森博嗣のレビュー一覧

  • 四季 秋 White Autumn

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    今作は真賀田四季の出番は少なかったですが、他シリーズの登場人物達の新たな関係性とともにストーリーが進み、十二分に楽しめました。
    作中で、自らも相当に優秀でありながら、犀川創平を惹きつける真賀田四季の自分を圧倒する天才性に焦燥する西之園萌絵の描写を読んで、改めて四季の遠さを感じさせられました。

    真賀田四季、ひいてはストーリーを創り上げる作者の思考を本シリーズを通じてトレースし、少しでもその天才性に迫りたいと、改めて感じさせられる3冊目でした。

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    2023年08月14日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    20年以上前の作品と知って驚きました。
    VRとかAIとか、今読んでも違和感なく出てきて凄かった。
    おもしろかったです。

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    2023年08月10日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

    好き

    中学この頃にふと読んで、見事にハマった。

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    2023年08月03日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    Vシリーズ6作目です。
    本作は前作魔剣天翔と関連付けされているお話…
    知っていたら連続で読んだのですが…残念。
    読後率直な感想は「出たーΣ(゚д゚lll)やられた」でした笑
    最初は恋愛小説かと思ったんですけどね…
    確かに愛に溢れた話でした。
    そして保呂草潤平…こやつ何者?

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    2023年08月01日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    購入済み

    最終部分が実によくできている

    途中まで半信半疑だった。
    気になって先を読もうとするが
    そんなに最初からどうしても
    先に行きたいほどではなかった。
    誰が謎を解き明かす人物かという
    自分の読みも外れた。
    そのことも終盤では
    快かった。
    最終部分を緻密に作って
    いたからだったのだ。
    半ば近くなって読む速度が上がった。
    読後感が良かった。
    人生に対する、常識を超えた
    倫理的にはどうかと思うが
    なるほどと思える考え方に
    感心した。
    終わり方にも
    倫理的には正解でなくても
    ある種の快哉を覚えた。

    #深い #タメになる #カッコいい

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    2023年07月24日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    ネタバレ

    面白い。
    イリュージョンのショーの最中にイリュージョニスト有里匠幻が殺される。葬式で死体が消える。

    実は有里匠幻は2人いた。片方の有里匠幻(普段は葬式場の運転手)が、有里匠幻(出役のほう)を殺害。
    本当の有里匠幻(ネタを作っていたほう)はどちらだったのか?

    瞬間移動というイリュージョンにおいて、実はそっくりさんがいたんです~ってオチは小説としては冷めそうなものだけど、今作においてはそれがあまりに鮮やかで受け入れられた。

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    2023年07月22日
  • 四季 春 Green Spring

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    分かりやすく面白い訳ではない。ただただ森博嗣感の強い文章。私はとても好きだ。四季の6〜8歳の頃の話。他の話とも勿論関連しているが、単独で読んでも理解可能。森博嗣の特徴的な文の魅力を伝えたい時薦めるのに優れた本。四季目線が多い

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    2023年07月11日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    会話、トリック、内容含め今までのシリーズでベスト3に入るくらい面白かった。今回はいつもの理系の話ではなくマジックという少し変わった話であり、また今までのシリーズとは少し違う構成だったこともあり最後までハラハラする展開であった。
    個人的には真賀田四季や天王寺博士などの懐かしい人物名が少し会話に入っていたのが嬉しかった(たったの1行だったけど!)また、最後のあとがきにはプリンセステンコーが書いていて森作品のあとがきには毎回豪華なキャストが登場するのが本当に楽しい。次の作品も早く読みたい。

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    2023年07月01日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    兎に角このシリーズが好き。
    特に今回は好き。
    こうなる予見はあったけど好き。
    結局森博嗣さんが好き。

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    2023年07月01日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    わぁ〜!どんどんM&Sシリーズに夢中になってしまう!今回は前作と同時に起きた事件について書かれているので、これから読む方は前作「幻惑の死と使途」を読まれてから、こちらの作品を読まれた方が良いです!
    今回も犯人予想ハズレました(^^;

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    2023年06月30日
  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    ネタバレ

    面白かった!前作・前々作は少し難解で、ついていくのが難しくなってきたぞ…と思っていたけど、今作は初期のWシリーズが思い出される面白さ。
    二人でデートに行くの微笑ましい。

    一族の血統による後継者を、「昔はそのようなルールを持ったグループ」があったとグアトが表現したのが印象的。
    「個人が個人的としての権利を獲得する以前は、人類は家というグループで括られていた」「それが、いつの間にか家族になり、さらに、その家族も、いわゆるパートナーという最小単位になった。そのパートナーさえ、もう古くなりつつある。人間は孤独を愛しているようだ」とあり、この世界は完全なる個人主義のようだ。
    現実でも、昔に比べて親族と

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    2023年06月27日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    「そう、間違ってはいない。うん、でもね、正しくしたいとか、間違いたくないとか、そんなことはどうでも良いんだね、この際」
    「何が大事なのでしょうか?」
    「いや、それがわからない - 自分を納得させることは、難しいね」

