あらすじ
犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車! 謎の振動、謎の笑い声、ばらまかれる芸術作品……。一体何のために? 被害者が気づかないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。
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ノンノちゃんとロミさんのやりとりとか楽しいですね。揖斐くんとの会話がそのまま西之園嬢と犀川せんせのようで。日常に影響しないくらいの悪戯が馬鹿馬鹿しくてでも真剣なzokuメンバに引き込まれます。最後はほんと森さんお好きですね。
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犯罪未満の悪戯を仕掛けるZOKUとそれを暴く(?)TAIのお話
はは、これはお笑い小説ですなぁ
森博嗣はこっちの方も面白い
ってか、いつもの小説の会話をより軽くするとこんな感じになるのかも
何よりロミ品川のキャラクタが秀逸
まぁ、最後の最後でアレがあるのは森博嗣のお得意といえばお得意なんだけど
一見して辻褄合わない部分があるとおもうんだけど
そこは森博嗣の事だから、僕の読み方が浅いのでしょう
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森 博嗣(もりひろし)の「ZOKU」シリーズの第1作。
「ZOKU」シリーズはいまのところ、
■ZOKU(ゾク)
■ZOKUDAM(ゾクダム)
■ZOKURANGER(ゾクレンジャ)
の3作となっている。
僕は、現在のところ最終作となっている「ZOKURANGER」を先に読んでいて、非常に深い感銘を受けた。
そして、この度シリーズ第1作目の「ZOKU」を読んで、やはり共通して感じたことは・・・
くだらなぃ〜!!!
非常〜に、くだらない!!
とるにたるかたらないかのギリギリのラインでの物語だ。
ミステリー作家と言う肩書きを持ち、「スカイ・クロラ」の森博嗣だからこそ、こんな真逆のことを書いても様になるんだろうと思う。
さて、物語のナカミも
とるにたるかたらないかギリギリのラインで(しかも壮大なレベルで)悪戯を行っている悪の組織(?)ZOKUと、それを暴く正義の(?)TAIという組織の攻防(?)
あたかも、ヤッターマン/タイムボカンをよりリアリティを増した状態で小説化したような物語だ。
(ちなみに、第3作はそのタイトル通り、レンジャものである)
5つのエピソードが描かれており、それぞれにタイトルがついている。森 博嗣らしく、すべて秀逸。
そして、キャラクタの魅力があるからこそ最初から最後まで惹き付けられる。また、大切なのは各ストーリにあるオチ。
しかしながら、
このくだらない、どうでもいいことで世界はまわっているんじゃないかと思えてしまう。
そういう妙なリアリティが、この作品にはある。
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バカバカしい!
ほんと、なにやってんのこの大人たち〜!と笑ってしまいました。
すごく軽い、内容がないお話だけれど、森さんが書いたからこそ味がある、と思いました。
ところどころの言葉の選び方、心理描写や台詞の掛け合いは、やっぱり森さんだ!とファンにはたまらない作品でした。
「役に立ちたくない。見返りが欲しくない。なにかを得たいとも思わない。」
って、なかなか難しいんだなあ。
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くだらね~(笑)!!でも、そこがいい!!と思ったこの作品。
ロミ・品川が結構好きです。
だんだんぐだぐだになるんだけど、そのグダグダさが結構クセになりました。
ただいま、ZOKUDAMを読んでる最中。
Zシリーズは何気にはまってしまいそう。
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ZOKUという世間に悪戯を仕掛ける組織と、TAIというそれに対抗しようという組織。その間の壮大なんだかどうしようも無いんだかわからない不思議な戦いを描いた作品。でも、実は戦ってなんかいなくて、互いの存在があるから成り立っているような面もあり、単に善と悪の戦いを描いたなんてものではない。だから、面白い。
登場人物が皆、不思議なキャラだから、次の行動が気になって仕方ない。
読み始めたらなかなか止まらない楽しい作品だった。
あと、理系っぽい言い回しや小道具が多いのも良かったな。
