森博嗣のレビュー一覧

  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

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    Gシリーズ第6弾
    真賀田四季の存在にどんどん近づいてく。嵐の前の静けさ、といった内容。

    S&M、V、四季、G、各シリーズのキャラ勢揃いの豪華メンバなのが嬉しい˙ᴥ˙

    西ノ園萌絵の心の成長とターニングポイントを描いた回。飛行機事故と両親の死。友人の結婚、博士論文、助手採用、トーマ、犀川先生との関係。

    次はどれ読むのが正解?
    時系列的にはXシリーズ始まるのかな。

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    2025年07月07日
  • 四季 秋 White Autumn

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    ネタバレ

    春・夏とは違い、四季は登場しませんが、娘の死と研究
    所から出た理由が明らかになります。

    読み始めてすぐに思ったのは、「萌絵ちゃんどうした?」
    でした。挙動が凡人のようで…
    でも思い返してみると、萌絵ちゃんは犀川先生のことに
    なると、昔から「普通の女の子」でした。
    「有限と微小のパン」が萌絵ちゃんが自信をなくしたの
    ではないかと少し心配になる終わり方だったので、四季
    と犀川先生の関係、それぞれに対する萌絵ちゃんの思い
    がわかるようで第1章は読んでいて辛かった。
    第2章ではとんでもない事が起きるけど、それに関して
    犀川先生は言及しないし、萌絵ちゃんがハッキリ聞くこ
    ともないので、「あの犀川先生だから」で読者も納得さ
    せられてしまう。 犀川先生と萌絵ちゃんらしいです。
    Vシリーズは未読なので、読んでおくべきだったと少し
    後悔している。
    それでも十分楽しめた。
    一見終わったように見えて、タイミングや場所などに
    四季の意図を考えると、終わりじゃないんだろうなと
    思う。人々が好んで四季の後を追ってるとしても、四季
    は色々な事に人を巻き込み過ぎてる気がして、彼女に対
    する印象はあまりよくない。
    それより、瀬在丸紅子が興味深かった。
    扇風機と太陽のたとえには声が出てしまった。
    いいね。 その話だけで好きになった。
    力への憧れや恐れの話も面白かった。

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    2025年07月05日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    作者の自伝的小説。
    理系少年がいかに研究に魅せられ、指導者に魅せられたか、の話なんだけれど、研究とは何か、論文とは、学会発表の価値とは、など、一般読者にもやさしく説明してあるので、文系の人でも大丈夫。
    お勧め。
    最後の養老孟司の解説が笑える。

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    2025年06月21日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    森博嗣の自伝的小説と言われている大学生活から助教授になったころまでの生活と師匠である喜島先生とのうらやましい限りのアカデミックな関係性を描く。しかしクライマックスになるに連れて現実にアカデミアの世界が蝕まれて、小説の最後の悲劇と合間って、現実のえも言われぬ虚しさが漂う。
    解説で養老孟司がこの小説は漱石の『こころ』のようだと形容しているけれど、読後感はまさにそれで現実と戦っていた先生と喜島先生は重なる。
    学生時代の喜島先生との交流の瑞々しさと読後感の落差が大きい。見事な小説だと思う。

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    2025年06月15日
  • 四季 秋 White Autumn

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    夏もご褒美回だったけど
    秋のオールスターっぷりに読んでてニヤニヤが止まりませんでした( * ॑꒳ ॑*)

    犀川創平と西之園萌絵、保呂草潤平と各務亜樹良、そこに真賀田四季。S&MシリーズとVシリーズの繋がりや気になってた部分がたくさん語られる。

    何も事件が起きてないのに最高に面白い。
    これが森ミステリの真髄か( * ॑꒳ ॑*)

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    2025年06月14日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズ全部読破
    最初は怪しい人ばかり登場するこのVシリーズ好きになれなかったけど、S&Mより好きになりました( * ॑꒳ ॑*)

