森博嗣のレビュー一覧
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ラーメンと云えば、家系、二郎系、醤油に豚骨、味噌や台湾風などキリが無いほど様々あるけれど、日本が誇るラーメンと云えばやはりインスタントのラーメンではないだろうか。
お湯を入れて三分待つだけで食べられるカップラーメンもあれば、鍋で煮込んで食べる袋麺がお手軽だろう。災害時の非常食にも役に立つので常備している方も多いのではないだろうか。
そんな袋麺の賞味期限って気にした事がありますか?
ギリギリだから大丈夫だろう、多少過ぎてるがまだイケるだろう。そんな軽い気持ちでインスタントラーメンを食べてしまった登場人物たちは、男は女に!女は男に!性転換してしまう。
そんな不思議な連作短編です。
小腹が空いた夜食にはお気を付けください。 -
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お金の減らし方というタイトルに内容は合っていない。お金についての考え方、お金の使い方が適切ではないか。
内容は極めて合理的でその通り。
20億稼いだ作家だから言えるというところはあるが、誰しも自分の満足のために自分の稼いだ金は使うべき。迷うのはそれほど欲しくないからだというのもそうだろう。
疑問点は、人間は普通、著者ほど合理的で他人に配慮しなくていい立場でないことだろうか。
あと、もう一生金に不自由しないだろう著者が何故まだ仕事してるのかが疑問。書くのは好きじゃないと公言してるのだから、こんなエッセイを書くより、好きな工作をするのが著者の主張に合うのではないか?
好きでもない仕事をしてるのは、金のためか、承認欲求のためか、いずれにしても、この本自体が著者の主張に合わないように思える。 -
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被害の連鎖に、推理の一貫性が見出せるのか
Gシリーズ2作品目にして、このシリーズの推理の道筋が見えてきたような気がする。推理役の海月さんが示すのは客観的な事実の照らし合わせによる、妥当性が高い納得解の提示。
今までのシリーズのように警察の方と強い繋がりがあるわけではなく、犯人と立ち向かうわけでもない。そういったところは犀川先生や紅子さんもはまた違った推理のあり方をこれからも見ていけそうだ。
同時にそこに必要な客観的な裏付けをその後に他に託すといった形により、あくまでも推理担当といった役割分担が明確になっているなとも思った。
同じマーク「θ」をつけられた被害者という「連続性」に対して、何が「連続」しているのか、何が「不連続」「独自性」があるのかといったところが推理の一貫性には大切。こういうパターンだから次はこうといった先入観を持たず、一つ一つの事件の事実に着目することが大切かと思う。
よく今までと同じようにというのは持続ではなく衰退といった考えがあるように、今までの型に当てはめず、一つ一つに新しさを見つけていけるように、推理の発展を見出せるように、私もこれからの読みにいかしていきたい。 -
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東野圭吾さんが亡くなってしまった今、間違いなくミステリーを楽しめる本を書く一人。
森博嗣。
東野圭吾さんに比べて、森博嗣さんはとてつもなく心情とかそういうのはドライ。もう、ドライハートなのよ。
でも、そこがまた面白い。
展開も、人間像も。
紅子がずーっと好きになれなくて、犀川教授は結構好きだったのに、紅子はなぁ。
こういう女があんまり好きじゃない。
と、思ってたものの、数冊目になるとそんな紅子にも慣れてきて、なんとも思わなくなった。
付き合いがそうさせるのかぁ。
立ち位置は犀川先生と同じような立ち位置だから、犀川先生のお母さんであらせられるものの、さすがだなぁ。と。
犀川先生の周りのメンバーより、より個性的なメンバーに囲まれてるし、とてつもなく非現実的な生活してるように感じられる紅子だけど、なんだか惹きつけられます。
今回の謎もアクロバティックだったなぁ。
まさか飛行機の中で殺されるなんて。
ましてや、操縦士が。
建築士の製図試験に追われて、ギチギチだけど、やっぱり本には癒される。
楽しみました!
