森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森博嗣のエッセイを読んでいると。
本当にこの方は本心で書いてくれてるなぁ。
嘘偽りなく、こう思ってます。
むしろ、みなさん違うんですか。
ってくらいに淡々と自分の考えを綴って、
毎度。森博嗣の頭の中を彷徨える仕様になってます。
これがまた、快適なんだわ。
あぁ、こういう頭の方があの複雑怪奇なトリックやら、なんやらを思いつくんだなぁ。
長編にわたるあれこれは、この理路整然とした思考回路の中にきちんとおさまってるから、
しっかり伏線も回収しつつまとめられるんだなぁ。
集中って機械みたいになりなさいってこと。
無言で、やることをただそれだけやれ。
何も考えず、今目の前にあることにひたすら -
Posted by ブクログ
〈期せずして生まれてくる僕たちのような子供を、普通の大人はどう思っているのだろう? どんなふうに見ているだろう? 仕事とはいえ、戦争で死んでいく子供たちのことを、彼らはどう自分の人生の中に組み込んでいるだろう? 何を受け止めているのだろう?〉
子供のまま大人になれない永遠の生命を持つ「キルドレ」として生まれたカンナミこと〈僕〉は、戦闘機パイロット。プロのパイロットは大人ではなれない。新しい配属先で勤めることになったばかりだ。前任者は死んでしまったらしい。大人たちは〈僕〉たちのことをどう思っているのだろう。子供のまま死んでいくことは、大人になってから老いて死ぬことと、どこがどう違うのだろう。 -
Posted by ブクログ
ついにシリーズを読み終えてしまった。
いろんな考察も読んだけど、どれもしっくり来なくて、僕なりの感想を書きます。考察ではないです。
シリーズの最後の時系列なのだとのことだが、最初に執筆した作品なので、比喩や言い回しに癖が多めにあった。まずそれを楽しく読んだ。
文庫化したときにすぐ読んで、押井守監督で映画化されることを喜んだ。ぼくはポーランドに行ったことがあって、映画のシーンで建物や言葉にポーランドを感じた。映画は最高だった。
シンプルな言葉で複雑なことを書くのはとても高度な技だと思う。
熟達したダンサー、スポーツ選手、ミュージシャンなど誰でもそうだが、とても高度なことを簡単そうにやってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ混雑や行列に加わる人々を哀れで可哀想だと評する。自分の価値観・美意識にそぐわないと。このシリーズにおいて、著者はあくまでも個人的な意見と断りを入れて少々刺激的な発言をしているので、読者としてはカチンとくることもあるのだが、この意見に関してはちょっと擁護派を自認する。
このシリーズを読むときには、著者の居住地がどこか推理するのも一つの楽しみにしている。今回はいろいろなヒントが得られた。鉄道模型を走らせるほどに広大な敷地を持つことはことあるごとに書かれていたので、どうも日本ではないのではないかとあたりは付けていた。この著書では、「TVは見ない(地上波は電波が届かない)」と書かれており、さらに、「 -
Posted by ブクログ
これまでのS&Mシリーズの中で1番おもしろかったです。動機は自分のような常人には理解しきれない部分はありますが、芸術家やアーティスト(マジシャンをこのくくりに入れるのであればですが)の探究心やこだわりには凄まじいものがあり、だからこそ多くの人の心を動かすことができるのかなとも感じました。幻惑と妄想の違いについて犀川先生と西之園君が話す場面もとても印象的でした。
話の本筋からはそれるかもしれませんが、執筆当時はおそらくほとんど世になかったであろうSNSの展開について予測(もはや予言)している部分があり、森先生のすごさが改めてわかりました。 -
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くそっ!!年末にブルシットジョブのせいで友達との飲み会に遅れた!仕事にやりがい感じられてない未熟者なのでこういうことがあるととても不服に感じる。
到着まで時間があるので移動しながら感想を書くことにする。
『やりがい』の考え方(やりがいの定義?)が個人的には一番刺さった。
『やりがいをもって仕事をしましょう』みたいなことを言うけれど、著者の考える『やりがい』の定義に従うとやりがいのある仕事なんてのは幻想だってことがよくわかった。
(もちろんやりがいをもって仕事をしている方はたくさんいるだろうけどね)
自分はいまのところ仕事にはやりがいは持ててないけど、それ以外のところでやりがいを持ってると -
Posted by ブクログ
スカイクロラシリーズの長編5弾。
自分が誰か分からないという僕が、病院から抜け出して、女のところにいって、遠くまで逃げて、またそこで別の女に会って、匿われて。。という逃避行の物語。自分が誰か分からず、相手も誰かわからないままなのに、一切の不安はなく、空を見上げると、そこに成すべきものがあると思う。思うというか願うに近いような感じ。
ここからスカイクロラに繋がるということなのだけど、4つも長編をまたいで最初の物語に繋がることができる作家の技術に驚く。
クレイドゥザスカイはとくに抽象度が高く、どこであるとか誰であるという意味を捨てて、事象がかかれる。
シリーズを時系列順に読み返しているが、昔読んだ