森博嗣のレビュー一覧
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最初の頃は「S&Mシリーズがまだ恋しいなぁ」なんて思いつつ読み進めていたVシリーズですが、3作目ともなると流石に少しずつ彼らに慣れてきました。
ただやっぱりキャラクターといい内容といい遥かに濃い作品が多くて読んだ後にすっごく疲れる!
これは私だけなのでしょうか。
今回の話は何というか……「悪者が誰もいない話」にカウントしてもいいのでしょうか。
いや、紅子さんが語ったことが真実であるならばそうなるのでしょう。
けれど今回の話に関しては論理に隙間があるというか、肝心の部分を誰かの口から聞くことがもう出来ない為にそれとは違うパターンもあるのでは?と思ってしまう展開というか……。
ほんのちょっとだけそこが腑に落ちない終わり方でした。
そして話が進むにつれて登場人物の人間関係も微妙に変わり始めている感じが……。
特に保呂草さん、私は最早あなたがいい人なのか悪い人なのか判断することが出来ないよ……どうなっているの……。
4人の関係が今微妙な均衡になっている気がするので、悪い方向に向かわなければいいなぁとひたすら願っています。
そしてこのシリーズ、ひょっとして普通の名字の人こそが普通の感覚を持っている貴重な人材なのだろうかと思ったりして。 -
Posted by ブクログ
トーマの死んだ理由がこの作品の核になるものだと私は思っていたから、そこが殆ど触れられずに終わってしまったのがかなり残念だった。
漫画版とは完全に別物として読むものだったな。そもそも舞台が違うしキャラクターの性格も若干違う。っていうか日本が舞台だったらユーリはまだ分かるけどエーリクって名前は変じゃ。。?エーリクは完全な日本人って設定だよね確か。。。どうしても萩尾望都先生の描くブロンド髪の美少年たちで想像してしまってチグハグを感じてしまった。
オスカーの弱さや、純粋で美しいエーリクに対して眩しさを感じる気持ちは漫画版よりもよく伝わってきた。
淡々とした静かで冷たい文体が、合間に挟まる詩を際立たせていて良かった。 -
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前回のシリーズと違って今回のシリーズは人間関係が複雑なのがひとつのテーマなのだろうか。
そう思わせてくれるVシリーズ2作目。
前回なかなかに濃厚なストーリーを味わったなぁと思っていたのですが、今回の話もまた濃厚。
とにかく新しく出てくる人達がキャラが強いこと。
そして主人公達4人にも一筋縄ではいかない色んな顔があったりする。
そして紅子さんに纏わるあれこれは前作にはなかった大人だからこその複雑な人間関係、というやつなのでしょうか。
個人的には七夏さん好きです私。
考え方は紅子さんの方が好きだけど。
そして前作よりも「あぁこの人が犯人だろうな」と理解出来るようになってきたのは私の推理力が少し上がったからなのか、作風にやっと慣れてきたからなのか、それとも事件より人間関係に重きを置いて書かれているからなのか。
この事件の結末に関しては今現在でも度々話題になるテーマですよね。
この件に関しては……どうなのでしょう、あの終わり方が一番良かったのでしょうか。
少なくとも、彼女はあの状態で救われているのかなぁと。 -
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森博嗣のエッセイ集『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』を読みました。
森博嗣の作品は昨年12月に読んだ『銀河不動産の超越』以来なので、約1年振りですね。
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「立派な母親像」から「モグラ退治」まで、正解のない世の中を見つめ直す100の森イズム。
しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ――。
思いついたことを思いついた順に綴った100個の端的エッセィからあふれ出す森イズム。
斬新な発想と知的ユーモアで、人生はこんなにも豊かにできる。
文庫好きを公言する小説家・森博嗣の、著作265冊目にして記念すべき、初の文庫書下ろし!
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2013年(平成25年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第2作です。
■まえがき
■1 「なんとかなる」って、そりゃ、なんとかはなるさ。
■2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。
■3 「三度の飯より」って言うけど、飯を三度も食べないし、的な。
■4 作れば作るほど優位になり、受ければ受けるほど劣化する。
■5 仕事ができる人は、出世などさせず、給料だけ増やせば良い。
■6 弁当を作ってもらって、もの凄く嬉しかった。
■7 評価1の家電品を購入したが、大変満足できる製品だった。
■8 死んでも直らない、と、死ななきゃ直らない、は大違いである。
■9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。
■10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?
■11 「絆」という言葉に美しいイメージしか持たないのが最近の傾向。
■12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。
■13 前半は良い話が書いてあるが、後半は宣伝になる。
■14 作品を作り直そうと思ったことはない。成功作も失敗作もない。
■15 一%のインスピレーションは、九十九%の努力よりも価値が高い。
■16 電子書籍はどうですか? ときかれる。もうずいぶんまえに答えた。
■17 小さい政党の存在理由は? 野党はどうしなければならないのか。
■18 「何が言いたいのかわからない」と言う人は、何が言いたいのかわからない。
■19 「有名」に価値があると思い込んでいる人が多い。
■20 とても五十代には見えない、というのが流行っているらしい。
■21 「いきなり失敗して、それで舞い上がってしまった」って、変でしょう?
■22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。
■23 フケがストレスで出るというのは、本当のようだ。
■24 「もう二度と貴方の作品は読まない」と言われたら、どうする?