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他愛のない悪戯をかけての、どうでも良い様な攻防戦。読んでいてニヤニヤしてました。キャラも面白いメンツが揃っていて、中でもミロ品川がお気に入り。
最後の数頁は何か考えさせられた。
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氏いわく『かなりアンチな小説』とのこと。
正義?のTAIと悪ならぬ悪戯の組織ZOKUの両陣営を中心に描かれます。ロミ・品川のイメージは勝手にドロンジョになるのは私だけでしょうか。
なにに対するアンチなのかはわかりませんが、アンチヒーロ物? 正義の味方が悪者をやっつけて終わりになるのが従来の一般的なタイプのストーリーだと思いますが、コミカルなキャラクターからはそんな切迫感も命の取り合いもありません。ましてや悪戯ですから(著者のことだからすべて実現可能なのでしょう)。
あとは珍しく固有名詞の引用がポップ。アトム、ガンダム、エヴァ、など。
僕、将来はのっぽさんになろうと思っていたから
Episode2より
森博嗣さんの小説で『できるかな』が出てくるとは。
Posted by ブクログ
ZOKU(Zionist Organization of Karma Underground:犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体) VS TAI(Technological Abstinence Institute:科学技術禁欲研究所)。
ZOKUの悪行を阻止すべく、立ち上がるはTAI。
痛快無比の物語とあらすじにある。
読んでいて、失笑…。
森さん、これ、書いていて楽しいんだろうなぁとひしひしと感じてしまったのだけれど、どうなのだろう?
真っ黒なジェット機が出て、真っ白な機関車が出て。
犯罪というよりもちょっと迷惑で意地悪な悪戯を度々真剣に話し合いをし、実行し、成功してんだかしてないんだかな業績を残すZOKU。
ZOKUよりは少しオトナで、現実的な考え方をしているTAI。
そのふたつのオトナの集まりによる対決が描かれている本作。
馬鹿馬鹿しいところがこの小説のいいところだと思う。
揖斐と野乃というキャラクターがちょっと犀川先生と萌絵を思い起こさせる感じ。
森博嗣作品をまだ読んだことがないけれど、興味がある、という方にはあまりオススメできません。
森さんのファンなら違う意味で楽しむことができるものの、森作品としては番外編、というくらいの位置付け、私の中では。
何が始まりで、何が終わり。
何が正しくて、何が悪い。
何が面白い??
そういうのにこだわると、この作品は楽しめないかも???
Posted by ブクログ
ヤッターマンの小説版みたいな作品でした。
バカバカしさが売りなんだと思うけど、まだまだ中途半端で物足りない。
暴音族のような理系ノウハウ溢れる迷惑行為がもっとたくさんあればよかったかな。
Posted by ブクログ
森さんらしいって気がする。
犯罪未満のいたずらを企てるZOKUと
それを防ごうとするTAIの物語。
どちらが良いもんでどちらがワルもんかなんて
実はあまり意味のないことなんだ。
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意味のないことを意味なく語った本。
途中、読むのがだれるかと思いましたが意外にもすべて読みきることができました。
なんとなーく読みたい。
なにも考えずにただ「くすっ」と笑える。
そんな小説でした。
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くだらない感じが良かった。面白い発想、魅力的なキャラクター。
最後ちょっと意味深やった。全体的にちょっと物足りない感じはあったけどそれが良さなんやろな。
もっと先が見てみたかったかな。
Posted by ブクログ
壮大なイタズラとそれを取り締まる組織との駆け引きをシュールに軽いタッチで描いた物語。犯人は最初からわかっているので、ミステリーとかではないと思います。
いつもの森博嗣作品とは一味違う感じで、読みやすいように思えました。
なので、いつもの感じを期待したい人には物足りなく感じると思います。
Posted by ブクログ
森氏の、S&Mシリーズ以外の長編を
初めて読んだ。
「長編」というか、元々が連載作品で、
いくつかのストーリーが集まってるのだが...
何と言うか、全編「おふざけ」(^ ^;
一応の設定としては、
「壮大なスケールでチンケなイタズラをする」
悪の組織「ZOKU」と、それを阻止する
「TAI」との戦い...がメインなのだろうが...
