森博嗣のレビュー一覧

  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    今回で読むのは恐らく3回目になる。主人公である萌絵の友人である杜絵の家族に起きた不可解な誘拐事件のお話。意外な結末に、3回目でも驚かされて楽しませてもらった。トリックというよりもその真相に辿り着くまでの登場人物の会話が面白い。この話では犀川先生よりも、萌絵と萌絵の叔母である睦子の会話が印象に残る。睦子の余計なお節介に怒り捲し立てる萌絵に対して、騙し討ちした睦子は反省する事なく、逆に「今回は見逃すけど、今のは言い過ぎ」とキッパリ言ったり、別れ際には服装の事を実は気にしてる素振りを出してお茶目な一面を見せたり、完全には憎めないキャラクターだと改めて思った。登場人物の会話に知的さとユーモアさが混じってて、こんな会話に参加したいなぁと思わせてくれる。

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    2026年10月04日
  • 神様が殺してくれる

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    ネタバレ

    ドイツでリオンがノイエンドルフが殺されないように手を回していたのが、なんか純粋な気持ちを感じて泣きそうになってしまった。

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    2026年10月03日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    コンピュータシステムについては現在でも遜色ない内容で、携帯電話が普及する前の作品とは思えなかった。デボラなどまさに今のAI!
    犀川と萌絵のキャラが立っていて、面白かった。殺人事件なので重苦しくなりがちだけど、萌絵の明るい感じが救ってる気がする。この二人が活躍する作品をS&Mシリーズというんですね。続編も読んでみたい。
    理系ミステリーということだけど、私は哲学的な印象も受けた。

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    2026年09月26日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    良かったと思います。
    自分の体調があまり良くないのもあって、重めのミステリーだなと感じる部分もありましたが、普段の自分ならもっと楽しく読めてた作品だろうと思いました。
    各章を色で表現するなどの工夫もあって、そこの面では読者を楽しませてくれました。

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    2026年09月26日
  • 孤独の価値

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    最も印象に残ったのは、感情をサインカーブに例えた考え方である。

    感情はプラスとマイナスの間を波のように動き、最も変化が激しいのは、喜びや悲しみのピークではなく、プラスマイナスがゼロになる地点だという。逆に感情が頂点や底にある時は、カーブは一度平らになる。

    これは日常の実感にも重なる。何でもない平穏な状態こそ、次の感情へ大きく動き始める可能性を持っているのだ。

    孤独な時間は、この微妙な感情の変化を感じ取るための時間でもある。自分の気持ちを固定的に捉えず、常に変化する波として眺めることで、感情に振り回されず、少し距離を置いて自分自身を見つめられると感じた。

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    2026年09月22日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    再読。

    まず、この世界観を1998年に書かれているということに驚愕。ワープロなんてワードが出てきている時代にも関わらず、天才によってプログラムされた、コンピュータを巧みに使ったトリックなんて、もはや今でも十分最先端に感じられる。そして、何より犀川先生の天才ゆえの偏りきった考え方や、四季博士のぶっとんだ天才思考がベースとして進むことで、この物語の独自性が確固たるものとして出来上がっている。

    キャンプしに行った浜中くんたち以外、出てくる人みんな天才すぎて(笑)中々読み進まない箇所もあったけど、ここからまたシリーズを辿って読んでいきたい。

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    2026年09月18日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    この小説は読み始めてからすぐに読み終わった。それ程引き込まれるというか、タイトルにヒントがあるとは思っていたが、最後まで殺人の謎を解くことはできなかった。プログラミングの知識も掛け合わせて書かれており、今まで読んだ小説の中でも飛び抜けて面白かったと感じた。やはり、ミステリーは面白い。

