森博嗣のレビュー一覧

  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    お互いが見えない恋人の幽霊が探しあってるという導入はとても良かった。
    グアトとロジの距離感も近くて良い!

    リンダとロベルトの正体がその辺で雇った浮浪者というオチは少し肩透かし。ただ、一連の事件がグアトに向けたメッセージだったこと、杖がキモとなっていたこと、は面白かった。

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    2021年04月13日
  • キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child ?

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    WWシリーズ

    Wシリーズのその先。 3作目から先に読んでしまった(汗
    この2人は、あの2人よね?ってところから
    最初はとまどっちゃった。
    早く1作目、2作目も読まなくては

    病気のために無菌のドームから出ることができない科学者が姿を消した。
    しかも生殖能力を失って久しい世界なのに、子供を産んだという。

    彼女たちはどこへ?どうやって出産したのか

    バーチャルと現実の境目があいまいになると
    こういう結末になるのかな・・・。
    現実のボディに意味はなくなるのか。
    わからないでもないけれど。

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    2021年04月01日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    このシリーズの登場人物は何処となく狂ってる。
    他のシリーズに比べて日常に近いところの出来事ってところが、また怖いところでもありますね。

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    2021年03月30日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    Wシリーズ10弾にして最終巻。キョートでの国際会議で、人口増加に資する研究成果を発表しようとするウォーカロンメーカー連合WHITE。発表を阻止しようとする情報局。逆に拉致されるハギリとウグイ。二人での逃避行。最初はロボットのようだったというハギリの印象とこれまでのウグイの変化が微笑ましい。タイトルはウグイにピッタリな感じ。最後の女医を通した2人の両思いの話も面白い。ヒトと技術の未来に課題を残しつつとりあえず終わり。

    人口増加に資する技術。人工細胞を入れた人間の体に対して、少しずつ生殖可能な臓器や細胞に入れ替えていく技術。ウォーカロンメーカーは人間の臓器をつくるようになるだろうと。
    自分の

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    2021年03月27日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    3
    Wシリーズ第9弾。日本唯一のウォーカロンメーカーイシカワの社長や関係者を乗せた飛行機が行方不明に。一方で九州アソにあるイシカワの開発施設が武装集団に襲われ、派遣されたハギリ。そこはキガタの育った場所。中学時代の教師ロボットオーガスタ。もぬけの殻のメインコンピューターカンナ。スペースステーションに命懸けで向おうとするウグイをムキに止めるハギリ。反対するハギリに対して結局キガタが向う。カンナと交流するキガタ。身売り拒否とカンナも含めた集団自殺。行方不明も襲撃もカンナ絡みの結果。キョートの国立博物館のクジコレクション。シキが持ち去ったロボットロイディの写真。他人格な人工知能の統合システムによって

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    2021年03月27日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    Wシリーズ8弾。人間を殺した最初の人工知能と呼ばれる軍事用AIイマン。フランスの修道院のベルベットとの通信履歴。エジプトを訪問するハギリ。一方でナクチュのジュラの冷凍遺体が行方不明に。調査段階で過去に100年シリーズとのリンクが面白い。イマンの交信先の最終地である南極の民間施設へ。144基のイマンと同じコンピュータによる共通思考クリスティナと200歳以上のジャン・ルウ・ドリィ・モレル・マイカ・ジュク。再びエジプトでモレルとマガタシキ。ロイディの回収。100年シリーズとのリンクが激しくなかなか面白い。

    マガタシキの共通思考。生命体を排除した人工知能による新秩序の可能性。エネルギーの最省力化

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    2021年03月27日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    Wシリーズ7弾。日本機関に所属する人工知能ペガサス。生殖可能なウォーカロンを研究。彼が予測したカプセル型ウォーカロン。その情報をもとにインドを訪れたハギリ。資産家ケルネィ家で起きた事件。チベットのナクチュにいたツェリン博士との再会。彼女とケルネィの息子ラジャン。ケルネィの娘ラビーナ。地下に軟禁されたラビーナとロボットのラビーナの暴走。ツェリンの死。ペガサスの妄想。人工知能の妄想も含めた未来の世界の課題。なかなか面白い。

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    2021年03月27日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    Wシリーズ6弾。北極にある日本とロシアの共同基地。海底五千mに忘れられたスパコンオーロラ。データ蓄積と思考を重ねた人工知能の話。シキが設置したオーロラは、孤独からジレンマに陥り偽りのレポートを送るように。暴走防止のためハギリに依頼。人が関与せず自立で自己修正の結果。潜水艦せいげつに乗っていた人間のフーリ。フーリとオーロラの交流、フーリ死後の孤独。身体をもった人工知能オーロラ。ハギリとの共著論文。前作と逆の発想で、種々の可能性が見え面白い。ウグイが昇格しキガタ・サリノがハギリ担当に。

