森博嗣のレビュー一覧

  • 創るセンス 工作の思考

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    p.119
     そもそも、完璧というものはない。どこまでいってもこれ以上はない、という状況にはならない。むしろ、上り詰めるほど見えなかったものが見えてくる。この感覚は、研究も同じだ。調べるほど、考えるほど、探究するほど、むしろ謎は増える。知れば知るほど、わからないことが多くなる。ようするに、知ることは、知らないことを増やす行為なのだ。

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    2019年07月15日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    「富の谷」土地の人も警察も手を出さない治外法権の地。脱走したウォーカロンが潜んでいる?との情報があり謎の占い師を通じてハギリ博士一行はその地に向かう。そこでは仮想現実に基づいた世界が広がっていた。世界については映画でも描かれているけどそれは外側から見たものが多くて内側は果たして理想郷なのか?を改めて考えさせられる。そして人間とウォーカロン、そしてデボラのような存在との境界がどんどん曖昧になってくるのがじわじわひんやりする。最終的に一つの存在に統合されてしまうのか。先がとても気になる。

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    2019年07月13日
  • 悲観する力

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    楽観的に考えがちな世の中で
    悲観的に、冷静に考えて
    準備しておくことが大切ですね。
    常識を疑い、そうじゃなかったらどうすると
    自分なりに考えるようにしたいです。

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    2019年07月09日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    なんかやベー組織?が?出てきた?のか?     
    トリックもなんかやべーし正直理解できてない。     
    人物相関もよく分からない。練無と苑子が特にね。    
    まぁ、いっか。

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    2019年07月08日
  • 素直に生きる100の講義

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    ネタバレ

    見開き2ページで100の講義…とあるけど雑談です。
    著者がそう書いているので、そういうことです。

    各章タイトルは短くしたそうですが、
    1.上手くできません、と初心者は言うが、上手いかどうかは二の次。
    というタイトル、結構長いような気がしますが、どうでしょう。
    もっと長いものもあります。

    そして、タイトルの後に1~2行の梗概がついていますから、目次を読めば充分。
    と、普通ならなりますが、そこは森博嗣。
    最後まできちんと読んで、主旨を正しく把握して、そのレトリックを楽しまないと損です。

    私は割と落ち込んでいるときに森博嗣を読むと元気が出ます。
    世の中にはいろんな考え方があるのだから、私の落ち

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    2019年07月04日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    ネタバレ

    続きものだった事を知らずに読んだ。
    きっと舞台のとある避暑地は地名なんて一切出てこないけど
    軽井沢。

    はじめは読みにくい小説かと思って変な気持ちになったけど、
    途中から気にならなくなった。

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    2019年07月04日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    Wシリーズ3作目。前作で見つかった「遺跡」とその土地の人に対しての調査が始まる。その過程でウォーカロンメーカー側との接触がありそちらから別の遺跡の存在を知らされる。2つの遺跡の繋がりは?あの彼女との関係は?今回学者同士の対話が多くてハギリ博士が生き生きしてる。本来これだけでいきたいだろうにお疲れ様です。感情移入しやすかったので後半の気付きの部分は一緒に興奮してしまった。調査の過程で人間としての条件が提示されているけど進化していく過程で人間はその条件を手放していきウォーカロンは獲得していく。人間という認識は何が元なのか。曖昧さがさらに増し危うい。全てはあの彼女が敷いたレールの上を進んでいるのか先

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    2019年06月30日
  • 正直に語る100の講義

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    森先生の100の講義シリーズ2冊目になる。今回も面白かった。理系だからなのか、独特な性格だからなのか、近くに居たら確かに少しめんどくさいかもなと思わせる先生の言動がなぜか愛らしいと感じてしまうのは私(だけ)でしょうか?と早速引用したくもなる。

    〇メモした箇所

    3「才能」について、最も感じるのは、憧れの職種に就けなかった場合、あるいは、ライバルとの競争に負けた場合などに、「相手は才能に恵まれていた、自分には才能がなかった」という具合に諦めるときに、この「才能」は最も効果的に用いられている、ということだ。むしろ、この慰めのために、才能という表現がつくられたようにさえ思われる。

    →これだけあや

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    2019年06月27日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    ネタバレ

    視点がめちゃくちゃ飛ぶし観念的で哲学的で「何これわかりづらい、オエェ」って感じだったけど、飛ぶのはそういう能力(視点を他者に移せる、操れる)というネタバラシでお陰でなるほど、とは思えた。
    「存在する」とはどういう事か?をずっと投げかけられ続ける凄く不思議で理系視点な小説。

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    2019年06月23日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    Gシリーズの10。島田文子が主役。淡々と進んで終盤にグッと味が濃くなるというのがこのシリーズ。謎解きが主ではなく、すでに推理小説という感じではない。これまでの登場人物の関係がわかってきて興味深い。χψωの悲劇三部作らしいのでここからが楽しみ。

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    2019年06月22日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    ネタバレ

    収録作品
    どちらかが魔女/双頭の鷲の旗の下に/ぶるぶる人形にうってつけの夜/ゲームの国/私の崖はこの夏のアウトライン/卒業文集/恋之坂ナイトグライド/素敵な模型屋さん

