森博嗣のレビュー一覧

  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    ネタバレ

    Vシリーズ3作目

    ミステリを読む際に自分は
    「ここは後に重要な点になるんだろう」
    と自然に考えてしまう

    そのようなミステリに良くも悪くも慣れた
    読者を騙す展開は今まで読んだことがなく
    また森先生にやられてしまった
    と感じた一作だった

    ただ賛否はあると思う

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    2025年08月21日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    S&Mシリーズで読後感が1番好きだった。
    所々引っかかる部分があったものの、最後まで読見進めたところ最後にそういう事か!とかなり見方が変わり少し読み返したりしました。

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    2025年08月20日
  • 孤独の価値

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    孤独が寂しいとはマスコミの植え付けである。孤独とは自由だし、自分が何者かを知るには孤独であり考える事だと解釈している。孤独を絶対駄目な状態だと思い込んでいるのは損だとも語っている。寂しさを感じる精神が美しいともある。
    マスコミにより受動的であっては自由を謳歌出来ない。孤独とは自由。森博嗣さんの言葉で好きだなぁ。

    自分自身と重なる考えがふんだんに散りばめられていた。昔は孤独は寂しい悲しいものだと思い込んでいた時期もあり、今この孤独な時間こそが自分自身と向き合ったり、楽しさを感じる事が出来ている。

    まあ仲間との交流ばかりでは辛くなり1人に成りたがる性格だと改めてこの孤独の価値を読んで1人の時間に価値が見出せているとも思った。

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    2025年08月17日
  • 相田家のグッドバイ Running in the Blood

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    森氏の私小説のような私小説ではないような
    父、母、私の物語。

    親が子に与える影響、家族の在り方、老いとの向き合い方、死の捉え方、相田家を通して色々と考えさせられる物語。

    私か!
    私の父親か!!
    私の母親か!!!
    と思えるエピソードや思想があまりにも多かったので驚きでした。

    サリンジャーのナイン・ストーリーズに続いて私のバイブル2冊目に登録しました。

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    2025年08月17日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    今回もあっという間に読み終わりました。
    タバコの描写が作品ごとに増えていくのは個人的に喫煙促進しているようで嬉しいような、悪いような・・・。ただ、読書しながら吸うタバコはこれもこれで良いものと思ってしまう。
    S&Mは今後どんな関係性になるかも気になります。

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    2025年08月15日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    Vシリーズ2作目
    解説の通りで、犯人は予想できました
    ただそれも全て森先生の手の平の上といった感じの展開でしたね

    紅子さんの
    「言葉で説明すれば嘘みたいに簡単なの。でも現実は決してそう簡単には片付かないのよ」
    という言葉の通りです
    最後の一言だけで犯行に至った動機が複雑化します

    ミステリーといえばトリックに重点をおきたくなりますが、動機で騙されたのは初めてで、さすが森先生だと思いました

    またVシリーズのキャラは魅力的で
    今後どんな関係性に進展していくのか楽しみです

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    2025年08月14日
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

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    タイトルからなんとなく『STAR EGG 星の玉子さま』みたいなのを想像したけれど、全然違って、もっと地に足がついたお話だった。ひょんなことから変わった家を手に入れた高橋くんが、ちょっと変わった人たちととの関わりをちょっとずつ広げていく。高橋くんも森さんの一部なのだろうなあと思う。

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    2025年08月11日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    p10 人生だって断続するトンネルみたいかものだ。必ずどこかで意識は途切れ、ずっと明るいままの思考が連続しているわけではない。それなのに、たった今通ってきたばかりの道にトンネルが存在していたことさえ忘れてしまう。そうして人は、常に明るい綺麗な道筋を顧みようとする。

    久しぶりの読書は読解力を求められる。p482の犀川先生のセリフ、頭にはいってこない。。

    p483人は、自分以外の多数の他人を意識しないと、個人とはなりえない、個人を作りえない

    p526 人間以外の動物たちは、喜怒哀楽を知ることはあっても、それを隠したり、保存したり、仲間に分け与えることはできない。すべては伝達に起因している。人間だけが、悲しいのに笑える。嬉しいのに泣けるのだ。

    犀川は美味しい空気と一緒に煙草を吸うことができた。空気の美味しさを、煙草を吸って感じることができるのは、美味しい酒が良い水で作られるのに似ている。濁ったものでしか、人間は純粋さを測れないのだ。本当に純粋なものには、基準も尺度もないからである。