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    2026年09月13日
  • 孤独の価値

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    ネタバレ

    ステレオタイプの楽しさや感動を享受させ、エンタメが与えるものは他者と協力することの尊さばかり、これに幼い頃から習慣として触れているから一人でいることは悪だと捉える。寂しいと捉える。実際、一人の時間でないと物事を深く考えられないし、本も音楽も心から感じることはできない。一人の時間は尊い。社会から、大量生産された感動を買う良い消費者に育てられ、それが幸せだと誤認してしまう。納得すぎるな。大事なことは、虚構と現実をしっかりと見極めること。孤独を感じなければ、人間として鈍感であり、結局は本当の美しさを見ることができない。

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    2026年09月13日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    子どもの頃に読んだ、森博嗣『すべてがFになる』を再読。理系ミステリーの代表作ですね!

    改めて読んでもやっぱり面白い。事件のインパクトに圧倒されます。

    そして何より、登場人物たちの理系独特の思考や言い回しがクセになりますね。数学やコンピュータに詳しくなったからこそ、新たに頷ける箇所もありました。

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    2026年09月12日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    非常に現実的な密室殺人でありながら、常識を覆してくるような展開、一緒に事件の犯人を考察していましたが、見つけることができず、悔しかった。

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    2026年09月11日
  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε

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    生きたいと願う自由と、死にたいと願う自由と

    Gシリーズ4作品目(まだ3冊目を読んでいないのだけど、、)はバスジャック事件に巻き込まれるというサスペンス展開、その中での登場人物達の語りに生き死にの意義を考えながら、確実に進むバスの目指す先は希望であるのか、絶望であるのか。ハラハラドキドキしながら読み進めることができた。

    作品を通しての違和感を抱きながらも読み進めた先にある今作の肝となる構成トリックは語ることはネタバレになるが故難しいが、私はこういう気付かされるトリックはとても好きで、思わず前を読み返すこともあった。登場人物達の今の現実に対して考えている主観や視点が、第三者の視点から見るとどのように見えるのか、その解き明かしの面白さはGシリーズの中では今のところ一位かなと感じる。

    作品の根幹を流れる生きることの目的や死ぬことの理由、そして罪を犯す動機といった人間の心の中にフォーカスを当てつつ、物語としてはあって欲しい「筋道」や「ロジック」、「一貫性」が現実世界では「なんとなく」とか「後付け」だったり、何か読み手が、大衆が納得するような「物語性」を演じているだけといった、ある種の物語作品として触れづらい点にも触れながら、心の様相を描写するのは流石だなと思った。

    段々とシリーズに慣れてきて最初はあまり面白味を感じていなかった新しい登場人物達にも読み手としての推しポイントを見出せるようになってきた。ただやっぱ全体を追っている身としては西之園さんの心の、振る舞いの成長には毎回嬉しく思うところが多い。

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    2026年09月07日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    ネタバレ

    大学生のとき以来とかの再読。やっぱり抜群だなあ。登場人物のセリフのパンチラインがすごい。森先生、引退撤回してあと100年くらい書いててくれないかな。。。

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    2026年09月03日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    天才はどこまで行っても天才で、そして孤独で。
    素晴らしいミステリー小説でした。
    最新テクノロジーを導入した研究施設での密室殺人。
    30年前に書かれた小説とは思えない舞台設定と科学的なアビリティで、最後まで飽きずに読めた。
    時代錯誤的描写は、どこでもタバコを吸えることくらいかな笑
    最後の章は特に引き込まれた。
    読み終わって、タバコを吸いながら読後感に浸っている時は、凡人の私でも少しだけ犀川先生とシンクロ出来た気がしました笑

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    2026年09月02日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    曖昧な状況や夢の中の出来事は、その場では感動したり、気持ちが不安定になったりするが、文字で起こすとたいしたことがなくなってしまうように感じる。森先生は、夢か現実か分からない曖昧な状況の描写をとても的確に描かれていて、現実ではないのに体験したように見せてくれる。
    自分は『恋乃坂ナイトグライド』『素敵な模型屋さん』が好きだった。

