森博嗣のレビュー一覧
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諦めることは悪い事というイメージがあるけれど、この本を読んで諦める事は生きる上で必要な事と思えるようになった。また作者が本書の中で「諦めるべきがが悩む前に、具体的にここまでどんな行動したの?」と繰り返し問いかけてるシーンが印象的だ。夢や転職、移住etcを諦めるべきか悩む人多いけど、確かに、その実現に向けて、何したの?って言われるとネットで調べたりする位で結局何も具体的なアクションしてないじゃんってケースが自分自身にもある。
他者に期待し過ぎるのも控えるようにする。勝手に期待し自分の思う通りにならないからって、勝手にイライラしたり幻滅したり諦める決心をする時に苦しくなる。
現代人は正解や正解に辿り着く手段を見つけるのに取り憑かれているとも描かれている。コレはネットや生成AIで直ぐに情報を集めて正解(らしきもの)が出てくるからだろう。本当はもっと色々と失敗して遠回りして自分なりの正解を見つけるで良いんじゃないのって本を読む前から個人的に思ってたので、印象に残ってる。 -
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面白い!けれど自分がパソコン関係に疎すぎるのか時代なのかフロッピー?UNIX?と節々で想像することの出来ないものが登場して飲み込むのに時間がかかりもした。手元にある初版のものが1999年なので仕方なしとしたい。
犀川創平と西之園萌絵の関係性が気になって2作目に手を出したところもあるので、節々で描かれるふたりの掛け合いには満足。犀川創平が格好良すぎるし西之園萌絵は最高にかわいい。赤いスポーツカーに乗っているのが良すぎる。殆どキャラ読みかもしれない。
中でも最後のシーンがすごくすきだ。犀川創平の役に立たないものの方が楽しいという考えが美しい。人間だけが役立たないことを考え、内緒に出来る。 -
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ネタバレS&Mシリーズの4作目。
なんとなくだがシリーズの中で一番複雑で分かりにくいと思ってしまった。まぁ私の読解力と理解力が乏しいせいだが、、
S&Mシリーズはずっと動機は考えず、犯行が可か不可かを考え推理をする。動機は後付けのようなもの。
今回の動機であった「ノートを真っ白にしたかった」というものに少し共感してしまった。よくない意味での完璧主義者のような感覚か。
密室を作った理由は密室を作る必要があったと思い込ませるため。なんとも身近で見落としがちなポイントだろうと思った。
急に創平と萌絵の距離が縮んだ。
もうプロポーズまでしちゃって。シリーズ10作目まであるけど6.7くらいでキスくらいしてそうだな() -
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ネタバレまだ殺人のヒントにすら辿り着くことすらできてないのに、また次の殺人が起きて…と、スピーディーな展開に飽きが来なかったです。
天才がプログラムした「四重」の密室殺人には心惹かれるものがあります。
そして、タイトルにもなっている「すべてがFになる」が事件を紐解くヒントになっており、のちに主人公がしっかり解説してくれます。ですが、ド文系の私には一文字も理解できませんでした。
私が、私の予想通りの上振れない知能で悲しくなります。完璧に理解できる頭脳なら良かったのに…(悔)。この本自体は初版から28年経っている作品ですが、VRの描写が登場しています。数年前に読んでいたらもっと理解ができなかったと思います。今のタイミングで興味持てて良かった。
話は上記のように面白かったです。
ですが、登場する人物が全員アニメっぽいキャラクターなのが、どうしても受け付けませんでした。また、結局は本筋と関係なかったVRの場面の、細かすぎる情景描写などは、物語のノイズに感じました。
本筋と関係ない所でモヤモヤしてしまったので3にしましたが、本当は3.5。 -
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現状の関係性を変えるため、踏み出した一歩
Gシリーズは謎解きというよりも背景にある真賀田四季の影を感じながら読んでいく方が面白いのではないかと段々と思いつつある今、今作品も森博嗣さんらしい深掘りと心理描写がらされていた。
一番私がすごいなと思うところは森博嗣さんは物語の核心部分を溜めて出すというよりは、さらっと自然に、登場人物達の雑談とか思考の中でさらっと描写しちゃうところ。おしゃれだなぁと思う。構成とか文章表現の中にあるトリックをさも日常にありふれた1ページのように描写するのは逆に読者の中に思考を促していていいなと思う。
今回はなんとなく犯人はすぐに察しがつく。ただその犯人の内面の描写が丁寧にされているのは今までの犯人をある意味であまり深掘りしない森博嗣さんの作品群の中では意外性があるなと感じた。
登場人物達の関係性にも変化が、特に海月さんと加部屋さんのやり取りと駆け引きと、そして一歩踏み出す姿にはもはやミステリーの謎なんて一回どうでも良くなっちゃうほどの読み応えがあり、西之園さんと犀川先生のあのS &Mでのやり取りを思い起こさせるようなトキメキがあった。Gシリーズにはなかなかなかったこの描写、読み手の私が一番求めていた描写かもしれない。
赤柳さんの振る舞いも、どれだけの真相に迫っているかも気になる中でラストの一文には読み手としてもグッとくるものがある。シリーズを通して色々な人を徐々に好きになってくる作品だなと改めて感じた。 -
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ネタバレ孤島の研究所で発見された密室状態の死体を理系教授の犀川とお嬢様生徒の西之園コンビが解き明かしていく、哲学的要素と科学的発想が光る本格ミステリー。
1996年の作品だけあって、めっちゃタバコ吸うな!笑
コンピュータ系の話が少し難解な部分もあり、理解していたら、皮肉な部分とかも少し楽しめたのかもしれないが、文系には少し楽しみが少なかった。ただ、難しすぎて読めないわけではない。
人が中に入れない密室を、まさか、産まれるという点で解決してくるトリックは見事!
