森博嗣のレビュー一覧

  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    抽象化という言葉に対して、ぼんやりしていてはっきりしないマイナスなイメージを持っていた私からしたらこの著者の考えは目から鱗でした。
    最後の章とあとがきがちょっと蛇足感。

    島は自国の中の相手国側の専門家を立てればいいだとか、若者は抽象的であるだとか、前半とても響きました。

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    2020年01月25日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    人間にウォーカロン,ロボット,クローン,人工知能と境界識別がどんどん曖昧になっていく.デボラはともかくオーロラはほとんど人間の反応に近づいて,とても素敵だ.だんだん人間にこだわる必要がどこにあるのかわからなくなってきた.

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    2020年01月17日
  • 道なき未知

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    自分の道を見つけ、そこへ挑む姿こそ尊い、ということ。他者の顔色を窺ってばかりでは、道は見つからない。また、人が歩かなければ、道は草木に覆われ、たちまち消えてしまうのである。
    第16回 人間は自然の一部 より

    人生も、あなたが生まれて、あなたが生きてるのは、世界で唯一の条件であって、過去にあなたが生きた例はない。誰も研究していないし、どこにも発表されていない。人生とは、フロンティアなのだ。
    第26回 仮説で切り開くフロンティア より


    そろそろ引退、隠居と公言している森博嗣のエッセイ。
    第1回から12回が雑誌掲載、4年後にWEBで40回まで、残りの8回を書き下ろしとのこと。
    好きな作家さんなので、無条件で金言になりがちですが、日々の生活の中での気づきになるような内容です。cream of notesシリーズに読み慣れている方、彼のエッセイを他にも読んだことのある方はすこし物足りなく感じるかもしれません。けれど4年の隔たりがある掘り出し物感があるのと、作家自身書こうとしていたようなことを思い出しつつ書いたそうです。そこらへんの背景も踏まえつつ読むと面白いかもしれません。

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    2020年01月12日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    どこまでがバーチャルでどこからがリアルなのか、というのが、ついつい気になる話だった。小説の外側でも、どんどんとバーチャルが向上しているから、この話の途中にあったようにバーチャルとリアルが逆転するような人が出てくるかもしれない。
    あとは、細かいところだと、ホテルのルームサービスが無くなっていた原因がマーガリンだったのが面白かった。

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    2020年01月11日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    前作を読むと世界観やキャラクターの登場する意味がしっかり分かる。
    殺人事件のトリックはさほど重要ではなく、人間とは何かというのが大きなテーマとなっている。
    ロイディがどんどん人間臭くなってきているのがいい。

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    2020年01月09日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    シリーズ第1作より良い~珍しくロジの趣味に誘われた。ヴァーチャルの世界での車の運転だ。サーキットから外に出て調子が良かったのに急にブラックアウトした。ヴァーチャル空間を提供するアリスシステムに何らかの問題が生じ、自殺者さえも出現した。日本の情報局を通してドイツ情報局から協力を求められた理由は、僕とロジはシステムとの親和性が高いからだという。あちらの世界へ行って車を走らせると、熊のぬいぐるみを抱いたアリスという少女を拾い、海へ行くように指示された。船を操るのはモリスという男性。何もない海の上には人が絶滅した数万年後の夜空が広がっていたが、夜明け前にハルマゲドンを連想させる大爆発が陸地で発生した。一日が終わってホテルに落ち着いてウトウトすると、ホテルのドアをノックしてアリスが現れた。僕にはどちらがリアルで、どちらがヴァーチャルか分からなくなってきた。システムはドイツの権力闘争のスキャンダルを握っていて、闘争に巻き込まれている。日本に亡命を希望するので、3箇所から基板を持ち出すのに手を貸してほしいという内容だ。ドイツにはアリスサイドが造った物語を見せておき、僕らが実際に基板のすり替えを行う。計画は成功し、コミュータとバスを乗り継いで、ヴァーチャルと同じレーシングカーでスイスを目指す。検問は機知とドローンの運び屋を利用し、基板を届けた相手はモリスだった~ロジは結構人間臭いね。届いた筈のルームサービスが消えていたのは、ロジがサプライズで用意したグアト用ナイフの絵に刻まれていた名前の綴りが間違っていたから、ロジが腹を立てた所為ってのは、よくできたと思います

