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Posted by ブクログ
森博嗣が1996年から2001年まで、自身のホームページ上で
毎日休むことなく書き続けた日記を書籍化したシリーズ、
「I Say Essay Everyday」の最終刊。
まえがきで森博嗣自身も書いているが、
このシリーズは価値が非常に高いと思う。
まず、エッセィとして単純に面白いことは確かである。
実際、この日記がホームページ上で公開されていた当時は、
そのユーモアあふれる文章をただ楽しんで読んでいた覚えがある。
だが、この日記の価値は他にもある。
日常の出来事の記述の間にちりばめられた、
新しい発想、考え方、視点、切り口の数々。
それらを非常に純度の高い状態で吸収することができるのだ。
自分の中にあるセンサーの感度が増したためか、
今回の再読では、初読のときよりもそういった発想に対して
強く反応しながら読むことができたと実感している。
また、自身の趣味に対する真っ直ぐな姿勢や、
趣味のために意識的に徹底して無駄を排除した
シンプルなライフスタイルには強い憧憬を感じてやまないし、
憧れているだけではこうはなれないということも強く自覚され、
なんとなく活を入れられたような気分にもなる。
頭の中がセットアップし直されたような、
綺麗にすすがれたような、そんな読後感。
読み終わったあとは、おそらく世界が違って見えるはず。
森博嗣の発想に触れることは実にスリリングな体験だ。
若いうちにこの体験ができたことをとても幸運に思う。
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小説・文芸
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