    アミラの本当の名前はスカーレット(シキ曰く)。
    テルグの住人であるフーリは、北極海でオーロラと過ごしたフー

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    2021年03月27日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    Wシリーズ5弾。フランスの博覧会から脱走したウォーカロンが潜むというアフリカ南端へ。富の谷という地下都市でのバーチャル社会。そこでは人間は村長のシン一人と脳だけのウォーカロン。体を捨て頭脳だけでバーチャル社会テルグで生きる人々。チューブがつながった頭脳だけが集まった一室。キリナバをリーダーとしてソフトの仕事をして富の谷に金をもたらす。冷凍保存、ウォーカロンに続き、ボディを捨て頭脳だけでバーチャルで生きる社会の展開。技術が進歩した究極の未来の想像がなかなか面白い。

    実際はシンは人間ではなく、給仕していた老母がシンであったと思われる。
    テルグの住人である、数学と物理の教師フーリは後の巻でも登

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    2021年03月27日
  • λに歯がない λ HAS NO TEETH

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    保呂草さんがGシリーズに本格的に絡んできました。
    今回は今までの事件との関連はあるのか、過去の事件のリーダーは誰なのか…
    謎は残ったままです…。

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    2021年03月14日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    この本は、「面白く生きるため」の考え方やノウハウを紹介してくれています。

    ぜひぜひ読んでみてください

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    2021年03月10日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    Vシリーズ第ニ作。
    第一作より面白かったです。

    保呂草さん、前作では別人のなりすましで、
    実質本作が初陣って感じでしたが、
    やはり一筋縄ではいかない人でしたね。

    途中までは、「今作では目立たないな」と思ったりしましたが…

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    2021年03月08日
  • 本質を見通す100の講義

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    問題と答えをスパッと書いてあるのが小気味良い。
    わりとすぐ納得するほうなのでとても面白く読めました。あと、ちょいちょい出てくる「奥様」のエピソードが好き。

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    2021年03月08日
  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε

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    今回はバスジャック。
    前作に続き、これもまた王道な展開だったけれど騙されました。
    また、Gシリーズに共通しているギリシャ文字と謎の組織との関係が強く明確になってきた気がします。

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    2021年03月02日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    とりあえず、都鹿がかわいそう。

    著者のハードボイルドが読んでみたい、というファンには良いんだろうな。

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    2021年03月02日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    非常に難解。視点が飛躍し、場面も目まぐるしく移り変わるのでストーリーの説明、要約が不可能。

    百年シリーズだが、どうやらミチルは登場せず、ロイディは犬となっている。意味がわからない。青目黒髪の登場人物は真賀田四季だろうが、他は?
    マガタが作ったバーチャル世界なのだろうか?ウォーカロンの普及具合から見ても少なくともWシリーズよりも前の時間軸だと思われる。

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    2021年03月02日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    Wシリーズ4弾。フランスの西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスパコンアミラ。
    デボラ眠っているの?の声。ニュークリアに収入したウォーカロンの少女サリノ。コンピュータ間を移動するトランスファデボラ。有機ウォーカロンに対して人間が平均的に優れている点は発想力。
    人工知能であるアミラとベルベットの対決。

    有機ウォーカロンに対して人間が平均的に優れている点は発想力。後の話で、ある特定の遺伝子を用いて量産しているためという部分もあるのかも。
    カンマパはデボラの娘らしい。
    トランスファだけが通れる回路を大昔から設計に密かに組み込み言葉なども含めたストッパとなっている?
    修道院のオーナーはジャン

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    2021年02月28日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    面白いということを多面的に分析する、本書前半部分はとても面白かった。ただ後半のアウトプットこそが面白さであるという論調には賛同出来なかった。またインスタグラム等の若者文化への考察は浅薄に感じた。

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    2021年02月25日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    S&Mシリーズ2編とVシリーズの前日譚1編を含む10編の短編集。
    どっかで読んだことがあるものもちらほら。やっぱりS&Mシリーズは好きだな〜。2年前に読んだときは「河童」は良かったと書いていたけど、今回は‥‥。それより「僕は秋子に借りがある」が沁みた。最後にじわっとくる。

    さあ、これで心置きなくVシリーズを読み進められるぞ!

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    2021年02月21日
  • 人間は考えるFになる

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    理系と文系の対談だった。私は文系なので土屋氏への共感が大きく、森氏に対しては「このように考えられたら楽であろうな」と思わされるばかりだった。

    だがひとつ。ジェンダーなどに対して考えが進んでいる文系である土屋氏の方が女性蔑視的な発言が多かった点がいただけない。森氏に関しては性別を考えていないようだった。人間に対する興味が薄い分であろうか。その点については再度考察できたらと思う。

    ミステリーが苦手な筆者であるが、今作品を読んでも克服は難しかった。だが土屋氏の書くミステリーの会話文が大変リズミカルであり、彼のエッセイを拝読したいと感じた。

    個人的に好きな話は森氏の「子供に人形を与えると、男児は

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    2021年02月18日