森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Gシリーズ完結として(講談社文庫の発売日を)待っていたのですが、実はシリーズ外のノベルズ版として3年以上前に世に出ていたみたい。内容云々以前にこのことが衝撃的でした。
「F」の衝撃、再び…とか言うけど、名作「すべてがFになる」とかもうかなり忘れちゃってるから気にしないで読む。
サイカワは何となく別人だろうなぁと早い段階で気付いていたけど、エピローグあたりであの人だったのかと仄めかされたところで、森博嗣全て既読という訳ではない私としてはその人どんな人だったっけ?…となり、その分は楽しめない。セザイマルベニコさんが出てきたときも、他のシリーズにちょい出てたのを何となぁく覚えてたに過ぎないので面白さ -
Posted by ブクログ
森博嗣作品は理系ミステリで 難解というイメージが強く、これまであまり読んでいませんが、
本作と『トーマの心臓』で印象が少し変わりました。
主人公は男子高校生。幼少期の記憶に曖昧な部分を持ち、その曖昧さを抱えたまま現在の事件と向き合うことになる。
被害者は増えていくが、すべてが「F」にはならないものの、物語は収束していく。
淡々と進む展開の中に、少年の孤独と未完成の感情が見える点で、『トーマの心臓』に近いかなという印象。『スカイクロウ』は、やっぱり読みたい。
タイトル“もえない”も一応回収されるが、私の中ではまだ納得しきれない部分が残った。
冷たさの中に微かな熱を感じる一作。
副題 “Inco -
Posted by ブクログ
ネタバレ真賀田女史が妊娠していたたいうトリックはとてもおもしろかった。
正常に振る舞っているように見えるプログラムがある日ウイルスの振る舞いを表出するというトロイの木馬の例えが、レッドマジックが稼働時からシステムが暴走する時限爆弾が仕込まれていたことと、真賀田女史が妊娠していたことの2つにかかっていて、伏線の回収の仕方がうまいと思った。
しきりに描写されていたおもちゃのブロックが、子どもがいることを指し示していたとは気が付かなった。
ただ、筆者の書き方のためか自分の想像力の無さのためか分からないが、建物の構造を想像するのが難しい場面がいくつかあった。
例えば真賀田女史の部屋に入って捜査する場面で、今 -
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ネタバレΩ城の惨劇
「全てがFになる」は僕のミステリ感を大きく変えてしまった作品で、あの大トリックを受け入れる事ができた結果、ミステリの幅が広がり、古今東西あらゆるミステリを読む様になったと回想する。一方で「群像劇」が大きく描かれるシリーズの為、そういった人間関係に疎い自分にとっては読み疲れてしまう側面も大きくいつの間にかシリーズから疎遠になっていた。今回、「Fの衝撃再び」の謳い文句に導かれ、「Vシリーズ」どころか「S &Mシリーズ」さえ読み切っていない状態ではあるが今作を購入。面白そうな誘惑に勝てず。順番は諦め読み始めてしまった。
語り手はミヤチ・ノエミという雑誌記者で、彼女の所属する編集 -
Posted by ブクログ
高校か大学の頃、森博嗣さんの『全てがFになる』シリーズが大好きだった。
でも不思議と、森さんのエッセイを読んでいると眠くなる。笑
達観していて、静かに淡々と語るからかな。
『アンチ整理術』。
なんという素晴らしいタイトル。
まさに我が家のために、というか我が家を救うために書かれた本ではないかと、見つけた瞬間、胸が高鳴った。
夫、わたし、そして息子、全員が収集魔だ。
夫の収集対象は車、電機機器、キャンプ用品、梱包関係(そんなジャンルがあるのか?)。
わたしは本、文房具、ぬいぐるみ(特に熊)。
息子はそもそも必要なものと不必要なものの境目がほぼ理解できていない。よって、オールラウンド。
集めるこ