登場人物が誰一人まともでないし、
「ZOKU」の代表と「TAI」のヘッドは
幼なじみで仲良しだったり...(^ ^;
「悪の組織」とか言っても、やってることは
「他人の畑のサツマイモを掘り出して
勝手に芋版を彫ってまた埋め戻しておく」
など、本当にくだらないことばかりで(^ ^;
悪の組織が着々と準備してたイタズラが
「上司」からダメ出しをくらって、
結局お蔵入りとなり...その回は
「イタズラが不発に終わる」という
前代未聞なストーリーだったり(^ ^;
何と言うかギャング小説の「前提」の
お約束をすべて反古にしている感じ(^ ^;
こういうのを「パロディ」と言うのか?
機械類の描写が妙に細かかったり、
TAIのメンバーである高校生の女の子が
学者肌の三十男に恋心を抱いたり、
S&Mシリーズと印象がカブる部分はある。
が、全体を通して言えるのは、
やはり壮大な「おふざけ」だな、と(^ ^;
ある意味「こんなんで金とっていいのか」
という雰囲気すらただよう逸品(^ ^;
ま、読んで楽しいので、ものすごく純粋に
「娯楽小説」な訳ですが(^ ^;
Posted by ブクログ
「押しつけがましいんだよ」野乃は部屋のほぼ中央に立って、スピーカを睨みつけていた。
「そのとおり。押しつけがましい。そもそもが、芸術とは押しつけがましいものなのだ。自分にとって美しいものが、他のみんなにとっても美しいはずだ、と楽観する、錯覚する、思い込む。つまり自惚れだ。そういう心理と、それらに圧倒される集団催眠的なシステムの中に、芸術は蜃気楼のごとく存在しているのだよ」ロミはなにかを読んでいる口調だった。
Posted by ブクログ
『そういった言葉に還元できるような、単純な理由で我々は動いていない。』
犯罪未満の壮大な悪戯を目的として動く組織と、それを阻止すべく日々機関車で徘徊する組織との掛け合いを描く。こういった対立構造を打ち立てる発想自体が、そもそも森氏らしいといえばそうなんだが、やはりこの人の作品らしく、いい意味で期待通りのオチで締めくくられていた。尻切れトンボで終わることの美徳、勘違いという認識自体の信憑性のなさ、野乃ちゃんの可愛さ、etc。ユーモア本にあって、中々内容の濃い一冊。
Posted by ブクログ
新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/8/22〜8/28
大真面目にいたずらを仕掛けるZOKUとそれを防ぐTAIの争い。森版タイムボカンシリーズか?でも、登場人物はS&Mシリーズを小ぶりにした感じ。
Posted by ブクログ
スカイ・クロラとは全く毛色が違う作品でした〜.
スカイクロラシリーズは,私の中で「透明感」「綺麗」「刹那」「ひんやりするような暗さ」とか
そういうようなイメージなのですがこの作品には全くそういうイメージはなく…
同じ人でここまで毛色が違う作品が出てくるんだなぁ,さすがだなぁと思いました!
話の途中途中で出てくるいたずらが面白くって,次は何が出てくるんだろう,とわくわくしたり,
ノンノちゃんの恋はどうなるのかなぁ,とかドキドキしてみたりと面白かったです.
出てくる人物もみんな一風変わっていて魅力的だったし!マンガとかになったら面白いだろうなぁ
ただ,終わり方がさらっとしすぎていて,ちょっとわかりにくくて残念だったかも…
揖斐くんとノンノちゃんはどうしたんだろーとか,ZOKUとTAIはこれからどうなっていくんだろーとか,
終わった後に想像できるようなラストだったらもっと良かったかと思います.
Posted by ブクログ
“犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体、ZOKU”
一番の被害者は些細な悪戯を受けている人達ではなく、ZOKUの一員である筈のロミ・品川さんです(笑)
Posted by ブクログ
物語としては好きでもないような……。
くだらないことを真剣にやる人たちというのは面白いなぁ。
この本の科白に好きなところがあって、深く頷いた。
抜粋しておけばよかったな。
後で見返すか……。
Posted by ブクログ
森博嗣のシリーズ外作品。
森ワールドが好きな人なら楽しめる。
人に勧めたくなるほどではないけど…
一種のエンターテイメントかなぁ。。。
「うん、目的がないこともまた目的といえる。良い点に気づいたな。そうなんだ、もっと無駄なことをしたいのだ」