森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初から最後まで目から鱗の一冊。
そもそも仕事をしないといけないなんて誰が決めた?仕事で人の価値は測れない。
一生暮らせる金があるなら、仕事なんてしなくていい。好きなことだけ、していればいい…等々。
自分がいかに常識や固定観念、他者の目に振り回されていたかに気づいた。
別に仕事にやりがいなんて感じなくてもいいのだ。
仕事でお金を稼ぎ、そのお金で自分の好きなことをする。それで十分。
好きを仕事にする、というのが最近流行っているよに感じるけど、著者がいうように、好きでやっていることは仕事ではない。お金をもらえなくてもやっていることこそ、本当に自分が好きなこと。
自分の場合だと、読書だろうな。
人に頼まれなくても、お金もらえなくても、寝不足で明日のそれこそ本当の仕事に影響が出そうでもやめられないのが読書。
読書を続けられるのなら、今の仕事だって続けられるはず。好きなことをするための手段の一部なのだから。
とにかく本書はめちゃくちゃオススメ。
仕事を中心に、常識とは何か、当たり前とは何かについての見方が大きく変わる。
著者の本をもっと読んでみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
「どうして、世の中には、あれほど筋の通らないことを平気で主張できる人間がいるのだろうか。
こちらから、理由を尋ねても、なにも答えない。都合の悪い場合には、ただ声を大きくして叫ぶだけ。感情で、すべてを押し切ろうとする。まるで、自分たちの感情が正義だと言わんばかりである。これだけ、法治国家、自由主義が発展した現代においても、人間の精神は昔のまま、貧しいままではないか。」
「え、そんな大事な本を、捨てちゃったんですか?」
「大事なのは、書かれている文章です。それは、もう読みましたから、メディアは必要なくなりました」
「メディア?ああ、本のことですね」
「あれが、子供の頃から大嫌いだった。
だから、祖母のことも好きになれなかった。自分を可哀相だと思っている。そういう顔で見る。優しくしてくれる者は、例外なく、哀れんでいるだけだった。同情というのは、人を蔑むことと同じではないだろうか?」
「いつまでも他者に、そしてこの歪んだ社会に依存して生きていくのは、体液が濁るほど潔くない、と理解していた。」
「生きていることに価値がある、と意識させるのは、よくできたプログラムだ。自分も、それに逆らえない。生きている以上、逆らえないような仕組みになっている。優れた機能といわざるをえない。」
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Posted by ブクログ
「相田家」という森博嗣のほぼ自伝らしい。
世間からは少し変わり者のような紀彦(森博嗣)の両親が駈落ちをして、紀彦と妹が生まれ、その子供たちがそれぞれ自立し家庭を持ち子供が生まれ、年を取った両親が亡くなるまでの話。
特別なことは起こらないけれど、一つ一つのエピソードが独特で微笑ましい。
世間体を全く気にせず、合理的に生きているけど、実は愛情深い相田家の人たち。ドラマのようなほのぼの、ベタベタした関係じゃなく、それぞれが自立した大人で互いを尊重しつつ依存しない親子関係が潔くてよかった。
親の介護や実家の処分、お葬式のあり方などもものすごく参考になった。
世間の常識にとらわれず、自分の家族の在り方を今一度考えよう、って思えた。