森博嗣のレビュー一覧

  • 神様が殺してくれる

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    誰がなにを思い、どんなトリックが隠されているのか、どんな結末を迎えるのか、最後まで引き込まれて、あれ、あれれ、やられた。。。って感じ。
    そんな森氏が好きなんだな。

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    2016年08月12日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    森の作品群の全体の見取り図が、また一つ、見えたような気になり、そしてまた別の謎が増えていくようでもある。

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    2018年10月14日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    実験的な、という雰囲気をまとっているが、森ワールドの全体から見れば、ロジックが通っているというふうに読むのだろう。

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    2018年10月14日
  • ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN

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    Gシリーズ第8作。

    そろそろ物語も大詰めなんだろうか...。
    前作から3年経ち、海月以外はみんな社会人になったようだ。山吹が2年で学位取得というのには驚いたが...。国枝先生にさぞしごかれたことだろう。

    今回も事件は現実にありえないような状況で起こるのだが、作品を読み進めていくと、こんな事件もひょっとしたら現実に起こるのではないかと思ってしまうのがおそろしい。森ワールドの魔法なのか。

    今回は特に人間関係に興味をそそられ、またS&MシリーズやVシリーズを始めとする、過去の森作品を改めて読んでみたくなった。もしや、Gシリーズはこれまでのシリーズを読ませるための森博嗣の陰謀なのでは..

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    2016年07月11日
  • 神様が殺してくれる

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    タイトルの奇抜さと、表紙の美しさに魅かれて衝動買い!

    森博嗣さんの本は、「すべたがFになる」シリーズを途中まで読んでますが、このシリーズ以外は初めてでした。

    海外が舞台なので登場人物の名前がカタカナ。しかも様々な国を渡り歩くので舞台も混乱し、必死で読みました(笑)・・・そういえば暫く日本のものばかり読んでたな私。

    主人公の語りでつづられていくので、主人公目線のため、彼が知らないことは、わからない。描かれない。
    これは、もやもやしたりイライラしたりするんだけど、そこが面白い。主人公になったつもりで謎ときをすることになるので、感情移入もしてしまう。

    ユニセックスで美しすぎるリオンの周りで起

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    2016年07月02日
  • 神様が殺してくれる

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    衝撃的な容姿の美しさをもつ男性が、主人公の後輩として登場する。フランスーイタリアードイツー日本と4か国でおこる殺人事件に、美しい後輩がからんでいることを知った主人公は、ほっとけずに謎を究明していく話。
    異常に美しい男の子とか、インターポールに勤めている主人公とか、現場の手掛かりが全くないとか、現実離れした要素が多くてこのままふわふわした感じのまま終わるんじゃないかと思ったが、結末で納得できたかなという感じ。
    このタイプの森ワールドも好きで楽しめるが、マジメおもしろい言葉の会話がもっととびだしてほしかったかも。

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    2016年06月24日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    一つ、強い印象としては「森博嗣作品の中でも異色の主人公」という感じであった。
    森博嗣の作品で特徴的な、どこか掴み所のないない主人公であったが、いつもと違いどこか俗っぽい。「俗っぽい」というのは、言葉が悪いかもしれないが、どこか恋情に振り回される主人公は、これまでにない性格に自分は感じられた。
    森博嗣のミステリーはそれほどトリックを明かすことに重点がおかれてない。クライマックスに至っても、読者に任されるところがある。
    今回の作品もその傾向があり、どちらかというと主人公の「俗っぽさ」の内情描写が強かった。しかしその俗っぽさからこそ見えたストーリーだったのかもしれない。

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    2016年06月19日
  • 探偵伯爵と僕 His name is Earl

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    ネタバレ

    やはり森博嗣さんは凄いね。

    物語そのものの複層構造も
    ニヒリスティックかつ
    ペシミスティックな
    小学生の独白で
    事件を語らせ
    それゆえに高まる
    緊迫感に読者を惹きこむ
    老練な筆運びも

    52冊目にして
    まだまだ読み足りないと
    感じる作家は
    森さんだけなのだ。

    中毒のように森作品を
    買い漁っていた頃から
    数年が経過した。
    そろそろまた…
    森博嗣の世界に戻りたくなった。

    子どもの純粋な心でとらえた
    殺人に対する倫理観には
    これまでとは少し違う
    森さんが見えたような気がする。

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    2016年06月27日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

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    Gシリーズ第7作。

    なんというか、もう事件とか推理とかはどうでも良くなった感もある。

    解説の木村美紀さんが書かれていた中で、言葉遊びとかキーアイテム、社会的メッセージといったものが興味深く、こういう森ワールドを楽しむのがGシリーズの作品を読む楽しみになってきた様な気がする。

    加部谷と海月、この後どうなるのかなあ...。
    雨宮の名古屋弁がなかなか良い味をだしている。

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    2016年06月05日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    印象に残ったキーワード・キーフレーズ
    1. 漠然と庭をいじっていて「あっ、ここいいな」と思う瞬間が見つかった
    目的が漠然としていても思考をこねくり回すことで良いものを発見する(アイデアを思いつく、目的に対する具体的な手段が見つかる)瞬間がある。重要なのは「こねくり回す」の部分。

