森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シンプルな本である。
①まず面白がって最後まで書きなさい②他人の目線になって読み直してみなさい
そして小説はできあがる。
心構えとして「お金がほしい」というのは実にはっきりとして、そして純粋な動機だと思った。
我々はなんで、したいことをやらないのか。
たぶん、したいだけで、ほしくないからだ。
なっていたらいいなと思うだけで、なるも思わないからだ。
そして、実は自分の妄想で充足できる程度の願望だったりするのだ。
もし、あなたがスタジアム一杯を満たす人々の拍手がほしかったら
数千万円の印税がほしがっているのなら
手に入れにいくために、身体を動かそうということだろう。
いや、スケールの問題では -
Posted by ブクログ
主人公の水柿くんは大学の准教授で、大学であった出来事に関連して色々なことに思いを巡らせるようなお話である。
主人公の水柿くんはほぼ確実に作者自身のことであり (それはたびたび作中でこれは小説であることを念押ししていることからも逆説的に読み取れる)、作者がこの文章を書いているときに考え付いたことを無計画にツラツラと書き起こしている感じが好き。
そのために、話の主題が違うところに飛んで行って、数ページぐるぐる旋回してまた戻ってくることもしばしばである。
それを読みにくいと感じる人もいるかなあと思うが、作者の思考のリアルタイム性みたいなものが垣間見えて自分は面白かった。 -
Posted by ブクログ
本のあまりの厚さに読む気が多少失せたけど、読み
始めてみるとそれも忘れてしまいました。
久しぶりの萌絵と犀川先生!
でも、読み忘れた巻があるのかと思ったほど、これ
まで持ってた二人の印象と少し変わった感じがした。
自ら事件の中に飛び込んでいく萌絵なので仕方がな
いとは言え、毎回毎回、犯人に殺されそうになり、
犀川先生がやってくる…
というパターンはどうでしょう。
犀川先生の洞察力と思考力は相変わらず素晴らしい。
何でも分類化され名前が付けられる社会で生きてる
人間にとって、常識に囚われずに思考することはか
なり難しい。
事実は小説より奇なりというけれど、想像力に富んだ
小説家の想像を超える「 -
Posted by ブクログ
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日本人は性格的に議論が苦手というよりは、言語の性質上議論が難しいらしいね。言語というものが性格を形作るのかどっちが先かわからないけど。
私も嫉妬したことない。自分が望んで無いものが上の人はそもそも興味無いし、自分が望んでるものだとしても、自分はそれに対して死ぬ気で後悔が無いぐらい努力してるから、それでかつ、自分より上なら尊敬にしかならない。これって人と比べないというのもそうだけど、自己肯定感の高さとかも関係あると思う。
森博嗣の本読むと、普通の人はそれはそれだと何も考えずに受け入れる所を、ことごとく全ての事を自分の頭で考えてるんだろうなという印象を受ける。小さい頃にものをバラバ