森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミステリーランド版が出た時から気になりつつ、文庫化を待っていた1冊。
主人公は小学生。
文体はいつものように難しい理系用語などは出てこない。
ある日、主人公は“伯爵”と名乗る男に出会う。
謎めいた伯爵とひょんなことで友達になる。
そんな中、主人公の学友が1人、いなくなった。
神隠し?誘拐?
-いや、殺人。
徐々に姿を現す事件の暗い形相。
やさしい作品に見えていた、いきなり、すぅっと空気が変わる。
小学生と、殺人事件が交錯する。
伯爵は何時の間にやら色々と調べており、主人公もいつの間にか事件の核に触れようとしていた。
そして、事件の終末。
明かされる、伯爵の素性、思わず、ほろっときた。
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Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目9箇所。良い小説とは、「こうすれば書ける」では成り立たない「創作」なのである。はっきりしている真実が一つある、どんなに酷い作品でも、誰かは褒めてくれる、どんなに優れた作品でも、誰かは貶す、人間のばらつきは、それくらい広い。あなたが書いたものを読んでくれる人に、あなたが書きたかったものが理解されること、これこそが、文章の最も重要な機能である。作家が続かない理由……デビュー後のビジョンがない、「作家になりたい」一心で努力をしてきた、まさにその動機が、作家になったことで失われる、つまり、作家になること、自分が書いた作品が出版されることがゴールだったわけで、処女作が本になった時点でゴールイ
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Posted by ブクログ
森博嗣さんの撮影した写真と、小説の引用をクロスさせた「フォトエッセイ」。自分の好きな言葉、見逃していた言葉が写真と、作者の解説や一言とともに掲載されています。
小説の中で見つける自分の好きな言葉の欠片とはまた違う印象を受けるのが、映像の面白いところです。
引用すると、「引用の引用」になってしまうので、省略しますが
脚が速いこと、記憶力が優れていることなどは、機械や道具などの手助けによっていくらでも補える中で、人間の真の価値とは「研ぎ澄まされた思考」だけだという『有限と微小のパン』の引用が特にお気に入りです。
自分の思考がすっとまとまる瞬間って気持ちいいよね。