■25 クローン犬がネットで否定的に扱われていたが、べつに良いと思う。
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■解説 嗣永桃子
斬新な発想と知的ユーモアで人生のさまざまなテーマに切り込んでいるエッセイ……簡潔でわかりやすく、時にはユーモアや皮肉も交えられていることが特徴ですね、、、
日常の小さなことから社会の大きな問題までテーマが多岐に亘っており、共感したり、少し反論したり、考えさせられたり……著者の知識や見識に感心するとともに、自分の考え方や価値観を見直すきっかけになったと思います。
そんな中で特に印象に残ったのは、
そうそうその通りと思った『2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。』、『22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。』、『60 病院にお見舞いにいくのは、本当に親しい人だけにした方が良い。』、
わかるわかる究極はコレよねと感じた『9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。』と『10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?』、
夢を実現できなかった言い訳に家族を使うのはいけないよね……と改めて意識した『12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。』、
沢山の人の言葉に耳を傾けるべきだと感じた『63 上からの声も下からの声も聞けない人間になるのは何故か?』
かな……クリームシリーズの他の作品も機会があったら読んでみたいな。 -
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美術品鑑定士・椙田の事務所を訪れた佳人はこう切り出した。「私の兄を探していただきたいのです」。双子の妹とともに広大な旧家に住む千鶴は、母屋の地下牢に兄が幽閉されているといるのだという。
椙田の助手である小川と真鍋は、調査へと赴くが……。
森博嗣さんの「Xシリーズ」の一冊目。
自宅の地下牢に兄が幽閉されているかもしれないという魅力的な導入で、さらさら読めます。やっぱり謎めいた旧家とミステリアスな住人というのはミステリの舞台的にとても素敵。
ラストはさっぱり目ですが、寂しげな余韻があって良いです。
助手である小川と真鍋のバディも良い感じに気が抜けていていいコンビ。真鍋君が色々図太くて結構好きでした。
森博嗣さんの作品は学生時代にかなり読んでいて、こちらは久々に手に取った一冊でした。新シリーズの一冊目という事で、とっつきやすいかなと選んだのですが、大筋は問題なくても前作とのキャラクターとの絡みなどがあるので、やっぱり「S&Mシリーズ」から読み返すべきだったな、とちょっと後悔してます。
機会があれば最初から読み返したいですね。 -
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ネタバレインスタの小説紹介で気になり読んでみた。
カイバミチルとロイディの関係性が
「キノの旅」に出てくるよな関係性だなと思った。
時代は2100年くらいの設定で
この時代では知識のやりとりが全てデータで行われ、
紙や本などの媒体が非常に貴重となっている。
この設定も面白いと思った。
物の価値観(特に死に対する)が特殊で
価値観としての考え方が一通りしかない。
他の考え方はないという国にミチルたちは迷い込む。
そこで起こる殺人。
死んでる人は死んでる。ただそれだけ。
犯人なんて捜さない、死んでる、それで終わり。
自分の価値観と全く違う価値観の人といると
別世界にいる気がしてきてしまう。
ちょっと期待しすぎたのもあって
終わり方が個人的にはうーんと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
久々にミステリー読みたいなぁーー!!!!
ってときに、家にあった本仲間のまっちゃんからのいただき本読みました!
森博嗣ならもう絶対面白いし、ごっついミステリーなの間違いなし!わたしを惑わしてくれ!
と、思って読みました!
短編集なのに、大いなるミステリーの世界にズボンズボン取り込んでってくれて、それぞれ短編ラスト1ページ、思わず
オーマイガ!
って言っちゃうやつです。笑笑
なんだろ、後もひかず、でもなんだか引っかかる、気になるけどもっと気になるのは次のストーリーで、やめられない止まらない
久々のミステリー堪能!
大満足!!!!!
次何読もうかなー!!!!!! -
Posted by ブクログ
XXシリーズの1作目。
時系列的にはGシリーズ9作目と10作目の間のエピソードぼい。
残念ながら森博嗣作品多すぎて全く追いつけてないので、この9.5にしてGシリーズ初読み(^^;;
勉強不足ではあるが、ストーリーは謎解きという感じでもなく「どうしてそうなった!」な2時間ドラマっぽい読み切りで、初読みでも問題なし。
と言うよりX Xからはじめよう (^^)
ホームレスとして生きる柚原(ゆはら)青年。
彼の調査を依頼された小さな探偵事務所の小川とスタッフの加部谷(かべや)。
複雑な生い立ちなのは〝同情〟に値するし、ホームレスを生きる道としたのも〝自由〟だと思うけど、社会が悪いとか馬鹿だとかに立派な理由付けをしてるわりに、自分を支えてくれた人に対しての感謝がないのは違うな。
下手に〝賢い〟もんだから、自分を特別な人間だと思っている〝愚か〟な青年Fool Lie Bow (風来坊)の〝残念〟な物語。
調査依頼をした柳瀬や、元教授の飯山との関係が焦点というか、その先行きが知りたくてページを捲ったけれど、最終的に全部ぶっ飛んだな…。
加部谷さんが可哀想過ぎる。
今年の23冊目 -
Posted by ブクログ
設定がとても好きだし、久しぶりに建物の平面図があるから、絶対面白いやつ!って期待して読んでいた。
けど、やはりVシリーズに入ってから(正確にいうとS&Mシリーズ後半から)の謎が解明された時のいまいち感。
なんというか、もっと大きな驚きとか、すげ〜って言いたくなるような仕掛けとかがなく、それまでの分量も無駄に長い。
文句ばかり言ってるが、森博嗣さんの作品はどちらかというと、ワールドの構築だと個人的に思う。
事件と関係会話とか、メインキャラクターの関係性とか、事件以外に楽しむことがそれなりにあるので、飽きたりはしない。
つまり、ミステリーとして読まなきゃ全然面白い。