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    2020年01月09日
  • 女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN

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    殺人事件に関する謎解きよりも、この街がどのように成り立っているのかを解き明かしていくことがメインなのかな。ワクワクする話ではなく、じわじわと広がる不気味な空気を感じながら読むとより面白いと思う。
    人物描写がとても細かいので、想像しながら読める。

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    2020年01月05日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    ネタバレ

    本書は、WWシリーズの第2作目。前作の『それでもダミアンは一人なのか?』よりも、本書は一層Wシリーズを読んでいるかのような懐かしさを覚えた。

    本書では、グアドとロジのほぼ二人きりで、あるヴァーチャル世界の崩壊に関する調査を行う。

    ヴァーチャル世界とリアルの世界の境界がどんどん無くなっていく世界。
    もし、自分も高齢となり、体の自由が効かなくなるようなことになれば、体を切り離してヴァーチャル世界の中でずっと過ごすのも悪くないかなと思ってしまう。

    ここからは完全にネタバレ。
    前作『それでもダミアン~」ではグアトとロジの関係をグアトがロジのことを「妻」と紹介していたが、本作では二人がカップルらしくいちゃいちゃするシーンはあまりなく
      あれ?二人の関係性ってWシリーズからあまり発展していないのか?
    と思うような場面もあるが、一緒の部屋で寝起きし、ロジの寝顔をグアトが普通に見ているような描写があることから、もう結婚してそこそこの期間があった後の夫婦の関係にも見える。
    それにしては、ロジがグアトに対してよそよそしいと感じてしまうのは、ロジの性格が元々こういうものなのか、そのあたりはちょっと謎だ。

    最後のロジの本名の関係で例のおなじみのネタが出てきたのは良かった。
    やはり『マーガリィ』と『マーガリン』のネタはWシリーズファンなら鉄板のネタだよね(笑)。

    そして最後にちょこっとアネバネ(名前は出てこないが、「美女」と形容される『彼』と言えばアネバネしかいないだろうw)が出てきたのは素直にうれしい。

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    2019年12月28日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    再読。短編集。犀川先生や萌絵ちゃんが登場する話もあれば小鳥遊練無が主人公の話もある。全体的にミステリミステリしてたかな。最初読んだ時「僕に似た人」の最後の部分が全然意味がわからなくてネットで調べた記憶がある。今作は内容を殆ど忘れてる話ばかりだったので新鮮な気持ちで楽しめた。好みなのは「片方のピアス」「石塔の屋根飾り」「僕は秋子に借りがある」かな。

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    2019年12月26日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    人工知能であるはずのオーロラの孤独と哀しみ,また人間との友情,簡潔な文章ながら本当に奥深い世界観だ.そして最後,ウグイが離れていくのが寂しい.

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    2019年12月20日
  • 作家の収支

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    誰もが気になるお金の話。特に作家という一般人からは謎めいた特殊な職業の(森先生の)収入や支出について数字をもとに発表したある種タブーに触れた内容となっている。自分の主義によって作品を作っているだろう森先生であるから書かれている内容が本当だと信用できる。あとがきからの引用→すべての仕事を通して、僕が最も意識していることは「新しさ」である。新しさを生み出すこと、新しさを見せること、それが創作者の使命である。「使命」というと格好が良いが、もう少しわかりやすく表現すれば「意地」だ。それが、それだけが、プライドを支えるもの、アイデンティティなのである。/したがって、小説家になるためにはこれこれこうしなさい、といった既存の「ノウハウ」に惑わされてはいけない。とにかく自分の作品を書けば良い。「手法」はどうでも良い。「どう書くか」ではなく、「書くか」なのである。自分の勘を信じること。自由であり続けること。その場かぎりでも良いから、自分が考えた理屈に縋って、「正しさ」そして「美しさ」を目指して進むこと。あとは、とにかく「勤勉」を自分に課すこと。これくらいしか、僕にアドバイスできることはない。最適の健闘を!また別の森先生の本も読もう。

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    2019年12月20日
  • θは遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ

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    θに弄ばれたよ……。    
    結局連続自殺事件は闇の中か……。    
    不気味な世界ですわね……。この世界は。

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    2019年12月17日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    バーチャル世界が当たり前にある中での生きていることへの問い,この考察が本当に面白い.デボラにとって価値のある物が博士との友情というのが,なるほどと言うか意外と言うか.次が楽しみ.