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    2025年12月06日
  • つんつんブラザーズ The cream of the notes 8

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    6巻〜8巻にかけての、吉本ばななさんのあとがき「ピロチくんとオレ」がきっかけで読みました。
    お2人の中にあるもののつながり、友情ということ、人生の節目に生活を変えていくこと‥読めてよかったなと思いました。

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    2025年08月01日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    今回はこれまでと違う謎の死
    自殺か他殺か?
    開かない箱と取り出せない鍵
    50年解かれていない2つの謎を追う展開が最後に収束する
    犀川と萌絵の年の差恋愛も急展開

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    2025年08月01日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    稚拙であれ、未熟であれ、幼稚であれ。
    本タイトルとは別にサブタイトルが帯に記載されて、手に取った。2025年のエッセイ日常のフローチャートを読んで森博嗣さんの考えが好きになりこの本も読んでみた。森博嗣節が踏んだんに使われていて一般大衆から外れた物の捉え方が好きで堪らない。

    一般大衆からみたら森さんが楽しんでいることなども稚拙や未熟さや幼稚な考えなんだろうなぁなんてことも自身でもわかりながらも敢えてやっている事自身が羨ましさや憧れでもあった。

    自分もマイノリティの部類に入るから余計に今回も斜め目線から見た森さんの感性が好き。面白く読ませていただきました。

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    2025年07月30日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    百年シリーズ第2弾
    百年もの間、外部との交流を遮断してる国イル・サン・ジャックを訪れる人間ミチルとウォーカロンのロイディ。

    めちゃ良かったー( * ॑꒳ ॑*)
    前作よりも人間臭くなってるロイディかわいいよ˙ᴥ˙
    ミチルとロイディのやり取りが相変わらず素敵

    人間、機械、クローン、ウォーカロンが混在する世界だからこそ湧き出る疑問。生きてるとは?死とは?頭脳と躰の役割は?

    特殊な出生のミチルだからこそ感じるそれらの疑問に、すごく感情移入しました。ラストでメグツシュカが出した答えが素敵。

    メグツシュカの雰囲気や言動が、真賀田四季そのものでドキドキする。どこかで本シリーズと繋がっていないかな。真賀田四季の子孫か、冷凍睡眠しながら百年後も生きてる本人か。

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    2025年07月30日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    犀川創平&西之園萌絵の密室シリーズ
    大学内で発生した連続殺人
    密室と奇妙な暗号、HowとWhyの予測がつかないなかでのフーダニット
    でも最終的には全てに意味があった
    お見事です

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    2025年07月28日
  • ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN

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    Gシリーズ第8弾
    宗教団体の施設「美之里」にて、フィルムでラッピングされ棺に入った女性死体が見つかる。

    ついに天才・真賀田四季が出てきて物語が動いてきた感じ。ラストのエピローグにもゾクゾクしました。

    様々なキャラの繋がりが明らかになった回。

    水野(赤柳)にはびっくり
    というかあなた誰だ?( •᷄⌓•᷅ )
    ・保呂草さんにアクセントで気づかれる(θは)
    ・保呂草さんとはかなり昔からの友人(λに)
    ・紅子さんと25年前から知り合い(ジグβ)
    ・船でご一緒した(θは)
    え、もしかして…

    当たってたら嬉しい˙ᴥ˙

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    2025年07月20日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

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    Gシリーズ第7弾
    目薬の中身を劇薬に替えるという無差別のイタズラ事件。その製薬会社の社員が変死体で発見される。

    面白かったー˙ᴥ˙
    過去作を通じて、真賀田四季の思惑に最も近づいた事件。重要キャラ総動員で真賀田四季に迫る熱い展開(四季は一度も登場しない_φ(・_・

    矢場香瑠の考えと、西ノ園萌絵の考え、そして犀川先生の推理を合わせたのが真賀田四季の目的と考えていいのか_φ(・_・

    ・心は脳ではなく躰の細胞全体で感じるもの(矢場)
    ・社会の中の人は、躰の中の細胞と同じ(矢場)
    ・ネットワーク上に新たな頭脳を作る(犀川)
    ・動物実験ではなく人体実験だから時間かかる(犀川)
    ・時間や寿命はすでに解決済み(萌絵)