    事件は前作と比べるとシンプル。混乱することなく読み進められました。(犯人やトリックが分かるわけではない_φ(・_・。

    いろんなキャラの関係性が描写されててよかった。保呂草と紅子、林と紅子、紫子と保呂草、保呂草と各務とか。今後も登場してほしい。

    それよりもエピローグの密度の濃さ!
    謎が謎を呼ぶラスト。
    栗本基志雄ってあの子だよね?8歳?
    そういう時系列なの?
    あれ、捩れ屋敷の利鈍ってそういうこと?
    まさかへっくんのS.S.って…

    次は四季シリーズかな

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    2025年06月09日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    とても面白かったです。
    研究者に対しての印象が変わりました。

    今まで私は研究者に対して怖い印象を持っていました。私には研究で議論する様子が、冷たい言葉で喧嘩しているように見えていたからです。

    まさに私は「単刀直入の姿勢を攻撃的なものと捉えて」いました。言葉を、その意味する内容で捉えていなかったのですね。

    研究者は、研究に対してとにかく誠実なのだと気づくことができました。


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    2025年06月05日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    前作が1番と思ってたら一気に上回ってきた˙ᴥ˙
    完全に騙されました

    大笛、羽村の旅行
    鈴鹿、ボナパルトの会談
    各務亜樹良
    保呂草、紫子の旅行
    関根朔太の絵画の行方
    いつものワチャワチャ組
    いろんな登場人物たちの思惑が複雑に絡み合って、どう着地するのかと思ってたら…
    エピローグ凄ぇ…( ˙-˙ )

    読み直さなきゃ
    保呂草、あんた毎回毎回凄いな

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    2025年06月03日
  • クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky

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    「地面からは堕ちられない」

    この章は地上のこと
    逃げ出した“僕”は、もやもやの記憶の中でさまよう
    地上はややこしい

    自分ってなんだろう
    目の前にある手や足や頭
    確かに動かすことはできるが、それが自分ということ?
    自分以外があるから自分がある?
    だからややこしい
    空はなにもないに

    ここでやっと「スカイクロラ」とつながる
    ここまでくると好きすぎて話にならない
    なんで好きなのか、考える気にもさせないほど

    「ブーメラン飛んでるか?」

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    2025年06月02日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    こういう自伝的な小説は大好きです。
    個人的になりすぎない所、内面描写を深めるタイミングや塩梅が特に刺さりました。
    正直な本でした。

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    2025年06月02日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    Vシリーズ第5弾
    めちゃ良かったー
    Vシリーズここまでで1番好き˙ᴥ˙
    (殺人事件も宝剣の謎も分からなかったけど)

    紅子さんの可愛さが分かってきた( * ॑꒳ ॑*)

    登場人物たちの関係性や人物像が深掘りされててワクワクしました。シリーズもののってこういうところがいいですね。

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    2025年05月31日
  • フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life

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    “Flutter into Life ”とは「まるで葉っぱや羽根がはためくように、何かが活動的になり、活気が出てくる様子」(Google先生)

    “クリタ”の物語
    彼はキルドレ
    そして子供
    人は必ず子供であっていつか大人になる
    私が大人になったのはいつだろう

    “フーコ”は結構大切な人
    “フーコ”は、やり直しの効かない人間の贖罪を背負う

    “クサナギ”は?

    「デッドアイ飛んでるか?」
    「ブーメランどこにいる?」

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    2025年05月31日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    ネタバレ

    深海に沈んでいる潜水艦に高性能な人工知能が設置されていたが、ある時期から交流が行えなくなったため、何とかして対話を試みる内容。物理的、仮想空間的にアクセスを試みる辺りの流れが好み。

    巻を通じて、当初挙動が良く分からない不気味な存在であるオーロラの印象が、なぜそうしたかが分かっていくうちにだんだんと一人の人格として認識できるようになっていく感じがして面白かった。最終的になんだ割と普通の人じゃん、的な感じになったのだが、どの辺りから相手を人と思えるのだろうかなどと思った。

    お話自体も面白いのだが、合間に挟まる思想的なフレーズが良い。有機と無機、現実と仮想ひっくるめて一つの生命体になるというような考えが印象に残った。

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    2025年05月31日
  • ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven

