森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの森博嗣ワールド
でも
今まで読んできたタイプとは
違うように思えた
小川洋子さんを思わせる
とても好きな感じ
決して穏やかなものではない
不穏な世界
現実と幻想の狭間のような…
初めは聖女かと思えた彼女
でも…読み進めるうちに
純粋で繊細な
美しい死神…。という印象に変わった
とても哀しい死神だ
物語の中のアレやこれ
多くは細かく語られていない
そこが 悶えポイントだ
想像力をフル回転
何度も読み解きたくなる
物語の終盤に彼女は悟りを得る
読み手としても救いを得た
いろんな意味で。
私の人生を思った
彼女の選んだ道は しあわせだったのだろうか
そこからまた違う道へ繋がるのか
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Posted by ブクログ
・自分を探す≒楽しさを見つける
・自分が発言する意見や、自分が行う思考も、実は自分から切り離すことができる。
・どんな場合に置いても、コンテンツを素直に評価することが大切。
しかし、コンテンツとメディアはたいてい切り離せない。
・楽しさは他社との比較から生まれるものではない。自分の中から湧き出るもの。
・どんな正義でも万人を巻き添えにはできない。
・今が楽しくないのは、ずっと以前に、楽しさの種を蒔かなかったからである。
・世の中全て自分も他者も世界も矛盾だらけ。
・仕事や生活に置いて常識的なことを、楽しさにも無意識に当てはめている傾向がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私にはミステリーなんてどうでもよくて、それより紅子
がどう感じて何を考えてるのかに興味があることがこの
本を読んで再認識した。(犀川先生の時と同じ)
殺人犯は誰?動機は?という問いには少しも時間を割か
なかった。ただ単純に外から見てた。
同じ天才でも四季は無機質にさえ感じたけど、紅子は逆。
感情を隠そうともしない。
機嫌はわかりやすい。
でも理解とは別で、「誰も自分を理解できない」という
思いを含む紅子のシャワーのシーンは読んでいて悲しく
なった。
孤独だね。
人を好きになるのは理屈じゃないと知ってるけど、あれ
だけ紅子が執着する林に紅子は何を見てるんだろう…
良い関係を後まで続けてるのに別れ -
Posted by ブクログ
Wシリーズ完結
「人間のように泣いたのか?」
めちゃ良かったー( * ॑꒳ ॑*)
国際会議への武力介入の裏に、ハギリたちの頭脳戦、さらに人工知能たちによる電子戦争。
どうすれば人工知能を出し抜けるのか。
手に汗握る展開でした˙ᴥ˙
そして結局、真賀田四季は何をしたのか。我々をどこへ導こうとしてるのか?
・種を蒔いて、あとは育つのを待っている
・一流の料理人は料理を出した後は何も考えない
・ぼんやりと月夜の空を眺めましょうか
いろんなシリーズにもヒントは散りばめられてたけど、真賀田四季もすごく人間らしかった˙ᴥ˙。
何よりもウグイが可愛い( * ॑꒳ ॑*)
月夜を眺めながら手を繋 -
Posted by ブクログ
孤独が寂しいとはマスコミの植え付けである。孤独とは自由だし、自分が何者かを知るには孤独であり考える事だと解釈している。孤独を絶対駄目な状態だと思い込んでいるのは損だとも語っている。寂しさを感じる精神が美しいともある。
マスコミにより受動的であっては自由を謳歌出来ない。孤独とは自由。森博嗣さんの言葉で好きだなぁ。
自分自身と重なる考えがふんだんに散りばめられていた。昔は孤独は寂しい悲しいものだと思い込んでいた時期もあり、今この孤独な時間こそが自分自身と向き合ったり、楽しさを感じる事が出来ている。
まあ仲間との交流ばかりでは辛くなり1人に成りたがる性格だと改めてこの孤独の価値を読んで1人の時間