森博嗣のレビュー一覧

  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    読むと自分の考え方に影響を受けているのが面白い。例えば幽霊→恐怖の連想は自分も含めて一般的な反応だろう。しかし主人公にかかれば「その手の話題を聞くことが時間の無駄」だったり、「ホログラムを投影する装置を探す」だったり、「実態がないのはバーチャルと変わらない」だったりするのだ。読み進めて視点を変えて見ることを繰り返すうちに、いつのまにか事実と感情を切り離して考えられるようになっている。私は感情を重視する人間だが、読後は「現実主義ってこんな感じかな」と思えるような一時的な変化が楽しめる。
    また、バーチャルを行き来する設定を、私が理解できない事もあって、読み進めるうちに、未来と現実と小説とバーチャル

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    2020年08月21日
  • φは壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE

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    最初の方で殺人方法とか、犯人とかがわかってしまいました。
    もしかして、マンネリ化してないか?とも思いました。
    ただ、新シリーズなので、新しい登場人物の紹介だと思って見る分にはいいのかな?

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    2020年08月21日
  • キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK

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    ネタバレ


    Gシリーズ第9弾。箱根にある日本科学大の建築学会に届いたγの文字が刻まれたキウイ。三重県庁に勤める加部谷、地方TV局の雨宮、三重大学助教の山吹、W大の萌絵の院生の海月などいつものメンバー。すべてがFの真賀田研究所の島田も研究員として大学にいた。学長が殺され副学長の蔵本も死亡。インドネシアからの留学生が蔵本の実子。ギリシャ文字、四季の絡みなど謎を残すふわっと感はいつも通り。

    学会発表時、自分の研究について隅々まで自分の知識が及ぶようになり、自分から全てを発している状態になると、質問を受けても特に困るようなことはない。自分に答えられないような質問は誰にも答えることはできない。学生の頃、答えら

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    2020年08月12日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    この作品は何だか森作品のなかでも少し毛色が違う印象を受ける。
    シリーズのなかではあまり好みではない。もう少しエンジェルマヌーバと関根朔太を掘り下げてほしかったというのが率直な感想。

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    2020年08月10日
  • アンチ整理術

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    ネタバレ

     「やってみて(うまくいかなかったら)その上で考える」この当たり前をし続けるためのマインドセットについて学べる本である。保護者の学習初期に子供に伝えるメッセージはやはり重要だということに気付かされる。
     アンラーニングに最適。担当編集者との対話が載っているのだが「日本式諸中等教育」を素直に受け取ってしまった上の悲哀、自ら考えることの放棄が多いことを改めて感じる。
     吾輩も自ら講座をデザインして教えるということの真似事をしているのだが方法のみの講座では行動変容が生じないのは痛感していた。いくつかの講座を受けているのだが一向にうまくならないという人の多くが方法論が自分に合わない、自分に会うものはき

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    2020年08月09日
  • 女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN

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    ★★★☆☆ 3.0
    主人公が嫌いでした。あと森さんのカタカナの多用も腹が立ちました。近未来の世界観なので仕方がないことではあるけれども、わざとやってるのかと思うくらいには際立っていました。確かに世界観と設定は面白いし、命という概念が相対化されます。しかし、結末も驚きはないし予想以上でも以下でもない。

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    2020年08月06日
  • 科学的とはどういう意味か

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    とても読みやすく分かりやすい表現で書かれていたのでさらさらと読めた。
    理系としては知っていることの再確認なので、こうすれば伝わりやすいのだなということが確認できた程度でした

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    2020年08月03日
  • 自由をつくる 自在に生きる

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    文章自体はとても分かりやすいし長くもないのだけど(1時間程で読める)、本書に一貫するメッセージは何か、というのを咀嚼しきれていない。もう少し時間がかかる気がする。

    第1,2章で書かれていた『大多数の人は他者から与えられた課題という支配を好むものだ』という要旨のことはよく理解できる。
    子どもの頃、夏休みの宿題で計算ドリルは得意だったけど読書感想文や自由研究は苦手だった。自分で研究課題や課題図書を決めるよりは与えられた問題を解く方が楽だったからだ。今では違う。大人になって、より自由な人間になれたということなんだろう。

    最終章である第5章「やっかいなのは自分による支配」は分かりやすかった。ここに

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    2020年08月02日
  • ZOKU

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    ネタバレ


    氏いわく『かなりアンチな小説』とのこと。
    正義?のTAIと悪ならぬ悪戯の組織ZOKUの両陣営を中心に描かれます。ロミ・品川のイメージは勝手にドロンジョになるのは私だけでしょうか。
    なにに対するアンチなのかはわかりませんが、アンチヒーロ物? 正義の味方が悪者をやっつけて終わりになるのが従来の一般的なタイプのストーリーだと思いますが、コミカルなキャラクターからはそんな切迫感も命の取り合いもありません。ましてや悪戯ですから(著者のことだからすべて実現可能なのでしょう)。
    あとは珍しく固有名詞の引用がポップ。アトム、ガンダム、エヴァ、など。

    僕、将来はのっぽさんになろうと思っていたから
    Episo

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    2020年07月25日
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

