森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレああ、すべてがFになるに繋がるのか?~人類が人工細胞を入れた故に自己増殖できなくなった世界で、イギリス出身の無菌室でしか生きられない女性科学者がドイツの自分の研究所で子どもを産んだらしい。その技術が外部に漏出して、国家反逆罪に問われ、検察官ら7名が研究所を訪れて、キャサリン・クーパ博士と5歳の娘、裁判関係者が忽然と姿を消し、ドイツの情報機関から日本の情報機関を通して楽器職人になったグアトに調査が依頼された。ロジとセリンと出掛けた先で、接触してきたのは研究所のAIであるゾフィだった。意味深な映像を見せられたグアトは、その後に現れたキャサリンのロボットによって自宅を襲撃され、真賀田博士に邪魔するの
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Posted by ブクログ
【目的】
自分探しの背中を押してほしい。
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・楽しさは、「他者」との比較から生まれるものではない。「自分」の中から湧き出るものだ。
他人からどう思われるかは重要でない。誰かに話すための経験とか、見せるための写真とか、気にしなくていい。
たとえ世界で自分一人になっても、毎日が楽しくて、幸せを感じれたら満足。
でもハピネスの共有は、他人を幸せにもできる。
・自分を忘れることが、自分を見つめることになる。
自分と対話する、考える、向き合うって上手くいった試しがない。そもそも、そんな事しなくていいと。
興味があればトライし夢中になることで、本当 -
Posted by ブクログ
★その通り、だが誰に届くのか悩ましい★いろいろなところで言われるように、科学的とは方法論で、再現可能なこと。「だから結局なに?」という早急な問いかけや思考停止をやめて、きちんと過程を考えよう、その方が面白いし役に立つ、というのは至極もっとも。理系の人が理屈っぽいといわれるのは、丁寧で慎重なだけ、というのもまさにそのとおりだと思う。津波は単なる波ではなく、大量の水の移動なので堤防の高さに応じて津波の高さも変わるという説明も分かりやすい。
ただ、著者の言う通り、科学的であることが好きでない人にどう届けるのかは本当に難しい。美術やスポーツが好きな人が関心のない人にいくら熱を込めて語ってもなかなか伝 -
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「人工知能は、既に人間の知性を大きく上回っています。完全に超越している。そこから生まれる知性は、新しい知性です。最初から肉体を持たない世代が、これから登場します。いえ、今でもその誕生は実現できます。残るのは、人間が許容するかどうか、という問題でしかない」
「いや、気にしないでほしい、一般的な判断であって、個人的な意見ではないから」
「個人的な意見をお聞きしたいと思います」
「うん、そうだね…、それは、なかなか難しい。私の希望と君の自由を天秤にかけるようなことは、避けたいな」
「グアトの希望というのは、グアトの自由なのではありませんか?」
「そう言われてみれば、そうなのかな。しかし、個人の希望 -
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ネタバレ先般、「意識・無意識」に関する本を読んだ際に、「意識」というのは非常に「思い込み」や「決めつけ」が多く、主観的になってしまいがちな性質があるということを知った。意識が働くと、「ああではないか」「こうではないか」と勝手な想像を巡らしがちだというのである。
多分それと関係するのかもしれないが、著者は「世間一般の人たちの考え方は、極めて主観的であり、大多数は具体的である」と言い、しかも「その考えがスタンダードであると思い込んでいる」ところを非常に憂いている。
「主観的で具体的」というのは、「自分はコレ」という考ええであり、簡単に言えば「決めつけ」である。しかもそれを標準と考えるのだから「狭いもの -