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    2019年12月05日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    ・森博嗣さんがどんな考えの作家か知りたい方
    ・人の目を気にして生活することにつかれた方
    にオススメです

    以下自戒メモ
    自分は何者なのか?と言った自分探しに憧れている人は多いが、それは他者を身過ぎていて周りを比べてばかりいるともいえる
    なんでもいいから自分以外のものに没頭してみると、我を忘れた時間の後新しい自分になっていることに気がつくだろう

    努力は苦しくない
    ゴールを信じること、どうすればいいか迷うことが苦しい

    未来のための行動より目の前のケーキに手を出してしまうのは子供
    結果は常に具体的で人の心を揺さぶる
    ケーキに手を出す人はいつまでも搾取される側の人間

    一瞬の一生懸命は誰にでもできる
    一生懸命を何回出せるか、どれだけ続けられるか
    それが差を生む

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    2019年11月25日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

    ネタバレ 購入済み

    Wシリーズ完結。一気読みしてしまいました。100年シリーズが好きでこちらに興味を持ちました。ミチルやロイディなどもちらほら名前が出てきますが、こちらだけでも十分楽しめると思います。

    ハギリ博士とウグイの関係性の変化も見どころのひとつですね。

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    2019年11月23日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    S&Mシリーズの犀川や萌絵、Vシリーズの練無や紫子が登場したりする作品集。おなじみの面々はもちろん楽しいけれどシリーズ外の単発の短編も面白い。魅力的な謎に満ちていて遊び心の感じられるものや、なぜ気づけなかったのかというような真相までどの作品も楽しめる。不思議で微笑ましくもある結末がいい。

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    2019年11月22日
  • それでもデミアンは一人なのか? Still Does Demian Have Only One Brain?

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    デミアンが一人……デミアンが二人……デミアンが三人……、それでもデミアンは一人なのか?    

    ところで、登場人物たちに既視感があるのだが……。気のせいかな……。

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    2019年11月15日
  • アンチ整理術

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    アンチというタイトルで出版されましたが、
    森先生のお考えは整理についてはアンチではないようでした。
    整理術という方法論というか手法についてアンチなようでした。
    拝見しながらいろいろと考えることができて、とても楽しくすごせました。素敵な本です。
    あと、編集者の方との対談(会話)も面白かったです。
    こんなキャッチーなタイトルを付ける編集者が、キャッチコピー苦手だったとは!?
    これで克服できたのでしょう、ね(^^)。

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    2019年11月15日
  • 夢の叶え方を知っていますか?

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    ここ最近連続して読んでいる森先生のエッセイ集。タイトルがいかにも自己啓発っぽくて少し借りるのが恥ずかしいのだが、読後御多分に漏れずちゃんと影響を受けているからしっかり恥ずかしい。でも正直もっと早く知りたかった、今からでも実践出来ることをしたい。以下メモした箇所。→「夢」というのは、自分の自由の追求である。しかし、それははたして、自分が「見たい夢」なのか、それとも人に「見せたい夢」なのか、一度じっくりと考えてみることをおすすめする。→自分の自由とは、自分が自分の行為に満足することなのである。他者によって満足するという点が既にずれている。→今日、あなたは夢のために、何をしたか?明日は何をするのか?いつもそれを自分に問うことが、少なくとも僕が言える一番の「夢実現の方法論」である。→目標は低く。大事なことは、必ず実現できる範囲で、しかも安全率を見積もって予定を組むことである。最初はハードルを下げておくことをおすすめする。絶対に守れる約束を自分に課す。それが第一である。とにかくやり始める。示唆に富むーーー!!オススメーーー!!!

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    2019年11月11日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    今回は少し今までと違う内容の様だった。
    これからこういう世の中になっていくのは私には許しがたく受け入れがたいことの様に感じた。

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    2019年11月08日