森博嗣のレビュー一覧

  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Vシリーズ2作目
    解説の通りで、犯人は予想できました
    ただそれも全て森先生の手の平の上といった感じの展開でしたね

    紅子さんの
    「言葉で説明すれば嘘みたいに簡単なの。でも現実は決してそう簡単には片付かないのよ」
    という言葉の通りです
    最後の一言だけで犯行に至った動機が複雑化します

    ミステリーといえばトリックに重点をおきたくなりますが、動機で騙されたのは初めてで、さすが森先生だと思いました

    またVシリーズのキャラは魅力的で
    今後どんな関係性に進展していくのか楽しみです

    0
    2025年08月14日
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

    Posted by ブクログ

    タイトルからなんとなく『STAR EGG 星の玉子さま』みたいなのを想像したけれど、全然違って、もっと地に足がついたお話だった。ひょんなことから変わった家を手に入れた高橋くんが、ちょっと変わった人たちととの関わりをちょっとずつ広げていく。高橋くんも森さんの一部なのだろうなあと思う。

    0
    2025年08月11日
  • 今はもうない SWITCH BACK

    Posted by ブクログ

    p10 人生だって断続するトンネルみたいかものだ。必ずどこかで意識は途切れ、ずっと明るいままの思考が連続しているわけではない。それなのに、たった今通ってきたばかりの道にトンネルが存在していたことさえ忘れてしまう。そうして人は、常に明るい綺麗な道筋を顧みようとする。

    久しぶりの読書は読解力を求められる。p482の犀川先生のセリフ、頭にはいってこない。。

    p483人は、自分以外の多数の他人を意識しないと、個人とはなりえない、個人を作りえない

    p526 人間以外の動物たちは、喜怒哀楽を知ることはあっても、それを隠したり、保存したり、仲間に分け与えることはできない。すべては伝達に起因している。人

    0
    2025年12月06日
  • つんつんブラザーズ The cream of the notes 8

    Posted by ブクログ

    6巻〜8巻にかけての、吉本ばななさんのあとがき「ピロチくんとオレ」がきっかけで読みました。
    お2人の中にあるもののつながり、友情ということ、人生の節目に生活を変えていくこと‥読めてよかったなと思いました。

    0
    2025年08月01日
  • 封印再度 WHO INSIDE

    Posted by ブクログ

    今回はこれまでと違う謎の死
    自殺か他殺か?
    開かない箱と取り出せない鍵
    50年解かれていない2つの謎を追う展開が最後に収束する
    犀川と萌絵の年の差恋愛も急展開

    0
    2025年08月01日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

    Posted by ブクログ

    稚拙であれ、未熟であれ、幼稚であれ。
    本タイトルとは別にサブタイトルが帯に記載されて、手に取った。2025年のエッセイ日常のフローチャートを読んで森博嗣さんの考えが好きになりこの本も読んでみた。森博嗣節が踏んだんに使われていて一般大衆から外れた物の捉え方が好きで堪らない。

    一般大衆からみたら森さんが楽しんでいることなども稚拙や未熟さや幼稚な考えなんだろうなぁなんてことも自身でもわかりながらも敢えてやっている事自身が羨ましさや憧れでもあった。

    自分もマイノリティの部類に入るから余計に今回も斜め目線から見た森さんの感性が好き。面白く読ませていただきました。

    0
    2025年07月30日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

    Posted by ブクログ

    百年シリーズ第2弾
    百年もの間、外部との交流を遮断してる国イル・サン・ジャックを訪れる人間ミチルとウォーカロンのロイディ。

    めちゃ良かったー( * ॑꒳ ॑*)
    前作よりも人間臭くなってるロイディかわいいよ˙ᴥ˙
    ミチルとロイディのやり取りが相変わらず素敵

    人間、機械、クローン、ウォーカロンが混在する世界だからこそ湧き出る疑問。生きてるとは?死とは?頭脳と躰の役割は?

