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森博嗣は理屈っぽいというが本当か。真剣に遊び、超人的に書く人気作家が綴る、日々の小さな出来事。ふとした観察、考察を味わううちに、世界が違って見えてくる。家にやって来た仔犬のこと、若き日の思い出から、「知識」と「教養」の違い、「モーメント」という概念についてまで。好評エッセィ・シリーズ第7弾!
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Posted by ブクログ
自由とは自分で選択できること(^o^)/生きているものはいずれは死ぬ、という「覚悟」を持つ(^o^)
ちょうど6巻だけ未読のため、入院されてたとは知りませんでした。いつも通りのうなづきの連続。一部ピックアップするなら、怪奇現象が最近減ってきている、マンガのこれから、乗り物の安全性を高めるには?、「おすすめ本」を紹介して欲しがること、子育てで大事なこと、スポーツの審判がAIになる、好きなものだけ食べて...続きを読む良い話、友人の葬式には行かない理由、成功のためにはいろいろ試せる余裕を、など。
こう言う考え方もあるんだな。と心がフッと軽くなった。結果論かもしれないが、こういう人が素晴らしい作品を生むんだなぁとしみじみ感じた。生まれるべきして生まれた。そこには戦略があった。それをサラッと言ってしまうところがかっこいい。
エッセイが100篇。 61番目の、「モーメント」という概念は知っていた方が良い。が新鮮だった。 物理の話からスタートして、「仕事の憂さを呑み会で晴らすことは出来ない」という結論を導く話法は、ふーん、なるほど、と思った。
風見鶏的な不安定さ 人それぞれ拠り所が違う 理屈で考えればこうだ 仲間外れを罵る事で結束が保たれる 無関心が反逆と映る いくらでもプロパガンダで捏造できるものなのだ 火山の水蒸気爆発 表向き装う 自信に必要なのは「悲観」だ 今や天然記念物クラスの死語である いつの間にか「むらむらした」と犯罪者が言い...続きを読む訳する言葉なに落ちぶれてしまったということか 単なる個人的感情などを吐露している 「誰でも良かった」と語られることが多いが、それにしては、やりやすい相手を選んでいるように見える。 一矢報いる気持ちで事を起こす 加害者の生い立ちや被害者の嘆きなどを広く公開しない方が良い。演じられた彼が主役のフィルムを公開しないこと、彼をヒーロにしないこと、それが、彼等の動機を抑制するこからだ。 期待するものが具体的過ぎるから、少しずれた時にチャンスが摑めない。抽象的に悲観するから、心配している割に、具体的な対処を何もしていない。 子供は、感動は金で買うものだ、ということを学習するから、大人になっても、兎に角消費することでしか感動出来ない人間になるだろう。 嫌なことさえ無くなれば楽しくなれる、という観測は間違い。楽しいことを探して、何らかアクションを仕掛けなければ、楽しくはならない。 機械というのは、例外なく人間の仕事を奪うものであり、人間が楽をする為に開発されている。 教養のある人だったら、「知らなかった。是非、教えて欲しい」と和かに返す筈である。 教養は、持ち合わせがなくても使えるクレジットカードのようなものか。 情は、生きている者にかけてこそ意味がある。 死がいつ訪れるか分からないことに対しても、覚悟が必要だ。今かもしれない。 友人が亡くなった場合の葬式に、僕は行かない。葬式には、死者がいないからだ。 葬式は、生者のイベントなのである。 十把一絡げにメモリィに入っている。 色々試せるという余裕が、成功には欠かせない。 風光明媚な良い道で
著作の小説と同様に、なるほど、おっ、と思わされる話がちらほら。 読み足りない、まだ読みたいと思わされる話がなく、ちょうどよい長さ になっているのも流石だと思う。流石慣れていらっしゃる? 意外だったのは、読者の感想をとても意識されていること、そこがヒット作連発の秘密なのでしょうね。 自信をもつなと励ま...続きを読むす リストラで駄目な部分が切られるが、原因は駄目だからではない
メロディを覚えている場合でも、僕はベースかドラムの音だが、彼女はリードギターのメロディしか記憶していない。 2 かつて僕が一度だけ結婚して学んだこと。より 基本的にマイナで、伝統芸能のようなジャンルである。純文学は確実にそれだが、今後、すべての小説は純文学になっていくのではないか、とも予想される...続きを読む。 62 作家稼業の最近、そして未来。より 年いちのエッセイ集7冊目。 普段の生活の話、言葉遊び、吉本ばななさんの話、小説や工作など、いつもの感じでした。恋愛遍歴というかデート履歴を淡々と述べるところはかなりレアな気がしました。引用したメロディに関する話で思ったことは、メロディで覚えているというより、リズムやビートで聴いているのだろうな、と。真賀田四季が繰り返すから音楽は嫌いと話していたのをなんとなく思い出しました。作者の想像する「天才」もリズムで音楽を聴いているのかもしれません。
クリームシリーズ第7弾 おそらく最終回と思われる エッセイ集 毎回100のタイトルをつけて つらつらと書き綴ってる 森氏、日本を離れて 今まで以上に世間から離れてるせいか ネタ不足気味と思われる (^-^; 「地底」と「地下」 「たれ」と「つゆ」 「格好」と「形」 「知識」と「教養」などなど...続きを読む それぞれのニュアンスの違いについて述べてる項が多め 確かに、明確に説明せよと言われたら ムムム…とはなりますがー 笑 そんな中 「ジャイロモノレール」に関する事に関しては 単純にすごいなぁーと もちろん私は全く知識がないんですが なんでも イギリスで百年以上前に発明された技術だそうで ざっくり言うと 一本のレールの上で、バランスを自動的に取りながら 走る車両のことらしい 森氏、古い文献を調べて 地道にコツコツと模型を作り上げて 走行試験や測定を繰り返し 鉄道模型の雑誌に寄稿したり 海外向けに、英訳した記事をHPで一般公開してるとのコト 実用価値が無いとは言え 森氏が、ジャイロモノレールの第一人者であるコトを 明言しとります 百年間、誰一人再現出来なかった技術を 成し得たのは、何よりも 「理論を先に知っていたから」だと 理屈が正しければ実現できる という信念があったコト 人間の強さとは 結局は理屈の有無であると なるほど 勉強になります!! #森博嗣 #エッセイシリーズ #クリームシリーズ #読書好き
クリームシリーズ第7弾。森先生が、学生時代に創作漫画の同人誌を作っていたのは意外や意外。そういうことには興味ないようなイメージを勝手に持っていたので(笑) 突飛な発言を繰り返すトランプ米大統領について、「おそらくAIの判断が重要視されている結果だろう、と想像できる」(P61)という行は、とある雑誌に...続きを読むも同様のことが書かれていたので、慧眼かもしれない。事実だとすれば空恐ろしさを感じる。 不祥事が発覚した際に行われる謝罪会見とそれに対するマスコミ報道について、「無関係な大勢の感情を煽って、そこに「空気」を作ろうとしているように見える。それはまるで、ファシズムとかナチズムを思い出させるような異様さだ 」(P58)と書き記しているが、これも同意見。大衆の気持ちを代弁しているようでいて一定の方向に誘導しているようにも感じることもしばしば。 さて、「名古屋人は、冗談を真面目くさって話すから、特に注意が必要だろう」(P103)とのことだが、どうなのだろう?名古屋人の友人がいないのでよくわからないが。
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