森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレs&mシリーズの7作目。
有里匠幻の事件と同時期に起きた蓑沢杜萌の事件について描かれた話。
これまでの作品とはややテイストが異なる感じがした。他作品と比べると理系要素はかなり薄めだと感じた。
事件自体がおまけというか、あまり事件にフォーカスした内容ではないと思った。どちらかというと杜萌の過去だったり杜萌自身について描かれていた。
杜萌が殺していたというのは分からなかったけど部屋に入ったのが赤松ではない事や恐らく杜萌の彼氏が関わっているという事は分かりやすかったと思う。
萌絵がチェスを通して杜萌が殺人を犯した事に気づくシーンは悲しかった。親友の犯罪をこんな形で知ってしまうっていうのは辛か -
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20年来のライトな森読者です。
うーん、、、悪くないけど、これはもとの短編のほうが好きだなあ。
短編集『地球儀のスライス』か、『パラシュート博物館』に出てくる短編で、私はその短編集の中で『キシマ先生の静かな生活』(原題)が1、2を争うほど好きな作品だった、気がする。
(そもそも森博嗣の長編は私にはけっこう当たり外れがあって、というか、自分に対する適・不適があるのだけど、短編だと、その適・不適の落差がさらに大きくなるのです。でも私は『まどろみ消去』などの、初期長編のインターミッションに書かれた短編集がけっこう好きでした。)
元の短編集では、森博嗣にとっての神様である萩尾望都が解説を書いておら -
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森博嗣さんの理系小説は、読んだ作品はまだ少ないのですが大好きで、気になって読んでみました。
そしたらもう、こんなにも正直に公開してしまっていいのかって言うくらい正直に話してしまっていて心配になるほど。
いや、やっぱり物書きで食っていくのって、想像はしていたもののそれ以上に大変な世界なのだなと改めて勉強になった。
そしてさらには、ベストセラー、ロングセラーの強さもまた知ることになるのですが、それを超える超えないの葛藤や戦いもまた簡単な話ではなくて、小説家の方へのリスペクトがまた大きくなりました。
この本は少し古い時代の話ではあるので、今の最新の社会情勢での小説家の収支がどうなっているのか -
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wwシリーズ第5弾
君たちは絶滅危惧種なのか?
Are You Endangered Species?
難しい。。。
最後がわからなかった。
オーロラが呼んだトンランスファはデボラなのかな?
物語は動物公園、自然公園で人が
動物(ウォーカロン)に襲われた事件の調査
一方でクーパー博士のようなヴァーチャルに身を置く集団達が登場(動物ウォーカロンの研究をしてた人達)
もはや、バーチャルがメインで
現実世界との区別がさらになくなってきたので
一気に読まないと、わけがわからなくなってきた。。
最後のエピローグがわからなかった
(間をあけすぎた、反省)
もう1回読まないと。。。 -
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ネタバレ面白かった。
50年前に起こった密室での不可解な自殺。それと似た状況でまた死体が発見されてしまう。2つの密室と壺と匣の謎を萌絵と犀川が調べるという話。
今回のトリックは、正直誰が分かるのこれ、って思った。解かれるために描かれていないと思う。実はマリモが林水を運んでたこと、死体はあるけどそれをいないと言ったりとか、めちゃくちゃ発想を飛躍させないと無理だと思う。一応電池とかタバコの吸い殻とかでヒントは出されてるけど相当無理ゲーだと思った。壺と匣に関しては頑張ればギリギリ分かりそうな気もする。壺の中の鍵を凶器に使ったというのはびっくりしたし、よく考えられてると思った。鍵を溶かして凶器として使いそれを -
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ネタバレ日本科学大学で開催される建築の学会に犀川、萌絵、加部屋一行が参加した。副学長のもとに「GOSIP」と書かれた段ボールの包みが届き、その中にはλと刻まれたプルタブ付きのキウイが入っていた。
まるで爆弾のように見せかけたキウイだが、犀川は「なぜアボカドじゃないんだろう」の一言。そしてついに犠牲者が出る。
全体的なシリーズとして、真賀田四季の存在を匂わせるのは島田文子の存在。彼女は時田玲奈が自殺したことは、真賀田四季が仕組んだ事件ではなく、本人が絶望して行ったことだといった。真賀田四季に関わる人間は、ある種の起爆スイッチを埋め込まれるのだと。
クラゲくんに手作マグカップ渡そうとしてた加部屋ちゃん