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    2026年08月30日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

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    ネタバレ

    S &Mシリーズの3作目。

    1.2作目はトリックが全く解けなかったが、今回は少しだけ推理が合っていたので嬉しかった笑

    オリオン像が消えたわけではなく、逆の方角を見ているのでは?という所までは推理できたが、センターホールが回転したり、それを利用して殺人をした所までは思い付かなかった、、
    赤と青の照明切り替えられるんかい、、

    トリックはもちろん、本作は人間関係も面白かった。
    萌絵のクラブ仲間が犀川の部屋に押しかけた時、「(萌絵の心のヒビについて)いったい誰が測っているんだ?ときいてやろうかと思ったが、度胸がなかった。汗が出ているかもしれない。」と犀川がタジタジなのは笑えた。最後の3.3.8.8.で24を作る問題は犀川は解けなかった振りはしなかったと思うなぁ。

    ただ登場人物が多いのと、家系図がごっちゃごちゃで理解が難しかったのが個人的に少し読みづらかった。

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    2026年08月29日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    犯罪を犯す人の気持ちは理解できないなー
    白紙に戻す?どす黒く汚くなっただけのように感じるけど、人それぞれ価値観の違いですね

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    2026年08月28日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    何も考えずにパラパラ読んでたけど、謎が深まっていくからどんどん吸い込まれて、気付いたら時間が溶けてた。働く意味のところで、ハギリとウグイの掛け合いは、そこまで進んだ世界でも不合理さ、人間らしさを感じた。生きる目的、活動する目的を定めなくてもいい、それを完全に取り除いても本能的に赴くままに生きることができるのが人なのかもしれんなぁー。
    AI時代にピッタリの本ではないかしら。ありそうな未来だもの。
    あと、うまいこと表現できんのだけど、なんとなく素っ気のないというか、色の無い世界というか、好きだな。スカイ・クロラシリーズも大好きなので。

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    2026年08月22日
  • 四季 冬 Black Winter

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    冬はそう、「四季」の温もり

    四季シリーズラストの作品、そして「四季」という一人の天才がどのような人物だったのか、どこから生まれ、どこへいくのかを書き表した作品。時系列も今までのシリーズとは違い、また過去や現在、未来が交錯するような複雑さ。

    ただ純粋に四季という一人の女の子の中にある生きていくのことの縛りと死により得られる自由、人を天才だの凡人だのと定義づける社会の尺度といったものの中で、彼女の中にある人間との間に生まれる純粋な温もりを追い求めているように感じる。

    彼女の頭の中では様々な実証実験も様々な結論づけも可能。そんな中で彼女が導き出す結論は、生きているということは何なのか、読んでいく中でもぐるぐると読み手の中で駆け巡り複雑、ただその複雑さを体験することこそが我々読み手が四季という一人の人間を関係性の中で自分の中に定着させるか、そういった自己との語り掛けがたくさんある。

    一人の女の子として、一人の女性として、一人の母親として、そして一人の人間として、四季という人物が、何度も何度も考え、何度も何度も想定し、何度も何度も巡り合ってきた運命の坩堝からラストシーンどのような選択をするのかが見ものであり、またラストシーンの純粋な温かさは「人間がお好きですか?」という問いかけに対する、彼女の「人間らしさ」が感じられた。

    「人間離れ」している天才、「猟奇的な」側面をもつ天才、「血」の繋がりに対して彼女が辿り着いた一つの選択には彼女の中に流れている「血の温もり」を感じざるを得ない。

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    2026年08月16日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    すごく面白くて、見事に騙されて気持ち良かったんだけど…
    笹木氏…
    彼の振る舞いに腹が立つんですが!?

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    2026年08月15日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    新シリーズ読み始めました。
    固定概念を逆手に取っているかのようなストーリーで面白かった。
    SSSな小説と書いてたがまさにそうでした。

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    2026年08月14日