森博嗣のレビュー一覧

  • 悲観する力

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    悲観という観点から、批判的に箴言を与える良書だと思うが、「悲観」という言葉に強引につなげている感じもして、確かにそういう見方もできるが、ちょっと飛躍がないだろうか?と感じるところも散見されたような読後感が残る。

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    2019年05月05日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    孤島型本格ミステリィ。     
    いつもと違った祖父江さんや瀬在丸紅子が見られて面白かった。他の面々はいつも通りかな……。     

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    2019年05月04日
  • 集中力はいらない

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    森博嗣氏によるエッセイです。本書のテーマは「集中力」について。氏によれば、世の中では集中力を善いものと一方的に信じ切っている集中力信仰なるものがあるとし、それに対して疑問を投げかけています。

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    2019年05月03日
  • 悲観する力

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    ネタバレ

    ここでの悲観は心配とか想定して備えるとか、未来への思考と洞察と準備のこと。
    そこにはモチベーションとか、やる気とか、楽しむとかの要素は無い。
    考え抜いて想定しつくして、やるべき事をやり備える。
    急がば廻れとか、必要な手順を踏むとかの実例も紹介されている。
    その通りと思うし、一つ一つは難しい話ではない。
    でも実践出来る人は少ないだろう。
    自分がやっている競技や仕事や投資や趣味に活かせる話で大変為になった。

    具体的には:
    1.AならばBといった決りごとが絶対ではない、と疑う。
    2.こうだと言い切るような発言に対して、例外を探す。
    3.見込める効果を小さめに評価し、それでも全体が成立するか検討する

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    2019年05月11日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    考える作業を続けるには抽象化しないと1つの具体にとらわれてしまうし、そもそも抽象化すること自体が考える事だったりする。

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    2019年04月30日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    え?
    シリーズ完結。
    ウグイがどんどんチャーミングになっていって幸せだった。

    そして気づく。
    私は前巻の「天空の矢はどこへ?」をとばしたのではないか・・・w

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    2019年04月25日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    Xシリーズの第2弾。
    事件が発生し、それを追跡する過程は本来なら緊張感があるはずなのに、何故かトボけたユニークさを感じてしまう魅力はVシリーズに通じるものがあります。

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    2019年04月12日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    森さんの本はエッセイばかり3冊目になるが今回も色々な示唆に富む話で雑誌の連載で特に20代女性の若い人向けに書いてあるそうだが40歳のおじさんが読んでも読み応えのある内容だった。『生きていく目的というのはむしろ自分の変化を楽しむ方にあると僕は感じる。駄目もとで仕方なく少しずつやっていると、そのうち面倒を面倒と感じない自分が出来てくる、自分が変化するのだ。これは本当に素晴らしい、仕事の結果よりもずっと価値がある。そしてこういった自分の変化の積み重ねるうちに、自分には出来ると思える「自信」というものが育つ。』『つい「道を探そうという姿勢」積極性は立派だが探すのではなす築くもの。ただ毎日こつこつと進む

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    2019年04月03日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    この世界の真理のようなものを哲学的かつ理論的な考察を用いて描いているSF作品です。
    読み終わり一言で言うと、「意味がわからない、混乱する」という感想になりました。

    でも、とても世界観の描写と表現が綺麗で情景が鮮明に思い描くことができます。色の描写がとても綺麗です。世界がコロコロと変わっていくはずなのに情景はすんなりと想像できました。

    私にはまず意味がわからない、理解するのがとても難しい作品でしたが、もう一度初めから短時間で読みたいとおもいます。(千年シリーズ最終作と書いてあるくせにこれから読んでしまったから混乱しているのかな…?と思ったり(笑))

    なぜ星4つかというと、
    単純に「意味がわ

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    2019年03月28日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    もしかして昔読んだっけって思うことがしばしば。森さんの作品って異なる出版社からあたかも新刊のように出てるから。
    今回もそんな気がしてたけど、ただどんな結末か覚えてない上に、犯人が謎すぎて結局ラストまで一気読み。
    そしてまた、いい意味で裏切られるというか、すっごくうまい感じに丸め込まれたというか、そりゃわかんないよーという展開。
    でも、そんな森さん、嫌いになれないんだよな。

