森博嗣のレビュー一覧
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★生きているかどうかは、問題ではないのでは?(p.250)
/「ほとんど人間」のウォーカロンゆう存在とほぼ不死になった人類と新生児が誕生しなくなった状況を設定してまうことによって「人間とは?」「思考とは?」を追究しているようにも見えるし、おそらく結論は出ぇへんこのテーマで思考の遊びをしているようにも見えます。
/森博嗣さんの文章はぼくにとっては読んでるだけで心地ええんですが、特に上手ゆうわけでもあらへんし、豊かな描写があるわけでもあらへんので、なんちゅうか、文章の「呼吸」のようなものが合うんやろうなあと思ってます。
/人工細胞によりほぼ限りない寿命を持つに至ったが新生児が生まれなくなったヒトと、生体で「ほとんど人間」である「ウォーカロン」が大半を占めるようになった社会でヒトとウォーカロンの違いを(結果的に)判定できる手法を開発しているハギリ・ソーイは命を狙われるが情報局のウグイ・マーガリィによって秘密な研究所に保護され研究を進めつつ、誰になぜ狙われたのか考え始める。
/四季博士のような人物が登場したなと思うてたらどうやら近似値ではあるらしい。森博嗣さんはなかなか四季さんを手放さへん。もしかしたら森ワールドの「神」なんかもしれまへんね。
■簡単なメモ
【アカマ】ハギリの助手だった。
【アリチ】人工細胞の第一人者。見た目は老紳士。
【アンチ・オプティマイズ】ウォーカロンが「とぼける」機能。
【生きる】《今の時代、生きていることの定義が非常に曖昧だ。》(第一巻p.250)
【命を狙われて】「気持ちはそんなに悪くないが、また同じことをされたら困るな」(第一巻p.26)
【インスピレーション】インスピレーションは人間独自のものだと我々は思いたがってるが本当にそうなのか常々疑問に思っていました。ヒトも所詮は有機的なメカなので、技術的に未成熟なだけで感情・感覚・発想その他諸々再現できるのではと。ハギリもちょっとそう考えたりしています。
【ウォーカロン】Walk-Alone(単独歩行者)。生体だけでつくられた人造人間。自律的に思考、行動する。ヒトとの間に生物的な差はない。ウォーカロンから子どもは生まれないが、人工子宮で製造され初期の成長速度は異なるがその後はヒトと同じように成長するので子供のウォーカロン自体は存在する。どうやらハギリの同定法は子供のウォーカロンに対しては精度が低くなる。《ウォーカロンが危険であるという根拠は科学的に証明できないからだ。彼らは人間と同じものである。人間よりむしろ整っている。完璧なものに近く、欠陥が少ないという意味だ。だから、争いを好まない。捨て身にならない。穏やかな性格を伝統的に受け継いでいる。》(第一巻p.107-108)。《おおむね、彼らは無駄なことはしない。》(第一巻p.146)。《僕にとっては、人間だろうがウォーカロンであろうが、まったく無関係なのである。》(第一巻p.170)
【棺桶】ハギリの研究室にある。中で眠れるし、閉じたらテーブルとなる。
【完璧】《完璧になったところで終焉だったのです》(第一巻p.56)
【危険】ウグイ「危険には、種類はありません」(第一巻p.11)
【グイン波】《思うという行為の現象について、科学的な証しだよ》(第一巻p.34)。「根拠はない。そうなんだ、そこが、論理的思考の限界だ。そこが私の研究の一つの到達点なんだ」(第一巻p.39)
【熊の生態】チカサカがくれた本。
【子供】ヒトの子供は古い遺伝子を入手するために発展途上国発で「流通」しているらしい。
