森博嗣のレビュー一覧

  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    再読。Xシリーズ第三弾。今作では高い場所に掲げられた死体というのが事件の謎。いつものXシリーズメンバーに加え、途中からはあの萌絵ちゃんも参戦してくる。事件の謎は一見派手で分かりにくいが、トリックを説明されてしまえばわりと簡潔で簡単である。しかしその動機はやはり一筋縄ではいかないし、それは今までのXシリーズに共通の点ではないだろうか。小川さんと真鍋くんの会話がユーモラスでそれが陰惨な事件を中和しているように思える。

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    2021年07月16日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    ネタバレ

    今シリーズのなかでは特に面白い作品だった。失踪した理由は囚われていたから、というのがバーチャルならではの実現性を持っていて良い。なかなかそういう発想にいたれなかった。また、飼育動物が飼育員を殺してしまうのも自殺なら納得できた。
    アネバネもミニスカ姿で再登場。元気そうでなにより。
    デボラもそろそろ絡んできそうな終わり方だった。

    心のどこかで実はイェオリ、ビーヤ夫妻がハギリとマーガリンでしたみたいなミスリードがないかと期待していたが、いよいよその可能性も消滅させて良さそう。

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    2021年07月13日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    森作品を読んでると「わかりませんでした」「わからないです」ってセリフがすごく目を引きますね。
    あの知性が言う「わかりません」は強力すぎます。

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    2021年07月12日
  • 四季 秋 White Autumn

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    何度目かの再読。四季シリーズ第三弾。今回は真賀田四季がメインではあるけれどスポットが当たっていたのは萌絵ちゃんと犀川先生、そうして保呂草さんと各務さんである。萌絵ちゃんはきっとここらへんでようやく許すということの片鱗を知ったのだと思う。それは真賀田四季からのメッセージのおかげでもあり、もしくは紅子さんとの出会いでもあったのだと思う。二組のカップルの話はここでほぼ終わりを迎えたのだろう。

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    2021年07月11日
  • 女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN

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    ネタバレ

    近未来の文明や価値観の描き方が面白かった。
    主人公の性別を敢えて伏せた描き方で、いろいろ予想しながら読めた。
    死とは何なのか、個人とは何なのか考えさせられる。

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    2021年07月10日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    ここ何冊かは、ほぼバーチャルでいける世界を書ききった後、リアルの有用性を示唆するような傾向ですかね。アクションシーンも満載でますますエンタテイメント度が上がってきたような気がします。そろそろ再登場のキャラクタがどういうエピソードだったか思い出せなくなってきました(汗)。

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    2021年07月03日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    シリーズが進むにつれてどんどん世界観が変わっていく。
    ウォーカロンに始まり子供を産む人類の発見。
    次は子供を産むウォーカロン。
    トランスファという電脳の世界の存在の登場。
    そして今作の、肉体を捨て電脳の世界で生きるウォーカロン。
    ウォーカロンにできることは当然人間にもできるので、今後どのような世界に変貌していくのか、どんな存在が登場するのか楽しみです。

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    2021年07月02日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    ネタバレ

    展開にワクワクが止まりません。
    子供が産まれる種族を見つけたかと思ったら、今度は子供を産むウォーカロン。
    今後の展開からますます目が離せないです。

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    2021年06月28日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    ネタバレ

    今回は新型コロナウイルスに言及する内容が多かった。

    「外食はしないし、ものを買うために小売店を利用しない生活になっている。誰とも会わないし、電話も一切使わない。」と仰る森先生は、新型コロナ禍となる前の早い時期から世間との間にソーシャルディスタンスを置いていたので、新型コロナの影響は全くない様子である。

    世間に媚びることない森先生の発言の数々はきらりと光を発することしばしば。

    今回、心に留め置きたいと思ったのは、感情的な人というのは、感情が激しいというよりは、感情が単純なのであり、単純ゆえに外部からコントロールされやすい。 という言葉。気を付けよう。

    また、「あなたにぴったりの作品」を薦めるサイトが異様に多いとして、「思ったとおりの物語が、思ったとおりの文体で描かれていても、はたして、心にヒットし、「これは凄い」となるものだろうか?そういうのが読書の成功だろうか?と疑問を呈する。「人間の心は、「外れ」だって感動するのだ。ミステリィなんて、それに近い魅力があるのでは? 」という言葉になるほど!と思った。

    それにしても、森先生が住んでおられる地方は、台風もないし梅雨もないと書かれていたが、海外に住まわれているのか?

