森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かったー!れんちゃんのこの話、てっきり次の巻だったと思ってた。タイトルのせいで。そうなると、いよいよ次の話は覚えてないな。
これ、トリックが面白いな〜ほんと自分じゃ分かんない。そもそも、脅迫文の名前も全然分からない…調べるしかない…。
保呂草さん視点と、祖父江さん視点で主に話が進んでいくところが新鮮。紅子さんの密室トリックも面白くて好き。れんちゃんとしこさんの関係、いいなあ〜!各務亜樹良も、そうか、この巻から出てくるのね。
気づけばVシリーズ再読も折り返し!あと5冊か〜早いな〜!短編集をどこで挟むか悩みどころ。
——————————
2007年の読書日記が出てきたので、懐かしくてちょこっと追記!保呂草さんのこと、ほんとに嫌いだったんだな笑
2007.05.02
プロローグの保呂草さんの語りが、ちょっと小難しくて…率直に言ってウザったかったです。多分保呂草さん嫌いが大きい…と思うけど。
(そのあと練ちゃんのこととか、しこさんのツッコミが好きとかいっぱい書いてある…なんも変わってない -
Posted by ブクログ
ネタバレ3.5
Xシリーズ6弾にして最終巻。再生と出発。結婚詐欺の依頼をメインにして話が進む。椙田と小川の出会いが描かれ、小川の前職の社長から、小川を頼むという言われたことを明かす。小川は、事務所を継ぐことに。真鍋と永田は結婚することに。椙田は高飛び。レタスフライのエピソード。午前がAM、午後がPM、背中合わせなので、AMP=アンプということらしい。分解すると、R.O.が彫ったリング。依頼人の上村恵子が一緒に働くことに。訪ねてきた萌絵と抱き合う。本名はメグミ。加部谷恵美らしい。おお。
依頼人の上村恵子は、27歳で静岡で小学校の教員をやっていたが、半年前に出張で東京にやってきたときに、鳥坂大介と知り合い結婚の流れになったらしい。その間の加部谷の話が気になるところ。χの悲劇では、海月が登場するが、離れてしまったよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3.5
短編集5弾。林の海外赴任の話、練無と紫子の萌絵の時代での後日譚、保呂草とXシリーズの小川令子の出会いが描かれており、シリーズ作品として読むと引っ張られている感もありとても興味深い。名前をストレートに出さないあたりが森っぽい。他には短い話も含めて数点。練無は白刀島で診療所をやっているよう。「刀のつPQR」「午前と午後が背中合わせ」。
刀之津診療所の怪では、山吹と海月の出身である白刀島に渡った萌絵、睦子、山吹、加部谷、海月。そこで見つけた「刀のつPQR」の看板を出す診療所。横を向いているFGJを合わせて非対称なアルファベット。前々作からの伏線。フランソワ。グライダを飛ばしている「僕の身内」が紫子だろう。振袖の趣味。少林寺。徐々に分かるあたりがうまい。
ライ麦畑で増幅してでは、保呂草こと椙田と小川の出会い。前職の社長秘書時代の小川が、愛していた社長が死んだ場面から椙田に誘われるまで。音が良いという想い出のアンプ。「午前と午後が背中合わせ。それが小川君のものだ。」Gシリーズへと続く謎。なかなか面白い。 -
Posted by ブクログ
WWシリーズの最新作。
本作ももう4作目だ。
Wシリーズの直接の続編としてシリーズは続いているのだが、本シリーズはテーマはどこにあるのだろうか?
多分、人間は今後どうなっていくのかを突きつめようとしているのだろうな。森先生は。
小説内で語られる人間の在り方はいちいちうなずかされる。
ヴァーチャルの世界に人間の脳みそだけを送り込んでそこで暮らす。
今のヴァーチャルの世界ならリアリティはほとんどすべて再現できるだろうし、いや、現実世界よりも素晴らしい世界を構築できるだろうね。
そこで幸せに何百年も(脳が死ぬまで)暮らすというのもありだとは思う。
でもこれって映画『マトリックス』の世界だよね。
機械に支配された人間は機械のために『電池』の役割をさせられている。その代わりに人間たちは『マトリックス』と呼ばれる仮想現実のなかで生きているのだ(人間たちはそれを現実だと思っているのだが・・・)。
ただ、それを自ら進んで人間がそれを選ぶってところが違いではあるのだが・・・。
映画『マトリックス』の中で、エージェント・スミスがいうこんな感じのセリフを言う場面がある。
最初のマトリックスは中につながれた人間は全員が豊かで人間にとって完璧な世界だったが、それは失敗した。人間は理想の世界を自ら拒絶し、最初のマトリックスにつながれた人間社会は崩壊した。それは人間の本能なのだろう。
これは至言だろうな。
人間は理想の世界では生きられないんだと思う。
幸せな人がいて、不幸な人もいる。
そういう不平等のなかにこそ、人間は生きている価値を見つけるのではないだろうか。
人間というものはいかに矛盾をはらんだ生き物だろうか。
僕もそれなりの時間を生きてきたが、「生きる意味はなんだ?」と聞かれたならば、まだ答えることはできない。深いな・・・。