【殺傷能力】ハギリ「使い方次第では、たいていのものは殺傷能力があります」(第一巻p.11)
【死】《なにしろ、人が死ぬということが非常に曖昧になったし、死というものが昔とは違った概念になりつつあるからだ。》(第一巻p.64)
【持続・維持】《持続・維持を合理的にデザインする社会になった。》(第一巻p.152)
【シモダ】情報局長。ウグイの上司。
【首都】今はサッポロにある。
【人口減少】新生児がまったく生まれなくなり人口は減っている。統計はとっていないらしいが全盛期の三割くらいだろうと。その代わりウォーカロンが急増している。武力衝突は減っている。それどころではないので。ちなみに植物は減っていない。《もっと正直に言えば、べつに人類が滅びてしまってもどうってことはない、という気持ちもある。》(p.73)
【人工細胞】劣化したパーツを人工細胞で作られたパーツに交換することによってヒトは理論的には無限の寿命を得た。現在ではほぼすべてのヒトが体内に人工細胞を持っている。同時に新生児がまったく生まれなくなった。因果関係は不明。当然、人口は減り、高齢者ばかりの社会となる(見た目は若かったりするが)。
【信じる】「人間を信じるのは、人間の代表的な弱点の一つです」(第一巻p.33)
【ジンバ】インド人の世界委員。ウォーカロンを同定したい側。
【それぞれ】《人それぞれに、感情的なものは違っている。違っていても良い。研究だって、それぞれに目的は微妙にずれていることが多い。それでも、だいたい同じ方向ならば協力をし合う。その柔軟性が、組織というものの要だし、人間が群れを作るための基本的な能力だとも思える。》(第一巻p.210)。生物や文化はだいたい多様性により存続してきたわけやし「みんなちがってみんないい」ですな。もっとも最近では「みんな違ってもいい」という考え方に統一しなければならないという向きもありますが?
【チカサカ・ユウヤ】「日本動物園(通称「日本博物館)」園長。動物学者。熊の研究所をくれた。
【チューブ】ニュークリアから地下トンネルで各地に行ける一人乗りリニアモーターカー。
【テロ集団】《この頃、テロ集団というのはほぼ壊滅したと聞いている。争う未来がないい、というのが主な原因だろう。》(第一巻p.139)
【ニーヤ】ニュークリアの職員であるウォーカロン。人間の女性との恋に悩んでいる。
【ニュークリア】地下深くにある研究施設。核廃棄物処理施設の情報にあるようだ。「ニュー」は「NEW」ではなく「νガンダム」のニュー。
【人間】《自分たちを理解しがたいものだと持ち上げたい心理が無意識に働く。でも、誰もがだいたい同じように怒ったり笑ったりしているんじゃないかな》(第一巻p.107)
【人間でない】《また、もし人間でなくても、人間でないことの本当の意味を自分は知りません。》(第一巻p.40)
【年齢】人工細胞によって寿命は理論的には無限。見た目も年齢通りではない。ハギリは八十歳、アリチは百六十歳。
【ハギリ】主人公。おそらくは研究テーマによって命を狙われている。《人間の勘を数式化したものが、僕の研究成果の一つなのだから》(第一巻p.74)。《人間はどんなふうに考えているか、ということが、つまり人間とは何かという問題の答になると思った。》(第一巻p.105)。なぜ狙われているのかは、当初は同定されては困る勢力(ウォーカロン産業など)によるものと考えられていたが、この研究はまた、人間とウォーカロンの差を知るための研究でもあり、ウォーカロンをより人間に近づけたい勢力に反する勢力(要するに差異を保持したい側)の可能性も考えられるようになった。
【パラサイト】人工細胞由来で、人間が子孫を残せなくなった原因かもしれない?
