森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレWシリーズ9作目。
あらすじやら、帯やら見ると、イシカワのチャーター便が行方不明にって所が前面に押し出されてるけど、いやいや、そこは問題じゃないって。イシカワのゴタゴタよりもあるけど、そこでもない。読んでて「この巻のメインは何だろう?」てずっと考えてた。登場人物(※人工知能やトランスファ含む)が増えてきて、整理しないといけない感じにもなってきたけど、要は、整理しなきゃいけないくらい、人間、ウォーカロン、トランスファ、人工知能の境目がわからなくなってきている。ポスト・インストールしていないウォーカロンや、クローンに焦点が当たっていて、倫理的な議論もなされてる。今の時代はどう考えても叩かれるし、W -
Posted by ブクログ
理数系ミステリー作家による長編。巨大な核シェルターという密室で起こる不可解な連続殺人。読み進めても全く解けない謎。二転三転する展開に驚愕。やっぱり森博嗣スゲー!となること間違いなしの傑作でした。
個人的には、最後のオチが蛇足に思えたけど、随所に散りばめられた理数的思考の数々を理解出来たら、スッと受け入れられたのかな…?
【ネタバレ追記】
そうか!
作中の勅使河原潤は、橋を建てて破壊した。
自分の知識、財産で作ったものを、自分の手で壊して何が悪いのか、と。新しい技術者が台頭してきた方が有益じゃないかと。
あの結末も、森博嗣自身による破壊行為だったのでは。「綺麗に着地した -
Posted by ブクログ
「常識」が、きっと私たちを苦しめている。
「こんな考え、人として間違っている」
そんな思いが自分を苦しめる。
でもきっと、「思い」に間違いはないのだ。
「行動」には、犯罪、自分本位など、やってはいけない制約がたくさんあるけれど。
せめて思想くらい自由に羽ばたかせたい。
印象に残ったのは次の一文。
「羨ましい」という感情は、とても素直で前向きだと思う。「羨ましがるな」なんて叱る大人がいるけれど、そちらの方が歪んだ精神ではないのか。これは、「羨ましい」は「妬ましい」に必ずなるはずだ、という浅はかさから来るものだろう。
そう、羨ましがったっていいんだ。
それが、自分の行動力になることもある