    *****

    講談社文庫刊、短編集第3弾。
    解説が羽海野チカさん(『ハチミツとクローバー』)というのも何とも豪華。
    S&Mシリーズ、Vシリーズの登場人物たちが出てくること、しかもそのふたつのシリーズの人間が絡む物語も含まれているという、森博嗣さんの読者ならちょっとした感動を得ることができてしまうこの短編集。
    全くそのキャラクタを知らない方でも楽しむことはできるけれど、どうせならそのふたつのシリーズも読みつつ…読んで欲しいかな。

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    2019年06月17日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    ネタバレ

    よくよく考えたら、ミチルがクローンなのはS&Mシリーズ読んでたら「そらそーだ」って思うけど、読んでる最中は驚いたw
    メグツシュカって名前もWシリーズかどこかで見覚えがある気がするけど忘れてしまった。こうやって、微妙に繋がっているから森博嗣ノートとか作らないとあかんなーと思う。手塚治虫のスターシステムとはまた違うし。

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    2019年06月16日
  • 科学的とはどういう意味か

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    自分なりに理系よりだからか、言っていることは非常に共感できる。
    ただ、著者の優しさというか押し付けない感じがあまりに、冗長な感じ。

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    2019年06月12日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    何なんだ、嫌味か? 嫌味なのか?
    でも、森先生はまーったくそんなこと考えてないんでしょう。
    言っていることにはめちゃくちゃ共感できるのに、
    次元が違い過ぎて、素直にうんとは言いたくない!

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    2019年06月07日
  • 工学部・水柿助教授の逡巡 The Hesitation of Dr.Mizukaki

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    ネタバレ

    水柿助教授シリーズ第二弾。
    まるで、森先生自身のことについての面白エッセイのようだけれど、あくまでも”小説”である…らしい。
    ミステリィ作家になり、お金が儲かるようになり…赤裸々に述べられていく生活。
    「儲かっている」とちゃんと書いちゃうところが森先生らしい。

    須磨子さんともなんだかんだで仲良しで、いつも楽しそうである。
    きら~くにきら~くに読める森作品。
    本格ミステリ、いつもの森ミステリを期待していると、肩透かしをくらいます。

    ラスト、油断しきって読んでいたら、森作品にあるまじき(!)爽やかさで終わり、不覚にもぐっときてしまった。
    ずるい。

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    2019年06月06日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    この作家が書く小説の主人公が好き。
    とても魅力的だと思う。
    軽薄なくらい軽いのに、ひたむきな感じ、一途に何かに向かう感じ。主人公にはそういう素質が必要なんだ、と読むたびに思う。

    これはミステリーだけど謎解き部分にはそこまで力は入っていない感じ。ミスリードと言えなくもない要素は本当に単なる観察事項として扱われているし、犯人を推察できそうな観察はあえて省かれている。アンフェアなミステリー。

    そして探偵は探偵としての役割も、自分の本来の仕事(著名人の伝記を書くという仕事)もまるで二の次で、その仕事が持ち込まれたことで幸運にも復活のチャンスを得た、かつての恋人への想いに囚われている。この仕事をする

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    2019年06月06日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    ネタバレ

    大切だからって、いったい何なのでしょうか? 大切なものって、何が大切なのですか? 大切に思うことが大切なのかしら? それとも、大切だと教えることが大切なの? 私の申し上げていることがわかりますか?

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    土井超音波研究所にて開かれたパーティに出席することとなった紅子と阿漕荘の面々。
    その最中、死体が発見される。
    研究所への道の途中にある橋は何者かによって、爆破され、現場は陸の孤島と化してしまう…。
    Vシリーズ7作目。

    *****

    科学者たちが勢揃いするこの作品。
    紅子の科学者の面が色濃く出ている回でもあった。
    推理の説明をするシーンは、優しく、そして、鋭かった。
    先生が生徒を諭す

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    2019年05月31日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。
    時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
    「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より

    話が進むにつれ、あり得る未来だなと思う.以前に他のシリーズで読んだ話とリンクしていて面白い.これに何の意味があるんだろうと思っていたことが、こういう意味があったんだなと納得する感じ.

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    2019年05月30日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    とうとう、Wシリーズ最終巻。
    今回はハギリ博士自身が危ない目にあった訳ですが、なるほど、客観的にデータだけ見ると、すごい人に見えるんだなあ…いや、博士の実態ももちろんすごい人なんですけどね。ちゃらんぽらんで、思いつきで行動するような人だったとしても。親愛関係の構築があと一歩なところがあったとしても。
    これからもまだまだ博士とウグイ、博士とデボラ見ていたかったので、最終巻なのは残念。
    でも、もしかしたら、森先生の本を読んでいたら、また出会えるのかも…?
    ちゃんと、履修、しますね。

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    2019年05月28日
  • 森遊びの日々

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    まず・・・
    森博嗣先生は私の一番大好きな作家さんです。
    先生の小説、エッセイが私に与えた影響は大きいです。

    これは、webにも書かれている森先生の日記。
    毎日、庭掃除をし、工作をし・・・時々小説家。
    悠々自適の生活。

    私は森先生が大好き。

    それを前提として・・・

    これは、おじいちゃんの愚痴でしょうか?
    と思うことも。

    もう、隔世、隠居したおじいちゃんが、
    世の中を見て、最近の若者(若者に限らないけど)を憂う、という。
    そういう構図が見えました。

    尖ったことを言わないと「ふつー」だしね。

    記憶に残るためには、こういう「尖り」も必要なんでしょう。

    常々思うのは、森博嗣先生のエッセイ

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    2019年05月25日