中原裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
─汗と涙ぁ・・・んなモンいらねぇ。
高校野球漫画なのだがこんな言葉飛び出してくる。
「勝ち続けなきゃ意味がない」
「負け試合のくやしさで夜中に目が覚める…そんな思い、したことあんのか?勝つってのはそういう思いの結果なんだよ。」
「高野連や先生を喜ばせる野球をやるつもりはない」
一体どんな漫画なんだ。本当に高校野球漫画なのか。
こんな疑問を持った人も少なくないはず。
なぜなら一般の高校野球のイメージといえば
「正々堂々」
「ひたむき」
「さわやか」
といった感じでしょう。
しかしそんなものを全て取っ払った野球スタイルを持つ監督がいた。
昔は甲子園に出場したこともあり、強豪校だった、彩学こと私立采珠学院高校。
だが今は予選一回戦敗退という結果ばかり
そこで学校は
「次、甲子園にいけなかったら野球部を廃部にする」
と言い出した。
このままでは確実に廃部になってしまう・・・
そこである人物に監督を依頼することに。
その人物の名は、ポッポこと「鳩ヶ谷圭輔」
彼がさっきの、高校野球の常識ではない言葉を次々と繰り出す監督である
この野球部を廃部にしないために、ポッポは今までの常識を覆す野球を始めた─
最初は、野球漫画ということでただなんとなく手にとってみたが、内容を読んで驚いた。
自分の野球の考え方とはまったく違った考えを持ったポッポがいたからだ。
彼の勝利に対する強いこだわり。
そのために考え出される新しい考え方。
別に高校野球そのものを否定した漫画ではないし、とても興味深い漫画でとても面白い
野球を違った角度から見るということも大事なんだなと思った。
一度は読んでみる価値のある漫画なのでおすすめします。 -
Posted by ブクログ
1-33巻のまとめ感想です。
陸上やマラソン、駅伝のマンガって少ないですよね。競技自体が単調だからですかね。
本作は競技中のストーリーの動きについて、選手の気持ちの側面が強く描くことで成り立たせている作品ですが、それは競技が単調だから無理矢理に、ということではないと思ってます。
駅伝やマラソンはとにかく準備のスポーツで、かつ競技中はメンタルのスポーツだと思っています。
いかにモチベーションを保ちながらツラい練習を続けられるか。競技中は余計なことは考えず体力を温存できるか。そして限界が来た時には気持ちを強く持てるか。それを的確に描いている作品だと思いました。
とにかくピュアに前向きに。自分にも他人にも、気持ちを鼓舞したい時に参考にしたい、思い出したい作品です。 -
匿名
ネタバレ 購入済み部活とは?
一年以内に甲子園出場出来なければ廃部となる母校の野球部監督に就任した鳩ケ谷(ポッポ)。
ポッポはそれまで詐欺的商法で稼いでいたが、彼が人生を踏み間違えたのは高校時代、野球部地方予選準々決勝での主審の恣意的誤審。
いわゆる高校野球は教育の一環、球児は行儀良く爽やかであれと言う、大人の押しつけの高校球児の姿。
個人的には、今の高校野球の強豪が県外から有力選手をかき集め、県代表とは名ばかり、一方では選手が足りずに他校との合同参加と言う
思い出参加しか出来ない状況は高校部活として「どうなのよ?」とは思うが、それを審判の立場でグラウンドで選手に押しつけるなよ。
お前の教育で、一人の人生狂ったやん。
そんなアウトローな監督が、廃部寸前のチームを奇策で一年以内に甲子園出場を目指す。
まぁ、ポッポの考え方も極端なんで、審判と足して二で割れば丁度良いとは思うけども。 -
無料版購入済み
面白い
中原裕の、現在までのところ「奈緒子」と並ぶ代表作と言える作品。
監督というポジションにスポットを当てている点が珍しい。
(ただし、原秀則の「やったろうじゃん!!」など、前例がない訳ではない)
今なら、競技は違うが「GIANT KILLING」のような感じと言えばわかりやすいか?
練習方法や、個々の選手の個性をどう扱って伸ばすか、また試合中の采配など、なかなか見どころが多く、面白い。
一方で、「そこまでズバズバ読みが当たるかよ」という点や、主人公である監督が一見ワルっぽいという所などは、この手のマンガとしてはよくあるパターン。
このあたりがちょっとマイナスかな?
もっと単純に主人公に共感できるという意味や、登場キャラの個性などの面では、この作者の次回作となる「WILD PITCH!!!」の方がよりアツくなれる作品だと思う。
絵も、WILD~の方がより洗練されているしね。
その意味では、この作品とWILD PITCH!!!では、同じ野球がテーマであり、また双方とも新しい切り口をもとにしているが、マンガとして目指しているところが大きく違う気がする。
当作品は、主人公の読みの深さを傍観して感心するような内容。
WILD~は主人公に共感し、一緒に応援するような内容という感じ。
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ネタバレ 無料版購入済み
秀作!!
「ラストイニング」の中原裕の次回作。
この作者、陸上選手が主人公の「奈緒子」で有名にはなったが、デビュー作の「ぶっちぎり」以降、野球マンガを多く手掛けている人。
前作「ラストイニング」は高校野球の指導者を主人公に据えて新しい視点での物語を書き、ヒットした。
本作は、高校野球終了直後からストーリーが始まり、独立リーグを経てプロ野球への道を進むという、これまた新しい視点。
挫折して自棄になるという展開は、多くのマンガでよくあるストーリー。
そこから気持ちを入れ替えたら、即活躍して第一線に復帰するのもまたありがちなパターン。
本作はそうではなく、主人公は才能あふれるように描かれてはいるが、実際は挫折ばかり。
フラグ立ちまくりの1巻を経て独立リーグに進み、そこでもぱっと見相応に実力を発揮するがまた挫折をするという繰り返し。
ただ、そこで腐ったりせず、きちんと先を見据えて前向きかつ誠実に前に進んでいる点が非常に好ましい。
だから、読む人の共感を得られるのだと思う。
(あまりにもプロの壁が高すぎて、やきもきする面もあるが…)
絵もこのクラスの作者なら当然だがこなれており、非常に読みやすい。
主人公は見た目やキャラ的にも、「二十世紀少年」のケンジに似ている気もするが。
気になる点を強いてあげれば、中盤からのプロ編の展開。
NPBの著作権の絡みからだろうが、かなり強引なやり方で解決を図っており、これが現実のリアル感を損なっている気がする。
球団名や選手スタッフ名に実名を出せないのは仕方ないにせよ、あまりにも現実と異なる設定にしてしまうと、せっかくこの作品のウリである「読者が自分自身を投影」させるという面でマイナスになってしまうのではないだろうか?
でも、非常によくできた作品だと思います。
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購入済み
雑誌ならではの楽しみ
水谷緑先生の『こころのナース夜野さん』の単行本を持っており、こちらの作品を追いかけたくてはじめてスピリッツを買いましたが、他の連載作品もとても面白かったです。特にお仕事や研究を題材にした作品は、一話を作り上げるのにどれほどの取材をされたのだろうという読みごたえで、通読してみたくなりました。
単行本派で普段はほとんど雑誌を買わないのですが、自分が知ろうとも思わなかった分野に、お話しの展開の面白さや情動を誘う作画で連れていってもらえるは、雑誌を読むからこそ味わえる楽しみなのかなと思いました。