プラスして入れ替わりトリック、被害者も協力者というのもあり、だいぶこんがらがって、混乱をきたす仕上がりだった。頭疲れた。
ただまぁ納得感はあるし、そこまで変とも思わなかったので、よくできているなーと。
天才、真賀田四季というキャラクターにいろいろと翻弄された。多重人格に加えて娘、妹と入れ替わるんだから、そりゃ分かるわけねぇわな。
どちらかというと、ミステリーメインではなく、哲学的な話がメインなのかもしれない。 -
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読書番組で、中野信子さんが森博嗣さんを推していた。脳科学者が推すのは脳に合理性がありそうな期待がある。森さんの名前は知っていたが「嗣」の文字のせいかむずかしそうな勝手な印象があって読んだことはなかった。中野さんはその推理小説群を推していたが、僕は自分が推理小説を読む段階にないと長らく思っている。エンタメ要素が強いと思っているからだ。
そんな森博嗣さんの中で、興味深いタイトルがあって手に取った。日頃ラジオ日経を聞いている中で「増やした後の減らし方」というコーナーがあり、世間にはそういうニーズがあるのか、とも思っていたし、ダイウィズゼロも良く読まれているようだ(斜め読みはした)。
とにかく森さんの人となりが分かってとても良かった。工学部出身同士、根底の価値観が似ているように思う。お子さんが赤ちゃんの頃、奥様のミシンが壊れて、森さんが修理しようと、更に再起不能の状態にして、奥様に大泣きされた、というくだりはとても理解できたし泣けてきた。
森さんは「好きなことに使って減らす」主張で、その核は庭園鉄道みたいだ。それはそれなりにお金がかかるだろう。僕は好きなことはいくつかあるものの、物は減らしたい方針でもあるためか現実にはあまり使い途がない。欲しいものは技術や判断力が先ず挙がる。とりあえず読書で好きなことを探そう。推理小説もいずれ読みたい。 -
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ネタバレ森博嗣さんらしい独特な世界観。
永遠の命を持ち、生まれ変わりながら、戦争のなかで人を殺し続けるキルドレ。
本作は良く分からない曖昧な表現が多く、なんか主人公であるカンナミはパイロットで、腕利きで、どこかと戦争してるっぽい、というなんとなくでストーリーが進んでいく。
それは、キルドレが、永遠の命をいきるため一種の防衛本能として、記憶に靄をかけることから、そのような表現になっていたこと、カンナミは、前任者(クリタジンロウ)の生まれ変わりであり、だからクリタを知っていた登場人物はカンナミに対して、丁寧な説明をしなかったり、「僕」という一人称を使用したカンナミにたいして笑っていたこと、なとがラストで明らかになり、それらにはっと気付かされたとき、すごい快感だった。 -
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かつての悲劇を、あなたはどう捉え生きていくのか
Gシリーズを読み進め、今作品はスタートから死体が四人分、しかも歯が抜かれているという猟奇的な引き込みからスタートし、主に西之園さんの視点から西之園さんの過去への捉え方も踏まえて話が進んでいく。
トリックはそんなのありか!と思いくらいの大胆さ、ただ確かに伏線は貼られていたといったものであり、伏線が繋がった時は驚きと同時に納得をしてしまう自分がいた。作者の博士としての領域を活用したトリックだったなぁと感じた。
Gシリーズはどちらかというとあまり被害者に深掘りがない。さらっとしているところが多く、なので探偵役たちの深入りのしていない感、あくまでも謎解きの部分のみに介入し、その後の展開からは手を引くといった部分が多い。思い直せばS &Mシリーズとかは毎回のように西之園さんピンチになってるヒロインムーブがあったなと感じた。
それがなくなりあくまでも一歩引いた立場になりつつある西之園さんの成長は犀川先生の影響と存在があるが故。今作品は彼女の根幹の内面にも触れる、それを元に対話をするシーンがあるが、そのような考えに至り、その考えを共有したいと思える相手がいて、その考えを分かち合える自分たちがいるところが良きです。
いつもの通り学生たちがある意味で賑やかしに止まっているところが少し残念で、新章はあくまでも今までのキャラクターをクロスさせて深掘りしていく話なのかなぁとも少し感じてしまっている。魅力的なところがまだ掴みきれてない。
悲しみの捉え方が、その後の行動が、人生を大きく変える。私もいま30年少しの人生をあゆみ、その中でいろいろな出来事があった。残りはあと今の同じくらいと、あと少しくらい。そう思うと今の自分を創った今までの人生は長くもあり、そしてこれからの自分を創るこれからの人生は短くもある。逆もまた然り。