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    2021年06月27日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    N大学のミステリィ研究会が企画したミステリィツアーの謎に迫る「誰もいなくなった」など、ミステリアスな11の短編小説が収録された本。

    「誰もいなくなった」にはS&Mシリーズの犀川創平と西之園萌絵が、「ミステリイ対戦の前夜」には西之園萌絵が登場します。

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    2021年06月26日
  • 僕は秋子に借りがある I’m in Debt to Akiko 森博嗣自選短編集

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    他の短編と被っているものもありましたが、改めて全て読み、余韻がすごい作品ばかりで、読み終わった後は深く溜息をついてしまいます。
    キャラもそれぞれ立っていて、どきどきはらはらわくわくと短編ながらもしっかりした話でした。中に入ってちょっと続きとかあったら読みたいなと思うものもあり、なかなか読み応えがありました。

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    2021年06月22日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    ネタバレ

    久しぶりのキャラクターが出てきてほっこり。※不在が悲しかったため。
    やっぱりロジさんが任務してると楽しい。

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    2021年06月22日
  • 神様が殺してくれる

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    シリーズものではないため読み逃していた作品。この結末はアンフェアだと感じる人がいるかもしれない。自分の場合は、この人物が犯人というパターンもあるかも?と可能性の一つとして思った瞬間もあったが、それとはまったく別のレベルの真相に翻弄されるのを楽しんだ。実は、文章を追っていくだけで既に読書体験のかなりの部分で満足したと感じるほど、森博嗣の文体・表現が好きなので、ストーリーも面白いとなれば得した気分。どの作品も両面でクオリティが高いけれど。

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    2021年06月18日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    再読。百年シリーズ第二弾。再読だけれど内容はすっかり忘れていたので終盤のメグツシュカとミチルの会話にはまた痺れることができた。ミステリとしては第一弾の「女王の百年密室」より低めだが本書の核心的な部分はそこらへんにあるのではないようには感じた。ここらへんからすっかりWシリーズとリンクしていたんだなぁとWシリーズを読み終わってから思える。

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    2021年06月16日
  • サイタ×サイタ EXPLOSIVE

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    ハラハラドキドキの展開で終盤に進むほど手が止められない。
    スッキリとした終わり方ではないが、そこがまたいいのかも。

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    2021年06月06日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

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    ネタバレ

    このシリーズも終わりだろうね・残念なので☆5つにしようかと思ったけど、やめておこう~国定公園の湖で釣りをしていた137歳の男性が襲撃され大怪我をした。その近くの動物園では警備員が殺害されるという事件も起きている。ドイツの情報当局がグアトに協力を求めてきたが、日本の当局も了解済みだ。湖の中の島の宮殿の地下が研究施設になっていて、資金はウォーカロンメイカーのフスから出されているらしい。技術者はドイツのHIXというメーカーで働いていた者たちだ。調べて見ると、13人の技術者が退職していて、その後の足跡が辿れない。動物のウォーカロンの研究は何のために行われていたのか。湖畔のレストランで食事中、シャチが襲ってきた。宮殿に帰り着いて調査を再開すると、急いでボートで逃げ出したが、ミサイル2発が命中して、施設は大きく損壊された。自宅に帰ろうとしても10時間の待機時間を過ごすために水族館の上の寂れた遊園地では玩具じみた列車に恐竜がぶつかってきた。同行している警備のウォーカロンは超低周波と超高周波の音を出す機能を持っている。それがシャチや恐竜のウォーカロンを動かしたのではないか。137歳の技術者は失踪した13人の研究者をヴァーチャルの世界に送り出したのではないか?実際に訪れた国定公園へのヴァーチャルツアーに参加すると、クロヒョウが現れ、地下2階の実験室から研究室に戻って取り残された137歳の技術者に出会った。ギリシアのサーバーがこのヴァーチャル研究所の研究者たちを吸い上げようとしている。生殖能力に関する人工細胞と人工臓器の研究が行われていたのだ…。ロジとセリンとペネラピはフスの工場の隣の違法薬品工場に乗り込み、グアトはロジの映像を見ながら必要なアドバイスをトランスファーを通じて与える~そうなると、何かシリーズが残っただろうか?エッセイものはちょっとねぇ

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    2021年06月04日
  • 自分探しと楽しさについて

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    森さんの書き方好きやわ〜
    村上春樹とはまた違う、森博嗣節て感じ
    「僕はこう思うが、そう思わない人がいることも理解している。」みたいな保険かけがちな一方で、えーーそこ断言するんや、みたいな要素あっておもろい。性格出てる。笑

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    2021年06月02日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    WWシリーズ

    アリスワールドという仮想空間が突然ブラックアウトした。
    依頼され、原因を探るために仮想空間へと赴くグアトとロジ
    そこで出会ったアリスという名の少女とクマのぬいぐるみ

    ロジのサプライズプレゼントのくだりは秀逸。
    可愛らしくなったもんだなぁ(笑)

    リアルとバーチャル
    確かにリアルは必要ない時代が来るのかもしれない

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    2021年05月30日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    Vシリーズ第4弾。

    舞台を東京に移して、テレビに出演することになった紅子、練無、紫子と同行した保呂草が遭遇する事件。
    練無のキュートさと紅子のクールさが際立つ。
    事件そのものはまあまあ、だけど終盤で判明するある叙述的な仕掛けにのけ反った。そのしてやられた感だけで参りました。自らの先入観を反省。

    犯人が練無の履歴書類を盗んだ理由を含め、犯罪の動機にいまいち納得できないけど、森作品はそんなこといいのだ。
    それにしても、犯人は清掃員だと思ったんだけどな〜笑

    タイトルは相変わらず秀逸。

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    2021年05月30日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    相変わらずの森博嗣氏の天邪鬼ぶりになぜか安心した。このテーマで森氏が本を1冊書いたらやはりこうなるか、と納得の内容。大勢でいる時でしか楽しめない人々にとっては読まない方がいいかもしれない。

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    2021年05月26日