    『彼女の最大の能力は、技術に関する先見性だといわれている。しかし、その意見は、見る角度が少しずれているのではないか。マガタは、未来を予測したのではない。彼女が未来を作ったのだ。だから、彼女が予測したとおりになるのは、むしろ当然のことだった。』

    「人類が存続する価値を、博士はどうお考えなのでしょうか?」
    「簡単なことです。生きることに価値があるのではなく、考えることに価値がある、

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    2023年06月21日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    ネタバレ

    2023.06.audible

    このシリーズ、本当に素晴らしい。
    読み終わりたくない気持ちでいっぱいでした。
    森博嗣さんの他の作品も探さなくては!と思っていたらWWシリーズも名前は違うけど、続きのようなものなのね。
    安心しました。

    ハギリ先生の他者の受け入れる気持ちを、
    私もいつでも、何に対しても持っていたいと思いました。


    生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行わ

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    2023年06月17日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    このシリーズで一番哲学的だった。もちろん最後にどんでん返しもある。
    マジックというジャンルはあまり好きではないからあまり期待せずに読んだのだけど、特に犀川のセリフで考えさせられるものが多かった。ああ、こんな見方もあるのかと。ゴリゴリ文系の私には、非常に脳細胞を刺激する記述は多々あった。本筋以外のところは今のところシリーズで一番好き。本格ミステリとして読むのはもちろん、自分の見識を広げてくれるような1冊だった。

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    2023年05月29日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    「特に書きたいことがあって書いているわけではない。
    また、他者に言いたいことも、僕はそもそもない。」

    森博嗣氏の名前は知っていたものの読んだことはなくて、たまたま本屋で見かけてエッセィなら入りやすいのでは?と購入してみた(表紙がなんかかわいくていける気がしたのもある)。
    とても飄々と生きている人だなあという印象。必要以上に群れることが嫌なところはとても共感する。式をやめろはマジでそれである。
    このエッセィたちから何かを受け取ろうとすることはあまり本意ではなさそうだけど、その飄々と変わりゆく世界を俯瞰する姿勢はなるほどなあと思うところがある。そういう視点もあるんだなあと興味深かった。

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    2023年05月29日
  • お金の減らし方

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    ネタバレ

    やらなければならないことが多すぎて、好きなことができない。

    好きなことをするために、やらなければならないことをやる。

    収入の1割は好きなことに使う。

    自分が欲しいものは買っていい、必要なものは出来るだけ我慢(節約)する。

    借金しない。

    見せるための消費は確かに避けられるかも?

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    2023年05月11日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    ネタバレ

    森博嗣さんのwwシリーズ最新刊。
    帯には「感染経路、潜伏期間、治療方法、すべてが不明。完全なる未知のウイルス。ロジが感染した新種のウイルスがもたらす、人類の新たな局面とは。」

    wシリーズからこのwwシリーズまで、いつか現実はこうなるのだろうと思うほどリアルな世界観(実際ヴァーチャルの普及具合を見ると片足を突っ込んでいると思う)

    wシリーズからwwシリーズは格闘シーンが多く、それだけでも楽しめるが、今回はマガタ・シキの登場シーンが多く、そうすると必然的に本質を突いた会話が多くなり、テンポも良く、とても面白かった。

    ラストの展開も面白いが、百年シリーズ好きとしてはとても興奮する過程だった。

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    2023年05月08日
  • ZOKURANGER

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    『ZOKU』も『ZOKUDAM』も読んだのが10年以上前なので、前作とのつながり忘れちゃってるよと思いながら読んだけれど、登場人物は一緒だけど別ワールドみたいで一安心。戦いに行くかと思えばそんなこともなく、大学の実態がよくわかる小説(笑)。肩透かし感はさすがです。種類ごとに分類したときにどのジャンルに入るのかよく分からない小説ですね(褒め言葉)。

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    2023年05月06日
  • 積み木シンドローム  The cream of the notes 11

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    森さんの著書はもう長く読んでいるので、どういう考え方の方だか分かっているつもりなので、どんなことが書いてあっても、読んでいて嫌だなと思うような感情は起こらず、むしろ襟を正さなくちゃ、みたいに感じるか、同感って思うか、どちらかのことが多い。今回は戦争のことや、コロナ関連の内容も多かった。スバルさん登場回数多めで微笑ましい。

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    2023年05月06日
  • 集中力はいらない

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    『「やりがいのある仕事」という幻想』『お金の減らし方』『アンチ整理術』みたいな切り込んだタイトル。森さんにとっては自然な「アンチな姿勢」は、常識に囚われがちな人に、思いがけない視点を提供してくれる。担当編集者のインタビューに応える章があるけれど、あまりにも森さんのことを分かってなさすぎるのでは?と思える質問ばかりで、森ファンとしては、なんだろうなあと思う反面、うまく本の素材として活かされていて良かったのかもとも思えて複雑。

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    2023年05月06日