    2. 他者を抽象化してもいいが、自分が他者をどう抽象化しているかは他の人に言わない方が良い
    はい。

    3. 文系の人は理系の人より論理的だと思う
    学校の勉強で論理でなく「発想」が必要になることがあるのは数学だけである。発想があるとすぐ解けるような問題は「エレガントな問題」と呼ばれるが、エレガントな問題は二度と同じよう

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    2016年05月25日
  • つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2

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    森先生のつぶやきシリーズ第2弾。順番は前後してしまいますが、「つぼねのカトリーヌ」の後に「つぼやきのテリーヌ」を読みました。

    つぼねのカトリーヌを読んだすぐ後だったので、読み始めてすぐ、「あれ?」と思いました。
    「つぼねのカトリーヌ」を読んだ時は、「静かに主張をする人だ」と思っていたのですが、この「つぼやきのテリーヌ」は、若干、語りに熱が込もっているように感じました。

    たとえて言うなら・・「つぼねのカトリーヌ」は、自己主張を客観的に書いているのに対して、「つぼやきのテリーヌ」は、自己主張を客観的に書いてるけど、ポロリと熱が入ってしまった・・といった印象です。とはいえ、「僕はこう思うけど、君

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    2016年05月24日
  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε

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    Gシリーズ第4作。

    このシリーズはやはり以前のS&MシリーズやVシリーズとかなり路線を変えている様だ。今回も謎解きより心理描写の方が興味深かった。
    真賀田四季については、どういうことになっているのだろうか。シリーズ読み進めばわかるようになっているのだろうか。

    今回も海月の考え方には衝撃を感じた。今回は山吹と加部谷のやりとりが面白かった。また、叔母の佐々木睦子がいい味を出している。

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    2016年05月22日
  • 神様が殺してくれる

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    『女性にしては美しすぎる』

    テーマはaime。主な舞台が日本でも米国でもなく、フランスなのが珍しいなと思ったけど、そういう理由だったとは。該理由により舞台にはなり得なかったドイツや日本の警察官とのやり取りが醸し出す空気もまた趣深い。「美しさ」と「狂気」というのは、どうしてこうもシンクロナイズするのだろう。しかも、その「狂気」が冷静で、かつ無自覚であればあるほどに、その「美しさ」を際立たせる。まさに、小説にしては美しすぎる。

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    2016年05月14日
  • 悪戯王子と猫の物語

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    20の物語が掲載されている、ささきすばるとの共著の絵本。物語に共通する点は無く、最大で6ページで一話が完結する構成となっている。

    絵本と聞くと、こども向けの作品かと感じるかもしれないが、内容は大人向け。

    ブラックユーモア、神秘的な内容ありと90ページほどの短い本だが、とても面白い内容であった。

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    2016年05月10日
  • 神様が殺してくれる

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    気付いたら引き込まれてしまっていた、とても現実らしいのにどこか幻想の中のような物語。男と女と、男と、どちらでもない人。
    萩尾望都の解説がとても分かりやすくて良かった。自分で読んでいただけなら、ただの幻想的な推理小説で終わってしまっただろう。

    「神様はリオンを愛する」。神様はだれ?

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    2016年05月08日
  • 作家の収支

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    森博嗣のエッセーは初めて読んだけど、軽快で正直な語り口で面白かった。作家の収支は如何ほどか赤裸々に語られていて、羨ましくもなる金額が出てくるけど、その語り口からか妬みのような感情が生まれることはなかった。

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    2016年05月01日
  • 神様が殺してくれる

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    普段、外国人がメインの小説は読まないのだけど、森博嗣という事で購入。
    人気のシリーズものとは違う少し変わった雰囲気のミステリ。

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    2016年04月26日
  • 自由をつくる 自在に生きる

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    同意しかなかった。今まで感じてきたことをうまく言語化してくれた感じ。
    最後の方にある「守ることよりも攻めることが自由なのである。」という言葉、私が応援しているサッカーチームの思想そのものですな。

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    2016年04月22日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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     『すべてがFになる』から森ワールドに迷い込み、『有限と微小のパン』を読み終えることで、一度は夢から覚めた私は、小銭を握りしめ「素敵な模型屋さん」に迷い込んだ少年の頃の私なのだと。

     少年の頃に見た夢は、どれも壮大に感じたけど、大人になってみると、そんな模倣のようなものを追いかけたところで、仕方がないと諦めてしまいがちだ。また、大人になってから目指す現実は、どれも実現できないほど困難で途方に暮れてしまいがちだ。だから、むしろ諦めてしまわなければならないのは、大人の現実であり、叶えるべきは少年の夢である。少年の夢は、それを実現した大人によって、次の少年に受け継がれ続けて行く。そして、その中の数

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    2016年05月28日
  • 森博嗣のミステリィ工作室

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     この本は『S&Mシリーズ(全10巻!)』と『まどろみ消去』『地球儀のスライス』を読み終えた兵(・・?に贈られた、講談社と森先生からのプレゼント。

     ある程度、読み物としての価値を求め、森ミステリィに影響を及ぼしたという100冊に対する感想…森先生は、あまり本を読んでいないと言っていたが、実は、中学生の頃から読んでいた…

     森先生は、読者を現実の世界に引き戻してしまう「あとがき」を巻末に挿入していなかったが、それでも、著者の気持ちが知りたい読者はいるだろうと、『S&Mシリーズ(全10巻!)』と『まどろみ消去』『地球儀のスライス』についての「あとがき」を、ここにまとめて書いてくれたようだ…プ

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    2016年04月17日