森博嗣のレビュー一覧

  • ダマシ×ダマシ SWINDLER

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    結婚詐欺師の正体を探るよう依頼を受けた探偵。
    現在の所長から事務所ごと受け継ぐことに。
    依頼者が最終的にあんた感じになるのは、何となく想像してた通りだったが、前作と読む間隔が開き過ぎたせいか、シリーズとしての繋がりが稀薄。
    シリーズを通して読めばもっと納得いく最終話なのだろうか。

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    2020年06月11日
  • φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE

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    おもしろかった。
    コミカルな登場人物と、テンポ良い文体で、一気に読んでしまいました。S&Mシリーズのキャラクタも登場して、嬉しいです。

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    2020年05月29日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    再読。話の冒頭の部分やある程度までの流れは覚えていたが物語の詳細はすっかり忘れていた。読み終わってからそういえばこんな結末だったなぁと再認識。正直言うとそこまで突飛な話ではなく細部が凝っているだけの話だとは思うが、森先生独自の上手い書き方で出来上がった小説だと感じられた。Vシリーズのキャラに萌えれる方には堪らない話(しこちゃんと練無くんのかけ合いとか、紅子さんと七夏さんと林さんの三つ巴とか)が多め。

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    2020年05月22日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    短編集2弾。引き続きオチや叙述トリック、工夫が凝らされておりなかなか。S&M2編、小鳥遊練無と纐纈老人との出会いと死別の話がある。娘に似ている練無との交流やその後の死んだはずの娘苑子との出会いの話などなかなか面白い。小鳥の恩返しでは、名前の叙述トリック。片方のピアスでは、双子と付き合う女のわがまま。石塔の屋根飾りでは、S&Mシリーズのメンバーが、インドの寺院建築の謎について推理し合う。石塔とその上にあるはずの屋根飾りが地面にある謎。本来は山奥や岸壁に建造されるが、立地や気候などから住宅展示場ということらしい。富樫義博はファンのようで解説をしている。

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    2020年05月09日
  • ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN

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    ネタバレ


    Gシリーズ8弾。βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体施設美乃里で起こる殺人事件を巡る話。加部谷が卒業し社会人になっている。ジャーナリスト水野涼子=赤柳、保呂草、紅子、萌絵、四季も登場。被害者の父隅吉重久の企業グループが美乃里に融資しており、エピローグで、メキシコ海岸で重久が四季=β?=神?に心酔し生贄として捧げたと見られる。シリーズの謎解明が楽しみ。

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    2020年05月05日
  • 作家の収支

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    ネタバレ

    ・他の作家さんの作品を読まないと仰る森 博嗣さんの小説とはどのようなものか?『すべてがFになる』を早く読まないと…

     作家の収支と言っても統計情報ではなく、森博嗣さんというたった一人の作家の収支だ。収入ではなく収支(収入と支出)としたのは、わずかではあるが、森さんが作家になった理由が趣味のためにお金が欲しかったということと、実際に何にお金を使ったかということにも言及しているから、結果的に森さんは作家として成功した人の一人なのだろうが、その秘訣は、常に新しいものを生み出し続けようとした商業作家としての意地であったということのようだ。何もかもが多様化する時代に、作家として成功するためには、とにか

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    2020年05月04日
  • 臨機応答・変問自在  2

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    ネタバレ

    ・質問をする側に「森さんらしい回答を得よう」という意図が感じられない質問ほど、結果的に森さんならではの切れ味のある回答が得られていて面白い。
     前作は、学生からの質問と森さんの回答をまとめたものだったが、〈2〉は、一般に公募した質問に回答したもの。学生がらの質問は、その評価方法に対する不満が噴出しているかのようなものや、大学生ってこんなに幼稚なの?と思ってしまうような質問が少なくなかったが、一般からの質問も負けず劣らず〈珍〉である。学生の質問の中には、森さんが「いい質問」と評するものも紛れていたが、一般からの質問に対しては、このフレーズが出てこなかった。

     編集者の方は、ランダムな質疑応答を

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    2020年05月04日
  • 科学的とはどういう意味か

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    分かりやすいだけでなく、本質的です。
    科学的とは「データ(情報)」ではなく「メソッド(方法)」である?
    ・森博嗣先生の言い回しを借りれば、この本が示しているのは、「データ(情報)」ではなく「メソッド(方法)」である。だから、この本に書かれている内容を憶えるために、書棚の一等地に置き、7回読む必要はない。「メソッド(方法)」を腑に落としたら、後は、実践あるのみである。何か、疑問に思った時、文学的!?に理解しようとするのではなく、データを比較し、科学的に理解しようと努めよう。そうすることで、私のような文科系?も、少しだけ真の理科系!?に近づけるかもしれない。但し、参照するデータがどのように測定され

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    2020年05月03日
  • 創るセンス 工作の思考

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    ネタバレ

    「何が問題の本質なのか」をつかむことが大切
    ・珍しく?森先生が危機感を持っているように見える。アナログからデジタルへの転換によって生じたギャップが、技術の神髄や技術の核心的「センス」の伝承を阻み、「何が問題の本質なのか」をつかみ損ねた現場で「どうして上手くいかないのか」という問題が起こっているのだ。「考える工作」のプロセスでしか生まれない「もの作りのセンス」が図面通りに作らされるという労働によって、失われたのだ。工作という行為と共に失われたのは「人間の凄さ」である。「人間の凄さ」は、周囲の人に影響を与え、組織の文化や卓越した技術集団をつくるのだ。

