の境界がどんどん無くなっていく世界。
    もし、自分も高齢となり、体の自由が効かなくなるようなことになれば、体を切り離してヴァーチャル世界の中でずっと過ごすのも悪くないかなと思ってしまう。

    ここからは完全にネタバレ。
    前作『それでもダミアン~」ではグアトとロジの関係をグアトがロジのことを「妻」と紹介していたが、本作では二人がカップルらし

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    2019年12月28日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    再読。短編集。犀川先生や萌絵ちゃんが登場する話もあれば小鳥遊練無が主人公の話もある。全体的にミステリミステリしてたかな。最初読んだ時「僕に似た人」の最後の部分が全然意味がわからなくてネットで調べた記憶がある。今作は内容を殆ど忘れてる話ばかりだったので新鮮な気持ちで楽しめた。好みなのは「片方のピアス」「石塔の屋根飾り」「僕は秋子に借りがある」かな。

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    2019年12月26日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    人工知能であるはずのオーロラの孤独と哀しみ,また人間との友情,簡潔な文章ながら本当に奥深い世界観だ.そして最後,ウグイが離れていくのが寂しい.

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    2019年12月20日
  • 作家の収支

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    誰もが気になるお金の話。特に作家という一般人からは謎めいた特殊な職業の(森先生の)収入や支出について数字をもとに発表したある種タブーに触れた内容となっている。自分の主義によって作品を作っているだろう森先生であるから書かれている内容が本当だと信用できる。あとがきからの引用→すべての仕事を通して、僕が最も意識していることは「新しさ」である。新しさを生み出すこと、新しさを見せること、それが創作者の使命である。「使命」というと格好が良いが、もう少しわかりやすく表現すれば「意地」だ。それが、それだけが、プライドを支えるもの、アイデンティティなのである。/したがって、小説家になるためにはこれこれこうしなさ

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    2019年12月20日
  • θは遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ

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    θに弄ばれたよ……。    
    結局連続自殺事件は闇の中か……。    
    不気味な世界ですわね……。この世界は。

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    2019年12月17日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    バーチャル世界が当たり前にある中での生きていることへの問い,この考察が本当に面白い.デボラにとって価値のある物が博士との友情というのが,なるほどと言うか意外と言うか.次が楽しみ.

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    2019年12月05日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    ・森博嗣さんがどんな考えの作家か知りたい方
    ・人の目を気にして生活することにつかれた方
    にオススメです

    以下自戒メモ
    自分は何者なのか?と言った自分探しに憧れている人は多いが、それは他者を身過ぎていて周りを比べてばかりいるともいえる
    なんでもいいから自分以外のものに没頭してみると、我を忘れた時間の後新しい自分になっていることに気がつくだろう

    努力は苦しくない
    ゴールを信じること、どうすればいいか迷うことが苦しい

    未来のための行動より目の前のケーキに手を出してしまうのは子供
    結果は常に具体的で人の心を揺さぶる
    ケーキに手を出す人はいつまでも搾取される側の人間

    一瞬の一生懸命は誰にでもでき

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    2019年11月25日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

    ネタバレ 購入済み

    Wシリーズ完結。一気読みしてしまいました。100年シリーズが好きでこちらに興味を持ちました。ミチルやロイディなどもちらほら名前が出てきますが、こちらだけでも十分楽しめると思います。

    ハギリ博士とウグイの関係性の変化も見どころのひとつですね。

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    2019年11月23日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    S&Mシリーズの犀川や萌絵、Vシリーズの練無や紫子が登場したりする作品集。おなじみの面々はもちろん楽しいけれどシリーズ外の単発の短編も面白い。魅力的な謎に満ちていて遊び心の感じられるものや、なぜ気づけなかったのかというような真相までどの作品も楽しめる。不思議で微笑ましくもある結末がいい。

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    2019年11月22日
  • それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain?

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    デミアンが一人……デミアンが二人……デミアンが三人……、それでもデミアンは一人なのか?    