#建築士一級製図
#9時から21時まで授業
#きつい -
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ネタバレ
私はまだ学部3年なので研究って実際どんなものなのか正直あんまり分かっていないが、授業でやる勉強とは違って、自分で問いを見つけてそれについてずっと考え続けるものなんだろうな〜くらいには分かった。
院に進んだらこんな景色を見ることができるのかな、と思った。
喜嶋先生みたいに、研究に没頭して、世の中の雑音が少しずつ遠くなって、自分の興味のあることだけが鮮明になっていくような世界。外から見たら「静かな世界」なのに、その人の中ではものすごく濃密な時間が流れている感じがして、なんかいいなと思った。
研究職に向いている人って、単純に頭がいい人とか、勉強ができる人というより、自分が面白いと思ったものに対して、周りが見えなくなるくらい没頭できる人なのかもしれないと思った。
そう考えると、研究ってちょっと怖いものだとも思う。研究に夢中になるほど、それ以外のものが見えなくなることもある。でも、それくらい何か一つのことを好きになって、自分の時間を全部使って考え続けられるのは、すごく羨ましく感じた。
院進か就職か迷っているいまこの本を読んで、余計に自分は数年後どうなるのか、どうなりたいのかを考えさせられた。今はまだ研究する側の世界を外から見ているだけだけど、院に進んだらいつか自分もこういう静かな世界の中に入っていくのかな〜そこまで熱中できるものに出会えるのかな〜
最後のはなに⁉️なんで喜嶋先生の奥さんは自殺したの!!喜嶋先生が具体的に沢田さんのどこが好きだったのかも分からないし美貌と知能だけで好意を持っていたとしたら、沢田さんが他の人と離婚してまで結婚したのに何があったんだ⁉️ってきになる
自伝的小説だからそこらへんは分からないままなのか〜( ; ; )現実と同じであんまり全てを知ろうとしない方がいいですかね
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科学者として、女として、そして母として
Vシリーズの今作品を読み始めたときまず思ったこと、あれ?この舞台知っているぞといいこと。超音波研究所再びということでこれは前のエピソードを読んでいた方がいいなと思った。
地下空間のさらに地下にある密室空間から発見された遺体、そしてかつて起こったスペースシャトル内での惨劇。宇宙空間と地下空間で起こった二つの事件がどのように繋がるのかワクワクしながら読んでいたら、明らかになった真相にびっくり、こういうアプローチからの「どうやって殺したか?」を提示できるのは理系ミステリィの森博嗣作品の所以たるところを感じた。
今回は中盤での紅子さんの振る舞い、前の夫である林とのやり取りの中でより今までにないほどの「母」としての要素、そして「家族だった」という要素を感じた。今回のエピソードのテーマでもある「家族観」をより深ぼってくれたと思う。
Vシリーズは紅子と林と、祖父江との三角関係も見どころの一つ。S &Mシリーズのときはどちらかというと西之園さんから犀川先生への憧れや愛情といった二者関係だったものが、三角関係になったことでより描写や奥行きが大人向けにもなっているんだなと感じている。
色々な深掘りや伏線、匂わせをして進んできたVシリーズも残りあと1作品とのことでどのような終わり方をするのか楽しみにしたい。 -
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そうきましたか。
っていう返しが絶妙です。
いや、ね。
そういうふうにね。
連続殺人鬼への思い込みたるやいかにです。
S &MシリーズからのVシリーズだけど、どーしても犀川先生がいいわぁ。やっぱり。
紅子は好きになれない。
なんだろうなぁ。
なんか好きじゃないんだよなぁ。
なんだろなにがそうさせるのかな。
のらりくらりもそうだし、
なんかこうね、チャラチャラしてそうなお嬢様っていう謎の設定もそうだけど、
なんか掴みどころのない。ついでに笑いのツボがようわからない、ちょっとズレた女が主役って、どうもこうも入り込めないわぁ。
こういう人、すっごい女の人目線で苦手にされるタイプだと思うけど、この人でシリーズ続くのきついなぁ。って2冊目で思ってます。
