森博嗣のレビュー一覧

  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    ネタバレ

    この本を購入したときにあらすじを読んでから読むのを心待ちにしていました…!
    だって、あの萌絵ちゃんが出てくるなんて、S&Mシリーズファンとしては嬉しすぎる演出でしょう…!
    それに私の大好きな国枝先生まで登場してくれて、もう読み進める手が止まりませんでした。
    相変わらず保呂草さんは胡散臭かったけど、萌絵と保呂草さんの絡みがありなんだか感慨深い。
    最後は謎がぱっと明かされる、というわけではないけれどどこかすっきりとした終わり方でした。

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    2024年08月10日
  • 歌の終わりは海 Song End Sea

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    タイトルの巧さ! 森博嗣さんという方はタイトルで言葉遊びを仕掛けてるものが多いと聞いて、読んでる途中でタイトルとサブタイトルの仕掛けに気付いた。もうそれだけで唸ってしまう。

    ただ、これは私が読み落としたんじゃないと思うけど

    ・姉が実際どうやって吊ったのか(吊るされたのか)、可能性は示されてるけど決定的ではない点
    ・妻はなぜ浮気調査を依頼したのか

    このあたり、一般的なミステリ小説だったら明らかにされているであろう部分が解明されないまま終わっているのが消化不良でモヤモヤ。
    現実ならそんなものなのかもしれないけど。

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    2025年12月03日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    ネタバレ

    前作が1番、と思っていたら早速1番をかっさらっていった回でした。
    絶対こいつ保呂草でしょ…!と思ったらホントにそうだった。保呂草ァ…!
    回を増すごとに保呂草さんが好きになっています…
    前回は練無が大人になる(?)回だと思ってますが、今回は紫子さんの番でしたね。切ないなあ…
    紅子さんが紫子さんに「あなたのこと好きよ」と言ったシーンは密かにジーンときました。

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    2024年08月08日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    ネタバレ

    Vシリーズももう5作目か…
    今作が今のところ1番好きです。
    保呂草ァが相変わらず胡散臭かったけど、今までよりも保呂草の中身の部分が見えたような気がした。
    ラストの練無と杏奈のシーンはちょっとグッとくるものがありました。

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    2024年08月07日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    タイトルが最高に良い!封印再度がWHO INSIDEって、もうそれだけで読みたくなるし、気がつけば手に取っていても致し方ない。

    犀川先生の頭の中をもっと覗いてみたい。深く深く奥まで覗いて帰れなくなっても構わない。
    綺麗な夕日を見て、死にたくなる気持ちを、綺麗な感情だと思える感性をどうやって育んだのか気になる。

    「私だけのものに、したかったのです。
    誰にも、渡したくなかった。あの形が最後に描いて下さった絵のように、すべて、消してしまいたかった」
    香山フミのこのセリフが、最近ぼんやり考えていたことと妙にリンクして鳥肌。読みたい本が、自分の考えや状態とリンクしていたりして、読むべきタイミングで読

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    2024年08月02日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    少し間が空いて再び本を開いても、すぐに研究室の世界に入り込むことができる、そんな物語。

    自分の問題を発見して答えに近づこうとする、王道をひたすらに歩む姿が美しいし、儚い。儚く感じてしまう側で私が生きているということなのだろう。

    ラスト、短文の畳み掛けに心拍が上がる。

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    2024年08月01日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    ネタバレ

    相変わらずの森ワールドに読み進める手が止まりませんでした…。はじめは犀川先生と萌絵ちゃんいないのかあ…と何か物足りない気持ちでしたが、読み進めていくうちに紅子さんや練無くんたちのクセの強いキャラにどんどん引き込まれてた。
    後半に行くにつれて保呂草さんか…?と思ったけど流石に主要キャラはないか…(本シリーズの他作品のあらすじにまだ名前があったし…)と思ったらまさかの別人パターン…!
    次からは本物の保呂草さんが出てくるのかな?
    また次回も楽しみだ〜。

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    2024年07月31日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    S&Mシリーズ第4弾
    詩的私的ジャック
    タイトルから全く中身が想像できませんでした
    まさか萌絵が解決してしまうのかと思いきや
    そこは犀川先生が、、、

    改めてこのシリーズがどハマりしてまして
    なんでだろうと整理してるんですが
    ・誰が(who done it)
    ・どうやって (How
    ・何を(what
    ---------
    ・なぜ(why
    ここの線引きが凄いはっきりして
    なぜかとか興味もないし、理解しようとも思ってないし、(本人)犯人も言語化正しくできるのかすらわからないでしょというこの構図がしっくり
    きているのだと感じてます
    しっくりくるというのは、読者に考えさせる(問いてる)なので、

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    2024年07月27日
  • 歌の終わりは海 Song End Sea

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    凄い内容でした。面白かったのですが、その表現が正解なのかは悩みどころです。
    タイトル通りの重く尊いやり取りが繰り広げられます。
    また、色々と考えさせられるなぁ。