    真賀田四季の目的が想像してた通りだったのも嬉しい˙ᴥ˙。合ってるか知らんけど

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    2025年07月16日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    Xシリーズ第3弾
    有名マジシャンの自宅で、高さ15mのポールの上に死体が「展示」されていた。

    面白かったー˙ᴥ˙
    マジシャンものといえば「幻惑の死と使徒」を思い出すし、ちゃんと過去作品と絡んでた。

    各シリーズの登場キャラが絡んでくるとやはり楽しい。明確な描写はないけど、椙田と一緒にいた謎の女性、椙田と西ノ園萌絵の関係、マジシャン鷲巣。過去作品を読んでる人にはニヤリとさせる内容でした。

    この後はまたGシリーズに戻るの?かな

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    2025年07月14日
  • マインド・クァンチャ The Mind Quencher

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    ボイドシェーパーからはじまる5つの連作長編の完結編んである。禅という若い剣客の自分探しの道中の物語であり、成長の物語でもある。禅は、日本人が理想とする武士を体現する。強さ、やさしさ、潔さ、心の平静安定成熟、無欲、利他の心。一方で禅は武士の弱みである(とおそらく筆者が考える)「盲目的な忠義」からは自由である。5つの物語を読むことは、禅の道中に同行する喜びであり、至福の時間であった。たぶんそのくらい禅のことが気に入ったのだろう。一方で周囲の武士が見せる「盲目的な忠義」の非生産性・非合理性に今の日本社会の問題もみる。日本人の強さに武士道敵精神があるとすればこの盲目的な忠義にその弱さがある。官僚・小役人代表される「ルール」や「前例」からのがれられない姿勢や価値観がいまもある。オーストラリアに住む数学者である筆者ならではの視点と思う

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    2025年07月14日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

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    Gシリーズ第6弾
    真賀田四季の存在にどんどん近づいてく。嵐の前の静けさ、といった内容。

    S&M、V、四季、G、各シリーズのキャラ勢揃いの豪華メンバなのが嬉しい˙ᴥ˙

    西ノ園萌絵の心の成長とターニングポイントを描いた回。飛行機事故と両親の死。友人の結婚、博士論文、助手採用、トーマ、犀川先生との関係。

    次はどれ読むのが正解?
    時系列的にはXシリーズ始まるのかな。

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    2025年07月07日
  • 四季 秋 White Autumn

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    ネタバレ

    春・夏とは違い、四季は登場しませんが、娘の死と研究
    所から出た理由が明らかになります。

    読み始めてすぐに思ったのは、「萌絵ちゃんどうした?」
    でした。挙動が凡人のようで…
    でも思い返してみると、萌絵ちゃんは犀川先生のことに
    なると、昔から「普通の女の子」でした。
    「有限と微小のパン」が萌絵ちゃんが自信をなくしたの
    ではないかと少し心配になる終わり方だったので、四季
    と犀川先生の関係、それぞれに対する萌絵ちゃんの思い
    がわかるようで第1章は読んでいて辛かった。
    第2章ではとんでもない事が起きるけど、それに関して
    犀川先生は言及しないし、萌絵ちゃんがハッキリ聞くこ
    ともないので、「あの犀川先生だから」で読者も納得さ
    せられてしまう。 犀川先生と萌絵ちゃんらしいです。
    Vシリーズは未読なので、読んでおくべきだったと少し
    後悔している。
    それでも十分楽しめた。
    一見終わったように見えて、タイミングや場所などに
    四季の意図を考えると、終わりじゃないんだろうなと
    思う。人々が好んで四季の後を追ってるとしても、四季
    は色々な事に人を巻き込み過ぎてる気がして、彼女に対
    する印象はあまりよくない。
    それより、瀬在丸紅子が興味深かった。
    扇風機と太陽のたとえには声が出てしまった。
    いいね。 その話だけで好きになった。
    力への憧れや恐れの話も面白かった。

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    2025年07月05日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    作者の自伝的小説。
    理系少年がいかに研究に魅せられ、指導者に魅せられたか、の話なんだけれど、研究とは何か、論文とは、学会発表の価値とは、など、一般読者にもやさしく説明してあるので、文系の人でも大丈夫。
    お勧め。
    最後の養老孟司の解説が笑える。

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    2025年06月21日