森博嗣のレビュー一覧

  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    殺人の「動機」は「美しい」のか、「醜い」のか

    ようやく手にしたS &Mシリーズの第一巻、ここに辿り着くまでにもうだいぶ続編を読んでしまったが、シリーズの中でも特に名作と名高い本書は「孤島」「密室」といったクローズドサークルの定番のミステリーらしさ、そして「VR」や「AI」といったとても30年前の作品とは思えない最先端テクノロジーといったこれからのS&Mシリーズの魅力の根幹になるものがそこには確かにあった。

    犯人は読んでいく中でミステリー好きだと検討が付く人もいると思われる。ただこの作品の大切な殺人を犯すまでの「動機」、そしてそれを可能とする「状況」、といったものが奥行きのあ

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    2026年05月10日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    ロジックと登場人物の描写が、冷静で論理的かつ予想外で、最近ミステリにハマったばかりですが一気読みさせられ、他の作品も読んでみたいと思わされるすんごい作品だった。
    あと9作もシリーズがあるのが嬉しすぎる。

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    2026年05月09日
  • 科学的とはどういう意味か

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    【科学的とはどういう意味か(森 博嗣)】
    「科学から目を背けることは、あなた自身にとって不利益ですよ」、「そういう人が多いことが、社会にとっても危険だ」(まえがき)

     教育や受験のシステムの中で理系科目に苦手意識を持った人が、自分のことを「理系に向かない」と決めつけて、数学や物理を忌避するようになる。
     そうしてすっかり「科学離れ」をしてしまうと、「小難しい理屈はいいから、結論だけ教えて」と、考えることを放棄して他者に結論を委ねてしまう。
     結果として、誰かが言う印象や主観に流されたり、非科学的なものに惑わされて判断を誤ったりすることに繋がる。
     好きとか苦手とかいうレベルの話ではなく、日本

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    2026年05月06日
  • マインド・クァンチャ The Mind Quencher

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    「貴殿のお命をいただきに参上した」トビヒと名乗る男は、炭焼き小屋で眠っていたゼンを戸外へ連れ出すと、面差しを確かめ、そう言った。
    敵は多勢、ゼンは闇を駆けた。だが逃げた先は崖縁。そこで待ち受けていたのは、これまでに出会った誰よりも強い侍だった。命を賭けるに値する相手、ゼンは男に敗れ、谷底へと落下する。
    姉弟に助けられ命は取り留めたが、ゼンは記憶と刀を失っていた。「ヴォイド・シェイパ」シリーズ完結編。
    「KODANSHA」内容紹介より

    とても日本的と感じる内容.
    閃くほどQuencherに近づく感じで面白いなと思った.
    すべては作られたものだ.

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    2026年05月06日
  • 新版 お金の減らし方

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    逆説的なタイトルの本書。

    お金の増やし方ついての本は世の中に数多存在するが、書店のお金関連のコーナーでも本書は異彩を放っていることだろう。

    売れっ子作家の森先生の仰る真逆のことをすれば、要はお金が貯まるのではなかろうか。 

    そんな疑問を呈した時点で、お金を増やしたい人は素直にお金の増やし方の本を読むだろう。

    だが、「自分の知らないことを知りたい」という、私の知的好奇心のセンサーに引っかかったので手に取った。

    非常に論理的な切り口で、知らず知らずに自分がお金を減らしてしまう愚行に及んでいたと知り、顔を覆いたくなった。

    本書を読んで特に衝撃的だったのは、ヘソクリを隠したのを忘れて札束を

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    2026年05月06日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    最近読んだ本の中で一番面白かった。

    森博嗣の作品は初めて読んだ。

    私は理工系出身なこともあって物語の内容がスルスル入ってきた。

    理工系の専門用語がわからないと、すべてがFになるというタイトル回収の美しさ、トリックの精巧さに感動するのは難しいだろう。

    驚きと高揚感で何度も鳥肌が立つ作品であった。
    これがシリーズ一作目らしいのでこのシリーズはすべて読んでみたい。

    森博嗣という「おもしろい」作家に会えてよかった。

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    2026年05月05日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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     「エリーズ・ギャロワ博士が会いたがっている」人工知能たちがグアトにそんな噂を教えてくれた。面談を求められるような理由に心当たりはなかった。ほどなくして彼女は行方不明になってしまう。
     ギャロワ博士は、ヴァーチャル世界に資する研究を続け、ついに「究極の恵み」とまで賞される成果をあげたという。博士は自らの意志で姿を消したのか、それとも事件に巻き込まれてしまったのか。 
    「KODANSHA」内容紹介より

    今回の謎は途中で分かった.
    なぜなら自分も同じ願望をもっているから.
    そういうサービスがあったら、間違いなく使いますわ.

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    2026年05月05日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    ドイツで受けた精密検査でロジに不具合が見つかった。詳しく調べるため、グアトと共に日本へ帰国。情報局本部に近い病院へ入院した。そのロジの診断データが、外部に漏洩しているという。 ロジは、まったく未知の新種ウィルスに感染している可能性があり、何者かがその情報を探っていると思われた。ロジを心配して病院へ向かうグアトは、そこでロジの姉と称する女性と出会うが。
    「KODANSHA」内容紹介より

    おおぅ.そうくるんか.
    やっぱりプログラムされているんだなぁ.