【マナミ・ユカノ】情報局がつけてくれた助手。
【ミチル】ハギリの前に連れてこられたウォーカロンだという少女。だが、ハギリには人間だとしか判定できなかった。ルックス的にはチカサカから進呈された『熊の生態』という研究書から導かれた映像に映っていた少女だった。
【ミチルの祖母】ハギリの前に突如現れた女性で「ミチルのおばあちゃん」だと言う。ルックスは若い。真っ白い服装。四季博士を思わせる人物だと思わされたが、近似値ではあったようだ。こんな人物が登場すると、ウォーカロンのありよう、現在の人類の、いや世界のありよう自体が四季博士のプランだったように思えてきます。「子孫が消えてしまい、そして、死ねなくなった。こうなるしかなかった」(第一巻p.177)。
【リョウ・イウン】台湾の生物学者。《人類は、というよりも生物医学は、道を間違えたのです。》(第一巻p.207)。「人類のために」(第一巻p.210)。
【若い女性】アリチ《うん、若い女だと、つい従ってしまう》(第一巻p.50)
【笑う】ウグイ「面白い、楽しい、と感じることはありますが、それを態度で示そうという気持ちが希薄なのだと思います」。ハギリ《たしかに、この頃は笑うヒトは少なくなった。笑ったところで、なにか社会が変わるわけでもないし》。ウグイ《笑うことは、コストパフォーマンスが悪いといえます》(第一巻p.60)。 -
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ネタバレなるほど、これは蜃気楼か~小川の探偵事務所に持ち込まれたのは舞台女優の同棲相手の浮気調査。公演間近の稽古場とビジネスホテルを見張る加部谷は雪がうっすら積もった稽古場の裏の駐車場で、依頼人が刺殺されたことを後で知る。同じ形で前の妻が殺されている演出家が怪しい。浮気相手の演出家の妻も後釜に座ったが、これも怪しいので、加部谷は一緒に住んでいる芸能ジャーナリストの雨宮に演出家のインタビューを持ちかけさせ、接近する。小川は小川で、積雪流血美女連続殺人事件担当の刑事と情報交換をするようになっていた~水増しの膨らませって感じ。里親が殺された経験を持つ女優が何人もの男を操るって!加部谷さんの視点で物語が進むのね
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森博嗣のエッセイ集『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』を読みました。
森博嗣の作品は先月に読んだ『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』以来ですね。
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超ベスト&ロングセラ!
『すべてがFになる』原作者
森博嗣は、こんなふうにできている。
自分は基本的に一人である/トイレ掃除から僕が学んだこと/リンスをシャンプーだと思って一週間使った/人生なんてものは、思いどおりにしかならないのだ ほか。
実は、僕の研究室にいた秘書さんが、カトリーヌという渾名だった――。
小耳に挟んだ日々の小事から死生観、自己紹介まで、全一〇〇個の笑えて、考えさせられて、納得する森イズム。
役に立つか立たないかは読む人しだい、でも読めば確実になにかが変わる。
『すべてがFになる』などの超ロング&ベストセラ連発、絶大な人気を誇る森博嗣の等身大。
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2014年(平成26年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第3作です。
■まえがき
■1 「欲しいものはない」より「欲しくないものはない」の方が上。
■2 なんらかのトラブルがあったと見て調べている?
■3 「今のままで良いのだ」というのは、格好悪くない。
■4 「号泣」を使いすぎるこの頃。
■5 「今のままで良いのか」といつまでも意識したい。
■6 トイレ掃除から僕が学んだこと。
■7 値段が高いときに買っても、お得感はある。
■8 完成の瞬間だけが目標ではない。
■9 行列に並ぶというのは、恥ずかしい貧しさだと感じる。
■10 自分は基本的に一人である。
■11 「よす」という動詞は、命令形以外は聞かなくなった。
■12 禁煙したと周囲が気づくのは、禁煙が終わった頃。
■13 選挙というものは、民主主義の基本となるシステムだ。
■14 ただいま森家は電話がつながりにくくなっております。
