森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレここでの悲観は心配とか想定して備えるとか、未来への思考と洞察と準備のこと。
そこにはモチベーションとか、やる気とか、楽しむとかの要素は無い。
考え抜いて想定しつくして、やるべき事をやり備える。
急がば廻れとか、必要な手順を踏むとかの実例も紹介されている。
その通りと思うし、一つ一つは難しい話ではない。
でも実践出来る人は少ないだろう。
自分がやっている競技や仕事や投資や趣味に活かせる話で大変為になった。
具体的には:
1.AならばBといった決りごとが絶対ではない、と疑う。
2.こうだと言い切るような発言に対して、例外を探す。
3.見込める効果を小さめに評価し、それでも全体が成立するか検討する -
Posted by ブクログ
森さんの本はエッセイばかり3冊目になるが今回も色々な示唆に富む話で雑誌の連載で特に20代女性の若い人向けに書いてあるそうだが40歳のおじさんが読んでも読み応えのある内容だった。『生きていく目的というのはむしろ自分の変化を楽しむ方にあると僕は感じる。駄目もとで仕方なく少しずつやっていると、そのうち面倒を面倒と感じない自分が出来てくる、自分が変化するのだ。これは本当に素晴らしい、仕事の結果よりもずっと価値がある。そしてこういった自分の変化の積み重ねるうちに、自分には出来ると思える「自信」というものが育つ。』『つい「道を探そうという姿勢」積極性は立派だが探すのではなす築くもの。ただ毎日こつこつと進む
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Posted by ブクログ
この世界の真理のようなものを哲学的かつ理論的な考察を用いて描いているSF作品です。
読み終わり一言で言うと、「意味がわからない、混乱する」という感想になりました。
でも、とても世界観の描写と表現が綺麗で情景が鮮明に思い描くことができます。色の描写がとても綺麗です。世界がコロコロと変わっていくはずなのに情景はすんなりと想像できました。
私にはまず意味がわからない、理解するのがとても難しい作品でしたが、もう一度初めから短時間で読みたいとおもいます。(千年シリーズ最終作と書いてあるくせにこれから読んでしまったから混乱しているのかな…?と思ったり(笑))
なぜ星4つかというと、
単純に「意味がわ -
Posted by ブクログ
道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なのだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
本文P.250 より
すごくシンプルな生き方をしている人なんだな、というのが読んだ後の印象.共感できるところ多数.道は未知だから面白い.我が道をゆくとき未知との遭遇を楽しめる自分であり -
Posted by ブクログ
面白かったけど…~百年前、イギリスで開発された技術はアメリカ・ドイツも跡を追おうとしたが、二本線の鉄道が普及し、困難さも手伝って廃れた。埋もれた技術を掘り起こそうとした人が、工学研究者の森なら何とか出来るだろうと持ち込んだ話、最初はダメだろうと断ったが、模型と設計図を見て、ひょっとして出来るかもと取り組み始めた。ネットで公開すると、取り組む人が出て来たが、成功例は少ない。知識と技術が伴わないと出来そうもない技術で、列車には出来ないから実用性は少ないが、退職した元科学少年には楽しい研究だ~最後のhobbyを個人研究と訳したら良いだろう、ってのは要らなかったような