    特殊な出生のミチルだからこそ感じるそれらの疑問に、すごく感情移入しました。ラストでメグツシュカが出した答えが素敵。

    メグツシュカの雰囲気や言動が、真賀田四季そのものでドキドキする。どこかで本シリーズと繋がっていないかな

    0
    2025年07月30日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

    Posted by ブクログ

    犀川創平&西之園萌絵の密室シリーズ
    大学内で発生した連続殺人
    密室と奇妙な暗号、HowとWhyの予測がつかないなかでのフーダニット
    でも最終的には全てに意味があった
    お見事です

    0
    2025年07月28日
  • ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN

    Posted by ブクログ

    Gシリーズ第8弾
    宗教団体の施設「美之里」にて、フィルムでラッピングされ棺に入った女性死体が見つかる。

    ついに天才・真賀田四季が出てきて物語が動いてきた感じ。ラストのエピローグにもゾクゾクしました。

    様々なキャラの繋がりが明らかになった回。

    水野(赤柳)にはびっくり
    というかあなた誰だ?( •᷄⌓•᷅ )
    ・保呂草さんにアクセントで気づかれる(θは)
    ・保呂草さんとはかなり昔からの友人(λに)
    ・紅子さんと25年前から知り合い(ジグβ)
    ・船でご一緒した(θは)
    え、もしかして…

    当たってたら嬉しい˙ᴥ˙

    0
    2025年07月20日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

    Posted by ブクログ

    Gシリーズ第7弾
    目薬の中身を劇薬に替えるという無差別のイタズラ事件。その製薬会社の社員が変死体で発見される。

    面白かったー˙ᴥ˙
    過去作を通じて、真賀田四季の思惑に最も近づいた事件。重要キャラ総動員で真賀田四季に迫る熱い展開(四季は一度も登場しない_φ(・_・

    矢場香瑠の考えと、西ノ園萌絵の考え、そして犀川先生の推理を合わせたのが真賀田四季の目的と考えていいのか_φ(・_・

    ・心は脳ではなく躰の細胞全体で感じるもの(矢場)
    ・社会の中の人は、躰の中の細胞と同じ(矢場)
    ・ネットワーク上に新たな頭脳を作る(犀川)
    ・動物実験ではなく人体実験だから時間かかる(犀川)
    ・時間や寿命はすでに解

    0
    2025年07月16日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

    Posted by ブクログ

    Xシリーズ第3弾
    有名マジシャンの自宅で、高さ15mのポールの上に死体が「展示」されていた。

    面白かったー˙ᴥ˙
    マジシャンものといえば「幻惑の死と使徒」を思い出すし、ちゃんと過去作品と絡んでた。

    各シリーズの登場キャラが絡んでくるとやはり楽しい。明確な描写はないけど、椙田と一緒にいた謎の女性、椙田と西ノ園萌絵の関係、マジシャン鷲巣。過去作品を読んでる人にはニヤリとさせる内容でした。

    この後はまたGシリーズに戻るの?かな

    0
    2025年07月14日
  • マインド・クァンチャ The Mind Quencher

    Posted by ブクログ

    ボイドシェーパーからはじまる5つの連作長編の完結編んである。禅という若い剣客の自分探しの道中の物語であり、成長の物語でもある。禅は、日本人が理想とする武士を体現する。強さ、やさしさ、潔さ、心の平静安定成熟、無欲、利他の心。一方で禅は武士の弱みである(とおそらく筆者が考える)「盲目的な忠義」からは自由である。5つの物語を読むことは、禅の道中に同行する喜びであり、至福の時間であった。たぶんそのくらい禅のことが気に入ったのだろう。一方で周囲の武士が見せる「盲目的な忠義」の非生産性・非合理性に今の日本社会の問題もみる。日本人の強さに武士道敵精神があるとすればこの盲目的な忠義にその弱さがある。官僚・小役

    0
    2025年07月14日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    この作家さんはこれで二作目…、特にこの作品は、勧められてからずっと手元に。
    やっと読みました。
    難解なので苦手だったか…と今にして。
    人気の姉弟コンビは、ちょっと気になるが…しばらくは読めそうもありません。

