森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ約20年前、『すべてがFになる』を読んだ時、私の読書史上では五指に入るぐらいの衝撃を受けました。
それ以来、森作品を追いかけ続けていた私ですが、次第に仕事の忙しさや体調の波に押され、十年ぐらい前、ちょうどこの「Wシリーズ」あたりから足が遠のいておりました。
「いつか必ず」と思いながらもそのまま延び延びになっていた1冊目を、ようやく読みましたが……これがもう、本当に素晴らしかったです。
時代設定は、あの「百年シリーズ」のさらに先でしょうか。
近未来というより、森作品史上、最も遠い未来だと思います。
「ウォーカロン(Walk Alone)」という切なくも美しい名を持つアンドロイドが限りなく人に近 -
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この世界の「事実」と「虚構」を彩る解釈の行方は
S &Mシリーズの最終巻、みな最初手にしたとき思ったことはこの本分厚すぎないかと、まるでパンかのようにと。といった題名にちなんだ冗談はさておき、犀川先生と西之園さんのむず痒いやり取りも最終巻となりました。正直いうと分厚さを感じないほどの魅力たっぷりな構成、トリック、引き込む文章力があり、最後を彩る素敵な一冊になっているものだと思う。
これまでにさまざまな殺人や密室、そしてトリックがあった中で今回の仕掛けはこうきたかといったもの。確かにそれに気づけばもうそのトリックしか成立しないのではないかというスッキリ感は文字通り我々読み手を見事に欺 -
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何を、どのように定義するかによって、見えているものの認識が一変し、真実が解き明かされていくのが面白かった
犀川先生が探偵や警察ではなく、あくまでも理系の先生だからこそ、動機を一切考慮せず、論理的思考によって事実のみを明らかにしていき、講義のようにトリックの解説がされる構図も好き!犀川先生の講義を実際に受けてみたい
あるひとつの事柄から断片的な情報が全て繋がるのも気持ちよすぎたし、“糸口”についての説明も印象に残った
「どこを考えたら良いのか、というのが、一番の考えどころなんです。それは、どんな問題でも同じです」「それを、糸口、と言っているんです」
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Posted by ブクログ
【科学的とはどういう意味か(森 博嗣)】
「科学から目を背けることは、あなた自身にとって不利益ですよ」、「そういう人が多いことが、社会にとっても危険だ」(まえがき)
教育や受験のシステムの中で理系科目に苦手意識を持った人が、自分のことを「理系に向かない」と決めつけて、数学や物理を忌避するようになる。
そうしてすっかり「科学離れ」をしてしまうと、「小難しい理屈はいいから、結論だけ教えて」と、考えることを放棄して他者に結論を委ねてしまう。
結果として、誰かが言う印象や主観に流されたり、非科学的なものに惑わされて判断を誤ったりすることに繋がる。
好きとか苦手とかいうレベルの話ではなく、日本 -
Posted by ブクログ
逆説的なタイトルの本書。
お金の増やし方ついての本は世の中に数多存在するが、書店のお金関連のコーナーでも本書は異彩を放っていることだろう。
売れっ子作家の森先生の仰る真逆のことをすれば、要はお金が貯まるのではなかろうか。
そんな疑問を呈した時点で、お金を増やしたい人は素直にお金の増やし方の本を読むだろう。
だが、「自分の知らないことを知りたい」という、私の知的好奇心のセンサーに引っかかったので手に取った。
非常に論理的な切り口で、知らず知らずに自分がお金を減らしてしまう愚行に及んでいたと知り、顔を覆いたくなった。
本書を読んで特に衝撃的だったのは、ヘソクリを隠したのを忘れて札束を -
Posted by ブクログ
Gシリーズだときがつかずに、なんと10作目から手に取ってしまいました・・・。しかもほかのシリーズを読んでいたので内容が繋がってしまって中盤まで気が付かずものすごく楽しめてしまいました。とりあえず後期3部作の始まりと書いてあったので次にいってみよつうかと笑
今まで読んだ作品のなかでもトップクラスでNETの凄さを感じられました。極めれば何でも凄いけれどエンジニアか及ぼせる範囲の広さに自分のちっぽけさを感じました。
ちょっと人間味が薄い島田文子がとても魅力的。人間臭さを排してあれだけの魅力を醸せる文章力と文章全体の無機質感の融合が他では感じられない不思議な心地よさの魅力。