森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
WWシリーズの最新作。
本作ももう4作目だ。
Wシリーズの直接の続編としてシリーズは続いているのだが、本シリーズはテーマはどこにあるのだろうか?
多分、人間は今後どうなっていくのかを突きつめようとしているのだろうな。森先生は。
小説内で語られる人間の在り方はいちいちうなずかされる。
ヴァーチャルの世界に人間の脳みそだけを送り込んでそこで暮らす。
今のヴァーチャルの世界ならリアリティはほとんどすべて再現できるだろうし、いや、現実世界よりも素晴らしい世界を構築できるだろうね。
そこで幸せに何百年も(脳が死ぬまで)暮らすというのもありだとは思う。
でもこれって映画『マトリックス』の世界だよね。
機械に支配された人間は機械のために『電池』の役割をさせられている。その代わりに人間たちは『マトリックス』と呼ばれる仮想現実のなかで生きているのだ(人間たちはそれを現実だと思っているのだが・・・)。
ただ、それを自ら進んで人間がそれを選ぶってところが違いではあるのだが・・・。
映画『マトリックス』の中で、エージェント・スミスがいうこんな感じのセリフを言う場面がある。
最初のマトリックスは中につながれた人間は全員が豊かで人間にとって完璧な世界だったが、それは失敗した。人間は理想の世界を自ら拒絶し、最初のマトリックスにつながれた人間社会は崩壊した。それは人間の本能なのだろう。
これは至言だろうな。
人間は理想の世界では生きられないんだと思う。
幸せな人がいて、不幸な人もいる。
そういう不平等のなかにこそ、人間は生きている価値を見つけるのではないだろうか。
人間というものはいかに矛盾をはらんだ生き物だろうか。
僕もそれなりの時間を生きてきたが、「生きる意味はなんだ?」と聞かれたならば、まだ答えることはできない。深いな・・・。 -
購入済み
1996年発行
普通、このようなテクノロジーを扱う小説や映画は、年が経つと滑稽に思えるものもあるが、これは違った。ノスタルジーを感じる小物はあるが、大枠の設定やトリックは違和感を覚えず、20年以上も前に発行されていたなんて信じられない。犯人のトリックは、誰かが言っていた「不可能を取り除き残ったものが、どんなに信じられなくてもそれが真実だ」という本格的なものであり、タイトルにもなっている謎の言葉の意味も、説明されれば、なるほどと思える。キャラクターたちにも大変、好感が持てる。おもしろかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ1,2作目は、主人公と喋るロボットがふしぎな国を訪れて、住人を観察したり事件に巻き込まれる話(キノの旅みたい)。おもしろくて一気読み。3作目もわくわくして読み始めたら、読者を突き放すストーリーでぽかんとしてしまった。とはいえ、前作にも見え隠れしてた“精神と肉体”、“生きているって?”というテーマが前面に出ていて、作者が本当に書きたかったのはこれなのだなと納得した。前作あるいは今までのすべての本がこの3作目のための装置みたいだと思った。
2人の旅をもっとみたかった気持ちもあるし、作者の哲学により深く触れられた実験的な3作目もよくよく考えれば素晴らしいし、悩んで星4つに。 -
Posted by ブクログ
私にとってこの本には、「共感できる面白さ」がある。
初めのうちは、著者が作品を書く上で気を付けていたことを書き留めたような話が続く。ちょっと退屈だな、と思った頃に、著者がよく聞かれる「面白さについて」の質問に答えている章に突入した。
私は以前、この著者のエッセイを読んだ時に、「自分と似た考えをもった人に初めて出会った」という衝撃を受けたことがあるが、この本も然り。
「面白い」と思うことはひとりでこっそりと楽しむべきものだという著者の意見には大きく頷ける。
著者は、他者といることに「面白さ」を見いだせない私に、「それで良い」と飄々と言い切ってくれ、ずっと生きづらさを抱えていた私にとって強い味方を得たような安心感を与えてくれた。
最後に書かれていた著者の今の暮らしは、私にとっての理想だった。ひとつヒントをもらえたようで、私は今後を1人で楽しむためにどのように生きていこうか、と考える楽しみができたように思う。
様々な本を読むことで自分というものが少しずつ分かってくる。これも読書の面白さだ、と感じさせてくれる一冊となった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
クリームシリーズ第7弾
おそらく最終回と思われる
エッセイ集
毎回100のタイトルをつけて
つらつらと書き綴ってる
森氏、日本を離れて
今まで以上に世間から離れてるせいか
ネタ不足気味と思われる (^-^;
「地底」と「地下」
「たれ」と「つゆ」
「格好」と「形」
「知識」と「教養」などなど
それぞれのニュアンスの違いについて述べてる項が多め
確かに、明確に説明せよと言われたら
ムムム…とはなりますがー 笑
そんな中
「ジャイロモノレール」に関する事に関しては
単純にすごいなぁーと
もちろん私は全く知識がないんですが
なんでも
イギリスで百年以上前に発明された技術だそうで
ざっくり言うと
一本のレールの上で、バランスを自動的に取りながら
走る車両のことらしい
森氏、古い文献を調べて
地道にコツコツと模型を作り上げて
走行試験や測定を繰り返し
鉄道模型の雑誌に寄稿したり
海外向けに、英訳した記事をHPで一般公開してるとのコト
実用価値が無いとは言え
森氏が、ジャイロモノレールの第一人者であるコトを
明言しとります
百年間、誰一人再現出来なかった技術を
成し得たのは、何よりも
「理論を先に知っていたから」だと
理屈が正しければ実現できる
という信念があったコト
人間の強さとは
結局は理屈の有無であると
なるほど
勉強になります!!
#森博嗣
#エッセイシリーズ
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#読書好き