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    2019年03月23日
  • 悲観する力

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    ネタバレ

    民主主義は不満を分散するための仕組み、か。その通りだな。少しづつ個が我慢をすることで全体を押し上げる、結果的に個が受益する、と。

    そもそも、楽観のメリットは「考えない」、という省エネなのだ、なるほど、そういえばいいのか。

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    2019年03月09日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    森さんのWシリーズの最終巻。
    これは最初からきちんと読まないとな。。
    ロボットとロボットと人間の間の存在と人間の違いが何かを考えるきっかけになる良い本でした。

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    2019年03月02日
  • 道なき未知 Uncharted Unknown

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    道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なのだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
    本文P.250 より

    すごくシンプルな生き方をしている人なんだな、というのが読んだ後の印象.共感できるところ多数.道は未知だから面白い.我が道をゆくとき未知との遭遇を楽しめる自分であり

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    2019年03月01日
  • ジャイロモノレール

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    面白かったけど…~百年前、イギリスで開発された技術はアメリカ・ドイツも跡を追おうとしたが、二本線の鉄道が普及し、困難さも手伝って廃れた。埋もれた技術を掘り起こそうとした人が、工学研究者の森なら何とか出来るだろうと持ち込んだ話、最初はダメだろうと断ったが、模型と設計図を見て、ひょっとして出来るかもと取り組み始めた。ネットで公開すると、取り組む人が出て来たが、成功例は少ない。知識と技術が伴わないと出来そうもない技術で、列車には出来ないから実用性は少ないが、退職した元科学少年には楽しい研究だ~最後のhobbyを個人研究と訳したら良いだろう、ってのは要らなかったような

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    2019年03月01日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    ついにWシリーズも完結。
    いろいろとマガタ博士の謎とかも残っているけど、
    そのあたりは読者が自分で考えるのがいいのかもしれない。
    このシリーズの間にも世の中では人工知能が
    ブームになっていて、ブームは何時か去るかもしれないけど、
    着実に人間の生活と接点が増えていくんだろうな、
    と思った。
    あと、ウグイがこのあとどうなってしまうのか、
    それが気になるところだ。

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    2019年02月26日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    クローン。法律により禁じられている無性生殖による複製人間。
    研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。
    彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人目の子供について不審を抱く富豪と出会う。知性が喝破する虚構の物語。
    「講談社タイガ 内容紹介」より

    人間とウォーカロンの違いがますますわからなくなる.合理的でない情動からくる行動をとるのは人間と思うけれども.

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    2019年02月06日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    ネタバレ

    全部で8篇併録されている。
    S&Mシリーズから2篇、Vシリーズから1篇ある。
    この作品こそ、森博嗣自身の全容が分かる作品かなと感じる。
    ”素敵な模型屋さん”は自身の体験を基に作成された作品であろう。宝石箱のように収められた作品は、様々な光を放ち、見る人を魅了するような作品でした。

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    2019年01月29日
  • 夢の叶え方を知っていますか?

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    小説家・工学博士の森博嗣氏が語る「夢の叶え方」についてのエッセイです。読みやすく1時間くらいで読み終えました。とてもかいつまんで内容を書くと、自己満足を優先して楽しむことが大事。他者の評価は利用するものであって支配されてはいけないよ、というのが主たるメッセージだと思います。良書。

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    2019年01月25日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズの途中の作品はやや中だるみ感を感じていたのですが、この作品は結構楽しく読めました。

    四季シリーズに期待。

    まあ、森氏の作品群を読んで、完全に腑に落ちるってコトはあり得ないのはわかっていますが。

    でも天才って意味では、御手洗潔の方が好きだなー。

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    2019年01月20日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    定番中の定番、豪華客船内で起こる事件。     
    それにしても保呂草さんはプレイボーイやなぁ。   
    三者三様の思惑が絡み合って事件が複雑化するというよくあるようなないような構成のミステリィ。 面白い。   
    それにしても、なかなか好きになれない主人公(?)だよなぁ保呂草さんて。

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    2019年01月17日