■15 才能の差のせいにした方が、人に優しい。
■16 他者に対する欲がない。欲はいつも自分に向かっている。
■17 森博嗣はこういうのが好きなんだ、とよく言われるもの。
■18 夏目漱石はラノベか。
■19 正式文書では西暦にしてもらいたい。
■20 人に嫌われる覚悟が、人生の活路になることがある。
■21 国会中継するなら、野次をやめてほしい。
■22 難度の高い問題を考えることは簡単である。
■23 みんなが褒めてくれたのは、僕の足跡です。
■24 本を読んでも、自分を知ることはできない。
■25 たまに整頓をすると、捨てたもんじゃない、と思う。
■26 「難しい」にもいろいろな意味があるようだ。
■27 「ノリ」というのは、調子に乗ること。
■28 人生なんてものは、思いどおりにしかならないのだ。
■29 天才は突飛な人格だ、という幻想がある。
■30 子離れ、親離れが難しい現代。
■31 矛盾した思考は、むしろ大切である。
■32 TVの一番の欠点は、時間枠に囚われていること。
■33 家族とか夫婦とかに期待をするのは甘え。
■34 一人で遊べる人は寂しいとは感じない。
■35 ダムとか橋とかは、建築ではない。
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■解説 土屋賢二
独特な視点やユーモアが楽しめる一方で、著者の人生観や哲学にも触れられるエッセイ……自分の考え方や行動について振り返るきっかけにもなりましたね、、、
そんな中で特に印象に残ったのは、
そうそうその通りと思った『19 正式文書では西暦にしてもらいたい。』、『44 捺印って、遅れていないか?』、
子離れや愛情の在り方等について考えさせられた『30 子離れ、親離れが難しい現代。』、『33 家族とか夫婦とかに期待をするのは甘え。』、『37 嫉妬という感情が、どうも僕にはないようだ。』、
死生観に共感する部分のあった『41 「死」を無理に悲しもうとしている人が多い。』、
生きている時間は限られているんだよなー と、自分が無為に過ごしている時間が惜しくなった『62 時間は無料だ、という認識が一般的である。』、
かな……自己紹介についての『51 では、自己紹介をためしに書いてみよう。』、『52 もう少し、自己紹介を続けて書いてみよう。』も面白かったけれど、巻末の著者紹介欄にちゃんと使われていて笑ってしまいましたね。
クリームシリーズの他の作品も機会があったら読んでみたいな。 -
Posted by ブクログ
最初の頃は「S&Mシリーズがまだ恋しいなぁ」なんて思いつつ読み進めていたVシリーズですが、3作目ともなると流石に少しずつ彼らに慣れてきました。
ただやっぱりキャラクターといい内容といい遥かに濃い作品が多くて読んだ後にすっごく疲れる!
これは私だけなのでしょうか。
今回の話は何というか……「悪者が誰もいない話」にカウントしてもいいのでしょうか。
いや、紅子さんが語ったことが真実であるならばそうなるのでしょう。
けれど今回の話に関しては論理に隙間があるというか、肝心の部分を誰かの口から聞くことがもう出来ない為にそれとは違うパターンもあるのでは?と思ってしまう展開というか……。
ほんのちょっとだけそこが腑に落ちない終わり方でした。
そして話が進むにつれて登場人物の人間関係も微妙に変わり始めている感じが……。
特に保呂草さん、私は最早あなたがいい人なのか悪い人なのか判断することが出来ないよ……どうなっているの……。
4人の関係が今微妙な均衡になっている気がするので、悪い方向に向かわなければいいなぁとひたすら願っています。
そしてこのシリーズ、ひょっとして普通の名字の人こそが普通の感覚を持っている貴重な人材なのだろうかと思ったりして。 -
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トーマの死んだ理由がこの作品の核になるものだと私は思っていたから、そこが殆ど触れられずに終わってしまったのがかなり残念だった。
漫画版とは完全に別物として読むものだったな。そもそも舞台が違うしキャラクターの性格も若干違う。っていうか日本が舞台だったらユーリはまだ分かるけどエーリクって名前は変じゃ。。?エーリクは完全な日本人って設定だよね確か。。。どうしても萩尾望都先生の描くブロンド髪の美少年たちで想像してしまってチグハグを感じてしまった。
オスカーの弱さや、純粋で美しいエーリクに対して眩しさを感じる気持ちは漫画版よりもよく伝わってきた。
淡々とした静かで冷たい文体が、合間に挟まる詩を際立たせていて良かった。 -
