森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在は退官されているようだが、
かつて国立大学の教員として勤務しており、
当時から今も変わらず作家として活躍している森博嗣が、
“大学”についてのインタビューに答えたものをまとめた一冊。
テーマが限定されてはいるものの、語られている内容の
核の部分は、森博嗣のエッセィ等で何度も語られてきたもの。
森先生がご自身でもおっしゃっているとおり、
明らかに少数派に属する意見だろうと思うし、
このようなことばかり主張していると
組織の中では異分子扱いになるだろうな、とも思う。
社会のことについて非常に無知な自分でもそう思うのだから
まともな人が読んだら、拒絶反応すら示すのではな -
Posted by ブクログ
エッセイ?いやいや、小説です。本人が言い張っているのだから、小説です!
この独特な文章・・・途中から何の話だったか、わからなくなる。
どこかで見たことあるな、と思ったら、私の日記だったわ。
といっても、森さんの文章を30倍薄めたくらいだけど!
(何をもって薄い、とは一概に言えないが、10倍じゃ少ないし、かといって100倍じゃ別物だろう)
私の大学には”助教授”という身分はなくて(これは全国に変更したのか、うちだけのものかわからないけど。調べるのも億劫)、准教授に当たるのかしら?先生たちも大変よねー。各委員会があるうえ、学生の面倒もみなきゃならんからね。
水柿助教授の専門は、私も授業で勉強 -
Posted by ブクログ
名古屋大学の非合理的なところに「つきあってられねぇ」と思っていた(思っている)んだろうなと予想されることが書かれています。多くの点で賛同しますが,「これは屁理屈だろう」と思えるところもあったりします。しかしながら,少なくとも,僕が知っている大学教員よりも数段もまともな考え方の持ち主だろうと思います。
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同じ問題を解かせると,たしかに,昔の学生よりは得点が低いといったデータがあるわけですから,その「学力」に関しては,低下していることは事実でしょう。それは,しかし,「ゆとりのある教育」という謳い文句で,ずっと邁進してきた結果であって,そうしようと皆さんが考えてしたことではないのでし -
Posted by ブクログ
ネタバレI say essay everyday第4冊目*゜
森美術館ガイドブック付き♪
私がこのシリーズで一番すきなポイントが、森氏の家族との日常生活の中のエピソードが書かれていることです♪
奥さんのスバル氏は可愛くて素敵だし、二人のお子さんのエピソードは面白くて笑えるものが多くて、森さんファンとしては顔がにやけます。笑
特に、女子校通っている長女M氏の、X'masが近づくと教室の後ろの黒板に「裏切るな!」と書かれているといったエピソードや、X'masにデートに出かける高校生の長男S氏に向かって「金にものを言わせてこい」と言うスバル氏の一言には大笑いしてしまいました。
と -
Posted by ブクログ
嫌いじゃない世界観と書き方ですが、読み手に多分の想像力が求められます。
私には飛行機の知識がないので、「ストール・ターン」とか言われても、まるで未知の言語に接するように、文脈と過去にそれが使われた時のTPOを考えて想像するという手法で読んでいく羽目になりましたが。
でも「スカイ・クロラ」シリーズを読んだ後に、Vシリーズを読むと(刊行はVシリーズのほうがずっと前)そこで単語の説明を紅子さんがしてくれていたのでした。
面白かったです。
「企業」として戦争をする時代、大人にならない異端の子供たちが戦闘機に乗って戦争をする日々。けれどそこには血腥さはなく、淡々とした、それでいて純粋な物語。全てを一人