森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレこの巻では、四季が両親を殺すまでが描かれている。
どうして新藤の子どもが欲しいと思ったのかも四季の
言葉で示されている。が、理解が難しい。
両親にそう話した結果、こうなることは簡単に想像が
できたはずで、それでも…というところに、出産を経
験することがどれだけ四季にとって重要だったのかが
わかる。
天才って幸せだろうか?と思わずにはいられなかった。
「すべてがFになる」を読んでも、産後の四季は瀬在
丸紅子とは似ても似つかないし。産後、四季が娘に対
して、経験に関してどう思ったか知りたい。
半分も理解できない自信はあるけど興味がある。
新藤に関しては…気持ち悪いとしか言えない。関係上
完全に距離 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「すべてがFになる」に出てきた名前もあったので、
単純に四季の生い立ちと、その人格の元になった人
たちの話だと思って読んでいたので、透明人間の僕
の正体が明らかになった時は衝撃だった。
最初から読み直そうかと思ったほど。(二度目は理解
も深まるし、さらに楽しめると思う)
でもそれは別の機会にしようと思い読み進めた。
四季は幼い頃から四季だった。
小さい身体をもどかしく感じただろうなと思う。
馴染みのない名前も出てきて、私が覚えてないだけ
なのか、今後別の作品で知ることになるのかはわか
らないけど、「有限と微小のパン」で止めなくて良
かった。
萌絵との出会いが微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
購入後10年の積読本。作家としての収入と、支出についてフォーカスした本。本の部数とか収入額とかきっちりデータ取っているんだなあ。他の作家さんもそうなのかな。トライアル&エラー、あるいは、改善を繰り返すなら、当たり前か。あとがきに書かれているように、引退してますます新しいことにチャレンジできるようになったという言葉は頼もしい。森さんが意識されているという「新しさ」はどのジャンルでも重要という言葉には勇気づけられる。10年経ってもまだ作品を出してくれることに感謝。あと、変な言い方だけど、小説を嫌々書いているという言葉にも励まされた。そうか、やっぱりお金を稼ぐってことはそれなりの対価を払う必要がある
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相変わらず天才である。森博嗣による勉強とはなにか、教育のあるべき姿とは?
本人は天才なので淡々と語る。自分の研究をするための基礎学力としての小中高の勉強がある。記憶中心の学校の勉強は本来の勉強ではない。大学に入って知のフロンティアを知って世界で誰も知らないことを研究し始めてからが勉強の真価が発揮される。
本人は子供たちに対しても勉強しろとか言ったことはないそうである。それでも自分は国立大の助教授だったし、勉強してる親の姿を見せてたのが良いかもしれない的な。親も変わってるので子供も変わってるんだと思う。家庭の団欒とかは興味ないらしい。
至って本人はとても楽しそうな老後を過ごしているので良い -
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特定の何かを演出するとしたら仮想空間と現実、どちらが容易なのか。この命題を突き詰めていくと、何が現実なのか、境界が曖昧になり理解ができなくなっていく。仮に見て、触れるものが現実なのだとしたら、仮想空間で見て、触れるものは現実と言っていいのだろうか…。
といった一連の流れは、言いたいことは分かるんですが、理解を拒むというか、頭が痛くなりますね(笑)。ただ天才、真賀田四季による「最近、矛盾を受け入れている」「矛盾が綺麗だと感じている」という言葉から続く、「よく、分からない」という結論。これが、読者としての自分の気持ちにハマりすぎて本当に気持ち良かったですね。そう、考えたってよく分からないんですよ -
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ネタバレいっや、あのウグイが! 無断で外へ食事にでたハギリにあんなに不満を抱いていたウグイがアポ無しで食事のお誘いとか(笑)成長著しくて感動。
登場人物がみな(人工知能含め)少しずつ変わっていく。
ハギリも初めて死別の意味を体感した。今まではただ他人というデータが消えたくらいの感覚しか持てなかったハギリが死の意味を知る。その大きさを知る。それは分析ではわからなかった事だ。
ここまでのシリーズ中、一番心揺さぶられた作品。
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"生きているものは、いずれは土に還る。それが、本来の循環だ。
悲しい、嬉しい、苦しい、楽しい、と -
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ネタバレ犀川萌絵シリーズの中でこの作品が一番のお気に入りに!
萌絵ミスリードには完全に騙されてしまいました……いや、完全では無いな…(足掻く)…多少の違和感は有ったんやけどなぁ…(言い訳)…まず西之園嬢の洋服の趣味がまず萌絵のそれとは完全に違うよなぁ。…(え?そこ?)…と。……白いワンピース?萌絵さん着るかなー?と。あと感覚的に…西之園嬢が読んでて好きだった!笑。(コレ一番大事)
いつもの萌絵さんにはちょいイラつきながら読んでるのよな。私……。
そして笹木(佐々木叔父様)の魅力な事といったら…今でこそセクハラな部分はまぁまぁ物語世界だけど…彼の魅力が500ページ越えの長編を支えたといっても過言では無い