森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
文章自体はとても分かりやすいし長くもないのだけど(1時間程で読める)、本書に一貫するメッセージは何か、というのを咀嚼しきれていない。もう少し時間がかかる気がする。
第1,2章で書かれていた『大多数の人は他者から与えられた課題という支配を好むものだ』という要旨のことはよく理解できる。
子どもの頃、夏休みの宿題で計算ドリルは得意だったけど読書感想文や自由研究は苦手だった。自分で研究課題や課題図書を決めるよりは与えられた問題を解く方が楽だったからだ。今では違う。大人になって、より自由な人間になれたということなんだろう。
最終章である第5章「やっかいなのは自分による支配」は分かりやすかった。ここに -
Posted by ブクログ
ネタバレ
氏いわく『かなりアンチな小説』とのこと。
正義?のTAIと悪ならぬ悪戯の組織ZOKUの両陣営を中心に描かれます。ロミ・品川のイメージは勝手にドロンジョになるのは私だけでしょうか。
なにに対するアンチなのかはわかりませんが、アンチヒーロ物? 正義の味方が悪者をやっつけて終わりになるのが従来の一般的なタイプのストーリーだと思いますが、コミカルなキャラクターからはそんな切迫感も命の取り合いもありません。ましてや悪戯ですから(著者のことだからすべて実現可能なのでしょう)。
あとは珍しく固有名詞の引用がポップ。アトム、ガンダム、エヴァ、など。
僕、将来はのっぽさんになろうと思っていたから
Episo -
Posted by ブクログ
WWシリーズ4作目。
今回は幽霊騒動。
基本、淡々としている。勿論、いつものようにロジが活躍する戦闘シーンや危機からの脱出シーンはあるんだけど、全体は落ち着いた印象がある。その雰囲気が結構気に入っている。
ヴァーチャルの中に幽霊が登場できないとか、へ~と考えてします。幽霊ってリアルへのヴァーチャル側からの侵入なのか。ボンヤリ変なことを考えるのが嫌いじゃないんだな。
僕の頭の中の電気信号をヴァーチャルの世界に移したら、ずっと生きられるんだろうけれど、視覚や感触を感知する機能を残してリアルの中に生き続けることは考えられないのかな。皮膚感覚や重力を覚える感覚が必要なら、端末としてのロボットが必要 -
Posted by ブクログ
集中する→機械がやるってのはすごいすとん、と落ちた。確かにね。今どんどんAI化が進んでいるけど、正確性が求められることからなっている気はするよね。
森博嗣氏のWシリーズ内でも何度か博士がこういう話していた気がする。まぁ、むしろWシリーズはその行き着く先のような気もするけど。
閃くときがリラックスタイムってのもわかる。昔お話書いていたとき、いつもネタが浮かぶのは湯船の中だったもんなー。あと、学生時代は授業中(笑)全然集中してへんかったんやな、授業(笑)
あとはまぁ、ふわっと(笑)
でも、「考えていない」はぐさっときたなー。確かにわからない時はすぐスマホで調べて満足してたわ……昔は辞書や百科事 -
Posted by ブクログ
百のテーマを書いてみよう~01「このシリーズは最初のうちは鋭かったのに最近はそうでもない」は本当か?02欲しいものを買い、必要なものには金をかけない、という方針でこれまできた。03相談に乗って解決するときと解決しないときの差は、どこにあるのか?04電池を買い溜めするようになって、お金持ちになったものだ、感じた。05ほとんどの社会人は、大学落第者である。06戦争の体験はないが、戦争反対を強く後世に伝える責任は感じる。07「そして、誰もいなくならなかった」とタイトルはいかがか。08「そして、誰もいらなくなった」というタイトルはいかがか。09「群れるな」という教えについて。10「誰か見て」「誰か助け
-