森博嗣のレビュー一覧
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WWシリーズの最新作。
本作ももう4作目だ。
Wシリーズの直接の続編としてシリーズは続いているのだが、本シリーズはテーマはどこにあるのだろうか?
多分、人間は今後どうなっていくのかを突きつめようとしているのだろうな。森先生は。
小説内で語られる人間の在り方はいちいちうなずかされる。
ヴァーチャルの世界に人間の脳みそだけを送り込んでそこで暮らす。
今のヴァーチャルの世界ならリアリティはほとんどすべて再現できるだろうし、いや、現実世界よりも素晴らしい世界を構築できるだろうね。
そこで幸せに何百年も(脳が死ぬまで)暮らすというのもありだとは思う。
でもこれって映画『マトリックス』の世界だ -
購入済み
1996年発行
普通、このようなテクノロジーを扱う小説や映画は、年が経つと滑稽に思えるものもあるが、これは違った。ノスタルジーを感じる小物はあるが、大枠の設定やトリックは違和感を覚えず、20年以上も前に発行されていたなんて信じられない。犯人のトリックは、誰かが言っていた「不可能を取り除き残ったものが、どんなに信じられなくてもそれが真実だ」という本格的なものであり、タイトルにもなっている謎の言葉の意味も、説明されれば、なるほどと思える。キャラクターたちにも大変、好感が持てる。おもしろかった。
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孤独=悪いものだという認識の人が多いというのは実感するところです。
独身独居な今ですが、よく「寂しくない?」と訊かれるので。でもこれが、ほとんど寂しくないです。森さんと同じように、たまに友人とやりとりするし、仕事には平日ほぼ毎日出勤しているので1日に一言も人と会話しないという状態にはなかなかなりません。
一人の時間は自分をリセットするのに絶対必要で、それでバランスとっているので、この本にはとても力付けられました。
椎名林檎さんと宮本浩次さんも歌ってました、「孤独とは言い換えりゃ自由」と。
完全な自由ではないですが、以前よりは自由になったので、自分とひたと向き合ってこれからどう進むか考えてみよう -
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ネタバレ1,2作目は、主人公と喋るロボットがふしぎな国を訪れて、住人を観察したり事件に巻き込まれる話(キノの旅みたい)。おもしろくて一気読み。3作目もわくわくして読み始めたら、読者を突き放すストーリーでぽかんとしてしまった。とはいえ、前作にも見え隠れしてた“精神と肉体”、“生きているって?”というテーマが前面に出ていて、作者が本当に書きたかったのはこれなのだなと納得した。前作あるいは今までのすべての本がこの3作目のための装置みたいだと思った。
2人の旅をもっとみたかった気持ちもあるし、作者の哲学により深く触れられた実験的な3作目もよくよく考えれば素晴らしいし、悩んで星4つに。 -
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私にとってこの本には、「共感できる面白さ」がある。
初めのうちは、著者が作品を書く上で気を付けていたことを書き留めたような話が続く。ちょっと退屈だな、と思った頃に、著者がよく聞かれる「面白さについて」の質問に答えている章に突入した。
私は以前、この著者のエッセイを読んだ時に、「自分と似た考えをもった人に初めて出会った」という衝撃を受けたことがあるが、この本も然り。
「面白い」と思うことはひとりでこっそりと楽しむべきものだという著者の意見には大きく頷ける。
著者は、他者といることに「面白さ」を見いだせない私に、「それで良い」と飄々と言い切ってくれ、ずっと生きづらさを抱えていた私にとって強 -
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ネタバレ
クリームシリーズ第7弾
おそらく最終回と思われる
エッセイ集
毎回100のタイトルをつけて
つらつらと書き綴ってる
森氏、日本を離れて
今まで以上に世間から離れてるせいか
ネタ不足気味と思われる (^-^;
「地底」と「地下」
「たれ」と「つゆ」
「格好」と「形」
「知識」と「教養」などなど
それぞれのニュアンスの違いについて述べてる項が多め
確かに、明確に説明せよと言われたら
ムムム…とはなりますがー 笑
そんな中
「ジャイロモノレール」に関する事に関しては
単純にすごいなぁーと
もちろん私は全く知識がないんですが
なんでも
イギリスで百年以上前に発明された技術だそうで
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ネタバレ
WWシリーズ第3弾
Wシリーズからは13作目に当たる作品となる
人間が死ななくなった代わりに、産めなくなった世界
先天的な疾患を持つ科学者である、キャサリン・クーパは
大規模な個人研究所の中にある、無菌ドーム内で出産し
子供と2人だけで暮らしていた
彼女は、国家反逆罪の被疑者として
裁判所から派遣されていた、検事局の8人と共に
ある日、忽然と姿を消した
ドイツの片田舎で、楽器職人としてのんびりした日々を送っていたグアトと
日本の情報局員を、半分休職しながら
グアトと共に、生活を共にしているロジ
ドイツ情報局からの依頼で
キャサリン出産の謎と、姿を消した8人の行方を調査