なんだろう、なんかいやなんだよなぁ。
みてるとモヤモヤする。
事件と解決の話までは面白いんだけど、紅子が邪魔だ。
これはわたしだけなのか。
#紅子が好きじゃない。
#あーわたしこういう人嫌いかもなぁ
#あんまり出会ったことないけど -
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「S&M」と「V」が交わりしとき
今回の作品はなんと前シリーズのS&Mシリーズとの交わりということで、萌絵ちゃんが出てきます。国枝さんとの会話の感じも前シリーズの懐かしさを感じるし、なんといっても電話でのやり取りをする犀川先生の素っ気ない中の信頼とか、萌絵ちゃんならたどり着くという期待とかそういう愛情も感じた作品。
こういったある種のコラボというか、交わりというものに絶対あるのは、どちらを引き立てるか、その匙加減によってせっかくのコラボが批判の対象になってしまうこともある。
その中で今回は紅子さんはエピローグに、犀川先生は電話でのやり取り、安楽椅子探偵としての登場にすることで、萌絵ちゃんと保呂草さんに焦点ができているところがよかった。保呂草さんが萌絵ちゃんにどこか紅子さんを感じてるところとか、紅子さんが萌絵ちゃんと繋がりがありそうなところとか、そういった今後への伏線とかキャラクターの深掘りがより読み手を楽しませてくれたように感じる。
今回はメビウスの輪の建造物が舞台といった、もうそれはカラクリ屋敷みたいな感じじゃん!みたいなツッコミはさておき、奇想天外な舞台装置を文字の力のみで伝える表現力も素晴らしいと思う。 -
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全体的にはまあまあ。THE理系の思考で興味深かった。「集中とは思考を排除するもの、さらには人間は排除するもの」「自己主張とは自分の意見を述べること、願望を述べることではない」「やる気なんてどうだっていいから、今日はこれだけやろう、ということ。やる気の問題にしない」など印象に残るフレーズが多々あった。ただ、中盤からよく分からなくなった。読みにくく、理解しにくい言い回し多発。なので星3に。
ただ、全体を通して前向きな気持ちにはなった。自分に集中力がないことを残念に思っていたが、そもそもそこが問題じゃなく「やる気頼み」だったことが間違いと改めて思った。計画を立て、やる気がなくともやるという習慣を大事にしよう。分散思考バンザイ。大事にしたい。 -
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この著者の小説はやたら長くてマニアックなので、ほとんど読んだことがないのだが(全てがFになるを途中まで読んで放り出した)、エッセイは軽妙でとても面白い。変人だからこそ常識的思考にとらわれずにクールな見方ができるのだと思った。この著者は山奥でミニチュア機関車を庭に走らせて(50メートルもあり、交差点も信号もある)、この鉄道のメンテナンスや犬の散歩などで、社会とは途絶された世界の生活を楽しんでいることであろう。多くの日本人が、世間の同調圧力に屈して、人並みな人間となり、人並みの人生を送っている中で、彼のような生き方は羨ましくもある。確かに彼が言うように、現代人は過剰な他者依存をして、必要のない同調を繰り返しているのかもしれないと思いました。
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〈絆〉を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって〈絆の肥満〉状態。
ここに乗っかっていたのが自分だったと今は思えるようになれた。会社の飲み会も、某団体に所属していた時やボランティアに励んできた時も、ひとつのテーマを共有して仲間と一緒に生きていくのは大切と感じていた頃だったからだろうか。
実際繋がっていたSNSもLINEも連絡先も全て消し去ってしまっても何ら問題はなく、絆やつながるということを中心にするとかえって疲れてしまうことに気づいた。とはいえ、全てを断ち切って仙人のような生活とはいかないので、程よい距離感で共生していくというのが今のところ一番良いと感じている。
ソローの”孤独の愉しみ方”を読み間もないからか、これからも孤独を味わおうと思った次第。