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    2024年07月17日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    唖然。という感想が1番ふさわしいかもしれない。予想外のどんでん返しで読後は何と言っていいかわからない感情と、興奮でぐちゃぐちゃだった。違和感は読んでいる中でたくさんあり、(それはすべて伏線だった)でも嵐の晩に閉ざされた別荘のなかで起きた2つの密室殺人の謎を必死で考えていたせいで、その違和感をおざなりにしてしまった…そのおかげで、最後には思わずあっとなってしまったので良かったのかもしれない。なるほど、シリーズの中でもNo.1と言われるのも納得だった。
    犀川先生の出番が少ないのは寂しいけれど、西之園嬢と笹木のやりとりは、色々ドキドキしながら読めたので楽しかった。

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    2024年07月17日
  • 自分探しと楽しさについて

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    楽しさは能動的なもの。自分に向かって近づいてくるものは、えてして楽しくないものが多い。これに対して、自分が向かっていきたいものは、たいていは楽しいものである。

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    2024年07月13日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    ネタバレ

    前作を読んでから随分と時間が経ってしまったので、うろ覚えな部分がかなりあったけど、やはり面白い。
    途中でχはK君で、金はHさんかなと思ったが、各務アキラと面識が無いと言っていたので金の方は違うのかな…。年齢的にも流石に無理か?
    シリーズ同士の繋がりが頭の中できちんと結び付かないのは読み込みが足りないせいか。
    解像度を上げるにはだいぶ読み返さないといけないなぁ。

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    2024年07月07日
  • 探偵伯爵と僕 His name is Earl

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    ネタバレ

    最初は子供向け探偵小説かな、うまいこと主人公の子供の視点を通して状況をわかりやすく説明してくれるので読みやすいし、と思っていたのだが、
    途中からあれ?本当に殺されてしまった?と思ってあれあれ?と言う感じで一気に読まされた。

    ラストで犯人を疑ったタネ明かしがあるけど、
    気づかなかった〜怪しいって言ってる〜悔しい笑笑

    さすが森さん。

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    2024年07月06日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    人間がヴァーチャルへシフトすることができる時代。

    エリーズ博士はなぜ語らなかったのか?どこにいるのか?

    シリーズとして安定して楽しめるのもグアトとロジのやり取り、グアトと人工知能のやり取りが楽しいからかな。
    読みながら毎度ニヤニヤしてしまう

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    2024年07月06日
  • すべてがFになる【S&Mシリーズ全10冊合本版】

    購入済み

    ミステリ界において知らぬものはいない超有名作品の合本版。一気に読むことができて大変面白い作品だった。

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    2024年06月27日
  • 正直に語る100の講義

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    面白かった。

    すごい合理的で、合理的すぎて、とは言えなぁ、と思わなくもないのだが、悩んだ時にこれ読むと、スッと整理できる気がしました。

    この本が2016年に書かれていることが驚きです

    2024.6.24
    93

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    2024年06月25日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    一人の少年が夢中に夢を追い、その見えない夢の頂きを目指し、ゆっくりと道を歩いていく、喜嶋先生と共に

    少年はいつしか青年になり、そして大人になった

    自分の歩いてる場所は、もはや夢中に歩いてきた道でない

    そして喜嶋先生は隣にいない

    夢中になって歩いてきた研究の道に寂寥の想いをはせる、大人になってしまった少年

    その胸に残る青春の残像
    喜嶋先生との静かな世界


    爽やかなエンディングに添えられた悲しい現実

    それはファンタジーのような日常が現実に戻る瞬間

    最後に泣かされるとは思いもしなかった

    これが森先生の自伝的小説だと知り、しかも地元の名古屋大学で助教授をされていたとの事

    リアルな研

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    2024年06月15日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    ネタバレ

    やっぱりs&mシリーズは面白い!
    「萌絵!犀川先生はどうするの!」と思いながら..
    睦子かーーーーーーーーーいの流れ好きです。
    タイトル回収も素敵

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    2024年06月10日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    ネタバレ

    vシリーズ、2週目終了。
    改めて読んでみるといろんなところに繋がっている、が、忘れてしまった箇所も理解しきれてない箇所もあるのでもう一回読み返したくなる・・・。やっぱりシリーズものは一気読みしたほうがいいなぁ、と。

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    2024年06月09日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    「意識というものが、ソフト的に構築されるものであり、経験と判断の積み重ねによる反応のシステム化にすぎない、いわば幻想といっても良いくらいの存在だということを、人間は受け入れざるをえなくなった。まだ、これは全世界、全人類には浸透してない。認めたくないだろうね、スピリットの存在を、単なる観察、あるように見えるだけの幻想だとは、信じたくない。人間がそれに抵抗するうちに、人間以外のものが、どんどん発展を遂げて、人間を凌駕していくことになる。人間が迷っているうちにね、人間以上のものになる。まあ、それもまた、自然淘汰かもしれない。悪くないよ、全然」

    「ヴァーチャルで究極の幸せを手に入れることができる確か

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    2024年06月05日