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    2026年05月04日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ヴァーチャル国家・センタメリカが独立した。南米の国や北米の一部も加え一国とする構想で、リアル世界とは全く別の新国家になるという。リアルにおける格差の解消を期待し、移住希望者が殺到。国家間の勢力図も大きく塗り替えられることが予想された。
     そんなニュースが報じられるなか、リアル世界で肉体が行方不明になりヴァーチャルから戻れない女性が、グアトに捜索を依頼する。
    「KODANSHA」内容紹介より

    急激にAIが浸透してきた昨今に読むと、すごくリアルに感じる.
    何が良くて何がダメなのか、どこからが人間でどこからがヴァーチャルなのか、いろんなものの境界が最近どんどん曖昧になっている.

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    2026年05月03日
  • タカイ×タカイ CRUCIFIXION

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    ネタバレ

    前作『キラレ×キラレ』を読んでから15年も経ってしまった。本書の印象に関して、解説の説明に大いに納得。小川が雑な推理をし、真鍋がそれを上回る奇抜な推理をし、鷹知が最新情報を提供する。推理と言えるのかよく分からない会話劇で解決するのかこれ?って心配になるけれど、いつの間にか結末に至っているみたいな。それぞれの推理をつなげてみるとさらにその先に新たな景色が見えるあたりは一筋縄ではいかない流石の森さん。

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    2026年05月03日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life(文庫)

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    独特にフラット。
    なんだかくせになる。
    何度読んでも多分「うぬー」と唸ってしまいそう。
    この独特にフラットな視点、だけどもとても憧れます。
    こんな風に揺るぎなく強くいられたら。
    何度も読んで、飲み込みたい。

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    2026年04月28日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    ミステリー小説の定番の展開ではなく、異質な作品でおもしろかった。真賀田四季が本当に天才で、物事の見方の根本から覆された。

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    2026年04月24日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    Gシリーズだときがつかずに、なんと10作目から手に取ってしまいました・・・。しかもほかのシリーズを読んでいたので内容が繋がってしまって中盤まで気が付かずものすごく楽しめてしまいました。とりあえず後期3部作の始まりと書いてあったので次にいってみよつうかと笑

    今まで読んだ作品のなかでもトップクラスでNETの凄さを感じられました。極めれば何でも凄いけれどエンジニアか及ぼせる範囲の広さに自分のちっぽけさを感じました。
    ちょっと人間味が薄い島田文子がとても魅力的。人間臭さを排してあれだけの魅力を醸せる文章力と文章全体の無機質感の融合が他では感じられない不思議な心地よさの魅力。

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    2026年04月19日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    私の身体の奥底に眠る、私を創る本質とは

    シリーズものの二作目を最初に読んで、その後に五作目を読むというあまりない読書体験(なかなか順番通りに予約した本が届かず、、)ではあるが、読み進めた時のワクワク感、ラストになるにつれて止まらない指、読み終わった後の満足感どれも素晴らしいものがあった。

    今回の事件は「密室殺人」。その「密室」も、関係者たちの「証言」も、事件が起こる「動機」にも全てのものが「WHO INSIDE」、つまり「中」では、「心中」では、「その人の視点」ではといった様々な観点に結びつき構成力が凄まじい作品であったと思う。言葉一つ一つの言い回しや、夢のような情景、託されている共有して

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    2026年04月19日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    尊敬できる人がいるっていいなと思った。研究の地道さが伝わってくる。p309〜314が良くて何度も読む。

    「ただ、好奇心を活かせるかどうかっていうことが大事だと僕は考えている。自分の好奇心を、人間とか社会の役に立つことに使いたいだけだよ。せっかく生きているんだからね」

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    2026年04月16日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    名作と聞いていましたので読んでいましたが、最後「本当にFになったーー!」と叫びました。これはFだ。てかそのFはわからんよ。

    欠点というか…コンピューターが最新の設定のはずですが、ただ描かれてたのが少し前なのでその時点での最新のコンピュータなので、少しだけ違和感。けど、けど、面白いのでぜひ!

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    2026年04月14日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    「すべてがFになる」がTierAだとするなら、本作はAAA、又は特A、或いはSといったrankになる。
    私は読書家ではないため、この手の作品、ストーリーは初めての体験となった。「ミステリ作品」として、「パズル」としては首を傾げてしまうが、終盤の満足感を加味して星4.5といったところになるだろうか。四捨五入すれば5になるのは、エントロピーの収束であるのかもしれない。未だ、森博嗣の作品に、外れは見当たらない。

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    2026年04月12日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    まじおもれった
    読後感も独特な感じで気持ちいい
    Fが何かは読めたけど、トリックまでには繋げられんかった…

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    2026年04月11日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    意図的なのか偶然なのか。人はどんなことにも意味を見出そうとするのはまさに然り。

    ミステリとしてどうとかは置いておいて個人的には中々好きな話であった。

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    2026年04月09日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    人が生まれることも死ぬことも、現代社会では負担として認識されるけれど、どちらもいつか無くなるのなら、今のうちに苦しんでおくべきものなのかもしれない、なんて考えるのは当事者じゃ無いからかなあ、なんて。
    私は悲観的なので最悪の事態に自分が放り込まれたらどうしよう、と具体的な不安がない時ほど考えてしまう。
    助けてほしいと思う。だから追い込まれている人を今助けるべきなんじゃないか、なんて思う。

    誰かが言っていた、副作用の問題が解決されていないワクチンを子供に打っていると。
    ワクチンの打ちすぎで子孫繁栄しなくなる世界でもあり得る気がする。

    引越しのごたごたで何気に待ち時間が多く、本ばかり読んでいる。

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    2026年04月08日