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前回のシリーズと違って今回のシリーズは人間関係が複雑なのがひとつのテーマなのだろうか。
そう思わせてくれるVシリーズ2作目。
前回なかなかに濃厚なストーリーを味わったなぁと思っていたのですが、今回の話もまた濃厚。
とにかく新しく出てくる人達がキャラが強いこと。
そして主人公達4人にも一筋縄ではいかない色んな顔があったりする。
そして紅子さんに纏わるあれこれは前作にはなかった大人だからこその複雑な人間関係、というやつなのでしょうか。
個人的には七夏さん好きです私。
考え方は紅子さんの方が好きだけど。
そして前作よりも「あぁこの人が犯人だろうな」と理解出来るようになってきたのは私の推理力が少し上がったからなのか、作風にやっと慣れてきたからなのか、それとも事件より人間関係に重きを置いて書かれているからなのか。
この事件の結末に関しては今現在でも度々話題になるテーマですよね。
この件に関しては……どうなのでしょう、あの終わり方が一番良かったのでしょうか。
少なくとも、彼女はあの状態で救われているのかなぁと。 -
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森博嗣のエッセイ集『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』を読みました。
森博嗣の作品は昨年12月に読んだ『銀河不動産の超越』以来なので、約1年振りですね。
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「立派な母親像」から「モグラ退治」まで、正解のない世の中を見つめ直す100の森イズム。
しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ――。
思いついたことを思いついた順に綴った100個の端的エッセィからあふれ出す森イズム。
斬新な発想と知的ユーモアで、人生はこんなにも豊かにできる。
文庫好きを公言する小説家・森博嗣の、著作265冊目にして記念すべき、初の文庫書下ろし!
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2013年(平成25年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第2作です。
■まえがき
■1 「なんとかなる」って、そりゃ、なんとかはなるさ。
■2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。
■3 「三度の飯より」って言うけど、飯を三度も食べないし、的な。
■4 作れば作るほど優位になり、受ければ受けるほど劣化する。
■5 仕事ができる人は、出世などさせず、給料だけ増やせば良い。
■6 弁当を作ってもらって、もの凄く嬉しかった。
■7 評価1の家電品を購入したが、大変満足できる製品だった。
■8 死んでも直らない、と、死ななきゃ直らない、は大違いである。
■9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。
■10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?
■11 「絆」という言葉に美しいイメージしか持たないのが最近の傾向。
■12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。
■13 前半は良い話が書いてあるが、後半は宣伝になる。
■14 作品を作り直そうと思ったことはない。成功作も失敗作もない。
■15 一%のインスピレーションは、九十九%の努力よりも価値が高い。
■16 電子書籍はどうですか? ときかれる。もうずいぶんまえに答えた。
■17 小さい政党の存在理由は? 野党はどうしなければならないのか。
■18 「何が言いたいのかわからない」と言う人は、何が言いたいのかわからない。
■19 「有名」に価値があると思い込んでいる人が多い。
■20 とても五十代には見えない、というのが流行っているらしい。
■21 「いきなり失敗して、それで舞い上がってしまった」って、変でしょう?
■22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。
■23 フケがストレスで出るというのは、本当のようだ。
■24 「もう二度と貴方の作品は読まない」と言われたら、どうする?