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    ネタバレ

    「すべてがFになる」や「スカイ・クロラ」シリーズとはまた違った森博嗣さんで爽やかで読みやすかったです。
    読み進めていると、人との出会いの中で流され続けた結果、幸運にも物事が上手くいく主人公と感じました。
    しかしある登場人物の最後のセリフで全てが繋がり、まるでミステリィのトリックが分かった時のようにスッキリしました。

    「幸運といったものはこの世にはない。あるとすれば幸せを築く能力。幸せを築こうと努力をしたということだけ。その能力と努力によって、順当に作られていくのが幸運なのです。」

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    2020年07月24日
  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    SF。WWシリーズ4作目。
    森さんのシリーズ作品で、たまにあると個人的に思っている、小休止的なお話という印象。
    幽霊騒ぎや事件も起きるが、シリーズ的には特別進展はないかな?
    グアトとロジのやり取りが微笑ましい。

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    2020年07月23日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    初読
    2013.08.xx

    再読。好きなのは「真夜中の悲鳴」「ミステリィ対戦の前夜」「誰もいなくなった」「悩める刑事」
    特にミステリィ対戦は岡部部長の中の萌絵ちゃん像が鼻持ちならないお嬢様と神格化されているのが面白かった。
    2020.07.21

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    2020年07月21日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    「面白く生きるには」の回答を求めて手に取ったが、あまりそこの答えは得られなかったイメージ。もう一度、必要なところだけ読み直してみるかな。結局、自分で探さなければならないのは間違い無いので。

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    2020年07月19日
  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    WWシリーズ4作目。
    今回は幽霊騒動。
    基本、淡々としている。勿論、いつものようにロジが活躍する戦闘シーンや危機からの脱出シーンはあるんだけど、全体は落ち着いた印象がある。その雰囲気が結構気に入っている。

    ヴァーチャルの中に幽霊が登場できないとか、へ~と考えてします。幽霊ってリアルへのヴァーチャル側からの侵入なのか。ボンヤリ変なことを考えるのが嫌いじゃないんだな。

    僕の頭の中の電気信号をヴァーチャルの世界に移したら、ずっと生きられるんだろうけれど、視覚や感触を感知する機能を残してリアルの中に生き続けることは考えられないのかな。皮膚感覚や重力を覚える感覚が必要なら、端末としてのロボットが必要

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    2020年07月17日
  • 集中力はいらない

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    集中する→機械がやるってのはすごいすとん、と落ちた。確かにね。今どんどんAI化が進んでいるけど、正確性が求められることからなっている気はするよね。
    森博嗣氏のWシリーズ内でも何度か博士がこういう話していた気がする。まぁ、むしろWシリーズはその行き着く先のような気もするけど。
    閃くときがリラックスタイムってのもわかる。昔お話書いていたとき、いつもネタが浮かぶのは湯船の中だったもんなー。あと、学生時代は授業中(笑)全然集中してへんかったんやな、授業(笑)


    あとはまぁ、ふわっと(笑)
    でも、「考えていない」はぐさっときたなー。確かにわからない時はすぐスマホで調べて満足してたわ……昔は辞書や百科事

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    2020年07月16日
  • つんつんブラザーズ The cream of the notes 8

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    百のテーマを書いてみよう~01「このシリーズは最初のうちは鋭かったのに最近はそうでもない」は本当か?02欲しいものを買い、必要なものには金をかけない、という方針でこれまできた。03相談に乗って解決するときと解決しないときの差は、どこにあるのか?04電池を買い溜めするようになって、お金持ちになったものだ、感じた。05ほとんどの社会人は、大学落第者である。06戦争の体験はないが、戦争反対を強く後世に伝える責任は感じる。07「そして、誰もいなくならなかった」とタイトルはいかがか。08「そして、誰もいらなくなった」というタイトルはいかがか。09「群れるな」という教えについて。10「誰か見て」「誰か助け

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    2020年07月15日
  • 墜ちていく僕たち

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    男が女に変わり女が男に変わる摩訶不思議なインスタントラーメンを巡る話が五編収められた短編集。性別って大事な要素な気がするけれど、本当の自分が分かってさえいればたとえ性別が変わってもそこまで問題ではないんだよね。

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    2020年07月13日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    再読。最初読んだ時捩れ屋敷が実際どんな感じなのかあまり想像できなくてもだもだした覚えがあったが今回ももだもだしてしまった。本作は保呂草さんだけでなくなんとあの萌絵ちゃんが出てくる。犀川先生と紅子さんも出てくるがちょっとだけ。S&MシリーズとVシリーズの時系列を知っている今となってはなかなかに読者サービスが効いている話だと思った。しかし練無くんと紫子さんが出てこないとちょっと寂しいなぁ。

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    2020年07月06日
  • 集中力はいらない

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    こういうやり方もあるんだな、という感想。
    集中してる時は、他への注意力が減るためメリットばかりではなくデメリットもあります。締め切りの一年前くらいに文章を書いているのは真似したい。本当に。

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    2020年07月05日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    内容がトリッキーすぎて訳が分からなくなった。
    文章は非常に読みやすく、500ページがあっというまに終わる。
    当然設定も話の展開も面白い。
    一体どんな結末になるのか気になってどんどん読んでしまう。
    ただ宮原視点になった瞬間世界が一転するので、ものすごい勢いで置いてかれたなあと。
    でもこれはこれで良い。
    独特な世界観のある作品。

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    2020年06月28日