あらすじ
「生きづらさ」を「生きやすさ」に
変える「発想」というマジック
作家・森博嗣が伝授する万能の秘訣
「今、この本に出会えてよかった。」と、思える本との出会いは最近ありましたか?
あなたが大切にする人に、どうしても教えてあげたい本を何冊持っていますか?
言葉を使うこと、そして考え追究することを職業としてきた作家森博嗣の思考と発想のエッセンスが凝縮された「あなた」のための一冊。
そして「あなたが大切にする人」のための一冊でもあります。
(以下本文より抜粋)
道は、歩かなければ行き着けない。道が人を運んでくれるのではない。人を歩かせるものは、道を見ている目、見えない先まで思いを馳せる頭、そして、一歩ずつ繰り返し交互に前に出る足である。
道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。
したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。
たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なのだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
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Posted by ブクログ
すごく良い本。森さんの中ではかなり仕事のやり方などに関する記述が多く、ビジネス書としてとても優秀である。
どうしたらやる気を出せるか?良い仕事をするにはどうしたら良いのか?などに関する彼の記述は、非常に核心をついており、若者におすすめのビジネス書を聞かれたら、他でもない本書をお勧めするのが正解だと思う。
・やる気を出す必要がない時もある。やる気を出すよりも、イヤイヤでいいからやってみることがベストの選択肢の時がある。
・良い仕事をするには、とにかく「時間的余裕」を持つことである。時間に追い立てられると碌なことがない。
・達人は努力などしない。ただコツコツと時間をかけて仕事をする。その余裕こそが、常に高い品質を保つ結果を生むのである。
Posted by ブクログ
筆者自身、悲観的に未来を考える方で、しかし実はそれこそが創作活動、創作エネルギーにつながっていることがわかる。
なんだ、悲観的に生きていて、いいんだって、勇気を与える書。
Posted by ブクログ
とてもよかった。
この人は自分の生き方を貫いている。だから他人に嫉妬することもない。
人生において仮説を立てることの重要性。
仮説を立て、それを信じて道を進んでいれば悩みは少ないと書かれていた。
信じること。
これが現代でとても難しく、大切なことなのだと思う。
Posted by ブクログ
森博嗣という一人の人間の頭の中を覗ける自己啓発兼エッセイのような本。
合理的かつ論理的で、SNSや周りを気にしたり気を取られたりしている私には気づきが多く耳が痛いことも。
傍から見ると助教授兼作家なんて超人じみていると思うけれど、本人的には至って特別なことはなく、出来ることを淡々とやっているだけ。
考え方や物事への取り組み方一つ一つは単純なのだけど、すべて合わさると超人、天才じみて見える、という。
さほど参考にして欲しいとも思わず、あくまで淡々と私はこうですよ、とドライに書かれている(と私は感じた)ので人によってはそんなの感情的に無理だよ!と反発したくなるかも?
理系的な考えなので合わない人には合わないかもですが、下手な自己啓発本より参考になると思います。
あと1章が短く区切りも多くて読みやすい。厚さのわりにサクサク読めました。
合理的に生きたい方におすすめです。
Posted by ブクログ
理路整然と合理的な生きるを体験している方だなぁと思いながら読んだけど、あまりにも感情論無視するからたまにコレはとイラっと来たりした。笑道なき道を作って来た人だから言える言葉がたくさんあります。
Posted by ブクログ
いつもの感じの森博嗣エッセイ
その辺の自己啓発本を読むよりはよほど意識の改善に役立つ
「道」の具体的な引き方を知りたい人はモヤモヤする内容だろうけど、そんなメソッドを知りたい人向けの本ではない
今まで何冊か森博嗣のメジャではない価値観のエッセイ(?)を読んできたけど
自分がそんな風に生きられているとは思わない
自分は森博嗣ではないし、そうなりたいとも思わないからね
でもそれでいいと思える
全てではないけど、自分のやりたいことをやれているからでしょうね
最初は月刊誌の連載だったけど雑誌の休刊によりWeb連載になり
さらに書き下ろしをプラスしたのが本作らしい
もう引退したはずなのに、こんな仕事の受け方もするのですね
Posted by ブクログ
自分の道を見つけ、そこへ挑む姿こそ尊い、ということ。他者の顔色を窺ってばかりでは、道は見つからない。また、人が歩かなければ、道は草木に覆われ、たちまち消えてしまうのである。
第16回 人間は自然の一部 より
人生も、あなたが生まれて、あなたが生きてるのは、世界で唯一の条件であって、過去にあなたが生きた例はない。誰も研究していないし、どこにも発表されていない。人生とは、フロンティアなのだ。
第26回 仮説で切り開くフロンティア より
そろそろ引退、隠居と公言している森博嗣のエッセイ。
第1回から12回が雑誌掲載、4年後にWEBで40回まで、残りの8回を書き下ろしとのこと。
好きな作家さんなので、無条件で金言になりがちですが、日々の生活の中での気づきになるような内容です。cream of notesシリーズに読み慣れている方、彼のエッセイを他にも読んだことのある方はすこし物足りなく感じるかもしれません。けれど4年の隔たりがある掘り出し物感があるのと、作家自身書こうとしていたようなことを思い出しつつ書いたそうです。そこらへんの背景も踏まえつつ読むと面白いかもしれません。
Posted by ブクログ
初読。
ずっと正論。あまり自分にはあわなかった。すべて持ってる人の意見ですねと僻みっぽく思ってしまった。学生とか若いころに読んでたらまた違ったかも。