    0
    2025年07月10日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

    Posted by ブクログ

    Gシリーズ第6弾
    真賀田四季の存在にどんどん近づいてく。嵐の前の静けさ、といった内容。

    S&M、V、四季、G、各シリーズのキャラ勢揃いの豪華メンバなのが嬉しい˙ᴥ˙

    西ノ園萌絵の心の成長とターニングポイントを描いた回。飛行機事故と両親の死。友人の結婚、博士論文、助手採用、トーマ、犀川先生との関係。

    次はどれ読むのが正解?
    時系列的にはXシリーズ始まるのかな。

    0
    2025年07月07日
  • 四季 秋 White Autumn

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    春・夏とは違い、四季は登場しませんが、娘の死と研究
    所から出た理由が明らかになります。

    読み始めてすぐに思ったのは、「萌絵ちゃんどうした?」
    でした。挙動が凡人のようで…
    でも思い返してみると、萌絵ちゃんは犀川先生のことに
    なると、昔から「普通の女の子」でした。
    「有限と微小のパン」が萌絵ちゃんが自信をなくしたの
    ではないかと少し心配になる終わり方だったので、四季
    と犀川先生の関係、それぞれに対する萌絵ちゃんの思い
    がわかるようで第1章は読んでいて辛かった。
    第2章ではとんでもない事が起きるけど、それに関して
    犀川先生は言及しないし、萌絵ちゃんがハッキリ聞くこ
    ともないので、「あの犀川先生だ

    0
    2025年07月05日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    大学の実験室で発生した密室殺人事件
    大学助教と学生が事件の真相に迫る
    純粋な(仕組まれた)密室ではなく、意図せず密室になってしまったことが原因で混迷する推理
    然し偶然の密室が結果として犯行の解明に繋がるという面白い展開でした
    登場人物も魅力的で面白かった

    0
    2025年06月23日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

    Posted by ブクログ

    作者の自伝的小説。
    理系少年がいかに研究に魅せられ、指導者に魅せられたか、の話なんだけれど、研究とは何か、論文とは、学会発表の価値とは、など、一般読者にもやさしく説明してあるので、文系の人でも大丈夫。
    お勧め。
    最後の養老孟司の解説が笑える。

    0
    2025年06月21日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

    Posted by ブクログ

    森博嗣の自伝的小説と言われている大学生活から助教授になったころまでの生活と師匠である喜島先生とのうらやましい限りのアカデミックな関係性を描く。しかしクライマックスになるに連れて現実にアカデミアの世界が蝕まれて、小説の最後の悲劇と合間って、現実のえも言われぬ虚しさが漂う。
    解説で養老孟司がこの小説は漱石の『こころ』のようだと形容しているけれど、読後感はまさにそれで現実と戦っていた先生と喜島先生は重なる。
    学生時代の喜島先生との交流の瑞々しさと読後感の落差が大きい。見事な小説だと思う。

    0
    2025年06月15日
  • 四季 秋 White Autumn

    Posted by ブクログ

    夏もご褒美回だったけど
    秋のオールスターっぷりに読んでてニヤニヤが止まりませんでした( * ॑꒳ ॑*)

    犀川創平と西之園萌絵、保呂草潤平と各務亜樹良、そこに真賀田四季。S&MシリーズとVシリーズの繋がりや気になってた部分がたくさん語られる。

    何も事件が起きてないのに最高に面白い。
    これが森ミステリの真髄か( * ॑꒳ ॑*)

    0
    2025年06月14日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

    Posted by ブクログ

    Vシリーズ全部読破
    最初は怪しい人ばかり登場するこのVシリーズ好きになれなかったけど、S&Mより好きになりました( * ॑꒳ ॑*)

    事件は前作と比べるとシンプル。混乱することなく読み進められました。(犯人やトリックが分かるわけではない_φ(・_・。

    いろんなキャラの関係性が描写されててよかった。保呂草と紅子、林と紅子、紫子と保呂草、保呂草と各務とか。今後も登場してほしい。

    それよりもエピローグの密度の濃さ!
    謎が謎を呼ぶラスト。
    栗本基志雄ってあの子だよね?8歳?
    そういう時系列なの?
    あれ、捩れ屋敷の利鈍ってそういうこと?
    まさかへっくんのS.S.って…

    次は四季シリーズ

    0
    2025年06月09日