■25 クローン犬がネットで否定的に扱われていたが、べつに良いと思う。
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■解説 嗣永桃子
斬新な発想と知的ユーモアで人生のさまざまなテーマに切り込んでいるエッセイ……簡潔でわかりやすく、時にはユーモアや皮肉も交えられていることが特徴ですね、、、
日常の小さなことから社会の大きな問題までテーマが多岐に亘っており、共感したり、少し反論したり、考えさせられたり……著者の知識や見識に感心するとともに、自分の考え方や価値観を見直すきっかけになったと思います。
そんな中で特に印象に残ったのは、
そうそうその通りと思った『2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。』、『22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。』、『60 病院にお見舞いにいくのは、本当に親しい人だけにした方が良い。』、
わかるわかる究極はコレよねと感じた『9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。』と『10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?』、
夢を実現できなかった言い訳に家族を使うのはいけないよね……と改めて意識した『12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。』、
沢山の人の言葉に耳を傾けるべきだと感じた『63 上からの声も下からの声も聞けない人間になるのは何故か?』
かな……クリームシリーズの他の作品も機会があったら読んでみたいな。 -
Posted by ブクログ
美術品鑑定士・椙田の事務所を訪れた佳人はこう切り出した。「私の兄を探していただきたいのです」。双子の妹とともに広大な旧家に住む千鶴は、母屋の地下牢に兄が幽閉されているといるのだという。
椙田の助手である小川と真鍋は、調査へと赴くが……。
森博嗣さんの「Xシリーズ」の一冊目。
自宅の地下牢に兄が幽閉されているかもしれないという魅力的な導入で、さらさら読めます。やっぱり謎めいた旧家とミステリアスな住人というのはミステリの舞台的にとても素敵。
ラストはさっぱり目ですが、寂しげな余韻があって良いです。
助手である小川と真鍋のバディも良い感じに気が抜けていていいコンビ。真鍋君が色々図太くて結構好きでした。
森博嗣さんの作品は学生時代にかなり読んでいて、こちらは久々に手に取った一冊でした。新シリーズの一冊目という事で、とっつきやすいかなと選んだのですが、大筋は問題なくても前作とのキャラクターとの絡みなどがあるので、やっぱり「S&Mシリーズ」から読み返すべきだったな、とちょっと後悔してます。
機会があれば最初から読み返したいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレインスタの小説紹介で気になり読んでみた。
カイバミチルとロイディの関係性が
「キノの旅」に出てくるよな関係性だなと思った。
時代は2100年くらいの設定で
この時代では知識のやりとりが全てデータで行われ、
紙や本などの媒体が非常に貴重となっている。
この設定も面白いと思った。
物の価値観(特に死に対する)が特殊で
価値観としての考え方が一通りしかない。
他の考え方はないという国にミチルたちは迷い込む。
そこで起こる殺人。
死んでる人は死んでる。ただそれだけ。
犯人なんて捜さない、死んでる、それで終わり。
自分の価値観と全く違う価値観の人といると
別世界にいる気がしてきてしまう。
ちょっと期待しすぎたのもあって
終わり方が個人的にはうーんと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
久々にミステリー読みたいなぁーー!!!!
ってときに、家にあった本仲間のまっちゃんからのいただき本読みました!
森博嗣ならもう絶対面白いし、ごっついミステリーなの間違いなし!わたしを惑わしてくれ!
と、思って読みました!
短編集なのに、大いなるミステリーの世界にズボンズボン取り込んでってくれて、それぞれ短編ラスト1ページ、思わず
オーマイガ!
って言っちゃうやつです。笑笑
なんだろ、後もひかず、でもなんだか引っかかる、気になるけどもっと気になるのは次のストーリーで、やめられない止まらない
久々のミステリー堪能!
大満足!!!!!
次何読もうかなー!!!!!! -
Posted by ブクログ
XXシリーズの1作目。
時系列的にはGシリーズ9作目と10作目の間のエピソードぼい。
残念ながら森博嗣作品多すぎて全く追いつけてないので、この9.5にしてGシリーズ初読み(^^;;
勉強不足ではあるが、ストーリーは謎解きという感じでもなく「どうしてそうなった!」な2時間ドラマっぽい読み切りで、初読みでも問題なし。
と言うよりX Xからはじめよう (^^)
ホームレスとして生きる柚原(ゆはら)青年。
彼の調査を依頼された小さな探偵事務所の小川とスタッフの加部谷(かべや)。
複雑な生い立ちなのは〝同情〟に値するし、ホームレスを生きる道としたのも〝自由〟だと思うけど、社会が悪いとか馬鹿だとかに立派な理由付けをしてるわりに、自分を支えてくれた人に対しての感謝がないのは違うな。
下手に〝賢い〟もんだから、自分を特別な人間だと思っている〝愚か〟な青年Fool Lie Bow (風来坊)の〝残念〟な物語。
調査依頼をした柳瀬や、元教授の飯山との関係が焦点というか、その先行きが知りたくてページを捲ったけれど、最終的に全部ぶっ飛んだな…。
加部谷さんが可哀想過ぎる。
今年の23冊目