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    「ずっと浮かんでいられたらいいのに」

    シリーズ第一作「スカイ・クロラ」は、シリーズのエキスが散りばめられたポエム
    第二作「ナ・バ・テア」はエキスの雫のひとつ“クサナギとティーチャ”のダンス

    そして第三作「ダウン・ツ・ヘヴン』
    立ち向かう敵は“世間”
    粘っこく絡みつく地上と自由で残酷な空の狭間で、クサナギはもがく。
    「雲の上にある天国へおちていけばよい。
    簡単だ。」

    でも、断ち切ることは難しい。

    「もう一度上がって行こう。
    ただそれだけを考えて、僕はこの腐った地面を歩いた」

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    2025年05月29日
  • ナ・バ・テア None But Air

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    「飛べたら良いのに、
    誰もいない空へ」

    最初に出会ったのは、「スカイ・クロラ」ではなく、この本だったと思う。
    この表紙が、地下街の本屋に平積みされていて、引き寄せられるように買った。

    実はそれから「すべてがFになる(講談社ノベルス)」を読んだ。“森博嗣”に興味を持ったから。

    〈スカイ・クロラ シリーズ〉の中でも時系列では最初と言われるが、やはり「スカイ・クロラ」の読後の方が楽しめる。

    「思いっきり笑った。
    空だから。
    なにもないから」

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    2025年05月28日
  • スカイ・クロラ

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    「僕はまだ子供で、
    ときどき、右手が人を殺す」

    読む前、読んだ後も、
    読まなくても、
    本棚にあるだけでなんだか嬉しい本
    〈スカイ・クロラ シリーズ〉のC.NOVELSはそんな本たちだ。

    初めて出会ったのはもうずいぶん前のこと、あれからシリーズ全て読んだ後、文庫本でおかわりまでした。
    でもやっぱりこの新書版がすきだ。
    電子書籍では味わえない楽しさが、いつまでたってもある。

    だから映画を見た時は「ちがうだろー!」って言ってしまった、押井守もいいんだけど。
    違和感バリバリって、やっぱりこのイラストに感化されているんだよなぁ。

    新書版、単行本、文庫本、そして再び新書版……今も楽しい。

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    2025年05月27日
  • 新版 お金の減らし方

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    欲しいものを手に入れるためにお金が必要なのであって、お金は目的ではない。
    当たり前のようで、つい忘れてしまっている。

    「お金がないから、、」の裏にある自分の心を見透かされて、指摘されて、最初は気まずい気持ちになった。でも指摘してもらえてよかった。

    古市氏の解説の通り、筆者のように常に冷静に判断をするのは常人には難しいだろう。でも、筆者の考え方に触れたことで、明日からの自分の判断を少しでも真に自分本位に変えていくよう努力することはできるはず。そうしたい。

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    2025年05月24日
  • つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6

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    読みそびれていた本書。森さんが入院した時の話がやっと読めた。『月夜のサラサーテ』『なにものにもこだわらない』などでも触れられていた通り。ご無事でなにより。

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    2025年05月17日
  • MORI Magazine

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    森さんのエッセィはいつも文庫で読んでいるので、このサイズの本で読むのは新鮮。8年前の本だけれど(ずっと前からそうだけれど)スタンスお変わりなく、すごい、素晴らしい、羨ましい、みたいな感想。クリームシリーズだと時事問題少なめなので、2016年の時事問題に触れられている点に価値を感じる。森さんのいつものスタンスで興味なさげではありますが、そのすき間で書かれている一言に本質が見えたりする。

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    2025年05月17日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    珍しく短期間で読み返した。オチがわかっていても、読むプロセスが心地いいからまた読み返したくなる。理系で大学の頃に研究に取り組んだ経験のある人なら、共感が得られやすいかもしれない。雑事に囚われず、ただ自分の興味の赴くままにひとつの事に時の流れを忘れて熱中していたあの時間は、今仕事を始めて社会の喧騒の中で荒波に揉まれている自分と対比して、とても優しくて静かな時間が流れていたんだと実感する。今が悪いという訳ではない。昔のそうした時間を過ごした経験が、今の自分の心の拠り所になっているのだとも思う。

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    2025年05月10日