森博嗣のレビュー一覧
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25 大人たちが支配されている観念が覆ると
こどもたちは大人を見放すことになる。
戦時中は戦う人が偉い、経済成長期は働く人が偉い、
現代は人の絆、友達の輪を大事にする人が偉い、と
価値観が時代ごとに大きく変わっている。
そしてこの価値観が崩壊したとき、こどもたちは
今の世代の大人を信用しなくなるかもしれない。
下の世代と意見が合わなくても、こちらの価値観を
押し付けすぎないように気をつけよう。
31「やっていけない」と「やってはいけない」の
微妙な違いについて。
32「鉄道模型」と「模型飛行機」、前後関係に意味が?
名詞が並んで複合された言葉は、一般に、前の語が
形容で、後ろの語がその本 -
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私を操る、見えざる糸とは
Vシリーズの2作品目はミステリ作品にありがちな伝統文化のお家騒動。操り人形の舞台で起こった連続殺人の謎を追いつつも、作品全体に流れる悪魔じみたオカルトの世界観にも触れていた。
作品としてのトリックはシンプルで事件が進むにつれて誰が犯人なのか、どのように犯行に及んだのかは分かり易い。ただこの作品の本質はそこでは無いような気もする。それが最後の一行に込められた「見えざる糸」の種明かしなのかなとも思いつつ、もうここまで来るとそれはどちらかというと読み手を驚かせる衝撃を超えたオカルトとかそちらのゾワっと感の強さを感じてしまった。
登場人物の深掘りも段々とされていく中で未 -
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表紙のきれいな写真に惹かれて手に取りました。
工学博士の著者が、森の中の静かなお家で自分の好きなことだけして過ごす日々と、世の中や人生についての考えなどを語る随筆集。
合理的で共感できる部分もたくさんあった。ちょうど世の中の同調圧力(圧をかけている方は気付いてないけど)に疲れていたので、そんなの知らんがな!やめたらええやん!的な論調は(著者にそんなこと言ってないって怒られそう)スカっとすることもあった。
ただ、そんなに頑なに拒否らなくても…もうちょっと寄り添ってもいいんじゃ?と思う箇所もあり。
でも飼い犬がとても懐いているし、奥様を大切にされてるし、良い人なんだなあと思いました。
小説を書かれ -
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ネタバレp42-43
11文章を書き写すことが作文ではないように、
人の観察を観察しても意味がない
絵でも文章でも、何故そんなものを描いたのか、という点に作者のオリジナリティがあり、作者の創造力が宿っている。
つまり、人の目を通したものでは、「着眼」という最も大事な行為が抜けている、ということ。
p131
55 好きでやっているわけではない、
ということが理解してもらえないけれど……。
好きとか嫌いとか決めない、が一番僕の状態を示している。
p153
66小説を書く以前に、何冊か本を書いた。
コンピュータと力学に関するものだった。
「AI」と「文系」をテーマにすると良い
コンピュータ -
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子供のころからの読書体験を綴って、所々に読書についての考えを入れている。したがって、読み物としては面白い。小説家だからであろう、文章もうまい。著者がどのような人物かわかる。ほとんどの物書きは、たくさんの本を読んでいるものだが、著者の森氏はほとんど読んでいないようだ。35歳を過ぎてから読書をする時間が増えたといい、それでも毎月1冊か2冊だという。これには驚いた。
ただし、実践的な読書術、選書術など、何かしらのテクニックを得たいのなら参考になるところはほとんどない。著者の考え方はユニークで、一般化できるものではないからだ。
本で一度読んだことは、ほとんど忘れない。二回読むことはない。一度読めば -
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出先で偶然、殺人事件に遭遇していた前作までと打って変わり、身近な場所で歌詞に擬えた猟奇的連続殺人事件が(またもや密室で)起こるというお話でした。
建築関係の専門用語がちょくちょく登場して、言葉が難しいなぁと思う部分が見受けられます。
とは言っても、相変わらず読みやすい文章なのは変わりありません。
犀川先生の雑談で『コサインカーブを積分するとサインカーブになるね。これが云々かんぬん…※以下省略』みたいな箇所さえ見なかったことにすれば(白目)サクサクと読み進めていけると思います。
一連の犯行をどのように、何故そうしたのか、という犯人当てや謎解き部分は全く分かりませんでした。
海外に出 -
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孤島の研究所から極地研へと続き、今回はプラネタリウムを有する特殊な形状の建物が物語の舞台になりました。
冒頭で珍しく、犀川先生の方から一緒に行きたい!と言い出したのが意外でした。積極的に行動しないタイプと認識していたのでちょっと驚きです。それだけ天王寺博士という存在が犀川先生にとって特別だったんだろうなぁ…。
建物のモチーフであるオリオンのベルトは肉眼で見つけやすく、天体に詳しくない私にも親しみがあります。三ツ星館の内装を頭の中で想像しながら読むのが楽しかったです。建物の内側に自然や宇宙空間があるという、世界を裏返した逆転の構造が哲学的で印象深いところでした。
天王寺博士の言葉も随 -
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『すべてがFになる』のパンチが強すぎてしまい、どうしても地味な印象を受けますが、密室殺人が行われた手順は緻密で矛盾が無く、犀川先生の説明は「なるほどね~!」と唸らされました。
犀川先生はスロースターターだけれど、確信的なヒントを得た途端、一気に解決まで至ってしまうところが本当に凄いです。
今回も理系の人物が勢揃いするストーリーでしたが、理系の人達って頭が柔らかいんだなぁと一番に感じた部分が、実験における氷の柔らかさ、『強さの縮尺』の概念でした。
地図や図面等に記されている大きさの縮尺(S=1:50とか)には馴染みがあっても、強さも原寸(?)から計算して縮尺を考慮する、ってこと自体が私にはとて