森博嗣のレビュー一覧
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東野圭吾さんが亡くなってしまった今、間違いなくミステリーを楽しめる本を書く一人。
森博嗣。
東野圭吾さんに比べて、森博嗣さんはとてつもなく心情とかそういうのはドライ。もう、ドライハートなのよ。
でも、そこがまた面白い。
展開も、人間像も。
紅子がずーっと好きになれなくて、犀川教授は結構好きだったのに、紅子はなぁ。
こういう女があんまり好きじゃない。
と、思ってたものの、数冊目になるとそんな紅子にも慣れてきて、なんとも思わなくなった。
付き合いがそうさせるのかぁ。
立ち位置は犀川先生と同じような立ち位置だから、犀川先生のお母さんであらせられるものの、さすがだなぁ。と。
犀川先生の周り -
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ネタバレ
私はまだ学部3年なので研究って実際どんなものなのか正直あんまり分かっていないが、授業でやる勉強とは違って、自分で問いを見つけてそれについてずっと考え続けるものなんだろうな〜くらいには分かった。
院に進んだらこんな景色を見ることができるのかな、と思った。
喜嶋先生みたいに、研究に没頭して、世の中の雑音が少しずつ遠くなって、自分の興味のあることだけが鮮明になっていくような世界。外から見たら「静かな世界」なのに、その人の中ではものすごく濃密な時間が流れている感じがして、なんかいいなと思った。
研究職に向いている人って、単純に頭がいい人とか、勉強ができる人というより、自分が面白いと思ったものに対し -
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最初から最後まで難しかった…
文章は読みやすくてサクサク進められるし、情景も思い浮かぶけれど、いかんせん私が文系だからなのか、天才同士の会話に終始置いて行かれている感じがした。
とはいってもストーリーが退屈だったわけではなく、多分こういう楽しみ方で合ってるんだろうなという感じはする。
登場人物全員がもれなく優秀で頭がいい、その中でもメインキャラクターは全員天才、その天才たちが作り上げた、外界から切り離された理想的な研究施設というちょっぴりSFチックな世界観と天才同士のオシャレなセリフの掛け合いを、「ほえ~すげ~」と楽しむ作品なんだと思う。
その分、没入感はあまりなく、傍観する感じに近い。
ただ -
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科学者として、女として、そして母として
Vシリーズの今作品を読み始めたときまず思ったこと、あれ?この舞台知っているぞといいこと。超音波研究所再びということでこれは前のエピソードを読んでいた方がいいなと思った。
地下空間のさらに地下にある密室空間から発見された遺体、そしてかつて起こったスペースシャトル内での惨劇。宇宙空間と地下空間で起こった二つの事件がどのように繋がるのかワクワクしながら読んでいたら、明らかになった真相にびっくり、こういうアプローチからの「どうやって殺したか?」を提示できるのは理系ミステリィの森博嗣作品の所以たるところを感じた。
今回は中盤での紅子さんの振る舞い、前の夫であ -
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そうきましたか。
っていう返しが絶妙です。
いや、ね。
そういうふうにね。
連続殺人鬼への思い込みたるやいかにです。
S &MシリーズからのVシリーズだけど、どーしても犀川先生がいいわぁ。やっぱり。
紅子は好きになれない。
なんだろうなぁ。
なんか好きじゃないんだよなぁ。
なんだろなにがそうさせるのかな。
のらりくらりもそうだし、
なんかこうね、チャラチャラしてそうなお嬢様っていう謎の設定もそうだけど、
なんか掴みどころのない。ついでに笑いのツボがようわからない、ちょっとズレた女が主役って、どうもこうも入り込めないわぁ。
こういう人、すっごい女の人目線で苦手にされるタイプだと思 -
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「S&M」と「V」が交わりしとき
今回の作品はなんと前シリーズのS&Mシリーズとの交わりということで、萌絵ちゃんが出てきます。国枝さんとの会話の感じも前シリーズの懐かしさを感じるし、なんといっても電話でのやり取りをする犀川先生の素っ気ない中の信頼とか、萌絵ちゃんならたどり着くという期待とかそういう愛情も感じた作品。
こういったある種のコラボというか、交わりというものに絶対あるのは、どちらを引き立てるか、その匙加減によってせっかくのコラボが批判の対象になってしまうこともある。
その中で今回は紅子さんはエピローグに、犀川先生は電話でのやり取り、安楽椅子探偵としての登場にするこ -
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全体的にはまあまあ。THE理系の思考で興味深かった。「集中とは思考を排除するもの、さらには人間は排除するもの」「自己主張とは自分の意見を述べること、願望を述べることではない」「やる気なんてどうだっていいから、今日はこれだけやろう、ということ。やる気の問題にしない」など印象に残るフレーズが多々あった。ただ、中盤からよく分からなくなった。読みにくく、理解しにくい言い回し多発。なので星3に。
ただ、全体を通して前向きな気持ちにはなった。自分に集中力がないことを残念に思っていたが、そもそもそこが問題じゃなく「やる気頼み」だったことが間違いと改めて思った。計画を立て、やる気がなくともやるという習慣を大事 -
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この著者の小説はやたら長くてマニアックなので、ほとんど読んだことがないのだが(全てがFになるを途中まで読んで放り出した)、エッセイは軽妙でとても面白い。変人だからこそ常識的思考にとらわれずにクールな見方ができるのだと思った。この著者は山奥でミニチュア機関車を庭に走らせて(50メートルもあり、交差点も信号もある)、この鉄道のメンテナンスや犬の散歩などで、社会とは途絶された世界の生活を楽しんでいることであろう。多くの日本人が、世間の同調圧力に屈して、人並みな人間となり、人並みの人生を送っている中で、彼のような生き方は羨ましくもある。確かに彼が言うように、現代人は過剰な他者依存をして、必要のない同
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〈絆〉を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって〈絆の肥満〉状態。
ここに乗っかっていたのが自分だったと今は思えるようになれた。会社の飲み会も、某団体に所属していた時やボランティアに励んできた時も、ひとつのテーマを共有して仲間と一緒に生きていくのは大切と感じていた頃だったからだろうか。
実際繋がっていたSNSもLINEも連絡先も全て消し去ってしまっても何ら問題はなく、絆やつながるということを中心にするとかえって疲れてしまうことに気づいた。とはいえ、全てを断ち切って仙人のような生活とはいかないので、程よい距離感で共生していくというのが今のところ一番良いと感じている。
ソローの -
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ネタバレ真賀田四季博士ってちょっと人間臭い
近親相姦も、不服従の娘を殺すのも、都合が悪くなって山根を殺すのも、全部が人間臭い
読者が初めて相対した真賀田四季は機械的で、無機質な、まさしく天才の像だった
そんな彼女が奇妙な死体となった時ですら、事件の異常性から真賀田四季の像は揺るがなかった
しかし、ラストにかけて真相が判明していくにつれ、彼女の鋼鉄のメッキは剥がれていく
彼女の天才的犯行が明るみになるほど、徐々に彼女が人間に見えてくるから不思議だ
コンピュータ関係が時代的に古いものであるというのも大きいかもしれないが、数々の犯行は至ってシンプルで、そして若干の疑問点が残り、そして逃走劇すらも人間のそれで