    ところで、登場人物たちに既視感があるのだが……。気のせいかな……。

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    2019年11月15日
  • アンチ整理術

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    アンチというタイトルで出版されましたが、
    森先生のお考えは整理についてはアンチではないようでした。
    整理術という方法論というか手法についてアンチなようでした。
    拝見しながらいろいろと考えることができて、とても楽しくすごせました。素敵な本です。
    あと、編集者の方との対談(会話)も面白かったです。
    こんなキャッチーなタイトルを付ける編集者が、キャッチコピー苦手だったとは!?
    これで克服できたのでしょう、ね(^^)。

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    2019年11月15日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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    シンポジウム出席のため、チベットを訪れたハギリ。到着直後、誘拐されそうになり、その後のパーティ会場が反乱軍の襲撃にあう。一行は唯一、子供が産まれ、延命をしない人間が住む特区に逃れるが…。ようやく近づいてきた敵、反乱軍の正体と狙われる理由。「魔法の色を知っているか?」の謎で生還する。ラストでのマガタ・シキとの対峙にゾクゾクする。今回、ウグイに加え、ボディーガードとして登場したアナバネが、これまた興味深いキャラクターだった。

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    2019年11月14日
  • 夢の叶え方を知っていますか?

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    ここ最近連続して読んでいる森先生のエッセイ集。タイトルがいかにも自己啓発っぽくて少し借りるのが恥ずかしいのだが、読後御多分に漏れずちゃんと影響を受けているからしっかり恥ずかしい。でも正直もっと早く知りたかった、今からでも実践出来ることをしたい。以下メモした箇所。→「夢」というのは、自分の自由の追求である。しかし、それははたして、自分が「見たい夢」なのか、それとも人に「見せたい夢」なのか、一度じっくりと考えてみることをおすすめする。→自分の自由とは、自分が自分の行為に満足することなのである。他者によって満足するという点が既にずれている。→今日、あなたは夢のために、何をしたか?明日は何をするのか?

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    2019年11月11日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    今回は少し今までと違う内容の様だった。
    これからこういう世の中になっていくのは私には許しがたく受け入れがたいことの様に感じた。

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    2019年11月08日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

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    今までの短編集のいいとこどりした短編集。どの話も一回以上は読んだ事のある話だったけれど何回読んでも面白い。「いつ入れ替わった?」の犀川先生と萌絵ちゃん二人とも可愛いたまらん。

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    2019年11月08日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    再読。S&Mシリーズのキャラが出る話もあればVシリーズのキャラが出てくる話も収録されていてとても満腹感が得られる短編集。「どちらかが魔女」の話の中で登場する釘の事はあとで意味を知って納得。再読してみて「喜多先生ってこんなにお茶目な人だったのか」と一人で頷いていた。好きな話は「どちらかが魔女」「素敵な模型屋さん」かな。

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    2019年11月07日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    森博嗣さんがラブコメ始めました。


    それぐらいラブコメでした。ファンだからかわいいなって云えるし楽しかったけど…。
    現代でもVRが台頭して来て、まだ始まりだからそこまでではないが、VRこそ現実になる未来はそう遠くないのかもしれない。

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    2019年11月06日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    ネタバレ

    どんどんラブコメに磨きがかかってるじゃないか…

    …なんて感想が最初に来るあたり、読者としてどうなのだろう。いやにしてもまさかこんな、こんなところまできて、まさか初対面の想い出を持ち出してこようとは…
    WシリーズからこのWWシリーズはもう、このふたりのイチャイチャを読むくらいの気持ちで読んでいます。☆3.7

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    2019年11月06日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    再読。短編集。西之園萌絵や犀川先生が出てくる話も収録されている。久しぶりに読んだけどオチも含めて内容を覚えてる話が多くてちょっとびっくり。最後に載っている「キシマ先生の静かな生活」は後に長編になるのだけどこの短編も結構好き。気に入った話は「虚空の黙禱者」「真夜中の悲鳴」「キシマ先生の静かな生活」かな。

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    2019年11月04日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    近年の森博嗣作品の中では抜群に『読みやすい』作品(というかWWシリーズ)だと思います。
    書きたい事の思想はもう10年来変わってなさそうで、その間にいくつかのシリーズが刊行されましたが、このシリーズは初めての人でも入っていける物語になりそうな気がします。

    ヴァーチャル世界の終わりを通して、人間と神、人間と世界の関係性を考えさせる内容に、スパイと冒険の味付けをし、真賀田四季をほんのちょっとだけ隠し味に入れてある物語。

    講談社の新ブランドの立ち上げの目玉でもあると思うので、手に取ってもらいやすさを意識したのかもしれません。

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    2019年11月03日