    ・私は、森先生と同世代なので、工作マニアにこ

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    2020年05月03日
  • つぶさにミルフィーユ The cream of the notes 6

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    人生には様々な選択肢がある。一つの道を選べば、別の道を経験することはできない。不愉快な思いをすれば、その選択が間違っていた、あちらの方が良かったと後悔することになる。後から進路を変えることも可能なのに、なぜかもう遅いと諦めてしまう傾向を人は持っていて、ただ不満だけをコレクションする。
    幸せというのは小さなものを見つけて拾い上げるもの。探していれば、どこにでも落ちている。探さなければ見つからない。見つからないから自分は不幸せだと思い込む人が多い。後悔というのは過去にまで遡って不幸せを探しているようなもの。誰でも一本道。落ちているものに大差はない。拾い上げる目と手が違っているだけ。
    こんなことをさ

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    2020年04月25日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    Vシリーズ第9弾。一見複雑だけど一つ一つの要素はシンプルだったので、あっさりした読後感でした。Vシリーズの登場人物達はみんな二面性があって、シリーズを読み進めるほど惹き込まれます。

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    2020年04月18日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    Vシリーズ第8弾。登場人物を見てワクワクしました。2人のワトソン(ちょっと違うか)の探り合いには目が離せませんでした。シリーズの箸休めのようであり、御褒美のような本でした。最後の“あれ”がめちゃめちゃ気になります。そして今作の面子と前巻で思い付いた予測を考えてたら閃いた!

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    2020年04月18日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    Vシリーズ第7弾。犯人が誰かなんて考えられないくらい、息をつく暇のない展開でした。紅子さんが犯人特定に至った経緯も、もう少し詳しく説明して欲しかったです。へっくんてもしかしてあの人じゃないよね?って思ってしまう描写があって、事件とは関係ないことをいろいろと考えていました(笑)

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    2020年04月18日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    森博嗣短編集3作目。どの話も終わり方がすごく好き。シリーズものって、シリーズ同士の垣根を越えた登場人物の掛け合いがあるとワクワクする。久しぶりに犀川先生の意味なしジョークを聞いたけど、やはりこれは高等技術。どんな思考回路を持ってればこんなジョークが思い付くのか。好きだった話は『卒業文集』。

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    2020年04月18日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    お馴染みの登場人物が出てきて、あ、この2人を会わせたかった。と、思っていたことがかない、嬉しかったです。

    内容的には、あとから、あ、なるほど!と思うものもあれば、え?と思うこともあり。

    意味の無いイタズラでも、やりたいんだよね、イタズラ。って感じなのか?(でも、後半はそうは思えなかった)

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    2020年04月18日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    西之園萌絵が登場する「ミステリィ対戦の前夜」と「誰もいなくなった」を含む11編の短編。

    日常の中にある狂気や幻想や混沌を描いた短編。
    まんまとミスリードされ最後になって「やられた!」と頭から読み直した「やさしい恋人」「悩める刑事」、ヒンヤリと背筋が冷たくなった「虚空の黙祷者」、緊張感とラストの微笑ましさがたまらない「真夜中の悲鳴」が特に好き。

    萌絵が出てくる2編は、今一つかな~

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    2020年04月06日
  • つぼみ茸ムース The cream of the notes 5

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    小説の感想と言いながら実際書かれているのは、あらすじと「ぐっときた」「はっとした」という反応。何も考えていないことが丸わかりの文章がほとんど。つまり、馬鹿ということ。これは感想ではなく馬鹿の反応。あらすじに触れずに感想が書けないというのは小説を読む能力がそもそも不足しているということ。
    物言いは相も変わらず手厳しい。読む人をこれだけ罵倒しながら、それでもこの人の著作を読む人が自分も含めて山のようにいる。そう言えば「ハッとしてグッときて・・」は田原俊彦の歌のフレーズ。自分もトシちゃん並みということ。あらためて愕然とさせられる。

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    2020年04月04日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    神はいつ問われるのか?  
    実に哲学的な一冊だった。    
    しかしまぁこの主人公二人組の掛け合いも板についてきましたな。

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    2020年03月28日
  • 魔的

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    森博嗣の詩集
    所々に森博嗣っぽさを感じる

    何の原石かツッコむところとか、世間でありふれた表現へのアンチテーゼというか何というか
    他にも独特の解釈をしているところあるなぁ
    まぁ、森博嗣に慣れた人にとってはそんなに奇抜には感じないけどね

    あと、他の小説のシーンを思い浮かべたものがいくつか
    主に真賀田先生に関するものだけど、やはり森博嗣は真賀田四季という壮大な一つのストーリーを書いてるんだなぁと勝手に妄想

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    2020年03月26日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    ネタバレ

    森博嗣氏の近未来SF。バーチャルリアリティ内のホストコンピューターとのやりとりがメイン。最後にどんでん返しはなかったのが残念。

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    2020年03月18日